元アサシンだった私は転生先で宰相様を護衛する

星川夜十

文字の大きさ
4 / 7
第1章_出会い

03:元アサシンは回想する▲

しおりを挟む
残酷なシーンが続くので、無理な方はご遠慮下さい。
ーーーー





さっまでニヤニヤとしてた黒いやつが、縮こまってブルついている。
だが、その目は怯えているが、まだ敵意がありありと見てとれた。

黒いやつの動きを観察しながら、さっき攻撃された時のことを思い返した。

あの見下したような嘲笑や、弱いものを傷つけようとする腐った性根。
加えて自分の身が危なくなった途端弱者になろうとするこの感じ。…

やっぱりこいつ、今回殺ったターゲットのクソデブハゲに似てるわー…





思い返せば、あのハゲは最近殺ったやつの中でも、上位のクソさだった。
………



…ターゲットを殺るために寝室に侵入した時、最初に目についたのは、の生気のない表情。
、、よく見ると皆裸で、どの子も身体の一部が欠損、もしくは正常でない方向に折れ曲がっている。

見るも無残な光景に怒りが湧く中、寝室の奥から微かに子供の呻きが聞こえた。

物音を立てないよう入り口に近づき奥を覗くと、今まさにベッド上でターゲットの男が幼女を襲うところだった。

…その姿はもはや人間の皮を被ったである…

気づいたら、男に蹴りを入れぶっ飛ばしていた。

…本当ならこの段階で殺らなければいけないのだが、我慢が出来なかったのだ。…

男はデブのわりに頑丈であったのか、苦しそうにしながらも起き上がり、怯えた目をしながらもこちらを睨んできた。

すぐ叫ぼうとしたので、叫ぶ前に瞬時に接近し喉を掻き切った。
切り口から血が飛び散り、その後もとめどなく鮮血が流れていく。
男は床に倒れこみ、まだ叫ぼうとしているのか、ヒューヒューと声にならない息をこぼしている。

放っておけばすぐ事切れるだろうと思い、そのまま放置し、一応幼女の容態を確認するためにベッドの方へ向かった。

だが、幼女の姿を見てさらに怒りが増す。

…本当ならあるはずの両脚が、膝下から切断されていたのだ。
少女の目は虚ろで、視線は宙を彷徨っていた。口元だけが音もなく同じ言葉を紡いでいる。

読話すると[シナセテ]と繰り返していた。

…どんどん、心が冷えていく。何も感じなくなるほどに。

腰から細剣を取り出すと、幼女の頭をひと撫でしてから、その小さな身体の胸部に細剣を躊躇なく突き刺した。

幼女は一瞬身体をひくつかせ、その少し後に瞳から光が消えた。

…瞼を下ろしてやり、手を組ませ、側にあったシーツをかぶせる。
やるせなさだけがつのる。

………


カサカサと音がして振り返ると、男が首の傷を抑えながら入り口に向かって這っていた。

どうやら傷が浅すぎたらしい。
男の側まで移動し、男の両膝裏にある腱を絶つ。
男は追加された激痛に転げ周りたいのだろうが、脚が動かない為上半身を激しく揺らしていた。その様を見ていたら絶望感に染まった目を向けられた。
なんとも滑稽でそのままにしておこうとも思ったが、生き延びられても厄介かと思い返す。
すぐ殺してしまうのは癪だったが、今度は確実に殺るために刃を胸に突き刺した。

なんとも呆気ないな。…

静かになった部屋に佇んでいると、タイム設定をしていたスマホが震えた。
思ったよりも時間が経っていたらしい。

流石にそろそろ出ないと見張りが気づくな。ターゲットの男も殺ったし、出るか。

窓から出ようとしたとき、ベッドの幼女が目に入り脚が止まった。
数秒逡巡して、ベッドに火を放ってから窓から躍り出た。
何時もなら逃げるときに気づかれるだろうこんな行為はしないのだが、何故か今回に限って行動に移してしまった。

そして、案の定追ってに追いつかれて腹に1発もらってしまうのだが。まぁ、後悔はしていないのだけど。…




………
うあー。…ついさっきの事すぎて全部思い返してしまった!
そしてどうでも良くなりつつあった、クソデブへの怒りもぶり返してしまった。
あー、消化不良だ。そして撃たれたとこも痛い…


…せっかく塞がってきてたのに、そういや黒いやつのせいで開いたんだった。…
そうだよ、こいつもクソなんだから細切れにしてもいいよね。
生かしてても害悪でしかなさそうだし。よし、ここはあの小さな女の子(いや、ほぼ自分の鬱憤ばらし)の為にもやってしまおう、そうしよう!

ちょうどいい獲物を得て、つい笑みが増していた。






____
まだ少しグロいのが続くよー。
その後ちゃんと宰相様登場するので、もう少しお付き合い下さい。<(_ _)>
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

【完結】正しいモブのススメ。

谷絵 ちぐり
恋愛
全てのモブになりたいあなたへ贈る モブによるモブの為のモブの教科書。 明日、あなたが異世界モブに転生した時の為に役にたつことを願う。 ※この物語は完全にフィクションであり、現実とはなんの関係もありません。

一夜の過ちで懐妊したら、幼なじみの冷酷皇帝に溺愛されました

由香
恋愛
没落貴族の娘・柳月鈴は、宮廷で医官見習いとして働いていた。 ある夜、皇帝即位の宴で酒に酔い、幼なじみだった皇帝・李景珩と再会する。 遠い存在になったはずの彼。 けれど、その夜をきっかけに月鈴の運命は大きく動き出す。 冷酷と恐れられる皇帝が、なぜか彼女だけには甘すぎて――。

バッドエンド予定の悪役令嬢が溺愛ルートを選んでみたら、お兄様に愛されすぎて脇役から主役になりました

美咲アリス
恋愛
目が覚めたら公爵令嬢だった!?貴族に生まれ変わったのはいいけれど、美形兄に殺されるバッドエンドの悪役令嬢なんて絶対困る!!死にたくないなら冷酷非道な兄のヴィクトルと仲良くしなきゃいけないのにヴィクトルは氷のように冷たい男で⋯⋯。「どうしたらいいの?」果たして私の運命は?

モブ転生とはこんなもの

詩森さよ(さよ吉)
恋愛
あたしはナナ。貧乏伯爵令嬢で転生者です。 乙女ゲームのプロローグで死んじゃうモブに転生したけど、奇跡的に助かったおかげで現在元気で幸せです。 今ゲームのラスト近くの婚約破棄の現場にいるんだけど、なんだか様子がおかしいの。 いったいどうしたらいいのかしら……。 現在筆者の時間的かつ体力的に感想などを受け付けない設定にしております。 どうぞよろしくお願いいたします。 他サイトでも公開しています。

辺境令嬢ですが契約結婚なのに、うっかり溺愛されちゃいました

星井ゆの花
恋愛
「契約結婚しませんか、僕と?」 「はいっ喜んで!」  天然ピンク髪の辺境令嬢マリッサ・アンジュールは、前世の記憶を持つ異世界転生者。ある日マリッサ同様、前世の記憶持ちのイケメン公爵ジュリアス・クラインから契約結婚を持ちかけられちゃいます。  契約に応じてお金をもらえる気楽な結婚と思いきや、公爵様はマリッサに本気で惚れているようで……気がついたら目一杯溺愛されてるんですけどぉ〜!  * この作品は小説家になろうさんにも投稿しています。  * 1話あたりの文字数は、1000文字から1800文字に調整済みです。  * 2020年4月30日、全13話で作品完結です。ありがとうございました!

惚れ薬を自作して敬愛する騎士団長に飲ませたら、なぜか天敵の副団長が一晩中私を口説いてきました

藤森瑠璃香
恋愛
宮廷魔術師の私には、密かに想いを寄せる騎士団長がいる。彼のために自作した惚れ薬を夜会の酒杯に忍ばせる…までは完璧な計画だったのに、その酒杯をぐいっと飲み干したのは、よりにもよって私の天敵である副団長のザカリー様だった! 普段は皮肉屋で私に意地悪ばかりしてくる彼が、「ずっと君だけを見ていた」なんて熱っぽい瞳で囁いてくる。薬の効果は明日の朝日が昇るまで。一晩だけの甘い悪夢だとわかっているのに、普段の彼からは想像もできない優しいキスに、私の心臓はうるさくて…。薬のせいだと割り切りたい一夜のドタバタラブコメディ。

異世界に転生してチートを貰ったけど、家族にハメられて敵国の捕虜になったら敵国の王子に求婚されました。

naturalsoft
恋愛
私は念願の異世界転生でチートをもらって旅立った。チートの内容は、家事、芸術、武芸などほぼ全ての能力がそつなくプロレベルに、こなせる万能能力だった。 しかし、何でも1人でやってしまうため、家族に疎まれて殺されそうになりました。そして敵国の捕虜になったところで、向こうの様子がおかしくて・・・? これは1人で何でもこなしていた弊害で国が滅ぶ寸前までいったお話です。

「婚約破棄された転生令嬢ですが、王城のメイド五百人に慕われるメイド長になりました。なお元婚約者は私のメイドに土下座中です」

まさき
恋愛
社畜OLとして過労死した私は、異世界の令嬢・アリア・ヴェルナーに転生した。 目が覚めたら、婚約破棄されていた。 理由は「地味で面白みがない」から。 泣く暇もなかった。翌朝、王城のメイド採用面接に向かった。 最初は鼻で笑われた。雑用係からのスタートだった。 でも——前世で叩き込まれた仕事術と、一人ひとりの話を聞く姿勢で、少しずつメイドたちが集まってきた。 厨房が変わった。リネンが変わった。王城全体が変わっていった。 そして就任スピーチで宣言した。 「500人全員の名前を、覚えます」 冷酷と噂される王太子は、静かに見ていた。 悪役令嬢は妨害を仕掛けてきた。 元婚約者は——後悔し始めていた。 婚約破棄された令嬢が、500人に慕われるメイド長になるまでの物語。 なお元婚約者は、私のメイドたちの前で土下座中です。

処理中です...