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第1章_出会い
04:元アサシンは出会う
しおりを挟むさて、
殺るのは決定事項として、どこから攻めようか。
急所をつくなら、首か頭か脇か…後脚はさっき動けなくしたしな。…
「…それにしても、、なんで切断出来たんだ!?」
しかも人の胴よりも太い脚を?!
自分では健を切ったつもりだったんだが。それに怪我のせいか何時もよりも動きが鈍かったし。良くて片脚の健を潰せればと思っていたんどけど。…
手持のナイフは手入れを欠かしていないので切れ味はいいはずだが、大きさは普通だ。あんな太さを一刀両断なんか出来ない。
「…こんな芸当は、某アニメのマリモ頭とか、怪盗の仲間とかでなければ出来ないんじゃないの?……」
自分そんな剣術は持ってないぞ!暗殺術なら得意だけども!
黒いやつが脆かったのか?いやでもあの見た目でそれは無い。
切断面の筋肉をみても相当太い……?あれ?
「…なんか、傷口が盛り上がってないか?血も止まりかけてるようだし。…」
もしかして再生してるのか?!この短時間で!
よくよく傷口を見ていると、肉が盛り上がり傷が塞がっていくのが見える。
それに、なんか黒いやつの周りの植物が急激に枯れてる?傷の再生が進むにつれて枯れる範囲が広がっているような……
あれか!も○○〇姫の獅子神様か?デイダラボッチか?生命エネルギーとかを吸収してるなら、果ては人の命も吸うのかな……
っえ、それはヤバくないか?自分が。…
それなら、早く殺さないと!もう悠長にしてられないか。
…それに、傷もさっきまた開いたせいで、そろそろ立っているのも辛くなってきてる。
鬱憤ばらしも含めて、色々とやってやろうと思ってたけど、色々ともたない。
「…しょうがない。早急に殺るか。」
黒いやつを再度確認すると、傷口が塞がり切る寸前だった。
すぐ傍に移動すると、黒いやつの動きを止めるため頭を蹴り飛ばしてから、刃を閃かせる。狙うは胸への一撃で瞬殺だ。
しかし、脇から胸を貫く瞬間黒いやつが身動ぎ、狙いが少しずれてしまった。
「っ、っクソ!まだ動けるのか!」
体制を立て直すため少し距離をとる。
そして、次の攻撃ルート考え実行しようと1歩踏み込んだ瞬間、血の流れすぎによる貧血でぐらつき、膝をついてしまった。
「っう、…ヤバい。」
目の前がチカチカとし、聞こえる音もぶれる。立とうとしても脚に力が入らなくなってきていた。
すると、黒いやつが機を得たとばかりに動きだした。
後脚の傷口が塞がるのを待たずに、前脚のみで弾みをつけ、こちらに急接近してくる。
「…っ、……」
接近に気づき動こうとするが、身体が上手く動かない。
霞んできた視界の中で、距離を詰めてきた黒いやつの輪郭がはっきりしてくる。
黒いやつの鋭い爪が眼前に迫った瞬間、それは起こった。
身体の横を突風のようなものが通り過ぎたかと思ったら、目の前に迫っていた黒いやつが仰け反って倒れそうになっていた。
霞む視界にガラ空きになった胸部を目にした瞬間、残る力を振り絞って手にしていたナイフを投げつけ、前のめりに倒れ込む。
目だけでナイフの軌道を追うと、それは黒いやつの胸に吸い込まれるように突き刺ささった!
黒いやつは地へ背を打ち付けるようにして倒れ込みそのまま動かなくなった。
しばらくすると、黒いモヤが立ち上がり身体全てが包まれたかと思うと、その後モヤか散っていき、黒いやつは跡形もなく消えさった。
「…消えた。…一体なんだったんだあれは。
……でも、…一先ず終わった、のか。…」
しばらく前のめりの体勢でいたが、きつくなり仰向けに寝転ぶ。
「っつ…、っうぁ、…ぁ、…っ」
安心して緊張が解けたせいか、傷の痛みや目眩が一気に押し寄せてきた。
とうとう本当にヤバいか?
…この、状況が意味分からんまま、激痛で最後を迎えるのは。さすがに悲しいんだけど。…
「っ、い、…っおい、大丈夫か!」
痛みに耐えながら現状を嘆いていると、誰かが近寄ってきた。
そして、いつの間にか傍に来ていたさっき話した天使ちゃんが、近づいてきた誰かに話しかけていた。
「っあ、レイさまだ!
おねがい!このヒトをたすけてほしいの!
クロいのを、やっつけてくれたの!」
既に、視界はボヤけて見えず、音もはっきりと聞こえなかったが、天使ちゃんが何かを訴えているのは分かった。
少しして、傍で人が屈んだかと思うと、再度開ききった傷がある胴体が温かくなっていき、痛みも徐々に薄れていった。
「しっかりしろ!気をしっかりもて!…絶対に助けてやる。」
傍で励ましてくれる人の顔はボヤけて見えなかったが、その言葉はしっかりと届いた。
その言葉に安心したのか、身体が温かくなってきたからか、私はとうとう意識を手放した。
………………
…
「…眠ったか。
……それにしても、こんな華奢な女児がよくこの怪我で動けたものだな。
それに、髪も目も黒とは、…初めて見る。…
一体どこからやってきたのか。……」
「ねぇ、レイさま。このヒトたすかる?またはなせる?」
「あぁ。今は寝ているが、回復すれば目を覚ますだろう。
治癒も施したが、私の屋敷で様子を見ようと思う。
だから、怪我についても心配はいらないよ。」
「そっか、レイさまありがとう!
ねぇ、レイさま。このヒトといっしよにいってもいい?
めがさめたらね、ありがとうっていいたいの。それに、げんきになったらおはなしもしたいな!」
「問題ない。傍にいてやってくれ。
…では、このままここに寝かせておくのは、彼女の身体に悪いし、屋敷に連れていこう。」
そう言うと、レイ…いや、この国の宰相を務めるレイフォード.ナイトレイは彼女を抱き上げ、自身が暮らす屋敷に歩を進めた。
……
後にこの出会いがお互いにとって運命であると思うことになるが、それはまだ後の話。
そして、彼女に色んな意味で振り回させるとこになるのを、レイフォードはまだ知る由もないのであった。
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やっと宰相様登場!
もう少し具体的な見た目はこの後分かる予定!
しょぱなからグロシーンにお付き合い頂きありがとうございました!
次からはしばらくグロは多分出ないはず。
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