妹に婚約者を奪われたので差し上げました。ですが、檻に入ったのはあの子のほうでした

鍛高譚

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第十五話 呼び出し

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第十五話 呼び出し

 午後もだいぶ傾いた頃、フォルディア伯爵家の空気は再びざらつき始めていた。

 東棟の物音は昼過ぎから断続的に続いていたが、夕刻に近づくにつれ、今度は別の緊張が屋敷中へ広がっていった。使用人たちが必要以上に足音を消し、廊下の角を曲がるたびにそっと先をうかがう。

 誰かが来るのだと、そんな空気だった。

 セレナは執務机の上に広げた領地からの報告書へ目を落としていたが、文字は半分も頭に入っていなかった。窓の外では、夕暮れの色が庭へゆっくり落ちていく。薄金色の光が噴水に砕け、朝よりもずっと静かな景色を作っていた。

 その静けさを破ったのは、控えめなノックだった。

「お嬢様」

 グレアムである。

「どうぞ」

 扉が開き、老執事が一歩入ってきた。その表情はいつも通り整っていたが、わずかに緊張が見える。

「ヴェルド侯爵家より、ルシアン様が直々にお見えです」

 セレナの手が止まる。

 家令ではなく、本人。

 今さら何をしに来るのかと、まず思った。婚約解消は正式に通達された。しかも侯爵家としては、新しい婚約の話などないと明言したばかりだ。

 それでも本人が来る。

 つまりこれは、事務ではなく意志だ。

「どちらに」

「客間でございます。旦那様がお相手を」

「ミレイユは?」

「……すでに客間へ向かおうとして、伯爵夫人に止められております」

 セレナは小さく目を閉じた。

 目に浮かぶようだった。あの義妹が、自分こそ呼ばれる側だと信じて扉へ向かい、継母が青ざめながら押しとどめている光景が。

「お父様は、私も行くべきだと?」

「はい」

 予想通りだった。

 父は一人では対処できないのだろう。ルシアンと向き合うには、自分だけでは心もとない。だから結局、また長女を呼ぶ。

 今まで何度も繰り返してきた構図だ。問題が起きる。父はうろたえる。継母は役に立たない。そして最後にセレナが呼ばれる。

 セレナはしばらく黙っていた。

 机の隅には、先ほど読み返したアルベルトの手紙がしまわれている。ここ以外の場所があるかもしれない、と初めて思わせた静かな言葉。

 だが今の自分は、まだここにいる。

 ならば、最後まで見届けるしかない。

「分かりました」

 グレアムが一礼する。

「お支度は」

「このままでいいわ」

 婚約者として会うのではない。ならば飾り立てる必要もない。セレナは机の上の書類を整え、静かに立ち上がった。

 客間へ向かう廊下には、すでに重たい空気が満ちていた。途中、東棟側の角で継母イザベルとすれ違う。彼女は明らかに疲れ切った顔で、セレナを見るなり息を呑んだ。

「セレナ……」

「客間へ参ります」

「ええ……でも、その……」

 継母は何か言いたそうにしながら、結局言葉を選べない。娘を止めきれず、夫を支えきれず、長女に何を言えばいいのかも分からないのだ。

 セレナはそれを見て、もう責める気にもなれなかった。

「ミレイユは」

「自室へ戻らせたわ。けれど、あの子……」

 継母の声が震える。

「また、自分に都合のいいお話だと思っているの。ルシアン様がきっと誤解を解きにいらしたのだって」

 誤解。

 セレナは胸の中でその言葉を繰り返した。

 どこまで甘く見れば、そう思えるのだろう。けれど、それがミレイユなのだ。自分に不都合な現実は、全部“誤解”か“誰かのせい”で処理してしまう。

「そうですか」

 継母はその淡々とした返事に、かえって困ったような顔をした。

「あなたは……怒らないのね」

 セレナは一瞬だけ目を上げる。

「怒っております」

 静かに言う。

「ただ、今さら声を荒げる場所ではないだけです」

 継母は何も返せなかった。

 客間の扉の前に立つと、中から低い声が聞こえた。父の声だ。何かを取り繕うように話している。その合間に、ルシアンの落ち着いた返答が入る。

 相変わらず、よく通る穏やかな声。

 その整い方が、今のセレナにはいっそ不気味ですらあった。

 グレアムが扉を開ける。

 客間に入った瞬間、ルシアンが立ち上がった。

「セレナ嬢」

「ルシアン様」

 形式通りの呼び交わし。だがその距離は、もう婚約者同士のものではない。

 父ローレンス伯爵は、明らかにほっとした顔をした。頼れる相手が来たとでも思っているのだろう。その視線だけで、セレナは少しだけ疲れた。

「来てくれたか」

「お呼びでしたので」

 父は咳払いをして席を勧める。セレナが座ると、ルシアンもまた静かに腰を下ろした。

 今日は前回のような家令同伴ではない。彼一人だ。つまり、ここから語られることは侯爵家の正式な事務ではなく、ルシアン本人の意向ということになる。

 それを父も理解しているからこそ、緊張しているのだろう。

「本日は」

 ルシアンが先に口を開いた。

「昨夜、そして本日の一連の件について、改めて私の考えをお伝えしたく参りました」

 その言い方が、ひどく整っていて腹立たしい。

 昨夜、大勢の前で婚約を壊しておいて、今日になって改めて考えを伝えに来る。順番が逆なのだ。だがそれを承知でやっているから、なお悪い。

「まず」

 ルシアンはセレナへ視線を向けた。

「昨夜の形については、結果としてあなたに不名誉な場を与えたことを認めます」

 結果として。

 その言葉に、セレナは内心で冷たく笑った。

 最初からそうするつもりだったくせに。

「ですが」

 やはり続く。

「私は、あの場で曖昧に済ませるつもりはありませんでした」

「曖昧に」

 セレナが繰り返すと、ルシアンは頷いた。

「ええ。あなたとの婚約は、もはや維持するべきものではないと判断していましたから」

 父が顔をしかめる。

「それを、なぜもっと前に――」

「申し上げたとして、貴家で穏便に処理できましたか?」

 ルシアンの問いに、父は言葉を詰まらせた。

 できなかっただろう。ミレイユは騒ぎ、継母は娘を庇い、父は結論を先延ばしにしたに違いない。ルシアンはそれを見越して、あえて最も逃げ場のない場所を選んだのだ。

 合理的だ。

 だからこそ、冷酷だ。

「では、私に言い分を述べる機会を与えるつもりもなかったのですね」

 セレナが静かに言うと、ルシアンはわずかに目を細めた。

「言い分があるなら、昨夜あの場でお話しになれたはずです」

 その言葉に、父がさすがに眉をひそめる。

 だがセレナは動じなかった。

 そうだろうと思っていたからだ。この男は、自分の作った舞台で、相手が取り乱さず立っていられるかまで含めて見ている。

「そうですね」

 セレナは淡々と答えた。

「ですから、話しませんでした」

 ルシアンの表情が、ほんの少しだけ変わった。

 それは驚きというより、興味に近かった。

「あなたらしい選択です」

「あなたの望んだ反応を見せる義理はありませんでしたので」

 父がはっとしたように顔を上げる。

 客間の空気が一瞬だけ張り詰めた。

 ルシアンはその沈黙を楽しむように、ゆっくりと言う。

「望んだ、ですか」

「違うのですか」

 セレナはまっすぐ彼を見た。

「昨夜、あなたは私がどう反応するかまで含めて、その場を作った。違いますか」

 数秒の沈黙。

 父は完全に息を止めていた。

 ルシアンはやがて、小さく笑った。

「……あなたは本当に鋭い」

 否定しないのだ。

 そのことに、父はあからさまに顔色を変えた。けれどセレナにとっては、もはや確認にすぎなかった。

「私が愚かなだけです」

 彼女は答える。

「もっと早く、それに気づくべきでした」

 ルシアンはその言葉に対して、なぜか機嫌を損ねたようには見えなかった。むしろ静かに満足しているような、奇妙な目だった。

「それでも今、気づいたのなら遅くはない」

 その返しが、ひどく不快だった。まるで教師が出来の良い生徒を評価するような口ぶりだ。

 父がようやく口を挟む。

「ルシアン殿、今日は何を伝えに来たのだ」

 その声には、かすかな苛立ちが混じっていた。娘を守る怒りではない。場を支配されている不快さに近い。

 ルシアンは視線を父へ移した。

「二つです」

「二つ」

「一つは、昨夜の件について、今後ミレイユ嬢が無用な誤解を広げぬよう、そちらでよくお話しいただきたいということ」

 その言葉で、セレナは内心で眉を上げた。

 無用な誤解。つまり、ミレイユが“次は自分が婚約者になる”と吹聴することを侯爵家は警戒しているのだ。

 よほど面倒だと思っているらしい。

 父の顔が曇る。

「……承知した」

「もう一つは」

 ルシアンは再びセレナを見た。

「あなた個人に関してです」

 客間の空気が静まる。

 セレナは何も言わず、彼の続きを待った。

「あなたには、これ以上この家の混乱に巻き込まれないほうが賢明だと申し上げに来ました」

 父が息を呑む。

「何だと?」

「言葉通りです。婚約は解消された。にもかかわらず、なおこの家に留まり、ミレイユ嬢の後始末を続けるつもりなら、あなたは一生同じことを繰り返す」

 その言葉が、思いがけず胸に刺さった。

 アルベルトの手紙にも似た意味。
 だがルシアンのそれは、優しさではなく冷たい観察の延長にある。

 だからこそ余計に腹立たしい。

「それは、あなたに言われる筋合いはありません」

 セレナははっきり言った。

 ルシアンは頷く。

「その通りだ。だが、言っておく価値はあると思った」

 なぜそんなことを言うのか、一瞬だけ分からなかった。

 婚約を壊しておいて。
 大勢の前で恥をかかせておいて。
 なぜ今さらそんな忠告じみたことをするのか。

 けれど次の瞬間、彼の目を見て理解した。

 この男は、最後まで“見ている”のだ。

 自分がどこまで壊れずに立っていられるか。
 どんな道を選ぶのか。
 そこまで含めて興味の対象にしている。

 だから忠告ですらない。
 これは観察の延長だ。

 セレナは心の中で、はっきりと線を引いた。

 この人とは、もう二度と分かり合えない。

「お話は以上ですか」

 彼女が言うと、ルシアンは少しだけ首を傾げた。

「ええ」

「では、私からは一つだけ」

 父が驚いたようにセレナを見る。

 だが彼女は視線をルシアンから外さなかった。

「あなたはきっと、何かを折ることにしか興味がないのですね」

 客間が凍る。

 父は完全に固まり、ルシアンだけが静かに目を細めた。

「……何のことです」

「分かりませんか」

 セレナは淡々と続ける。

「私がどう壊れるか、ミレイユがどう思い上がるか、その先で何を失うか。あなたはそれを、まるで試すように見ている」

 ルシアンは数秒、黙っていた。

 それから、ほんのわずかに口元を上げる。

「あなたは最後まで、面白い方だ」

 やはり否定しない。

 それで十分だった。

 セレナは静かに立ち上がった。

「失礼します」

 父が「セレナ」と呼び止める。だが彼女は振り返らなかった。

 この場にこれ以上いる意味はない。もう言うべきことは言った。聞くべきことも、十分に聞いた。

 扉の前に立った時、ルシアンの声が背後から届く。

「あなたには、本当に別の席が必要だ」

 セレナはそこで初めて、わずかに立ち止まった。

 アルベルトの手紙と、同じようでいて決定的に違う言葉。

 あちらは休む場所を差し出した。
 こちらは観察者として、椅子が違うと指摘しただけだ。

 その違いが、妙にはっきり見える。

「もう、あなたに決めてもらうつもりはありません」

 そう答えて、セレナは客間を出た。

 扉が閉まる。

 廊下の空気は冷たかったが、客間の中よりはずっとまともだった。

 別の席。

 ルシアンに言われるまでもない。
 そしてアルベルトに言われて初めて、そこが本当に座れる場所かもしれないと思えたのだ。

 歩きながら、セレナは一つのことをようやく認めていた。

 自分はここから離れてもいいのかもしれない。

 それは敗走ではない。
 見苦しくしがみつかないための、最初の選択かもしれなかった。
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