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第三十七話 檻を焼く女
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第三十七話 檻を焼く女
印が要る。
その言葉は、ルシアンが部屋を去ったあとも、ミレイユの耳の奥にいつまでも残っていた。
ただの脅しではない。
あの男は、決して感情の勢いで口にしない。
静かに言ったことほど、本気なのだ。
だからこそ恐ろしい。
侯爵家別邸での日々は、その日を境にさらに色を失った。
外出は禁じられた。
庭へ出るにも付き添いがいる。
菓子用の小さなナイフすら、食後にはすぐ下げられる。
装飾品も減らされた。
鏡台の抽斗の中は半分以上空になり、瓶物や重い置物は消えた。
自分が“危険なものを持たせるべきではない女”として扱われているのだと、いよいよ隠しようがなくなっていく。
けれどミレイユは、それを認める代わりに怒りへ変えた。
「私を誰だと思っているの」
食事の席で、髪を整える時に、寝台へ入る前に。
何度も同じ言葉を吐いた。
しかし返ってくるのは、
「ご不便をおかけいたします」 「旦那様のご指示でございます」 「安全のためです」
その繰り返しだけだった。
怒りの行き場がない。
泣いても誰も折れない。
怒鳴っても、表情一つ変えずに下がられるだけ。
しかも、ルシアンは会いに来るたびに、まるで変化の具合を測るように彼女を見る。
「少しは静かに過ごせるようになりましたか」
穏やかな問い。
その問いの奥にあるのは気遣いではない。
調教の進み具合を見る目だ。
ミレイユは毎回、胸の奥に泥みたいな屈辱を溜めていった。
このままでは駄目だ。
そう思うようになるのに、時間はかからなかった。
もし次に何かをすれば、“印”が刻まれる。
その意味はまだ曖昧だ。
けれど曖昧だからこそ恐ろしい。
侯爵家のやり方なら、きっと派手な拷問のようなことではない。
もっと静かで、もっと決定的に、逃げられないものになるに違いない。
ならば、その前に逃げるしかない。
ミレイユはようやく、その一点だけを本気で考え始めた。
伯爵家へ助けを求めることは考えなかった。
父は怒った。
継母は泣くだけ。
あの家へ戻っても、今の自分は守られるより先に“面倒の種”として扱われるだろう。
では金だ。
金と宝飾があれば、どこかでやり直せる。
身元を誤魔化し、別の名前を名乗り、しばらく潜むこともできるかもしれない。
そう考え始めると、別邸の中の見え方が変わった。
どこに人が立つか。
夜更けに巡回が入るのは何刻か。
侍女が香油や洗い物を運び出す時、どの扉を使うか。
夕方になると西側の廊下が少しだけ手薄になること。
怒りに見せかけて、ミレイユは少しずつ観察した。
そこにあるのは賢さではない。
追い詰められた獣の執念だった。
幸いにも、侯爵家の人間たちは彼女がそこまで頭を使うとは思っていなかったのかもしれない。
あるいは、少しくらい試みさせてみるつもりだったのかもしれない。
それすら考えると腹が立つ。
誰もが自分を見くびっている。
セレナも、父も、ルシアンも。
ならば見せてやる。
自分は檻に入れられるだけの女ではないのだと。
その機会は、意外なほどあっさり巡ってきた。
別邸の西翼で、夜半に小さな騒ぎが起きたのだ。台所の脇で使っていた灯りが倒れ、布の一部が焦げたらしい。大事には至らなかったが、一時的に使用人たちの動きがそちらへ集まった。
それを知った瞬間、ミレイユの中で何かが決まった。
火。
混乱を作るなら、それが一番早い。
彼女はその晩、普段は早く寝台へ入ったふりをし、侍女が引いたあともじっと目を閉じたまま待った。見張りの足音が遠ざかり、廊下の空気が一段沈むのを感じる。
枕の下には、この数日で少しずつ隠し集めたものがある。
髪留めの金具。
小さな銀貨。
目立たぬ指輪。
そして、運よく没収を免れた細いネックレス。
これだけでは足りない。
だから、出る前にもっと持ち出す必要がある。
ミレイユは音を立てず寝台を抜け出した。
履き物を手に持ち、絨毯の上を滑るように歩く。
扉の鍵は外からではなく、見張りの巡回で管理されていた。だが、夜の食事を運ぶ時に侍女がほんの一瞬残していった金具の癖を、彼女は見逃していない。扉そのものは閉まっていても、古い蝶番が少し緩んでいるのだ。
時間をかければ、わずかに開く。
静かに、慎重に力をかける。
息を止めるほどの数秒のあと、扉は細く開いた。
廊下は暗い。
灯りは落とされ、遠くにだけ壁灯が残っている。
誰もいない。
ミレイユは裸足のまま廊下へ出ると、まず書斎脇の小部屋へ向かった。そこに、日中回収された鍵や、細々した貴重品が一時的に置かれているのを見ていたからだ。
予想は当たった。
引き出しの中には、伯爵家から持ってきたまま預けさせられていた宝飾の一部が入っている。全部ではない。けれど十分だ。
彼女はそれを布へ包み、さらに小箱に入っていた金貨も掴んだ。
喉が渇く。
手が震える。
だが止まれない。
次は火だ。
西翼の端にある空き部屋へ入り、カーテンの裾へ灯りを移す。
最初は小さな火。
だが乾いた布はすぐに赤く広がる。
その瞬間、ミレイユの胸の奥で、今まで溜まっていた憎しみが一気に熱へ変わった。
自分を閉じ込めた屋敷。
見下すように静かな使用人たち。
自分を値踏みした男。
全部燃えてしまえ。
火が大きくなるのを見届け、彼女は反対側の廊下へ駆けた。やがて後ろで誰かの叫ぶ声が上がる。
「火事だ!」
その声に、別邸の空気が一気に乱れた。
人が走る。
扉が開く。
足音が重なる。
混乱の中で、ミレイユは外套をひっかぶり、使用人用の裏口へ滑り込んだ。夜風が頬を打つ。冷たい。だがその冷たさが、かえって生きている感じを強くする。
門のあたりでは、すでに人が火の手に気づいている。
けれど裏手はまだ混乱が届いていない。
走る。
裸足の足裏に石が痛い。
だがそれすら心地よかった。
別邸から少し離れた小道まで来て、ようやく振り返る。
夜の闇の中、屋敷の一部が赤く染まっていた。火はまだ建物全体には及んでいない。だが十分だ。あの整いきった檻に、ようやく自分の爪痕を残したのだと思うと、胸がひどく高揚した。
笑いがこみ上げてきた。
「ざまあみろ」
小さく吐く。
ルシアンにも。
あの屋敷にも。
静かな顔で自分を見下していた全員に。
「ざまあみろ……!」
もう一度言うと、本当に笑えてきた。
自由だ。
やっと自由になれた。
檻を焼いて、見張りを出し抜き、宝石も金も持ち出して、自分の足で逃げている。
これで終わりだ。
あの男の手も、あの冷たい屋敷も、もう届かない。
そう思った瞬間だった。
夜風にあおられて外套が少しずれ、持ち出した布包みが手から落ちかける。慌てて抱え直したその時、袖口から覗いた自分の肌に目がいった。
そこには、消えないものが残っている。
完全な焼印ではない。
けれど、侯爵家に入って以降、逃亡防止のためにつけられた細い革具の痕が、手首にくっきり残っていた。日に日に擦れて、赤黒い線のようになっている。
ミレイユは息を呑んだ。
自由?
本当に?
別邸は燃えた。
檻は壊した。
だが、自分の身に刻まれた“何かの所有下にあった痕”までは消えていない。
金はある。
宝飾もある。
けれど、自分が何者としてどこへ行くのか、その輪郭はどこにもない。
伯爵令嬢を名乗れば、侯爵家から逃げてきたことを疑われるかもしれない。
身元を隠しても、この痕と品の釣り合わなさが目を引くだろう。
胸の中の高揚が、一瞬だけ冷たいものに変わる。
だがミレイユはすぐに首を振った。
考えるな。
今は逃げることだけ考えればいい。
金があるのだから何とかなる。
自由になったのだ。
そう自分へ言い聞かせ、彼女は再び歩き出した。
けれど夜の小道を進むその背は、さっきより少しだけ小さく見えた。
彼女は自由になったのではなかった。
ただ、檻を失っただけだった。
印が要る。
その言葉は、ルシアンが部屋を去ったあとも、ミレイユの耳の奥にいつまでも残っていた。
ただの脅しではない。
あの男は、決して感情の勢いで口にしない。
静かに言ったことほど、本気なのだ。
だからこそ恐ろしい。
侯爵家別邸での日々は、その日を境にさらに色を失った。
外出は禁じられた。
庭へ出るにも付き添いがいる。
菓子用の小さなナイフすら、食後にはすぐ下げられる。
装飾品も減らされた。
鏡台の抽斗の中は半分以上空になり、瓶物や重い置物は消えた。
自分が“危険なものを持たせるべきではない女”として扱われているのだと、いよいよ隠しようがなくなっていく。
けれどミレイユは、それを認める代わりに怒りへ変えた。
「私を誰だと思っているの」
食事の席で、髪を整える時に、寝台へ入る前に。
何度も同じ言葉を吐いた。
しかし返ってくるのは、
「ご不便をおかけいたします」 「旦那様のご指示でございます」 「安全のためです」
その繰り返しだけだった。
怒りの行き場がない。
泣いても誰も折れない。
怒鳴っても、表情一つ変えずに下がられるだけ。
しかも、ルシアンは会いに来るたびに、まるで変化の具合を測るように彼女を見る。
「少しは静かに過ごせるようになりましたか」
穏やかな問い。
その問いの奥にあるのは気遣いではない。
調教の進み具合を見る目だ。
ミレイユは毎回、胸の奥に泥みたいな屈辱を溜めていった。
このままでは駄目だ。
そう思うようになるのに、時間はかからなかった。
もし次に何かをすれば、“印”が刻まれる。
その意味はまだ曖昧だ。
けれど曖昧だからこそ恐ろしい。
侯爵家のやり方なら、きっと派手な拷問のようなことではない。
もっと静かで、もっと決定的に、逃げられないものになるに違いない。
ならば、その前に逃げるしかない。
ミレイユはようやく、その一点だけを本気で考え始めた。
伯爵家へ助けを求めることは考えなかった。
父は怒った。
継母は泣くだけ。
あの家へ戻っても、今の自分は守られるより先に“面倒の種”として扱われるだろう。
では金だ。
金と宝飾があれば、どこかでやり直せる。
身元を誤魔化し、別の名前を名乗り、しばらく潜むこともできるかもしれない。
そう考え始めると、別邸の中の見え方が変わった。
どこに人が立つか。
夜更けに巡回が入るのは何刻か。
侍女が香油や洗い物を運び出す時、どの扉を使うか。
夕方になると西側の廊下が少しだけ手薄になること。
怒りに見せかけて、ミレイユは少しずつ観察した。
そこにあるのは賢さではない。
追い詰められた獣の執念だった。
幸いにも、侯爵家の人間たちは彼女がそこまで頭を使うとは思っていなかったのかもしれない。
あるいは、少しくらい試みさせてみるつもりだったのかもしれない。
それすら考えると腹が立つ。
誰もが自分を見くびっている。
セレナも、父も、ルシアンも。
ならば見せてやる。
自分は檻に入れられるだけの女ではないのだと。
その機会は、意外なほどあっさり巡ってきた。
別邸の西翼で、夜半に小さな騒ぎが起きたのだ。台所の脇で使っていた灯りが倒れ、布の一部が焦げたらしい。大事には至らなかったが、一時的に使用人たちの動きがそちらへ集まった。
それを知った瞬間、ミレイユの中で何かが決まった。
火。
混乱を作るなら、それが一番早い。
彼女はその晩、普段は早く寝台へ入ったふりをし、侍女が引いたあともじっと目を閉じたまま待った。見張りの足音が遠ざかり、廊下の空気が一段沈むのを感じる。
枕の下には、この数日で少しずつ隠し集めたものがある。
髪留めの金具。
小さな銀貨。
目立たぬ指輪。
そして、運よく没収を免れた細いネックレス。
これだけでは足りない。
だから、出る前にもっと持ち出す必要がある。
ミレイユは音を立てず寝台を抜け出した。
履き物を手に持ち、絨毯の上を滑るように歩く。
扉の鍵は外からではなく、見張りの巡回で管理されていた。だが、夜の食事を運ぶ時に侍女がほんの一瞬残していった金具の癖を、彼女は見逃していない。扉そのものは閉まっていても、古い蝶番が少し緩んでいるのだ。
時間をかければ、わずかに開く。
静かに、慎重に力をかける。
息を止めるほどの数秒のあと、扉は細く開いた。
廊下は暗い。
灯りは落とされ、遠くにだけ壁灯が残っている。
誰もいない。
ミレイユは裸足のまま廊下へ出ると、まず書斎脇の小部屋へ向かった。そこに、日中回収された鍵や、細々した貴重品が一時的に置かれているのを見ていたからだ。
予想は当たった。
引き出しの中には、伯爵家から持ってきたまま預けさせられていた宝飾の一部が入っている。全部ではない。けれど十分だ。
彼女はそれを布へ包み、さらに小箱に入っていた金貨も掴んだ。
喉が渇く。
手が震える。
だが止まれない。
次は火だ。
西翼の端にある空き部屋へ入り、カーテンの裾へ灯りを移す。
最初は小さな火。
だが乾いた布はすぐに赤く広がる。
その瞬間、ミレイユの胸の奥で、今まで溜まっていた憎しみが一気に熱へ変わった。
自分を閉じ込めた屋敷。
見下すように静かな使用人たち。
自分を値踏みした男。
全部燃えてしまえ。
火が大きくなるのを見届け、彼女は反対側の廊下へ駆けた。やがて後ろで誰かの叫ぶ声が上がる。
「火事だ!」
その声に、別邸の空気が一気に乱れた。
人が走る。
扉が開く。
足音が重なる。
混乱の中で、ミレイユは外套をひっかぶり、使用人用の裏口へ滑り込んだ。夜風が頬を打つ。冷たい。だがその冷たさが、かえって生きている感じを強くする。
門のあたりでは、すでに人が火の手に気づいている。
けれど裏手はまだ混乱が届いていない。
走る。
裸足の足裏に石が痛い。
だがそれすら心地よかった。
別邸から少し離れた小道まで来て、ようやく振り返る。
夜の闇の中、屋敷の一部が赤く染まっていた。火はまだ建物全体には及んでいない。だが十分だ。あの整いきった檻に、ようやく自分の爪痕を残したのだと思うと、胸がひどく高揚した。
笑いがこみ上げてきた。
「ざまあみろ」
小さく吐く。
ルシアンにも。
あの屋敷にも。
静かな顔で自分を見下していた全員に。
「ざまあみろ……!」
もう一度言うと、本当に笑えてきた。
自由だ。
やっと自由になれた。
檻を焼いて、見張りを出し抜き、宝石も金も持ち出して、自分の足で逃げている。
これで終わりだ。
あの男の手も、あの冷たい屋敷も、もう届かない。
そう思った瞬間だった。
夜風にあおられて外套が少しずれ、持ち出した布包みが手から落ちかける。慌てて抱え直したその時、袖口から覗いた自分の肌に目がいった。
そこには、消えないものが残っている。
完全な焼印ではない。
けれど、侯爵家に入って以降、逃亡防止のためにつけられた細い革具の痕が、手首にくっきり残っていた。日に日に擦れて、赤黒い線のようになっている。
ミレイユは息を呑んだ。
自由?
本当に?
別邸は燃えた。
檻は壊した。
だが、自分の身に刻まれた“何かの所有下にあった痕”までは消えていない。
金はある。
宝飾もある。
けれど、自分が何者としてどこへ行くのか、その輪郭はどこにもない。
伯爵令嬢を名乗れば、侯爵家から逃げてきたことを疑われるかもしれない。
身元を隠しても、この痕と品の釣り合わなさが目を引くだろう。
胸の中の高揚が、一瞬だけ冷たいものに変わる。
だがミレイユはすぐに首を振った。
考えるな。
今は逃げることだけ考えればいい。
金があるのだから何とかなる。
自由になったのだ。
そう自分へ言い聞かせ、彼女は再び歩き出した。
けれど夜の小道を進むその背は、さっきより少しだけ小さく見えた。
彼女は自由になったのではなかった。
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