偽聖女と断罪された私、帝国で真の力に目覚めました  ――王国はもう、救いません

鍛高譚

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第2章:出会いと覚醒――真なる力を知る時

13話

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 その日の午後。日差しが頂点を過ぎ、午後の陽光が柔らかくなり始めたころ――街道沿いの森の中から、突然けたたましい悲鳴が聞こえてきた。

「た、助けてくれぇぇぇぇ!」

 男の絶叫だ。アストリッドとクラリッサは顔を見合わせる。
「なに……? いったい何があったのかしら」
「お嬢様、危険そうです……でも放っておけないですよね」

 悲鳴はすぐ近くの茂みの奥から響いている。まるで何かに襲われているような切迫した声だ。アストリッドは急いで馬を木につなぎ、クラリッサとともに声の方へ向かって駆け出した。
 森の入り口、少し小道が延びた先で、男が二人――というより、片方はまだ若い少年のようにも見える――必死に何かと対峙していた。それは、牙をむく大きな獣。
「イノシシ……? いや、ずいぶん凶暴そうね。まるで魔物のようだわ」
 牙の生え方や異様な赤い目からして、ただの動物ではないのかもしれない。男たちは木の棒や小さな手斧で抵抗しているが、すでに足元に血が滴り、どちらかがケガを負っているらしい。
「ぐっ……くそ、こんなところに出るなんて聞いてないぞ……!」
「息子が危ねぇ! 誰か、誰か助けてくれぇ!」

 アストリッドは一瞬迷う。――ここで助けに入っても、うまくいくのか。自分の力が不安定なのは明らかだ。
 しかし、このまま見捨てれば少年も含めた二人が死んでしまうかもしれない。
「クラリッサ、あなたは下がってて。私が行くわ」
「で、でも……お嬢様!」
「大丈夫。少しは戦闘訓練も受けたことがあるの。公爵令嬢であっても、礼儀作法だけを学んでいたわけじゃないんだから」

 実際、アストリッドは基本的な護身術や剣技を習った経験がある。とはいえ、魔物らしきもの相手にどこまで通用するか分からないが、何もしないで終わるよりはマシだろう。
 彼女は地面に落ちていた丈夫そうな枝を拾い、素早く駆け寄る。
「下がって!」
 叫ぶと同時に獣の背後へまわり、思い切りその枝を振り下ろした。が、獣は凄まじい反応速度で振り返り、牙を剥き出しにして突進してくる。

「くっ……!」

 アストリッドは寸前で横に跳びのき、危うく牙を避ける。周囲の木々や下草がざわざわと揺れ、獣の唸り声が響く。
「お嬢様っ!」
 クラリッサが悲鳴を上げるが、アストリッドは大丈夫だと手で合図する。目の前にいる獣は、明らかに普通の野生動物より凶暴だ。赤い目が血走っていて、ただのイノシシより一回り大きい。

 どうする。枝では埒(らち)が明かない。奇跡を使うにしても、治癒以外の力はほとんど学んでいない。だが――公爵家で学んだ短剣の扱いがあったはずだ。
 アストリッドは落ちていた小石を獣の正面に投げつけ、その隙に負傷した男たちの近くへ移動する。
「大丈夫? 怪我は……」
「俺はなんとか……でも息子が血を流して……」
 見ると、少年の脚から血がにじんでいる。深手ではなさそうだが、このまま襲われれば危うい。
 アストリッドはさっと少年に近づき、肩を貸すように立たせる。
「立てる? ここから少し離れましょう」
「ごめんなさい……ぼく……痛くて……」
「無理しないで。できるだけゆっくり」

 その間にも獣はアストリッドめがけて突進してこようと身構えている。このまま少年を逃がしても、自分が標的になるだけ。正直、かなり危険だ。
 ――でも、放ってはおけない。
 アストリッドは覚悟を決め、少年の父親に後ろを任せる。
「あなたは彼を連れて下がって。私が時間を稼ぐわ」
「だ、だめだ! 女の子ひとりでこんな魔獣に……」
「いいから早く!」

 情けない話だが、アストリッドは立ち向かうしかない。この場に戦える大人はほとんど負傷している。唯一、ほぼ無傷なのは自分とクラリッサだけ。
 クラリッサは武闘の訓練など受けていないので、彼女を巻き込むのは危険すぎる。

「来る……っ!」

 真っ赤な瞳をぎらつかせた獣が、地を掻くようにして突っ込んできた。先ほどよりも勢いがある。アストリッドは肩を落とし、タイミングを計る。
 ――一瞬の隙を見て横にステップし、持っていた枝で側面を叩く……はずが、獣の動きが予想より速く、アストリッドの腕をかすめていく。

「ぐっ……!」

 鋭い痛みが走り、服の袖が裂ける。幸い致命傷ではないが、かすり傷とはいえ流血もある。
 獣はさらに振り向き、今度は牙を正面に向けて突き刺そうと迫ってくる。
 ――このままでは危ない。回避も次で限界だ。

(せめて少しでいい……どうにか止められないものか)

 脳裏をよぎるのは、自分の“奇跡”の力。治癒だけでなく、ごく稀に相手の動きを封じたり、光で目晦ましにしたりといった応用が利く場合があると、古い文献で読んだことがある。
 だが、それは高度な制御と純粋な魔力が必要とされるとされ、王都でもほとんど実例がなかった。
 ――だけど、今は祈るしかない。

「っ……お願い……!」

 アストリッドは両手を突き出し、必死にイメージする。白い光が閃いて獣の目を覆い、一瞬でも動きを鈍らせる――そんな都合のいい奇跡を。
 同時に、胸の奥が熱くなるような感覚が奔(はし)った。かすかな光を宿した手のひらから、薄青い火花のような光が溢れだす。

「……あ……?」

 自分でも見たことのない色。かつての“聖女”としての癒しの光は優しい金色や白色だったはずだ。
 しかし今、アストリッドの掌から溢れるのは、淡い青白い輝き。それが獣の鼻先に触れた瞬間、バチンと小さな閃光を放ち、獣は悲鳴のような唸り声を上げて後ずさる。

 ――効いている……?

 獣の動きがほんの少し止まる。その隙に、アストリッドは懸命に離れていたクラリッサに声をかける。
「クラリッサ、今のうちに二人を連れて逃げて! 後は私がどうにかする!」
「お、お嬢様、それは……!」
「早く!」

 クラリッサは震えながらも、少年と父親の肩を支え、少しずつ安全な方へ移動を始める。アストリッドは獣から視線を外さず、再度両手をかざした。

「――どうか、沈まれ……」

 心を落ち着かせ、もう一度あの光を呼び出そうとする。しかし、先ほどの青白い火花は一瞬きりで、次に同じ動作をやろうとしても、うまく出てこない。
 焦りと恐怖が混ざり合う。獣は息を荒くしながらも、明らかに怒りの矛先をアストリッドに向けている。血走った瞳が、凶暴な殺意を宿していた。

「まずい……もう一度、あの光が出せないと……!」

 だが、アストリッドは意を決して足を踏み出す。後ろに回避するだけでは、いずれ体力が尽きてしまう。先手を取るべきだ――そう判断した。
 枝を握り直し、獣が突進してくるタイミングで自らも前へ踏み込み、枝の先を力任せに突き出す。
 ……しかし、獣はその程度の攻撃をものともせず、牙を突き立てようとする。正面衝突になれば、こちらが圧倒的に不利。

(せめて……もう一度!)

 アストリッドは必死で力を絞る。――そもそも、こんな荒業ができるような訓練は受けていない。だが、何とかするしかないのだ。

 その瞬間。
 獣の身体が、まるで横合いから衝撃を受けたかのようにがくりと揺れる。次の瞬間、鋭い剣筋が光り、獣の首筋を斬り裂いた。

「ぐるぁぁぁぁっ!」

 獣は苦悶の叫びを上げ、地面をのたうつ。予想外の出来事にアストリッドは動きを止め、息を呑んだ。
「な、なに……?」

 視線を向けると、そこには一人の青年が立っていた。長身に漆黒の外套をまとい、その手には血を滴らせた長剣。精悍な横顔が、まるで彫像のように美しい。
 ……初めて見る顔だった。王国の貴族にはいないタイプの風貌。どことなく異国の空気を纏っているように思える。

 青年は一瞬アストリッドの方へ目を向け、小さく息を吐く。
「危ないところだったな。ここらで魔獣が出るとは思わなかったが……大丈夫か?」
「え、ええ……。あなたは……」

 獣は首筋から大量の血を噴き出し、痙攣(けいれん)するように横たわっていた。もう動かないだろう。獣――もはや魔獣と呼ぶべき存在だったのかもしれない――の絶命を確認し、青年は剣を一振りして血を払い落とす。
「俺はただの旅人だよ。この先の街道で休憩していたら悲鳴が聞こえたから、駆けつけたまでだ。……そっちはケガをしてるな。手当てはできるか?」
「え、あ……」

 言われてみれば、アストリッドの左腕が浅く切れており、じわじわと血が滲んでいる。痛みで思わず顔をしかめた。が、獣に致命傷を負わされなかっただけ幸運だったともいえる。
 クラリッサが慌てて駆け戻ってくる。先ほどまで気絶しそうだった父子も、何とか動ける状態になっている。
「お嬢様……! 大丈夫ですか、傷が……」
「大したことないわ……少し切れただけ。あなたこそ、あの二人を見てあげて。どの程度のケガか分からないもの」

 青年はアストリッドの立ち振る舞いを見て、少しばかり興味を惹かれたような表情をする。普通の娘なら、こんな凶暴な魔獣を目の前に失神してもおかしくないのに、立っていられるどころか応戦すら試みていたのだから。
「さて……俺は旅人とは言ったが、多少の薬草や治療道具は持っている。もし必要なら使うか?」
「それはありがたいけど……」
 アストリッドは迷った。自分には本来、“聖女”としての治癒魔法があるはずだ。だが、先ほどの奇跡のように、うまく発動する自信がない。第一、自分の傷を癒すことなど、よほど集中力が必要だ。
 ここは大人しく薬草に頼るべきか――そう思った矢先、ふと手のひらから熱を感じた。

「……今なら、もしかして……」

 小声で呟き、そっと腕に手を当て、瞼を閉じる。微かに脈動するような光が指先に広がり、ひりつくような痛みが少し和らぐのを感じた。まるでほんの数秒間、肌を覆うように薄いベールがかかったかのようだ。
 開いた傷口が、完全ではないものの、血がすっと止まる。こんな風に軽く治癒できるのも、ずっと失われていない証拠だ。
「なっ……? 今のは、魔法か?」
 青年は目を丸くし、クラリッサや父子までも驚いた表情でアストリッドを見つめる。わずかながらも治癒の力を行使したのだ。
 ――そうだ。アストリッドは偽りなどではない。この力は確かに自分の中にある。

 ただし、以前のような大きな奇跡ではなく、ごく小さな治癒。それでも初めて目にした者からすれば、十分に神秘的だろう。
 青年は少し考え込むように口元に手をやり、やがて静かに笑った。
「なるほど……どうやらただの旅人というわけじゃなさそうだな。失礼だが、俺はジークと名乗っておこう。君の名は?」
「……私はアスト……リン、よ。あまり大した者ではないわ」

 本名を名乗るのは危険かもしれない――そう感じたアストリッドは、偽名を使うことにした。万が一、王国の追っ手があるとも限らないし、迂闊に自分の名を広めたくはない。
「アストリン……か。いい名前だ。少なくとも、それだけの治癒の力があるなら、そう簡単には死にそうもないな」
「……ありがとう、助けてくれて」

 正直、助かったのはアストリッドの方だ。もしこの青年が来なければ、もっと大きなケガを負っていたかもしれない。下手をすれば命を落とす恐れすらあった。
 一方、少年と父親の方も、脚の傷や浅い切り傷程度で済んでいるようだ。彼らは口々に「ありがとう」「あなたたちのおかげで助かった」と頭を下げる。
 クラリッサが安堵の息をつきつつ、そっとアストリッドに寄り添う。
「お嬢様……よかった、本当に……」
「私も……危なかったわね。でも、これで分かったことがある。まだ私の力は完全に消えていない」

 そう呟くアストリッドの瞳には、決意の色が滲んでいた。追放された身であっても、自分にはまだ何かができる。そう実感したのだ。
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