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しおりを挟む「リリー様、今日はお時間があったのですね」
「異母弟のスワンが「ぜひ、みにいってください!」というものだから時間を作って見にきたのよ」
サスーン王国の長子であり卒業後すぐに立太女するリリーは歳の離れた異母弟を可愛がっていた
そんなリリーは公務が忙しく学生の身でありながら学園に通っている時間は少なかった
そんな彼女がわざわざこのためにやってきたという事実は主催者側の誉れになるだろう
主催がエマでなければと、メルージュは頭を抱えた
「メルージュの妹なのでしょう?」
「王女様。正確には義妹ですわ」
「ふふ。噂通りね。仲が悪いのは」
「お恥ずかしい限りです」
「構わないわ。私もスワンのお願いがなければ、こんな派手なお茶会にはこなかったわ」
メルージュは血の気の引く思いだった
第一王女リリー・サスーンは金髪青目の美しい容姿からは想像もできないほどのカリスマ性を持っていた
学生でありながら父王よりも政治に介入しその手腕は誰しもが認めていた
そんな彼女が「派手」と評するお茶会を開いたエマをメルージュは今すぐにでも退場させたくなった
先ほども述べたとおり紫は王族のみが使える色だ
それを一貴族、ましてや侯爵令嬢のエマが使っているのはすなわちその侯爵家に反逆の意思があると問われてもおかしくない状況だ
「王女様!これはですね!!」
「いいのよ、メルージュ。気にしないで。どうせエマが勝手にしたことでしょ?ちゃんと教師からの報告は来ております」
「ご理解、ありがとうございます」
さすがの教師陣もまずいと思ったのはエマが独断でやっていることをリリーに事前に伝えていた様子だ
「それに、この機会に女狐狩りをさせてもらうわ」
「??王女様?なにかおっしゃいました?」
「ふふ。気にしないで」
口元を扇で隠しリリーはにこりと笑った
ーーー
「本日は皆さまお集まりいただきありがとうございます!」
あれから幾分かして主催者であるエマが壇上にあがり声高らかに話し始めた
あそこまで声を張る必要もないのに…とメルージュはさらに頭を抱えた
そんなメルージュの心配も意に介さずエマはどんどん喋りだす
いかに自分がこの準備をするのに大変だったか
姉からの協力もなくこの場を作り上げた自分を褒め称えろ!
と、言わんばかりの演説にその場にいた令嬢達は呆れかえった
なかには笑うのを堪えてる令嬢もちらほらいたので面白見物のつもりで出席しているのだろう
「それではみなさん楽しんでください!!」
エマのその言葉を皮切りにお茶会が始まった
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