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たべるということ
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「ごちそうさまでした。」
「え、もういいの?」
「うん、なんかお腹いっぱいになっちゃって。」
ご飯を半分残した私に、「具合でも悪いの?」とお母さんが心配そうに顔を覗き込む。
「そんなことないよ。」
「でも瀬名、最近ご飯残してばっかりじゃない。」
「なんか食欲なくって。夏バテなのかも。」
「そう。じゃあ明日はそうめんにでもする?」
「・・・うん、ありがとう。」
少し心配そうなお母さんから目を背けて、逃げるように自分の部屋に戻った。宿題を終わらせてベットに潜り込む。電気を消して目を瞑ったけど、ぎゅるぎゅる、とお腹が音を立てた。ここ最近、お腹がすいて眠れない事が多かった。夜ご飯を少し減らしているだけなのに私のお腹は勢いよく鳴って、晩御飯のおかずだったからあげが頭に浮かんでくる、から、慌てて首を振る。別にダイエットをしようとしているわけじゃ無い、ただ今まで食べているた量が少し多かったかもなーと思っているだけだ。『お前、ちょっと太ったんじゃね?』そんな言葉、全然気にして、ない。目を閉じて羊を数えてみたけど、眠れたのは4桁になった頃だった。
「瀬名、ちょっと来て。」
8月、夏本番。体育館は地獄のように蒸し暑くて、相変わらず田中先生は朝から厳しい。シュート練習を終えて束の間の水分補給中に名前を呼ばれる。体育館の外の石段をアゴで指して、私に座るように促す。こんなの所に呼ばれるなんて何の話だろう、なんて、心当たりは1つあった。
「最近練習集中できてないみたいだけど、何かあった?」
「いや、別に何もないです。」
「本当に?」
眉を寄せて先生は私の顔を覗き込む。その顔は怒っているというよりかは心配しているようで、私は先生の顔を見続けることが出来ずに視線を落とす。ここ最近、前はついていけていたダッシュにもついていけず、練習中も立ち眩みがして休んでしまう事が多くなっていた。理由は、分かっている。明らかに前よりもご飯を食べる量が減っているからだ。でもそんなのを先生に言う訳にもいかず、結局こんな顔をさせてしまっても「何もないです。」「大丈夫です。」と言う事しかできなかった。顔を挙げられなくて俯いていると、少しの沈黙の後、先生がため息をつく。
「本当に何もないならいいけど、体調不良続いてるんだったらちゃんと病院行く事。」
「・・・はい。」
「部活も無理せず休んでいいから。体調管理も実力のうちだからね、分かった?」
先生の言葉に俯いたまま頷けば、「よし、戻ろうか。」と優しい声で私の名前を呼んでくれる。練習中は怖いけど、でもきちんと生徒の事を見ていて厳しさの中に優しさがあるそんな先生だ。自分のせいで余計な気を使わせてしまっているのが分かって、罪悪感で唇を噛んだ。最近はなんだか授業にも集中できなくて、菜々子にも心配されている。けれど今と同じように平気なふりをする事しか出来なくて、前みたいに純粋に会話を楽しむことも出来なくなっていた。
その日の給食はカレーで、食べ終わった人から余っている分をおかわりすることが出来るから、男子の行列になる事が多い。前だったらそこに私も並んでいたけれど、今はもうそんな気持ちも起こらなくて、チビチビと目の前のカレーを口に運ぶ。お椀がやたら重たくて、もう置いてしまいたかった。
「おい瀬名。そんなチンタラ食べてたらカレー終わっちまうぞ。」
すでに1回目のおかわりを済ませた戸谷が、そう言ってわざわざ私のお椀を覗き込んで、ええー!と大げさに声を出す。
「全然食べてねえじゃん!なになに?並ばねえの?」
「あー、うん。別にいいかな。」
「なんだよ瀬名らしくねえな、ていうか他のも全然食べてないし。」
おぼんの上をジロジロと見られて、なんだかとても恥ずかしい気持ちになって自分の耳が赤くなっているのが分かる。関係ないでしょ!と怒鳴りたくなったけど、駄目だ、そんなの私らしくない。視界の隅で、少し離れた席の菜々子が心配そうに私を見ているのが分かった。
「もううっさいなあ、夏バテなの。」
戸谷の方は振り向かず、俯いたまま出来るだけおどけた声を出す。大丈夫、私はいつも通り出来ている、大丈夫。不意に横に人の気配を感じて顔を挙げれば、いつの間にか菜々子が隣に居て私の名前を呼ぶ。
「瀬名ちゃん、体調悪い?」
「・・・ううん、そんなことないよ。」
「本当に?一緒に保健室行く?」
だから本当に大丈夫だから、私がそう言うまでに、また戸谷がやたら大きな声を出して私を指さした。
「おいおい、もしかしてダイエットかよ!」
その言葉に、一瞬呼吸の仕方を忘れてしまった。心臓が大きな音を立てて、急に床が沈むような、景色が歪むような、そんな感覚がした。いつも通りのニヤケ顔とからかうような声。彼だって私が言い返してくるのを期待している。分かっている、分かっていたけど、私は何も反応できなかった。戸谷も私の予想外の反応に戸惑ったのか、少し変な空気が流れる。やばい、なんか話さなきゃ。私が反応しなきゃ。頭の中が騒がしくなって、そんな私を、菜々子はじっと見つめていた。いつも通りの表情だった、困ったような、少し泣きそうな顔。でも、今日は少しだけ違くて、いつも伏せている視線は、私の事をじっと見つめていた。やめてよ、そんな顔しないで。そんな目で、見ないで。急に、口が動いた。
「ちょ、ちょっと菜々子、そんな顔しないでよ。」
「・・・。」
「笑ってよ。菜々子も笑ってくれないとさあ、私がかわいそうな感じになっちゃうじゃん。」
必死に口角を挙げて菜々子に笑いかける、自分では笑いかけているつもりだ。戸谷の方を見る事ももう出来なくなっていて、私は菜々子の名前を呼ぶしかなかった。こうやって、彼女のせいにする事しかできなかった。いったん目を伏せた彼女は拳を強く握りしめていた。もう一度、彼女の名前を呼ぶ。
「ねえ、菜々子。」
「笑えない。」
「え・・・。」
「こんなの、全然笑えないよ。」
先ほどまでガヤガヤしていたはずの教室は静まり返っていて、皆の視線がこちらに向いているのが分かる。菜々子の言葉に、戸谷が焦ったように声を上げる。
「お、おい三山。どうしたの急に。いつものノリじゃん。」
「私は今までも全然笑えなかった。全然面白くないし、聞いてて嫌だった。」
「なんだそれ。別に瀬名本人が笑ってんだからよくね?」
なあ、と戸谷が困ったように私に同意を求めてくる。私はもうどうしたらいいか分からなくなって頷く事も首を振る事も出来なかった。それでもこの空気をなんとかしないとというしょうもない思考だけは働いて、必死に口を動かす。
「そ、そうだよ。菜々子。私は別に・・・。」
「瀬名ちゃんが良くても私は良くない。良くないし、瀬名ちゃんだって本当は嫌なんじゃないの。悲しいんじゃないの。」
菜々子の言葉に心臓が大きく音を立てる。あまりにも図星だった。図星だったから、思わず口が動いた。
「・・・だから私は平気だって。菜々子が勝手に決めないでよ。」
「私にはそう見えたから。瀬名ちゃんずっと、無理してるように見えたから。今だって・・・。」
「なにそれ、菜々子には私が可哀そうに見えてたってこと?そう思ってたってこと?」
「それは違うよ!」
「私の事可哀想だなって心の中で同情してたんだ、馬鹿にしてたんだ、ハハ。」
「瀬名ちゃん、違うってば。」
「私は!私は・・・。」
菜々子の言葉を遮った。分かってる、違うに決まってる。菜々子がそんな風に思うわけない、そんな子じゃない、分かってる、分かっているけどもう自分でも自分がコントロールできなかった。頭と心がバラバラで自分でもどうすればいいか分からなかった。私は別に平気だった、そう続けようとしたのに言葉が出てこなかった。代わりに涙が出てきそうになって、後ろから聞こえてくる菜々子の声を無視して慌てて教室を飛び出した。
「え、もういいの?」
「うん、なんかお腹いっぱいになっちゃって。」
ご飯を半分残した私に、「具合でも悪いの?」とお母さんが心配そうに顔を覗き込む。
「そんなことないよ。」
「でも瀬名、最近ご飯残してばっかりじゃない。」
「なんか食欲なくって。夏バテなのかも。」
「そう。じゃあ明日はそうめんにでもする?」
「・・・うん、ありがとう。」
少し心配そうなお母さんから目を背けて、逃げるように自分の部屋に戻った。宿題を終わらせてベットに潜り込む。電気を消して目を瞑ったけど、ぎゅるぎゅる、とお腹が音を立てた。ここ最近、お腹がすいて眠れない事が多かった。夜ご飯を少し減らしているだけなのに私のお腹は勢いよく鳴って、晩御飯のおかずだったからあげが頭に浮かんでくる、から、慌てて首を振る。別にダイエットをしようとしているわけじゃ無い、ただ今まで食べているた量が少し多かったかもなーと思っているだけだ。『お前、ちょっと太ったんじゃね?』そんな言葉、全然気にして、ない。目を閉じて羊を数えてみたけど、眠れたのは4桁になった頃だった。
「瀬名、ちょっと来て。」
8月、夏本番。体育館は地獄のように蒸し暑くて、相変わらず田中先生は朝から厳しい。シュート練習を終えて束の間の水分補給中に名前を呼ばれる。体育館の外の石段をアゴで指して、私に座るように促す。こんなの所に呼ばれるなんて何の話だろう、なんて、心当たりは1つあった。
「最近練習集中できてないみたいだけど、何かあった?」
「いや、別に何もないです。」
「本当に?」
眉を寄せて先生は私の顔を覗き込む。その顔は怒っているというよりかは心配しているようで、私は先生の顔を見続けることが出来ずに視線を落とす。ここ最近、前はついていけていたダッシュにもついていけず、練習中も立ち眩みがして休んでしまう事が多くなっていた。理由は、分かっている。明らかに前よりもご飯を食べる量が減っているからだ。でもそんなのを先生に言う訳にもいかず、結局こんな顔をさせてしまっても「何もないです。」「大丈夫です。」と言う事しかできなかった。顔を挙げられなくて俯いていると、少しの沈黙の後、先生がため息をつく。
「本当に何もないならいいけど、体調不良続いてるんだったらちゃんと病院行く事。」
「・・・はい。」
「部活も無理せず休んでいいから。体調管理も実力のうちだからね、分かった?」
先生の言葉に俯いたまま頷けば、「よし、戻ろうか。」と優しい声で私の名前を呼んでくれる。練習中は怖いけど、でもきちんと生徒の事を見ていて厳しさの中に優しさがあるそんな先生だ。自分のせいで余計な気を使わせてしまっているのが分かって、罪悪感で唇を噛んだ。最近はなんだか授業にも集中できなくて、菜々子にも心配されている。けれど今と同じように平気なふりをする事しか出来なくて、前みたいに純粋に会話を楽しむことも出来なくなっていた。
その日の給食はカレーで、食べ終わった人から余っている分をおかわりすることが出来るから、男子の行列になる事が多い。前だったらそこに私も並んでいたけれど、今はもうそんな気持ちも起こらなくて、チビチビと目の前のカレーを口に運ぶ。お椀がやたら重たくて、もう置いてしまいたかった。
「おい瀬名。そんなチンタラ食べてたらカレー終わっちまうぞ。」
すでに1回目のおかわりを済ませた戸谷が、そう言ってわざわざ私のお椀を覗き込んで、ええー!と大げさに声を出す。
「全然食べてねえじゃん!なになに?並ばねえの?」
「あー、うん。別にいいかな。」
「なんだよ瀬名らしくねえな、ていうか他のも全然食べてないし。」
おぼんの上をジロジロと見られて、なんだかとても恥ずかしい気持ちになって自分の耳が赤くなっているのが分かる。関係ないでしょ!と怒鳴りたくなったけど、駄目だ、そんなの私らしくない。視界の隅で、少し離れた席の菜々子が心配そうに私を見ているのが分かった。
「もううっさいなあ、夏バテなの。」
戸谷の方は振り向かず、俯いたまま出来るだけおどけた声を出す。大丈夫、私はいつも通り出来ている、大丈夫。不意に横に人の気配を感じて顔を挙げれば、いつの間にか菜々子が隣に居て私の名前を呼ぶ。
「瀬名ちゃん、体調悪い?」
「・・・ううん、そんなことないよ。」
「本当に?一緒に保健室行く?」
だから本当に大丈夫だから、私がそう言うまでに、また戸谷がやたら大きな声を出して私を指さした。
「おいおい、もしかしてダイエットかよ!」
その言葉に、一瞬呼吸の仕方を忘れてしまった。心臓が大きな音を立てて、急に床が沈むような、景色が歪むような、そんな感覚がした。いつも通りのニヤケ顔とからかうような声。彼だって私が言い返してくるのを期待している。分かっている、分かっていたけど、私は何も反応できなかった。戸谷も私の予想外の反応に戸惑ったのか、少し変な空気が流れる。やばい、なんか話さなきゃ。私が反応しなきゃ。頭の中が騒がしくなって、そんな私を、菜々子はじっと見つめていた。いつも通りの表情だった、困ったような、少し泣きそうな顔。でも、今日は少しだけ違くて、いつも伏せている視線は、私の事をじっと見つめていた。やめてよ、そんな顔しないで。そんな目で、見ないで。急に、口が動いた。
「ちょ、ちょっと菜々子、そんな顔しないでよ。」
「・・・。」
「笑ってよ。菜々子も笑ってくれないとさあ、私がかわいそうな感じになっちゃうじゃん。」
必死に口角を挙げて菜々子に笑いかける、自分では笑いかけているつもりだ。戸谷の方を見る事ももう出来なくなっていて、私は菜々子の名前を呼ぶしかなかった。こうやって、彼女のせいにする事しかできなかった。いったん目を伏せた彼女は拳を強く握りしめていた。もう一度、彼女の名前を呼ぶ。
「ねえ、菜々子。」
「笑えない。」
「え・・・。」
「こんなの、全然笑えないよ。」
先ほどまでガヤガヤしていたはずの教室は静まり返っていて、皆の視線がこちらに向いているのが分かる。菜々子の言葉に、戸谷が焦ったように声を上げる。
「お、おい三山。どうしたの急に。いつものノリじゃん。」
「私は今までも全然笑えなかった。全然面白くないし、聞いてて嫌だった。」
「なんだそれ。別に瀬名本人が笑ってんだからよくね?」
なあ、と戸谷が困ったように私に同意を求めてくる。私はもうどうしたらいいか分からなくなって頷く事も首を振る事も出来なかった。それでもこの空気をなんとかしないとというしょうもない思考だけは働いて、必死に口を動かす。
「そ、そうだよ。菜々子。私は別に・・・。」
「瀬名ちゃんが良くても私は良くない。良くないし、瀬名ちゃんだって本当は嫌なんじゃないの。悲しいんじゃないの。」
菜々子の言葉に心臓が大きく音を立てる。あまりにも図星だった。図星だったから、思わず口が動いた。
「・・・だから私は平気だって。菜々子が勝手に決めないでよ。」
「私にはそう見えたから。瀬名ちゃんずっと、無理してるように見えたから。今だって・・・。」
「なにそれ、菜々子には私が可哀そうに見えてたってこと?そう思ってたってこと?」
「それは違うよ!」
「私の事可哀想だなって心の中で同情してたんだ、馬鹿にしてたんだ、ハハ。」
「瀬名ちゃん、違うってば。」
「私は!私は・・・。」
菜々子の言葉を遮った。分かってる、違うに決まってる。菜々子がそんな風に思うわけない、そんな子じゃない、分かってる、分かっているけどもう自分でも自分がコントロールできなかった。頭と心がバラバラで自分でもどうすればいいか分からなかった。私は別に平気だった、そう続けようとしたのに言葉が出てこなかった。代わりに涙が出てきそうになって、後ろから聞こえてくる菜々子の声を無視して慌てて教室を飛び出した。
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