知らない言葉、知らない感情。

雨水

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自立への道

22話〜ヴァロー視点〜※

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メシも食ったことだし風呂行くか。

「タロ、風呂行くぞ」

今日のタロはすんなり服を脱いで風呂場へ移動している。

俺も服を脱いで追っかける。

「バロー!タロする」

そう言ってタロはお湯を出す魔石に触れるが何も起きない。

当然だタロは魔力を込めてなかった。

「??」

タロは不思議そうな顔をしているが、もしかしなくてもコイツは魔力、魔法と言うものを知らない様子だったから、触れるだけでお湯が出ると思っていたんだろう。

「違う」

魔力を教えてやるか。

タロの手を握り、魔力を流す。

魔力の存在を教える方法は魔力を容量の上限まで流し込んで、本人に意識的に魔力を追い出す感覚を掴ませると言うものだ。

ただ、他人の魔力を入れるということは、お互いの信頼関係がないと苦痛を伴う。

魔力には感情が混ざっているからだ。

「何?」

特に痛みはないようで、入ってきたものが気になるようだ。

「ま、りょ、く。魔力」

「まりょく。魔力何?」

答えるように魔力をさらに流す。

段々とタロの中に俺の魔力が増え、タロの魔力と混ざって上限に近くなっている。

「バロー、だめ」

上限が近づいて、苦しくなってきているのだろう。

暫くしてから徐々に魔力が押し返されてきて、タロの感情がダイレクトに入ってくる。

ヤバい、コイツは俺のこと信頼しすぎじゃないか…。

純粋な好意が流れ込んで来て戸惑う。

「タロ正解」

すぐに手を離し、頭を撫でてやって気を紛らわす。

タロは魔石に魔力を込めて触れてお湯を出す事を成功させる。

長く裸でいて寒くなってきた。

無事タロが魔力を使えるようになったことだし、後ろから抱き上げて一緒に湯に浸かる。

後ろから見ると首の噛み跡が目について、指でなぞる。

「なっ何!」

急に触られて驚かせてしまったみたいだ。

「ごめん」

何を思ったのかタロは俺に抱きついてきた。

これは誘われてんのか?

いやでも子供が…タロに限ってそんなことは、だがさっきの魔力に乗った感情を考えるとあり得るのか?

すぐに俺から離れようとするので、考えが纏まらないままキスして引き留める。

「っん」

触れるだけのキスをして離れるつもりが、タロの唇が柔らかくて、心地よくて離れられない。

俺はタロの頭と腰を押さえ長いキスをして少し離れる。

「っは」

タロが空気を求めて口を開ける。

俺はやめねぇとと思いながら開いた隙間に舌を入れる。

「ちょ…んぁ……ん」

タロが気持ち良さげに声を漏らすもんだから俺は魔力を流して追い込む。

タロも力を抜き俺に身を任せてくる。

「んぅ…ばろぉ」

甘えたような声にさらに深いキスをしようとして気づく、タロの意識が無くなっていることに。

「なっ!タロ!?」

タロは完全にのぼせてしまっていて熱い。

あぁ、俺は子供に何してるんだ…。

誘ってきたとしても、ダメだろ。

どうにも俺はタロ相手に制御が利かない。

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