戦わないRPG

麒麟児、生まれる。

。


その日、とある家に待望の一人の男の子が生まれた。
彼の誕生は大変待ち望まれたものであり、母子ともに健康に生まれたことを
その夫だけでなくその家中の者が喜んだ。
当主である子の父となった男には跡取りとなる息子が長年生れず
仲のいい夫婦だったが家臣たちが男に妾を進めるなどしていたので
玉のような男の子に夫人もやっと大役をなし肩の荷が下りたと
生れた我が子をその腕に抱いた。

その子は生まれてすぐ待機していた神官によって洗礼を受けた。
清き水で頭を洗われて生まれたばかりの赤子だというのに嫌がりむずることもなく
大人たちはそんな赤子の様子に感心していた。

そしてその後に同時に行われた能力鑑定で
その子が将来を嘱望される麒麟児たる才能を持つことが判明する。
その才能は100年に一度、いやいまだかつて見たこともない才能持ち。
この子が育った先の未来に大人たちは大きな希望を抱いた。

だが、まずはなにあれ健康に健やかに成長してくれることを願い
長じて育ってくれよと万病を払う祈りを捧げ
彼を愛する親たちは彼に用意した産着を着せたのである。



主人公
赤ちゃん。また名前はない。
レベル０

剣適正SSS
魔法適正　光、闇、水、火、風、地　オールSS

魔眼持ち
特大アイテムバック持ち



異世界に俺、生を受けました。


ふつつかですが、末永くよろしくお願いしたします。