白雪姫症候群-スノーホワイト・シンドロームー

しらす丼

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第2部

プロローグ ー第2部ー

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 この世界に『白雪姫症候群スノーホワイト・シンドローム』が出現してから、約20年。未だにこの症状の発生源も治す方法も見つかっていない。

 小学校高学年から高校生の思春期にその能力が出現することが多く、能力の出現により、自由を奪われる子供たちもいた。

 これはそんな子供たちに救いの手を差し伸べる一人の男性教員の物語である――。



 キリヤたちがこの施設を去ってから2週間が経った頃。教室では4人の生徒と担任教師である三谷暁の姿があった。彼らは今日もいつも通り、授業のため教室にいた。

「今日も平和だな……」

 そう言いながら暁は教室を見渡し、以前より少なくなった生徒の人数に少し寂しさを感じていた。

(やっぱり人数が少ないだけで、教室ってこんなに閑散とするものなんだな……)

 暁はそんなことを思いながら、「はあ」と寂しさを含んだため息をつく。

 暁が初めてこの施設へきた時には8人もいた生徒たちも、今は半分の4人だけになっていた。

 そもそもこの危険度S級クラスはもとの人数の少ないクラス。だからこそ、教室を占める生徒数が半分になるだけでもかなり教室は物悲しくなってしまっているというわけだ。

 しかし暁のそんな寂しさを吹っ飛ばすほどの朗報が昨夜、彼の元へと届いたのである。

 それは今年の4月に3人もの転入生が来るという通達だった。

「またにぎやかな教室になるといいな」

 そんなことを呟きながら、暁は窓から見える桜の木を見つめた。

 蕾が膨らみ、まもなく開花を迎える桜は、新たな始まりを感じさせてくれるようだった。

「綺麗な桜だな……」

 暁がそう言ってしみじみと桜を見つめていると、

「先生、春に浸っていますねえ」
「桜、きれいだもんね」

 それを見ていた結衣とマリアが、暁に聞えるか聞こえないかくらいのトーンでひそひそと会話をしていた。

 2人の言葉に反応した暁は振り返り、

「違うから!! 違わないけど……でもそうじゃなくてだな!!」

 結衣とマリアの方を見てそう言った。

「ふふふ。良いのですよ! じゃあマリアちゃん、勉強を続けましょうか」
「うん」

 結衣とマリアは楽しそうに笑いながらそう言うと、再びタブレットに目を向けた。

「まったく……」

 そして暁はやれやれと思いながら、再び桜に視線を戻す。

(――でも新たな出会いか。きっと俺にとっても、ここにいる生徒たちにとっても、何かが変わるきっかけになる出会いもあるかもしれないな)

「うん。これからが楽しみだ」

 そう言って暁は笑っていた。



 そしてそれから1週間後、この施設に新しい仲間がやってきたのだった。

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