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招待状
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家族との話を強引に終え、ホールに戻るために通路を歩いていると、途中で旦那様が待っていてくれた。
「旦那様……」
「アリエル、なかなか戻ってこないから心配していた。
……どうしたんだ? 泣きそうな顔になっている」
旦那様の優しい声を聞いたら、今までの緊張が解けていくのが分かった。
「嫌いなんです……。あの人たちが……、大嫌いなんです」
旦那様に何と話をしていいのか分からなかった。
そんな私から咄嗟に出てきたのは、家族が嫌いだという言葉だった。
「アリエル……、とりあえずここからすぐに離れよう。
今日はこのまま邸に帰ることにするか」
「しかし、国王陛下にご挨拶をしておりませんわ」
「陛下は大丈夫だ。後日、わたしから話をしておく。
それよりもそんな顔でパーティーに戻る方が問題だ。
今日、君は久しぶりの社交を頑張ったんだ。それで充分じゃないか。一緒に帰ろう」
「……分かりました」
旦那様はそのまま私を馬車まで連れて行ってくれた。
「アリエル。疲れてしまったか?
帰ったら、気分が落ち着くハーブティーでも淹れてもらおうか?」
「ええ……。喉が渇きましたわ。
久しぶりの夜会は旦那様とダンスが出来て楽しかったのです。しかし、あの人たちに会って疲れてしまいました」
「バトラー侯爵も夫人もエリックも、ずっとアリエルに会いたがっていたようだ」
「私は会いたくありませんでした。
旦那様は私が家族に会わないように面会を断ってくれていたのですよね?」
「アリエルが会いたくなさそうにしていたからな……」
旦那様は、なぜ申し訳なさそうな顔をするのかしら?
「助かりました。これからも面会は断って下さると嬉しいです」
「分かった。アリエルが嫌だということは絶対にさせない。
私は君の夫なのだから、何かあったら私に言ってくれ」
「はい。よろしくお願い致します」
その日は邸に帰ってお茶を飲んだ後に疲れて寝てしまったので、家族に離縁を勧められたことや、殿下の側妃の話を旦那様に打ち明けることは出来ずに終わる。
旦那様も疲れた私に気を遣ってくれたのか、それとも何かを悟っているのか、無理に話を聞き出すようなことはしてこなかった。
夜会が終わった後、今までのように執務をする毎日が続く。
実家のバトラー侯爵家からは、相変わらず毎週のように手紙や贈り物が届いていたが手紙は無視し、贈り物はアンナに頼んで商人に売ってもらっていた。
そんなある日、私の元にお茶会の招待状が届く。
「奥様。王妃殿下から手紙が届いております」
家令のロイドが持ってきた手紙には、王家の紋章が入っていた。
「王妃殿下……?」
「はい。こちらになります」
確かに差出人のところには、王妃殿下の名前が書いてある。
さすがに王妃殿下からの手紙を無視することは出来ない。すぐに開封して見てみると、それはお茶会の招待状だった。
実は国王陛下の誕生日を祝う夜会に参加してから、お茶会の招待状が沢山届いていたのだが、旦那様が母に会う可能性があるから無理に参加しなくてもいいと言ってくれたので断っていたのだ。
しかし、この招待は無視出来ない。お茶会に行ったら私は何を言われるのだろう?
その日の夕食後、旦那様と二人でお茶を飲んでいる時だった……
「アリエル。ロイドから聞いたのだが、王妃殿下から手紙が届いたのか?」
「はい。お茶会の招待状でした……
断ることが出来ないので、参加しようと思っておりますわ」
「……茶会だって? 大丈夫か?」
私に不安な目を向ける旦那様。
ずっと引きこもっていた私が王妃殿下のお茶会に行くと言ったら、誰だって動揺するわよね……
公爵夫人として初めて招待を受けるお茶会が王妃殿下が主催のものだなんて、不安しかないけれど仕方がないわ。
「ええ。王妃殿下からの招待ですから行ってきますわ。何とかなるでしょう」
「陛下に頼んで断ってもらおうか?」
「旦那様。今回断ったとしても、またお誘いを受けるでしょう。永遠に断り続けることは出来ないので、覚悟を決めて行ってきます」
「分かった。君が決めたなら私は反対しない。
だが君の今の表情は、お茶会に行くというよりも処刑台に向かわせられる時のような表情をしている。
何か不安があるのではないのか?
記憶喪失になる前の君は王妃殿下とは良好な関係だったから、そこまで思い詰める必要はないと思うが……」
表情に出したつもりはなかったのに、私はそこまで酷い顔をしているらしい。
「私は君の力になりたいから、何か悩みがあるなら何でも打ち明けて欲しいと思っている。私では頼りないだろうか?
君は気付いていないようだが、私は夜会の後から君の元気がないことが気になっていた。君の悩みは私の悩みでもあるんだぞ」
旦那様との始まりは最悪だったから、この人のことは信用出来ないと思っていた。
でも今の旦那様からそんなことを言われたら……
この人を信じたいと思う気持ちが少しずつ芽生え始めている。
夜会の日に家族から言われたことを打ち明けてみようかしら。
そのことがあって、王妃殿下のお茶会で何を言われるのか分からないから不安だということも話してみてもいいかもしれない。
「旦那様……」
「アリエル、なかなか戻ってこないから心配していた。
……どうしたんだ? 泣きそうな顔になっている」
旦那様の優しい声を聞いたら、今までの緊張が解けていくのが分かった。
「嫌いなんです……。あの人たちが……、大嫌いなんです」
旦那様に何と話をしていいのか分からなかった。
そんな私から咄嗟に出てきたのは、家族が嫌いだという言葉だった。
「アリエル……、とりあえずここからすぐに離れよう。
今日はこのまま邸に帰ることにするか」
「しかし、国王陛下にご挨拶をしておりませんわ」
「陛下は大丈夫だ。後日、わたしから話をしておく。
それよりもそんな顔でパーティーに戻る方が問題だ。
今日、君は久しぶりの社交を頑張ったんだ。それで充分じゃないか。一緒に帰ろう」
「……分かりました」
旦那様はそのまま私を馬車まで連れて行ってくれた。
「アリエル。疲れてしまったか?
帰ったら、気分が落ち着くハーブティーでも淹れてもらおうか?」
「ええ……。喉が渇きましたわ。
久しぶりの夜会は旦那様とダンスが出来て楽しかったのです。しかし、あの人たちに会って疲れてしまいました」
「バトラー侯爵も夫人もエリックも、ずっとアリエルに会いたがっていたようだ」
「私は会いたくありませんでした。
旦那様は私が家族に会わないように面会を断ってくれていたのですよね?」
「アリエルが会いたくなさそうにしていたからな……」
旦那様は、なぜ申し訳なさそうな顔をするのかしら?
「助かりました。これからも面会は断って下さると嬉しいです」
「分かった。アリエルが嫌だということは絶対にさせない。
私は君の夫なのだから、何かあったら私に言ってくれ」
「はい。よろしくお願い致します」
その日は邸に帰ってお茶を飲んだ後に疲れて寝てしまったので、家族に離縁を勧められたことや、殿下の側妃の話を旦那様に打ち明けることは出来ずに終わる。
旦那様も疲れた私に気を遣ってくれたのか、それとも何かを悟っているのか、無理に話を聞き出すようなことはしてこなかった。
夜会が終わった後、今までのように執務をする毎日が続く。
実家のバトラー侯爵家からは、相変わらず毎週のように手紙や贈り物が届いていたが手紙は無視し、贈り物はアンナに頼んで商人に売ってもらっていた。
そんなある日、私の元にお茶会の招待状が届く。
「奥様。王妃殿下から手紙が届いております」
家令のロイドが持ってきた手紙には、王家の紋章が入っていた。
「王妃殿下……?」
「はい。こちらになります」
確かに差出人のところには、王妃殿下の名前が書いてある。
さすがに王妃殿下からの手紙を無視することは出来ない。すぐに開封して見てみると、それはお茶会の招待状だった。
実は国王陛下の誕生日を祝う夜会に参加してから、お茶会の招待状が沢山届いていたのだが、旦那様が母に会う可能性があるから無理に参加しなくてもいいと言ってくれたので断っていたのだ。
しかし、この招待は無視出来ない。お茶会に行ったら私は何を言われるのだろう?
その日の夕食後、旦那様と二人でお茶を飲んでいる時だった……
「アリエル。ロイドから聞いたのだが、王妃殿下から手紙が届いたのか?」
「はい。お茶会の招待状でした……
断ることが出来ないので、参加しようと思っておりますわ」
「……茶会だって? 大丈夫か?」
私に不安な目を向ける旦那様。
ずっと引きこもっていた私が王妃殿下のお茶会に行くと言ったら、誰だって動揺するわよね……
公爵夫人として初めて招待を受けるお茶会が王妃殿下が主催のものだなんて、不安しかないけれど仕方がないわ。
「ええ。王妃殿下からの招待ですから行ってきますわ。何とかなるでしょう」
「陛下に頼んで断ってもらおうか?」
「旦那様。今回断ったとしても、またお誘いを受けるでしょう。永遠に断り続けることは出来ないので、覚悟を決めて行ってきます」
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そのことがあって、王妃殿下のお茶会で何を言われるのか分からないから不安だということも話してみてもいいかもしれない。
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