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離縁はしない
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伯爵様やバード男爵親子に嫌味を言いまくり、私はスッキリした気持ちで自分の仕事をしていた。
オープンするカフェの内装を早く考えないとねー。店員はイケメンを採用するって決めてる。色々なタイプのイケメンを探すように頼んであるんだよねぇ。楽しみだなぁ!
その時、私の執務室入り口に配置している護衛騎士から呼ばれる。
「奥様、伯爵様がいらっしゃいました」
楽しい気分で仕事をしていたのに……。バード男爵親子との話が終わったから、わざわざ報告に来たのね。別に手紙とかメモでもいいのに。
「中に入ってもらって」
「畏まりました」
騎士にドアを開けてもらい伯爵様が中に入って来た。家庭内別居状態だから、私の執務室に来たのは初めてだと思う。
「エレノア、二人で話がしたいのだが人払いを頼みたい」
執務室には私の他に秘書官やメイド達がいるからね。でも、この詐欺男と密室で二人にはなりたくなかった。
「分かりました。でも、ドアは開けたままに致しますわ」
「………分かった」
私からの合図で秘書官やメイド達は退出して行く。
「エレノア、さっきも言ったが私は第二夫人は要らない。シンディーにそんな感情を持ったことはないんだ。それに私はエレノアと離縁するつもりはない。
メイド長から叔父上が君に何を言ったのかも聞いた。私の親戚のことは本当にすまなかった……」
私は金蔓だし、私の持参金は借金の返済に当てて返せないから離縁は出来ないんでしょ……
なんでこんな男を選んでしまったの? エレノアのおバカー!
やはり夫の同意なしで申請できる、白い結婚を目指すしかないってことなのね。悲しくなるな……
「伯爵様の親族と私は、今後は直接の付き合いはご遠慮させて頂いてもいいですか?」
「ああ。親族が君に会いたいと来ても、私が対応するようにしたい。エレノアは関わらなくていい」
当然のことだよね。こうなる前に早く気付けよ!
「ご配慮ありがとうございます。それと……、もし今後、伯爵様が離縁したくなったらすぐに応じますから、その時は遠慮なく言ってくださいね」
「離縁はしない。初夜の日に君に言ったことも悪かったと思っている。……本当にすまない。
君とは夫婦として、仲良くやっていきたいとは思っているんだ」
「そうですか……。ではお飾りの妻として、表面的には仲良くしますわ」
私の言葉に伯爵様の顔が険しくなる。
「エレノア、私は君をお飾りの妻だなんて考えたことはない! どうしてそんなことを言う?」
「伯爵様。あの日、貴方が私に言ったことはそういうことなのです。言ったことは取り消せません。
仕事が忙しいのでそろそろよろしいですか?」
「……また来る」
もう来なくていいよ。出禁にしたいくらいだわ。
金蔓を引き留めるのに必死な伯爵様の相手は疲れるんだから。
その後、忙しく仕事をしていると、あっという間に夜になってしまった。
何だかんだで疲れた私は、夕飯も食べずに眠りについてしまった。
オープンするカフェの内装を早く考えないとねー。店員はイケメンを採用するって決めてる。色々なタイプのイケメンを探すように頼んであるんだよねぇ。楽しみだなぁ!
その時、私の執務室入り口に配置している護衛騎士から呼ばれる。
「奥様、伯爵様がいらっしゃいました」
楽しい気分で仕事をしていたのに……。バード男爵親子との話が終わったから、わざわざ報告に来たのね。別に手紙とかメモでもいいのに。
「中に入ってもらって」
「畏まりました」
騎士にドアを開けてもらい伯爵様が中に入って来た。家庭内別居状態だから、私の執務室に来たのは初めてだと思う。
「エレノア、二人で話がしたいのだが人払いを頼みたい」
執務室には私の他に秘書官やメイド達がいるからね。でも、この詐欺男と密室で二人にはなりたくなかった。
「分かりました。でも、ドアは開けたままに致しますわ」
「………分かった」
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私は金蔓だし、私の持参金は借金の返済に当てて返せないから離縁は出来ないんでしょ……
なんでこんな男を選んでしまったの? エレノアのおバカー!
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「伯爵様の親族と私は、今後は直接の付き合いはご遠慮させて頂いてもいいですか?」
「ああ。親族が君に会いたいと来ても、私が対応するようにしたい。エレノアは関わらなくていい」
当然のことだよね。こうなる前に早く気付けよ!
「ご配慮ありがとうございます。それと……、もし今後、伯爵様が離縁したくなったらすぐに応じますから、その時は遠慮なく言ってくださいね」
「離縁はしない。初夜の日に君に言ったことも悪かったと思っている。……本当にすまない。
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「そうですか……。ではお飾りの妻として、表面的には仲良くしますわ」
私の言葉に伯爵様の顔が険しくなる。
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「伯爵様。あの日、貴方が私に言ったことはそういうことなのです。言ったことは取り消せません。
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「……また来る」
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その後、忙しく仕事をしていると、あっという間に夜になってしまった。
何だかんだで疲れた私は、夕飯も食べずに眠りについてしまった。
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