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新たな町へ
157話 最後の助言 3
しおりを挟むそれにと……話を続ける。
「それに、一人じゃないだろ?料理人のランドさんと、二人で考えても良いじゃないか。マルク君だって、料理人目指すかも……。だろ?だったら今から相談すれば?早過ぎる事は無いだろ」
「そ、そうか?マルクは、だが……」
「何もさせない、気なのか?」
「いや、店の切り盛りをして貰ってるしな?料理までは……」
「まぁ、そうか?なら、本人と話し合ってよ?」
俺には関係がないしな。
「ここ(宿屋)に、来ないと旨い物が食えないと、言われるくらい有名な店になってよ?宿屋を続けるのも、店のだけにするのも、パトリックさん次第だがな」
「そ、そうだな。だが……」
「あ、出したコロッケ勿体ないから食べてみてよ?これもパンに挟むと旨い。そのまま食べても旨いよ?」
と言って試食を進めた。
パトリックは、手でコロッケをつまみ上げパクリと噛り食べる。
「ム!これ、これとカレーをパンの具にすると旨いかも?」
お、思い付いたじゃんか!
「ほら、思い付いたろ?」
「あぁ、これを、試しても良いのか?」
「ほら、それだよ!俺はもう、居なくなる人間だよ?自分で判断しないと?」
「……わかったよ、アキ君。ランドさんと話してみるよ」
「そうか、なら頑張ってね?あ、それとさっきの限定何たらは、俺の考えだから。忘れてくれても良いよ?さて、話しは終わりだ。朝の仕込みまだあるんだろ?頑張って、じゃお休み。俺は明日朝の9つに宿を出るから。朝飯食わせてくれな?」
「……あ、あぁなら、旨い飯用意しておくよ」
「宜しくパトリックさん」
と言って二階の部屋に戻る。
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