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第1章 ここから始まるDIY
十一日目③ 意外と問題ないことに……
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「おう、そこにいるやつ出てこい!!さもね~とこいつらぶち殺すぞ!!」
えぇ~、俺その人たち知らないし……
そもそも商品にするって言っておいて殺すってどうよ?
頭が足らんのかな?
「お助けください!!お願いします!!」
「ママ~怖いよ~。」
俺が出てこないもんだからって、子供使うのずるくないか?
つか、男たちどうしたよ?
護衛は?
あ、うずくまってる……
あれ?
つか、護衛っぽいやつが賊側に混じってない?
あれか、これもテンプレの最初から紛れてた的なやつか。
「ほらどうした!!ビビって出てこれねぇ~のか?おう?!」
なんかでかくて厳ついやつが吠えてるな~
でもどっかで見た気もしなくもないかも?
「兄貴兄貴。数人で周囲囲っちまえばこっちのもんですぜ。」
あれ?この声どっかで聞いたことあるような……
どこだっけ?
……
あ、あいつだ!!
自称先輩(笑)だ!!
つか、冒険者から転職したのかよ……
人数は……8人……
さすがにきついかな……
「痛い!!やめて!!た、助けて下さい!!」
「痛いよママ~~~~!!」
「む、娘にだけは手を触れないでください!!」
あ~~~~~~~~~もぉ~~~~~~~~~~!!
「スキル【ホークアイ】!!スキル【投擲】!!」
俺はその辺にあった石を数個持って、力いっぱいぶん投げた。
投げた石はかなりのスピードで男たちに向かっていった。
今まで見たことのないスピードだった。
すげ~ね。
ぐしゃ!!ドガン!!ボキン!!
「ぐわ~~!!」
「ぐぼっ!!」
「ぎゃ~~~!!」
命中した3名の賊がその場で倒れこみ痙攣しているのがわかった。
俺はそのままダッシュで切り込んでいった。
「兄貴!!あんときのあいつでさぁ!!」
「てめぇ!!落とし前付けてもらうぞ!!」
元自称冒険者の先輩たちと兄貴的でかいやつが切りかかってきた。
やっぱり連携等は全くできてなかった。
まだスキル【ホークアイ】の効果中なのでその辺の石をさらにぶん投げてやった。
「ブベラ!!」
「ヒデブ!!」
「い、イライ…」
「よくも子分たちを!!」
「兄貴、頼んます!!」
いやいや、元先輩的何かよ……お前も来いよ。
「これでもくらいやがれ!!」
兄貴的何かがでかい大剣を振り下ろしてきたが、めっちゃ遅く感じた。
スキル【ステップイン】!!
大男の懐に入ると、そのまま左脇構えの状態から切り上げた。
大男も切られまいと後ろへ体をそらしたが間に合わなかった。
その剣は大男の両腕の肘から下を斬り飛ばした。
「ぎゃああああああああ~~~~~~~!!」
「兄貴!!」
元先輩的何かが切りかかってきたので、その首をはねた……
うん、意外と問題なかったな……
戦い終わった場所は血で赤く染まり、辺りは錆びた鉄のにおいが充満していた。
転倒した馬車のそばで親子は、抱き合いながらこちらを見て震えていた。
そのそばでは大男が両腕を切断されて、痙攣している。
あちらこちらに人の死体が散らばっている。
うん、カオス……
とりあえず、親子に声をかけてこの場を去りたい……
「大丈夫ですか?お怪我は?」
母親は顔を青くさせ、震える声で答えてくれた。
「あ、危ないところ、た、たすけて、い、いた、ただき……あ、ありがとう……ございます。」
そりゃ怖いよねこの光景……
あ、俺血まみれだわ。
スキル【クリーン】!!
ついでに親子にスキル【クリーン】×2!!
これで良し。
とりあえず親子を街まで連れていかないとな……
「立てますか?このままここにいてもいけませんので、街までお送りします。」
俺は極めてやさしく、極めて優しく声をかけたんだよ。
「お、お兄ちゃん……ありがとう……」
はいもう陥落しました……子供の笑顔は反則です!!
陥落した俺は、親子を連れて街まで戻った。
現場はそのままにしてきたので、衛兵に事の顛末を伝えて処理をお願いした。
衛兵の一人が親子を見るなり慌ててどこかへ行ってしまった。
しばらくして、姿勢の良い男性が馬車を飛ばしてやってきた。
「奥様!!ご無事ですか!?」
男性は母親を見るなり慌てて、声をかけていた。
「私とこの子は無事です。ですが護衛の者たちが……。ですがこの方が通りかかってくれたおかげで一命を取り留めました。」
母親は俺を見ながら男性に説明をしていた。
俺はなんだか嫌な予感しかしなかったが、その場から逃げ出すこともできなかった……
「まずはお二人がご無事で何よりでした。旦那様も屋敷でお待ちです。さぁ、早く馬車へ。」
「ありがとうセバス。行きましょう、リリア。」
「はいママ。」
二人が馬車に乗り込むのを確認したセバスが話しかけてきたんだが…
「そこのお前!!平民が奥様やリリア様に無礼なことをしてはいないだろうな!!」
えぇ~、そこ~~~~~~~?!
むしろ巻き込まれた方なんですど?!
この国の貴族ってやっぱ貴族なんだな……
「はぁ~。俺は巻き込まれてしかもここまで無料で護衛したんだ。お前にそこまで言われる筋合いはないぞ?」
ごめんさすがに嫌みが出てしまった……
「貴様の顔は覚えた!!覚悟しておけ!!」
そういうとセバスは馬車を走らせ、貴族街へと向かっていった。
うん、やっぱり貴族は貴族だ……
好きになれそうにない……
しかも、採取したものも置いてきちゃったし……
これって依頼未達成になるの?
はぁ~、とりあえずギルドに報告しよう……
面倒だな……
えぇ~、俺その人たち知らないし……
そもそも商品にするって言っておいて殺すってどうよ?
頭が足らんのかな?
「お助けください!!お願いします!!」
「ママ~怖いよ~。」
俺が出てこないもんだからって、子供使うのずるくないか?
つか、男たちどうしたよ?
護衛は?
あ、うずくまってる……
あれ?
つか、護衛っぽいやつが賊側に混じってない?
あれか、これもテンプレの最初から紛れてた的なやつか。
「ほらどうした!!ビビって出てこれねぇ~のか?おう?!」
なんかでかくて厳ついやつが吠えてるな~
でもどっかで見た気もしなくもないかも?
「兄貴兄貴。数人で周囲囲っちまえばこっちのもんですぜ。」
あれ?この声どっかで聞いたことあるような……
どこだっけ?
……
あ、あいつだ!!
自称先輩(笑)だ!!
つか、冒険者から転職したのかよ……
人数は……8人……
さすがにきついかな……
「痛い!!やめて!!た、助けて下さい!!」
「痛いよママ~~~~!!」
「む、娘にだけは手を触れないでください!!」
あ~~~~~~~~~もぉ~~~~~~~~~~!!
「スキル【ホークアイ】!!スキル【投擲】!!」
俺はその辺にあった石を数個持って、力いっぱいぶん投げた。
投げた石はかなりのスピードで男たちに向かっていった。
今まで見たことのないスピードだった。
すげ~ね。
ぐしゃ!!ドガン!!ボキン!!
「ぐわ~~!!」
「ぐぼっ!!」
「ぎゃ~~~!!」
命中した3名の賊がその場で倒れこみ痙攣しているのがわかった。
俺はそのままダッシュで切り込んでいった。
「兄貴!!あんときのあいつでさぁ!!」
「てめぇ!!落とし前付けてもらうぞ!!」
元自称冒険者の先輩たちと兄貴的でかいやつが切りかかってきた。
やっぱり連携等は全くできてなかった。
まだスキル【ホークアイ】の効果中なのでその辺の石をさらにぶん投げてやった。
「ブベラ!!」
「ヒデブ!!」
「い、イライ…」
「よくも子分たちを!!」
「兄貴、頼んます!!」
いやいや、元先輩的何かよ……お前も来いよ。
「これでもくらいやがれ!!」
兄貴的何かがでかい大剣を振り下ろしてきたが、めっちゃ遅く感じた。
スキル【ステップイン】!!
大男の懐に入ると、そのまま左脇構えの状態から切り上げた。
大男も切られまいと後ろへ体をそらしたが間に合わなかった。
その剣は大男の両腕の肘から下を斬り飛ばした。
「ぎゃああああああああ~~~~~~~!!」
「兄貴!!」
元先輩的何かが切りかかってきたので、その首をはねた……
うん、意外と問題なかったな……
戦い終わった場所は血で赤く染まり、辺りは錆びた鉄のにおいが充満していた。
転倒した馬車のそばで親子は、抱き合いながらこちらを見て震えていた。
そのそばでは大男が両腕を切断されて、痙攣している。
あちらこちらに人の死体が散らばっている。
うん、カオス……
とりあえず、親子に声をかけてこの場を去りたい……
「大丈夫ですか?お怪我は?」
母親は顔を青くさせ、震える声で答えてくれた。
「あ、危ないところ、た、たすけて、い、いた、ただき……あ、ありがとう……ございます。」
そりゃ怖いよねこの光景……
あ、俺血まみれだわ。
スキル【クリーン】!!
ついでに親子にスキル【クリーン】×2!!
これで良し。
とりあえず親子を街まで連れていかないとな……
「立てますか?このままここにいてもいけませんので、街までお送りします。」
俺は極めてやさしく、極めて優しく声をかけたんだよ。
「お、お兄ちゃん……ありがとう……」
はいもう陥落しました……子供の笑顔は反則です!!
陥落した俺は、親子を連れて街まで戻った。
現場はそのままにしてきたので、衛兵に事の顛末を伝えて処理をお願いした。
衛兵の一人が親子を見るなり慌ててどこかへ行ってしまった。
しばらくして、姿勢の良い男性が馬車を飛ばしてやってきた。
「奥様!!ご無事ですか!?」
男性は母親を見るなり慌てて、声をかけていた。
「私とこの子は無事です。ですが護衛の者たちが……。ですがこの方が通りかかってくれたおかげで一命を取り留めました。」
母親は俺を見ながら男性に説明をしていた。
俺はなんだか嫌な予感しかしなかったが、その場から逃げ出すこともできなかった……
「まずはお二人がご無事で何よりでした。旦那様も屋敷でお待ちです。さぁ、早く馬車へ。」
「ありがとうセバス。行きましょう、リリア。」
「はいママ。」
二人が馬車に乗り込むのを確認したセバスが話しかけてきたんだが…
「そこのお前!!平民が奥様やリリア様に無礼なことをしてはいないだろうな!!」
えぇ~、そこ~~~~~~~?!
むしろ巻き込まれた方なんですど?!
この国の貴族ってやっぱ貴族なんだな……
「はぁ~。俺は巻き込まれてしかもここまで無料で護衛したんだ。お前にそこまで言われる筋合いはないぞ?」
ごめんさすがに嫌みが出てしまった……
「貴様の顔は覚えた!!覚悟しておけ!!」
そういうとセバスは馬車を走らせ、貴族街へと向かっていった。
うん、やっぱり貴族は貴族だ……
好きになれそうにない……
しかも、採取したものも置いてきちゃったし……
これって依頼未達成になるの?
はぁ~、とりあえずギルドに報告しよう……
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