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第1章 ここから始まるDIY

十九日目⑥ 暖かい食卓。家族のぬくもり。

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スキル【鑑定】

鉄のつるはし :鉄製道具。堅い岩から採掘可能。作業効率上昇5%
鉄の斧    :鉄製道具。堅い木を伐採可能。作業効率上昇5%
鉄のスコップ :鉄製道具。堅い地面を採取可能。作業効率上昇5%
アイアンソード:鉄製武器。近接攻撃(力+5)(体力-3)
複合弓    :鉄製武器。遠距離攻撃(力+3)(体力-1)

 おお!!なかなか良い感じのが出来上がった。
 我ながら良い出来栄えだよ、うん。
 って自画自賛している場合じゃないな。
 今回できたのはすべてアイテムボックスで入れ替えしよう。
 これで少しは効率が上がるといいんだけど。
 こればっかりは実際にやってみないと分からないからね。
 この辺の検証はまた後日ってところかな。

 さてと、残り材料はっと……鉄インゴットが7本か……
 うぅ~ん、悩むなぁ~
 プレートアーマーを作るか、皮鎧にするか。
 防御力を考えればプレートアーマーだろうけど、明らかに動きにくくなるよな。
 今まで見たく動くってなったら皮鎧一択かな?
 今あるのはイノシシの皮2枚か……あとは鉄の鎖が1本。
 やっぱり今の装備と合わせるとなると、ボアアーマーかな。
 よし!!ボアアーマーにしよう。
 素材屋でイノシシの皮を探して、他の装備を作れば問題ないだろう。

 ということで、まずは作業台でイノシシの皮から、イノシシのなめし皮を作成。
 いつ見ても不思議な光景だよね。
 さすがファンタジー世界だ。
 これもこれでご都合主義と言えるかもしれないな。
 
 じゃあ、次にこれも作業台で……ボアアーマーの作成っと。

 良しできた。
 意外と簡単だったな。
 って俺特に何もしてなかったね。
 スキル様様、設備品様様だよ。
 
 まずは恒例の鑑定。

ボアアーマー :軽量防具 レベル2。(体力4UP・素早さ2DOWN)

 数値的にはかなり上がるな。
 じゃあ、これも装備っと。
 
 お、これは……
 いいかも。
 なんかこう……、しっくりくるっていうか。
 なんだろ……いいね。

 さてさて、これでステータスはどうなったかな?

——————

ステータス

 HP :115/115
 MP : 15/ 15
 SP : 32/ 32
 体力 : 24(+3)
 力  : 66(+5)
 知力 : 12
 魔力 : 12
 素早さ: 80(-3)
 魅力 :  5
 幸運 : 50

自然回復量
 HP :1/分
 MP :1/分
 SP :1/分

装備
 頭  :なし
 体  :ボアアーマー(体力4UP・素早さ2DOWN)
 腕  :
 腰  :豚皮の腰当(体力1UP・素早さ1DOWN)
 足  :豚皮の靴(体力1UP・素早さ1DOWN)
 右手 :アイアンソード(力+5)(体力-3)
 左手 :
 装飾品:復活の腕輪


——————

 結果としては力が2上がっただけだね。
 腰と足をボア装備にすればまた違うかもしれないけどね。
 あ、セットボーナス何てあったりしてね。
 ってないか。
 そんなことしたらここをゲームとか小説の世界だって思っちゃいそうだよ。
 ただでさえご都合主義様が暴走してるんだから。
 
 あと、装飾品で素早さとか上げられればまた違う形になるのかな?

 ついでだから、ボア装備用の鉄の鎖を2本作ろう。
 これで鉄インゴット残り4本。
 装備用に2本使うから、使えるのは2本か……
 どうしたものかな?
 鉄の矢も作りたいから、鉄の矢じりでも作るかな。
 インゴット2本で鉄の矢じり20枚か。
 まずまずの数かな。
 できれば100本分作りたいけど、無い物ねだりはやめよう。

 下準備の為、鉄矢じり20枚を作成し今回の素材は打ち止めとなった。

 ふと作業部屋の入り口に目をやると、エルダが黙って立っていた。

「エルダ、いたんだ。声かけてくれればいいのに。」
「だいぶ集中してたみたいだから、声かけづらくて。それに、ずっとぶつぶつ言いながら作業してるのを見てて、面白かったから。」

 またですか?!声洩れてる!?
 治さないといけないよな~。
 心の声が駄々洩れって……
 もしかして隠し称号が合ったりして!?

「カイト……、隠し称号なんてないわよ?」

 NOOOOOOOOOOOOOO!!
 駄々洩れでした……

「晩御飯できたけど食べる?」
「いただきます。」

 エルダと一緒に作業部屋からダイニングへと向かった。
 正直まだ場所が把握できておらず、道に迷わないエルダを尊敬してしまった。
 エルダ曰く、ダンジョンのマッピングより簡単だとのことだ。
 夜怖くておトイレに行けない……


 
 ダイニングに到着すると、そこには豪華な食事が準備されていた。
 宿舎の簡単で量のあるオカン的料理もいいけど、こう手の込んだ料理っていうのもまたいいものだ。

「今日のメニューは、ローストポークとオニオンスープ。サラダは好きなドレッシングをかけて。あとは、パンとオレンジジュース。さあ、食べましょう?私おなかペコペコなのよね。」
「………。いただきます……」

 うっまあああああああああああああああああぁあぁぁぁぁぁっっっいい!!
 
 はい、もう一発で完全に胃袋持っていかれました。
 どうやら俺は、エルダがいないと生きていけない身体になってしまったらしいです。
 俺が、黙々と食べているのを微笑み全開で見つめるエルダと目が合い、めっちゃ恥ずかしかった。

 これが家族なのかな?

 いつの間にか俺の頬を涙が流れていた。
 それを見たエルダは慌てて席を立ち、俺を抱きしめてくれた。

 そうか、これが愛情なのかもしれない。

 俺はこの幸せをかみしめるようにして、晩御飯を堪能したのだった。
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