勇者じゃないと追放された最強職【なんでも屋】は、スキル【DIY】で異世界を無双します

華音 楓

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第5章 ここから始まる女神様?

四十九日目③ 連携テスト1 3匹のゴブリン編 準備

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 俺たち六人はなんだかんだと忙しい毎日を過ごしていた。
 そしてやっと、ダンジョンでの調整が出来るまで日常が落ち着いてきた。
 今回調整に向かうのは【新緑のダンジョン】だ。
 ここなら【ゴブリン】の各種武器種やオークと戦闘が出来るので、調整にはもってこいのはずだ。
 みんなに聞いたところ、リサとナンディーはこちらに任せるというスタンスだった。
 一応ナンディーは入ったことがあったが、リサは始めてはいる場所だそうだ。
 ポールたちからも問題ないだろうとお墨付きをくれたので、【新緑のダンジョン】を選んだのだ。
 移動についてはこれまたリサが大活躍。
スキル【付与魔法】の【クイックムーブ 】のお陰で、前に来たよりも更に時間短縮をすることが出来た。
 おそらくステータス上昇も相まっての効果だと思うけど、この時間短縮は物凄くありがたかった。
 到着までに何度かかけ直して貰ったので、発動した時と切れた時の感覚の違いも良く分かった。
 これなら実践にでも問題ないだろうというのが全員一致の答えだった。
 それを聞いたリサは、どことなく嬉しそうにしていたので、何となくほっこりしてしまったのは内緒だ。

「とりあえず中に入ったら移動フォーメーションの確認と、戦闘時の連携確認。あとは分断に備えたそれぞれの組み合わせでの確認ってことで良いかな?」
「はいは~い。オークの肉は全力で回収対象ですか!?」

 俺の話を聞いたのかどうなのか、デイジーはすでにオーク肉の方に関心が向かっていた。
 まあ、デイジーらしいって言ったららしいんだけど、新しい二人がいるんだからもう少し気張ってほしいと思ってしまった。

「デイジー。今はそれの話ではないだろ?話は分かっているのか?」

 ポールが俺の呆れた顔に気が付き、デイジーを嗜めていた。
 デイジーは舌をペロッとだしながら反省の色を見せていたので、これはこれで終了となった。
 リサもデイジーの行動に表情が和らいでいたので、リサを気遣っての行動だったのかもしれないな。

 全員で取り決めをしたフォーメーションは次の通りだ。

——————

前衛:ポール・ナンディーモ
中衛:デイジー・リサ
後衛:エルダ
遊撃:俺

——————

 俺はというと、移動時は後方について行動をする。
 戦闘開始時は状況を見て、気配を消しての一撃離脱をしたり、第3タンクを務めたりなど、自由に動くことになってる。
 デイジーが全体の管理で、前衛はポールに一任してある。
 エルダは基本的に火力支援に専念して貰おうと考えていた。



 【新緑のダンジョン】第1層に入ると、さっそくデイジーが【ゴブリン】の気配を発見したようだ。
 数はおそらく3~4程度で、種類は判別不可だそうだ。
 俺の探知範囲には入ってこないので、100m以内と言う事はなさそうだ。
 ポールの合図を元に、徐々にその距離を詰めていく。
 デイジーは周辺警戒を強めて、複数のモンスターパーティーの接近が無いか調べている。

 次第に予定地点に近づくと、その姿がはっきりしてきた。
 目視で確認出来たのは【シールドゴブリン】1匹と【ゴブリンソードマン】、あとは【ゴブリンファイター】の3匹だ。
 おそらく【シールドゴブリン】が防いで他2匹が攻撃を仕掛ける。
 そんな感じの連携になるのだと思う。
 
「じゃあデイジー、周辺警戒とバックアップを頼む。俺とナンディーが攻撃型2匹を押さえるから。エルダはそのまま火力支援。リサは全体のバックアップだ。カイトは……消えてからの一撃離脱。あとは臨機応変に!!」
「それで大丈夫だな。みんなも大丈夫?」

 ポールが戦闘の基本的流れを説明してくれた。
 俺も異論はなく、みんなも問題ないようだ。
 何となく俺だけ別枠的空気があるが、それは気にしたらきっと負けだと思ったのであえてスルーすることにした。

「あ、あの、【付与魔法】はいりますか?」
「リサ。今回の戦闘は素の戦力での状況を確認したいから、付与はしなくていい。」

 ポールから今は不要だと言われたリサは、どことなく寂しそうな雰囲気を醸し出していた。
 おそらく役に立てないと思ってしまったのかもしれないな。

「だが、勘違いするなよ?リサは【無属性魔法】による攻撃も可能なんだろ?だったら大丈夫。エルダとデイジーの指示に従って攻撃参加してくれ。頼りにしているよ。」

 そう言うと、ポールはリサの頭を軽くポンポンと叩いていた。
 ホント、ポールってこう……男前だよな!!
 リサなんてチョロイン化してないか?
 すでにポールを見てポーっとしてるしさ。
 なんだかなぁ。

 するとエルダが俺の側に寄ってきて、袖をついついって引っ張ってきた。

「(ほら拗ねないの。カイトだって頑張ってるじゃな。)」

 耳元でエルダから励まされたので、少しやる気が出たのは何とも現金なものだなと思ってしまいました。

「おやおや、これはまた。ふむ。いいですねぇ~。」

 その光景を第三者視点で、微笑ましいものでも見るかのように顎髭をさすりながら見つめているナンディーが、何とも言えない空気にしてくれていた。
 本当にこのパーティー大丈夫なのか?って心配になってしまった。

「よし、気合を入れなおしていくぞ。」
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