追放されたが、記憶を取り戻した俺は剣と魔法で仲間と共に腐った主義を壊す

カレキ

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第十四話 アラスは禁忌を破る

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「グルルルルルル......」

 前に聞いた時よりも確実に重たく殺意の篭ったうめき声だった。

「エラルド! ユラ!」
「分かってる! 俺の役割はきっちり果たすぜ!」
「アラスくん、早く倒してリーフェちゃんに加勢しましょう!」

 俺は頷く。

 そう、漆黒のドラゴンが俺たちに立ち塞がっている間も、リーフェはエミルと何やら話をしていた。
 だが、それも話が終わればお終いだ。エミルは必ずリーフェに攻撃をするはず。

 その前にこの漆黒のドラゴンを倒さなければいけない。

「今ドラゴンは地面にいる状態だ。少しの間でいい。ドラゴンを浮遊させない何かはないかな?」

「アラスくん! 私に任せて! 連続で攻撃すればきっとドラゴンだって飛べないと思うの!」
「やりたいことはわかったぜ! お前の手は任せとけ!」

 二人がそう言う。
 幸いにも漆黒のドラゴンは唸りながら俺たちをじっと見つめているだけだった。俺たちの出方を伺っているようだった。

全氷結ブリザード!」

 だから俺は、素早く片膝を地面に付け、そう詠唱する。
 すると左手にひんやりとした感触が伝わってくる。その間、わずか数秒だろう。

燃尽火玉フレイム!」
風切ウインドカット
電光ライトニング!」

 その間に、ユラの必死な声が何度も聞こえてくる。
 だから、俺は見たくなった。ユラが戦う姿を。
 俺は呪文に集中を割きながらも、横目でユラを見る。

 ユラが電光ライトニング。そう言った直後、ユラの人差し指と中指からまるで雷が地面に落ちるときのように漆黒のドラゴンに向かっていた。

 電光ライトニング全氷結ブリザードのように上位魔法ではない。ないのだけど、それなりの火力を持っている技だ。
 だからその技で漆黒のドラゴンが負傷する。そう思った。

 だが、電光ライトニングは漆黒のドラゴンに傷一つつけることはなかった。
 電光ライトニングは漆黒のドラゴンの硬い鱗によって弾かれていたのだ。

 俺は唖然とする。このドラゴンはさっきと様子が全然違うのだ。

「アラス! 集中だ!」

 エラルドの声が聞こえ、俺は再び魔法に意識を集中する。
 腕を見れば、もう準備は整っていたようで、俺はすかさず氷を地面に這わせる。

 全氷結ブリザードは漆黒のドラゴンを飲み込もうと、猛スピードで迫っている。

「よし! これなら――」

 その瞬間、漆黒のドラゴンは口元から巨大な火の玉を放っていた。
 巨大な火の玉は地面を這うように着々と近づいていく氷に激突する。

 凄まじい砂煙が立ちあげている。

「ユラ! 無事か!?」

 俺より前方で戦っていたはずのユラの姿もまた見えない。
 だが、ユラの返事は全く聞こえてこなかった。それどころか漆黒のドラゴンが動き回っている音が聞こえてくる。

 俺は必至で考える。砂煙を晴らし、おそらく攻撃しているであろうドラゴンを止める方法を。
 だが、やはり思いつかない。風魔法を使えばいいのかもしれないが、それだとユラを傷つける可能性もあるし、副作用があるためなおさらだ。

「どうする......」

 なぜ俺は過去に魔法の勉強をあまりしてこなかったんだろう。

「おい、アラス! 俺がいることを忘れてねーか?」

 俺よりも後方にいたはずのエラルドは俺の真横に立っていた。

「エラルド!?」
「戦闘は出来ねーけど、魔法に対しての知識はある」

 エラルドはそう言うと、何やら薬とゴーグルを取り出す。

「これはよ、生体を感知することができる薬だ。危険なダンジョンで生き抜くためにはこれがどうしても必要だったもんでよ、俺には」

 俺はそう言われてハッとする。エラルドが言っていた必殺技の一つだろう。

「でも、それなら俺が行く!」
「アラスが負傷したら誰があいつを倒すって言うんだ」
「でも、そうすればエラルドは!」

 そう言うとエラルドは悪だくみをした時のような笑顔をした。

「おいおい、砂煙の中に入るだけだぜ? しかも俺はドラゴンの場所を感知できる。大丈夫だ」
「わかった。頼んだよ、エラルド」

 エラルドがやるのが最善だと知っていた。
 万一砂煙の中で戦闘になれば、詠唱も困難で相手はドラゴンだ。
 俺がやられれば、誰も漆黒のドラゴンを倒せる人はいない。

 エラルドは薬を飲むと、砂煙の中に突っ込んでいく。
 その瞬間、やはりドラゴンが素早く動き回る音が聞こえてくる。

 やはり、あいつは砂煙の中でもユラやエラルドのことが見えるようだ。

 無事に戻ってきてくれ。俺は心の中で祈る。

 それと同時にリーフェはどうなったのか気になる。
 俺はリーフェとエミルがいた場所をみると、リーフェの倒れている姿が見えた。
 その横ではエミルは微笑みながら、こちらをじっと見ている。

「アラスくん! 私が君の相手になってあげたいところだけど、私は君を傷つけたくないんだ。だって私が君を傷つけたら嫌な印象が残ってしまうから。それは女として存在している以上嫌なんだ」

 白銀の髪を揺らしながら、微笑むエミルは意味の分からないことを言っていた。

「もう十分嫌な印象がエミル先輩にはあるのだけど」
「それは十分わかっているよ...... 私だって本当はこんなことをしたくはなかったんだ! 私はもっと穏便な方法を提案したんだよ? でもね、あの人がうるさくて......」

 エミルはそう言うと深いため息をつく。

「あの人?」
「ごめんね? アラスくんでも、それだけは私の口から教えられないよ。っと、お仲間が帰ってきたようだよ」

 俺はエミルが指さす方向、砂煙を見ると、二人の人影が見える。
 一人がもう一人をおぶり、こちらへと近づいてくる。

「ああ! アラスくん! 私は絶対に君の仲間を傷つけたりはしないから!」

 エミルの嘘が聞こえてくる。
 そう、もうすでに傷ついているのだ。リーフェは倒れこんでいる。エラルドも足を引きずりながらこちらに向かっている。ユラも傷だらけで俺に微笑んでいた。

「あらす......くん...... ごめん」
「いや、十分だよ」
「わりぃ、アラス。ちょっと負傷しちまったわ。だけど、副作用程度なら何とかなる。だから、頼んだぞ」

 俺は頷き、エラルドに手を貸し、ドラゴンから距離をとる。

「さて......」

 俺はエミルを見た。

「わ、私? 私はアラス君とは戦わないよ。というわけで、私に攻撃しても無駄だよ」

 挙動不審に腰をくねくねさせながらエミルはそう言う。
 少なくとも、俺はエミルがこのことに嘘をついているようには思えなかった。
 だって、俺たちを殺そうと思えばいくらでも隙はあったはずだから。

 ということは、理由が不明だけどエミルは俺たちを傷つけはしない。だけど、漆黒のドラゴンとの戦闘は望んでいるということになる。

 俺は再び砂煙を見る。
 すると、漆黒のドラゴンはタイミングよく、砂煙から出てきて俺を睨んでいた。

「エラルド! もっと距離をとってくれないか?」
「わ、分かった」

 エラルドはそう言うと、ユラを抱えて移動する。

 準備はできた。

地獄炎デスダンス!!」

 俺は目を瞑りながら思いっきり指をパッチンと鳴らす。
 すると炎の竜巻が何本も現れる。だが、大きさが全然違う。
 小さな山。100メートルくらいの山にも見劣らない高さがあった。

 そしてそれは漆黒のドラゴンを囲むように、じりじりと迫っている。

「グルルルルルル!!」

 漆黒のドラゴンは激しく咆哮すると、巨大な火の玉を炎の竜巻の一つに放つ。

 だが炎の竜巻はそれすらも飲み込む。

『さあ、どうする?』
 心の中でそう思った時だ。指先が激しく痛む。

 その激痛の原因を見ようと、俺は左手を見る。
 すると、全ての指先から5センチメートルほどが焼けて存在していなかった。

 そして炎の竜巻がじりじりと漆黒のドラゴンと迫ると同時に、俺の指もなくなっていた。
 どうやらこの技の副作用は、高価なポーションじゃなければ治せない魔法らしく、竜巻が漆黒のドラゴンを飲み込むときには、俺の左腕は半分ほど消えているだろう。

 そんなことを考えていると、ドラゴンは急浮上を始める。
 漆黒のドラゴンは竜巻の範囲が及ばないほど上空に飛び、回避するという事だろう。

 物凄い速度で上昇するドラゴンに間に合うように俺は詠唱する。

氷風フリージング

 そう詠唱すると同時に俺は右手で指をパッチンと鳴らす。
 利き腕じゃない方でやっても、同じように魔法が使えるはず。そう思っての行動だ。

 これが不発に終わればハイポーションが一つだけという現状、かなり厳しい戦いになる。

 だから俺は心の中で祈った。

 すると、空気を何度も切るような音が上空から聞こえてくる。
 見れば蓋をするように無数の小さな氷が、風に乗ってドラゴンの侵攻を防いでいた。

 だが、一つおかしいことがあった。それは氷の大きさだ。それはエミルが放った手のひらサイズよりも小さく、エミルの放った氷より約半分ほどの大きさしかない。

 これじゃ漆黒のドラゴンに突破されてしまう可能性もある。

 瞬間、漆黒のドラゴンは巨大な火の玉を無数の氷に放っていた。そして、氷の間には穴が開く。
 そして、修正するように無数の氷はその穴を埋める。

 味を占めたのか、漆黒のドラゴンは再び火の玉を放つ。そして、穴が開き、無数の氷はその穴は埋めていた。

 だが、確実に氷の数は減っていて、このままでは突破される。
 いや、されるだろう。そうすれば、漆黒のドラゴンと同等な戦闘はもはや行えない。

 俺は決心した。
 俺は全速力で、炎の竜巻の一つに突進する。

「おい、アラス! お前何やってんだ!!! アホ!! 死ぬぞ!!」
「アラスくん!! 行っちゃダメ!!」

 そんな声が何度も聞こえてくる。だけど、俺はまっすぐに進む。
 ここで倒さなければチャンスはあと一回。だけど、学習した漆黒のドラゴン相手に同じ技が通用するかも分からない。

 だったらやるしかない。エミルは何かを企んでいるのは事実で、それはきっと恐ろしいものだ。ここで捕まるわけにはいかない。

 俺は炎に飲み込まれながらも、物凄い速度で急上昇する。

 体中が熱い。見れば、左手は手のひらの付け根までもうない。
 だが、右手があれば十分だ。

 俺は急上昇中に鞘の位置を右から左へと変える。

 その際中も、漆黒のドラゴンは巨大な火の玉を何度も放っていて、もはや無数だったはずの氷は頑張れば数えられるほどに減っていた。


「やるしかない!」

 ドラゴンより先に上空へと飛び立った俺は剣の柄を右手で持ちながら、ドラゴンが抜け出すのを待つ。

「グルルルルルル!!」

 鋭い牙を剥きだしにしながら、漆黒のドラゴンは氷を突破し、勢いを制御できない漆黒のドラゴンは俺を食い千切ろうと頭から突っ込んでくる。

 俺はその瞬間を見逃さなかった。

鬼斬波おにざんぱ!!」
 誰にも見せてはいけない、使ってはいけない。その技を使う、生きるために。

 俺は素早く鞘から剣を抜き、高速度で何度も空中を斬る。

 その瞬間、ドラゴンの頭が胴体から離されて自由落下を始める。

 だけど俺はまだ気が抜けなかった。
 俺はエミルを見る。エミルはなぜか嬉しそうに微笑んでいた。

「おい、アラス!! おまえそのままだと死ぬぞ! 早く何か魔法を使え! 浮遊する魔法を!」

 瞬間、エラルドの声が聞こえてくる。

 俺はハッとする。浮遊する高度な魔法なんて覚えていない。
 見れば地面まであと50メートルもない。

 ああ、死ぬ。そう思った時だ。

 急に体がふわりと浮き上がる感覚があった。

 リーフェがやったのか!? 俺は内心でそう思いながらリーフェを見る。
 だが、リーフェはまだ起き上がることは出来ないようだった。

 じゃあ、ユラが!? 俺は今度はユラを見る。だが、ユラも違うようで、涙を流しながらこちらを見ている。

「私だよ、アラスくん」

 そんな時、俺の真下から声が聞こえてくると、俺は足元から着地する。

「言ったじゃない。傷つけないって」

 エミルはそう言うと、指をパッチンと鳴らすと、こういう。

「転移ポータル」

 俺はそれに驚く。転移ポータルは超高度な魔法で、実現できる魔法使いなんてほとんどいない。それをこの2年生であるエミルがやったのだ。

「どういうことですか!?」
「敬語は辞めてほしいな」
「今はそれどころじゃ――」
「じゃあ、話そうか。私はアラスくん。あなたが欲しい」

 エミルは真剣な表情でそう言っていた。

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