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封印せし宝物
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「冰――」
「あの、だけど俺……有難いと思っています。白龍にはもちろん、紫月さんや鐘崎さんにまで迷惑掛けて申し訳ないんですけど」
「冰――。そんなことは気にするな。俺はいつでもお前の側にいる。悩み事があるなら無理して元気を繕う必要はねえ。一緒に悩んで一緒に解決したいと思っている」
「そうだよ冰君! 俺も遼も冰君のダチだ! 皆んなで一緒に考えたいよ!」
「その通りだ。俺も紫月も氷川も、皆んなお前さんよりは年かさだけはいってる兄さんたちだ。氷川のことはもちろん頼って当然だし、俺と紫月のことも本当の兄貴だと思ってどんなことでも言ってくれたら嬉しいんだぜ!」
三人にそう言われて冰はすまなさそうに微笑んだ。
「ありがとうございます。とっても心強いです。それに心配掛けて……ごめんなさい」
ガバリと頭を下げた冰の華奢な肩を周は思い切り抱き包んだ。
「バカだな。何も気にする必要はねえ。悪いなんて思う必要もねえ。俺は――俺たちは皆んな、いつだってお前の側にいる! 思いっきり頼って寄り掛かればいいんだ」
「白龍……」
鐘崎も紫月も揃って冰の頭や背中を撫で、大丈夫だ、一緒に悩んでいこうというように大きくうなずいた。
「白龍、鐘崎さん、紫月さん……ありがとうございます……!」
◇ ◇ ◇
その後、繁華街へ降りて四人で夕膳を囲んだ。ホテルの部屋は夫婦ごとに二部屋取ってあり、廊下を隔てた対面だった。
「じゃあカネ、一之宮。また明日な」
「おう! おめえらもゆっくり休めよ」
「はい、ありがとうございます」
部屋は豪華なコーナースイートだ。窓からは香港の街並みが一望できる素晴らしい眺めだった。
「白龍、あの……ありがとうね。俺、ずっと心配掛けちゃって……ごめんなさい」
細々とした声で謝る冰を周は背中からやさしく抱き包んだ。
「冰、俺たちは一心同体だ。謝る必要はねえ。お前の悩みは俺の悩みなんだし、共に考えていけばいい」
「白龍……ごめんね。俺、本当はあなたに一番最初に言うべきだったんだけど……」
「いいんだ。例え夫婦でも一心同体でも――だからこそ言いづれえこともあるんじゃねえかって、カネがな。嫁同士という立場の一之宮になら案外話しやすいかも知れねえと言ってくれてな」
だからあの日、紫月と二人で食事に行かせたのだと打ち明けた。
「鐘崎さんが? そうだったの」
「ここ最近の様子で、お前には何か悩みがあるんじゃねえかとは思っていてな。問いただして聞くこともできたが、無理やり言わせるのもどうかと思ってな」
抱き締めながら冰の肩に顎を乗せて、二人で香港の夜景を見つめた。
「あの、だけど俺……有難いと思っています。白龍にはもちろん、紫月さんや鐘崎さんにまで迷惑掛けて申し訳ないんですけど」
「冰――。そんなことは気にするな。俺はいつでもお前の側にいる。悩み事があるなら無理して元気を繕う必要はねえ。一緒に悩んで一緒に解決したいと思っている」
「そうだよ冰君! 俺も遼も冰君のダチだ! 皆んなで一緒に考えたいよ!」
「その通りだ。俺も紫月も氷川も、皆んなお前さんよりは年かさだけはいってる兄さんたちだ。氷川のことはもちろん頼って当然だし、俺と紫月のことも本当の兄貴だと思ってどんなことでも言ってくれたら嬉しいんだぜ!」
三人にそう言われて冰はすまなさそうに微笑んだ。
「ありがとうございます。とっても心強いです。それに心配掛けて……ごめんなさい」
ガバリと頭を下げた冰の華奢な肩を周は思い切り抱き包んだ。
「バカだな。何も気にする必要はねえ。悪いなんて思う必要もねえ。俺は――俺たちは皆んな、いつだってお前の側にいる! 思いっきり頼って寄り掛かればいいんだ」
「白龍……」
鐘崎も紫月も揃って冰の頭や背中を撫で、大丈夫だ、一緒に悩んでいこうというように大きくうなずいた。
「白龍、鐘崎さん、紫月さん……ありがとうございます……!」
◇ ◇ ◇
その後、繁華街へ降りて四人で夕膳を囲んだ。ホテルの部屋は夫婦ごとに二部屋取ってあり、廊下を隔てた対面だった。
「じゃあカネ、一之宮。また明日な」
「おう! おめえらもゆっくり休めよ」
「はい、ありがとうございます」
部屋は豪華なコーナースイートだ。窓からは香港の街並みが一望できる素晴らしい眺めだった。
「白龍、あの……ありがとうね。俺、ずっと心配掛けちゃって……ごめんなさい」
細々とした声で謝る冰を周は背中からやさしく抱き包んだ。
「冰、俺たちは一心同体だ。謝る必要はねえ。お前の悩みは俺の悩みなんだし、共に考えていけばいい」
「白龍……ごめんね。俺、本当はあなたに一番最初に言うべきだったんだけど……」
「いいんだ。例え夫婦でも一心同体でも――だからこそ言いづれえこともあるんじゃねえかって、カネがな。嫁同士という立場の一之宮になら案外話しやすいかも知れねえと言ってくれてな」
だからあの日、紫月と二人で食事に行かせたのだと打ち明けた。
「鐘崎さんが? そうだったの」
「ここ最近の様子で、お前には何か悩みがあるんじゃねえかとは思っていてな。問いただして聞くこともできたが、無理やり言わせるのもどうかと思ってな」
抱き締めながら冰の肩に顎を乗せて、二人で香港の夜景を見つめた。
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