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2章 粛清と祭
第16話 綺麗な白い手の中へ
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「この世の悪魔を、全て滅ぼそうとしているのか、丘乃さんは」
僕は唖然とする。
そんなことは、物語の中だけの出来事だと思っていた。
普通に生きていて、巡り合うことはまずあり得ない事象なのだ。
だって、悪魔なんてものは、空想の産物で、よもや天使なんて種族が実在すると思うわけが無い。
今もまだ丘乃小鳥が本当に天使だとは信じていない。
羽根は確かに実際に肩甲骨から生えている可能性はある。
しかし、羽根が生えているからといって、本物の天使であるとは断定できない。
天使という存在が神聖なモノだと言うのであれば、何かしらの特殊能力がないと説明がつかない。
羽根はたまたま生えただけの、単なる突然変異であって、他は全て人間なのであれば、それは人間ってと言って差し支えないだろう。
そんなにカテゴライズしたいのであれば、人間の種類の中の一つとして、有翼種を設定すれば良いだけのことだ。
鳥類の特徴を持っているが、あくまで、人間という位置付けだ。
そう考えると、天使だから悪魔を倒したい、というのではなく、1人の人間が悪魔を憎んでいると設定を組み直すことができるだろう。
丘乃さんが、何食わぬ顔をして僕をみた。
「そうです。それが、天使としての責務ですので」
「でもさ、丘乃さんは、この学院に悪魔がいるって思ってるの?」
「思っている? 違います、悪魔がいるからここに入学したのです。」
「そうなんだ。僕にはよくわからないけど、天使の君がそう言うなら、そうなんだろうね」
「さっきから気になってたけど、どうしてそんなに他人事なの?玉元くん」
ギクっとする。
雰囲気が変わった?
そうだ。確かに今の態度は、完全に部外者のように見える。
場合によっては、悪魔側に付いていると誤解されかねない。
いや、実際には、今の感情では完全に悪魔側ではあるのだが。
とはいえ、まだ丘乃さんの殲滅対象が、サキュバスだと決まったわけではない。
「だって、悪魔なんて、空想上の生き物じゃないか、どうやって戦うんだよ」
「戦い方を教えて欲しいと言うの?」
「うん」
「嫌よ」
「そっか、ごめんなさい」
「あっさり引き下がるのね、意外だわ」
「聞かれたくないことなら、仕方ないし」
「あなたが何の目的もなく私に会いに来たとは思えないから、それを話してくれるなら考えてもいいわ」
「大したことじゃないよ、丘乃さんが、天使かどうか確認したかっただけだし」
「私が天使だって、誰に聞いたの?」
「誰にも」
「そう、なら、なんで分かったの?」
「……勘、だよ」
「へぇー」
「疑ってる?」
「いえ、あなたがもし悪魔なら、私はあなたと戦わなくてはならないと思って」
「ちょっと待ってよ、僕が悪魔なわけないじゃないか。なんでそうなるんだよ」
「成熟した悪魔なら、天使の気配には敏感なものよ」
「そっか、だったら、安心して、僕は丘乃さんの敵じゃないからさ」
「敵じゃない?」
「もちろん」
「じゃあ、味方?」
「う、うん、味方だよ」
「そう」
「だから、今日のことは、気にしないで」
「私に羽根があるように、あなたにも何か証拠があれば良かったんだけどね」
「証拠か、そうだよね」
「それに、あなたは男の子だから、悪魔には弱いでしょ」
ギクリとする。男で、悪魔に弱いと言われると、それはサキュバスのことを指しているとしか思えない。
「弱くない、と、思う」
「ほら、自信なさそう」
「悪魔なんて、会ったことないから」
「会ったこと、ない?あなたは、何も知らずにここに入学したってこと?」
「うん、偶然だよ」
「男の子なのに?」
「何かまずいのかな、男だと」
「だって、女学院よ、ここ」
「そうだよね。変だよね。僕もそう思う」
「あなた自身に目的がなくても、学院には何か目的があるのかもね」
「そうなのかな、考えたこともなかったよ」
「あなた、まさかここの女の子とセックスしたりしてないわよね」
「ええ! なんで」
急に確信を突かれる。これはどう答えるべきなのか。
「してるか、してないか、教えてくれる?」
「えっと、してないけど」
「本当に?」
「うん」
「でも即答じゃなかったわよね」
「そりゃだって、急にセックスしてるか聞かれると思わないからさ、びっくりした」
「そう、でも、それなら良かったわ」
「セックスしたら、何かまずいの?」
「ええ、だって、成熟した悪魔になるためには、良質な人間の遺伝子を集める必要があるのよ」
「良質な、遺伝子」
「そう」
「それって、まさか」
「精子よ」
「そうなんだ、でも、僕はそんな良質かどうかなんて」
「あなた、絶倫なんじゃない? 1日に何度も射精できるなら、悪魔にとって良質なのよ」
「そんな、こと」
「オナニーは好き?」
「えっと、好き、です」
「何回できる?」
「わりと、多い、かも」
「正確には?」
「数回、くらい」
「答えない気なの?」
「だって、数えた事なんて」
丘乃小鳥は、明らかに僕を疑っている。実際は10回以上の射精も可能だが、ここで正直に言うと危険な気がした。
「へー、なら、こうするしか無いようね」
「え!? 丘乃さん何を」
彼女は、僕のスラックスのベルトをサッと外し、パンツの中へ左手を突っ込んだ。
彼女の白く美しい指が、僕の陰茎を掴むと、優しく撫でるように扱き始めた。
「早い、もう立ってきた」
僕のペニスは触れられた瞬間に完全に勃起し、彼女の手の感触を楽しんでいる。
シコシコと上下に動かされながらパンツを脱がされ、今度は右手で亀頭を撫でられた。
スベスベの手の平が、亀頭を優しく刺激する。
彼女と目が合う。こんな美少女が自分のちんぽを両手で撫で回していると思うと、それだけで射精しそうになった。
透き通るような白い肌。
なんと言っても、天使なのだ。
天使の手コキを今、体験している。
こんな展開を誰が予想できるというのだ。
シコシコシコシコ。
だめだ。気持ち良すぎる。
「気持ちいい?私の手」
一定のトーンだが、どこか優しさも感じられる綺麗な声に、思わず身体が震えた。
「き、気持ちいいよ、丘乃さん」
「そう、どうすればイけそう?」
「耳元で、えっちな言葉を」
何を言っているんだ僕は。天使に向かって。
「えっちなことば? 例えば?」
「え、なんだろう」
「言ってくれたら言ってあげるわ」
「……ちんちん、とか、まんこ、とか」
自分で言って、何を要求しているんだと恥ずかしくなる。
「そう、ちんちん、まんこって言えばいいのね」
彼女が、僕の左耳に近付いてくる。
ふわっと柔軟剤のような良い香りがして、彼女の体温を顔面に感じた。
「ちんちん、ちんちん、おちーんちん」
囁くような声に、温かい吐息が耳に掛かり、胸が熱くなる。
「まんこー、まんこっ! おまーんこぉー、まんこまんこまんこー」
リズム良く声を掛ける丘乃小鳥。
耳が幸せというのは、こういうことだったのかと思った。
「他にも何か言って欲しい?」
彼女はさらにリクエストを求める。
頭が沸騰して顔が熱い。だが、リクエストせざるを得ない。
「じゃあ、ちょっと強めな言葉で罵倒して欲しい」
「へぇー、なんて言えばいいの? 教えてくれる?」
「ちんぽ、イけ!とか、こんなので気持ちいいの?ヘンタイ、とか。あとは、アレンジ効かせて」
丘乃小鳥は笑う。少し楽し気だ。意外と乗り気なのかもしれない。
「わかった。てかアレンジって、私、そんな言葉責めなんてした事ないんだけど。……ちんぽ、ちんぽイけ!イっちゃえ!イっちゃえヘンタイちんぽ!こんなので気持ちいいなんて、ほんとヘンタイね!この硬いヘンタイちんぽを、おまんこに入れたいの?ほんとあなたって最低ね。ちんぽを私のまんこに入れて、気持ちよくなりたいの?」
彼女の手の動きが早くなる。
右手の平の中で亀頭がビクビクと震える。
堪えられず、彼女を抱きしめる。
「あんっ」
彼女が甘い声を上げる。その声で暴発しそうになる。抱きしめると、折り畳まれた羽根の感触がした。
天使だ。
色んな意味で、彼女は天使だった。
丘乃小鳥の左手の人差し指と親指が、ちんぽのカリ首を刺激する。
我慢汁をカリに塗りつけ、グリグリと左右に回す。
上から見る彼女の綺麗な白い両手は、視覚的に僕の興奮を高めた。
「ダメだよ丘乃さん、それ以上は、出ちゃう」
「ちんぽイクの?イク?イク?ほら、イけ、イけ、私の手でイけ!出せ!出ーせ、出ーせ、ヘンタイちんぽから、白い精子だーせ!……って、あ、ビクって、ん?ん?ビクビクって、熱い、あ、スゴい、私の手の平にすっごい勢いで当たってる。あ、ヤバい、まだ出てる。すごい量。あっ、あっ、あっ、どくんって、ドクンって左手で握ったところ精子が登ってる。で、そのまま私の右手にビュルルって、わー、ぬちゃぬちゃ。こんなに出して大丈夫?」
思いっきり彼女の手の中に出し、力が抜ける。
寄りかかったまま、声も出せなかった。
丘乃小鳥は、少し小さくなったペニスをまだ続けてゆっくりと扱いた。
出したが、やはり気持ちいい。
出した後にすぐ扱かれるのはキツイのだが、そこは彼女も分かっているのか、触れ方が優しく、ゆっくりだ。
「また大きくなってきたね」
そうだ、ものの数分で、また勃起してくるペニス。
精子でくちゅくちゅと音が鳴り響く。
「へぇー、あんなに出してもまだすぐ勃起するのね。すごいわ。精子のおかげで、滑りが良くなったから、すぐまたイけるんじゃない?」
「丘乃さん、さすがに、さっきのは気持ち良過ぎて、すぐには」
「うーん、確かにすごい出たけど、今握ってる感じだと、同じくらい出そう。ちなみに、今日は1回目?」
「えっと、3回目くらいかな」
キラリと、ゆかに射精させられているから、3回目になるが、言った後で、これを正確に伝える必要があったのかと後悔した。
「へぇー、自分で?」
「うん、朝起きた時と、家を出る前に」
「そうなのね。朝オナニーする人はいるけど、さすがに2回出してくる人は珍しいんじゃない?」
「ごもっともです」
「じゃあ、4回目も余裕そうね」
「でも、出した量が多いから、さっきのは2回分くらいはあるよ」
「そ、別になんでもいいけど」
さらにまた扱き始めた天使。
気持ちいい。たしかに、こんなに気持ちよければすぐに出せそうだ。
だけど、何回出せばいいんだろうか。
「あの、丘乃さん、何回出せば許して貰えるんでしょうか」
「許すって、べつに罰を与えてるわけでも何でもないんだけど」
「だって、答えなかったから」
「ふーん、べつにあなたが答える義務はないでしょ。プライベートな質問に答えるかどうかは、自分で決めて良いのよ」
そう言われるとそうだが、強制的に射精させられている状態でそんなことを言われると思わなかった。
「丘乃さんが急に手コキなんて始めるから」
「何言ってるの?私の手を拒否しなかったんだから、同意したってことでしょう。私は何も強要していないわ。私が確認したくて握ったら、勝手に勃起して、上下に動かしたら勝手にあなたが気持ち良くなってイっただけよ。私の手で、おちんちんを握られるのが嬉しかったんでしょ?ちがう?」
「違わないです」
「ね?今も、嫌だったらいつでも私の手を拒否して良いのよ?ほらっ、シコシコ、シコシコ、どう?嫌なの?」
ぬちゅぬちゅと扱かれる僕の肉棒は、明らかに喜んでいる。
勃起したまま彼女の白い手に包まれている状況がそれを証明してしまっていた。
「嫌じゃないです」
「ほら、それが本音。そうだ、今度は後ろからしてあげるわ。気持ちいいでしょ?」
彼女は、僕のモノから手を離すと、背後に回り込み、改めて両手で握り直した。
お祈りするように両手を絡めてちんちんを握る丘乃。
今度は僕の右肩に顎を置き、右耳にはぁはぁと吐息を掛けながら、上下に扱いた。
「ぅうっ!」
僕は思わず声が漏れた。
「へぇー、気持ちよさそうね。やっぱり後ろからって良いのかしらね」
一定の速度で上下に擦る天使の手。
両手がちんぽの根本まで下りると、指でたまをサワサワと軽く揉み、上に上がると、両手でカリと亀頭を、親指、人差し指、中指で段階的に刺激する。
1、2、3、のテンポで、リズム良く指を当ててくる。
これには我慢ができない。
なぜ天使である丘乃小鳥が、男のちんぽをここまで自在に気持ちよくできるのか理解できなかった。
「気持ちいい? 私の手で、またイっちゃいそう?」
「うん、最高に気持ちいいよ」
「そう、素直ね」
丘乃小鳥に手コキされるなんてことは、会った時は考えもしなかった。というより、手コキなんてするように見えなかった。
天使で、白く美しい肌。神々しさすら感じる。
そんな女の子が、僕のペニスを触るだなんて、どういうマジックなんだと思った。
「じゃあ、次は先っぽの方を気持ちよくするわね」
彼女は右手の平で亀頭とカリをぎゅーっと握り、グニグニと振動させる。
左手は、竿と根本を握り、薬指と小指はたまを揉んでいる。
気持ち良かった。
息が荒くなる。
射精感はもちろんあるのだが、それより、じりじりと感じる心地良さが素晴らしく、永遠に楽しめそうな気さえした。
「これ、好きなんじゃない?すっごい熱くなってる。でも出せないよね。激しくないから」
その通りだった。激しさがないから出せはしない。だが、気持ち良さは一級品だ。
「ねぇ、イきたい?」
「イきたい」
「そう、握るよりシゴく方がいいでしょ」
「このままでもイける、と思う」
「ほんとに?イけるならイきなよ」
「でも」
「でも?」
「もどかしい」
「もどかしいのね」
「どうしよう」
「どうして欲しい?」
「イきたい」
「なら、左手でしごいてあげるから、私の手の平に思いっきり出して」
亀頭を握っていた右手の平を広げ、亀頭を責め立てる。
左手が上下にシコシコと動かされ、一気に射精感が高まる。
ダメだ、これはすぐ出てしまう。
「で、でるよ!ダメだ!」
「でるの?いいよ、さぁ、私の手の平に思いっきり出しなさい。ほら、シコシコしてあげ、……ん?あ、あっ、出てる。すごい、あっ、さっきもすごい出たのに、今回もすごい。こんな勢いよく射精したら、まんこだったらすぐ妊娠しちゃいそう。私の手、妊娠するんじゃない?てか私の手の中、そんなに気持ちいいのね。やっぱり、撫でられるのって、どこの箇所でも気持ちいいんでしょうね。男の子だから、亀頭が1番なのかしらね。なでなでしてもらって、嬉しいわね。嬉しくて、精子いっぱい出しちゃったのね。いっぱい出て、満足?それとも、まだまだ出したりない?」
気持ち良さに膝がガクガクとした。何とか耐えていたが、出してる間も優しく扱かれ、膝が床に付いた。
さすがに丘乃小鳥もびっくりしたようだ。
「ちょっ、そんなに力抜けるほど気持ち良かった?」
「うん、もう、気持ち良過ぎて、立ってられないよ」
「そう、だけど、おちんちん、意外とまだ元気よ。ゆっくりシコシコしてたら、また立ってきたし」
「さすがに、もう許してください」
「だから、強制はしてないって。手を離して欲しかったら、私の手を持って、自分のちんぽから外せばいいの、ほら、そうしないと、シコシコは止めないわよ?ほら、ほーら、また勃起させちゃうよー」
自分の股間を見ると、自分の精子を浴びた細く美しい白い手がゆっくり優しくちんぽを扱いている。
左手は上下に、右手はカリ首と、裏筋をくにくにと摘むように揉んでいる。
この奇跡のような天使の両手を、自分の股間から外すなんて、そんなことはなかなかできなかった。
たしかに、性欲は出す前よりは落ち着いている。
だが、こんな可愛い女の子に握り続けて貰えるなら、もう一回くらい出しても良いとさえ思った。
だが、断腸の思いで、彼女の手を持ち、ペニスから外した。
「へー、もういいのね」
「良くないけど、仕方ないんだ」
「ふーん、……えいっ!」
そう彼女が言うと、またちんぽを両手で握って、高速で扱き始めた。
「え!あっ!なんで!」
「もう一回イクかどうかだけテストするね」
「あーっ、ダメだって」
もうイけないと思っていたが、何故か今までで1番興奮している自分がいた。
一度、彼女の両手を外したという決意が、彼女の意思によって崩されるというシチュエーションに胸が高鳴った。
両手で乱暴に扱かれるちんぽ。
その無理矢理に扱いてる手は、決して強そうには見えない綺麗な白い手だ。
そんな手、指に屈服する、なんとも言えない屈辱感。
僕はそのシチュエーションに幸福感を感じ、彼女の手コキに身を委ねた。
すると、ビクビクと身体が跳ね、射精感がまたすぐやってきた。
「あ、イきそう?潮、噴いちゃう?」
「あ、あー!!」
彼女のあざ笑うような声を聞き、グリグリと亀頭を擦り上げる手の甲を見て、たまらずに声を上げてしまった。
プシャーっと透明の液体が彼女の手に掛かり、指の隙間から飛び出して床を濡らした。
おそらく、潮吹きをしたのは、人生で初めてだった。
気持ち良さに加えて恥ずかしさもあり、それを丘乃小鳥という、少し冷たい印象のある天使の美少女に無理矢理イかされたというのが、興奮に拍車をかけた。
彼女は満足気だった。
「どう? 私の手、良かったでしょ」
「良かった。こんなに出したのは、人生で初めてだよ。ありがとう」
「お礼?変なの。でも、気持ち良かったってことは伝わったわ。まだ出せる?」
「さすがに無理だよ」
「それがほんとなら良いんだけど」
「とにかく、僕はもうパンツを履くからね」
「履けばいいじゃん」
僕は、彼女の手がまだちんぽを握っていることを確認して、そのままパンツを履き、スラックスを上げた。
「あの、私の手、まだパンツの中だけど」
「離したら良いでしょ」
「握ってて欲しい?」
僕は無言で彼女の両手を上げた。
「そう、もう性欲は無くなったのね」
「いちおう」
僕はポケットからハンカチを取り出すと、彼女の手に付いた精子と潮を拭き取る。
「へぇー、拭き取ってくれるの?」
「うん、さすがにね。ちゃんと洗ってよ」
「あなたは、パンツの中の精子大丈夫?」
「帰ったらシャワー浴びるよ」
「まだ勃起するんでしょ?本当は」
「これだけ射精したら、さすがにすぐには無理だよ」
「そう、もう夕方になってしまったわね。あなたのせいよ」
時計を見ると、17時を過ぎていた。
「一部は僕のせいであることを認めるけど、この時間になったことには、丘乃さんにも責任があると思ってるよ」
「そう、でも、たしかに私の独断でやったことに、あなたが拒否しなかっただけだから、一応今回は不問にするわ」
「今回だけじゃなくて、これからも不問にしてください」
「これから? へぇー、あなた、私にまた抜いてもらいたいと思ってるの?」
「そんなこと言ってないでしょ」
「素直になって答えると、私にまた手コキしてもらいたいのよね」
「それは、そんなことは」
「請求書がお望み?」
「手コキして欲しいです」
「素直ね。いいわ、手コキしてあげる。その方が都合いいし」
「なんの都合なんだよいったい」
「こっちの話よ」
「よく分からないな」
「とりあえず、あなたが絶倫だってことは分かったから、それでいいわ」
「うん、でも、だからって、僕は悪魔じゃないからね」
「知ってるわよ」
「へ?悪魔だって疑ってたんじゃ」
「あなたが悪魔なわけないでしょ」
「え、どういうこと?」
「まぁ、せいぜいセックスは控えることね。人間の生活を送りたいのなら」
「含みのあることばかり言うな、丘乃さんは」
「じゃあ、私は行くわ。床の液体は、あなたがなんとかしなさいよ。明日も授業あるんだから」
そういうと、丘乃小鳥は教室を出て行った。
今回の件で、丘乃が天使であり、悪魔を狙っていることは分かった。
ただ、悪魔に関して、どう解釈するのが適切なのかまだ分からない。
一応、悪魔とのセックスが危険であることは、彼女の反応からもわかる事だ。
しかし、サキュバスが悪魔なら、すでに3人とセックスはしてしまっているのだ。後には引けない。
ちゆ、ゆか、キラリ。
正直なところ、この3人がサキュバスである可能性は高い。
丘乃小鳥が、本気で悪魔の殲滅を目論んでいるなら、セックスをした見習いサキュバスは討伐対象ということになるのだろう。
それとなく彼女たちには転校を勧めてみようと思う。
受け入れてくれる可能性は、ほぼゼロだろうなと予想するが。
僕は自分の性欲に対する歯止めの無さに情けなくなりながら、タオルで床の液体を拭き取った。
僕は唖然とする。
そんなことは、物語の中だけの出来事だと思っていた。
普通に生きていて、巡り合うことはまずあり得ない事象なのだ。
だって、悪魔なんてものは、空想の産物で、よもや天使なんて種族が実在すると思うわけが無い。
今もまだ丘乃小鳥が本当に天使だとは信じていない。
羽根は確かに実際に肩甲骨から生えている可能性はある。
しかし、羽根が生えているからといって、本物の天使であるとは断定できない。
天使という存在が神聖なモノだと言うのであれば、何かしらの特殊能力がないと説明がつかない。
羽根はたまたま生えただけの、単なる突然変異であって、他は全て人間なのであれば、それは人間ってと言って差し支えないだろう。
そんなにカテゴライズしたいのであれば、人間の種類の中の一つとして、有翼種を設定すれば良いだけのことだ。
鳥類の特徴を持っているが、あくまで、人間という位置付けだ。
そう考えると、天使だから悪魔を倒したい、というのではなく、1人の人間が悪魔を憎んでいると設定を組み直すことができるだろう。
丘乃さんが、何食わぬ顔をして僕をみた。
「そうです。それが、天使としての責務ですので」
「でもさ、丘乃さんは、この学院に悪魔がいるって思ってるの?」
「思っている? 違います、悪魔がいるからここに入学したのです。」
「そうなんだ。僕にはよくわからないけど、天使の君がそう言うなら、そうなんだろうね」
「さっきから気になってたけど、どうしてそんなに他人事なの?玉元くん」
ギクっとする。
雰囲気が変わった?
そうだ。確かに今の態度は、完全に部外者のように見える。
場合によっては、悪魔側に付いていると誤解されかねない。
いや、実際には、今の感情では完全に悪魔側ではあるのだが。
とはいえ、まだ丘乃さんの殲滅対象が、サキュバスだと決まったわけではない。
「だって、悪魔なんて、空想上の生き物じゃないか、どうやって戦うんだよ」
「戦い方を教えて欲しいと言うの?」
「うん」
「嫌よ」
「そっか、ごめんなさい」
「あっさり引き下がるのね、意外だわ」
「聞かれたくないことなら、仕方ないし」
「あなたが何の目的もなく私に会いに来たとは思えないから、それを話してくれるなら考えてもいいわ」
「大したことじゃないよ、丘乃さんが、天使かどうか確認したかっただけだし」
「私が天使だって、誰に聞いたの?」
「誰にも」
「そう、なら、なんで分かったの?」
「……勘、だよ」
「へぇー」
「疑ってる?」
「いえ、あなたがもし悪魔なら、私はあなたと戦わなくてはならないと思って」
「ちょっと待ってよ、僕が悪魔なわけないじゃないか。なんでそうなるんだよ」
「成熟した悪魔なら、天使の気配には敏感なものよ」
「そっか、だったら、安心して、僕は丘乃さんの敵じゃないからさ」
「敵じゃない?」
「もちろん」
「じゃあ、味方?」
「う、うん、味方だよ」
「そう」
「だから、今日のことは、気にしないで」
「私に羽根があるように、あなたにも何か証拠があれば良かったんだけどね」
「証拠か、そうだよね」
「それに、あなたは男の子だから、悪魔には弱いでしょ」
ギクリとする。男で、悪魔に弱いと言われると、それはサキュバスのことを指しているとしか思えない。
「弱くない、と、思う」
「ほら、自信なさそう」
「悪魔なんて、会ったことないから」
「会ったこと、ない?あなたは、何も知らずにここに入学したってこと?」
「うん、偶然だよ」
「男の子なのに?」
「何かまずいのかな、男だと」
「だって、女学院よ、ここ」
「そうだよね。変だよね。僕もそう思う」
「あなた自身に目的がなくても、学院には何か目的があるのかもね」
「そうなのかな、考えたこともなかったよ」
「あなた、まさかここの女の子とセックスしたりしてないわよね」
「ええ! なんで」
急に確信を突かれる。これはどう答えるべきなのか。
「してるか、してないか、教えてくれる?」
「えっと、してないけど」
「本当に?」
「うん」
「でも即答じゃなかったわよね」
「そりゃだって、急にセックスしてるか聞かれると思わないからさ、びっくりした」
「そう、でも、それなら良かったわ」
「セックスしたら、何かまずいの?」
「ええ、だって、成熟した悪魔になるためには、良質な人間の遺伝子を集める必要があるのよ」
「良質な、遺伝子」
「そう」
「それって、まさか」
「精子よ」
「そうなんだ、でも、僕はそんな良質かどうかなんて」
「あなた、絶倫なんじゃない? 1日に何度も射精できるなら、悪魔にとって良質なのよ」
「そんな、こと」
「オナニーは好き?」
「えっと、好き、です」
「何回できる?」
「わりと、多い、かも」
「正確には?」
「数回、くらい」
「答えない気なの?」
「だって、数えた事なんて」
丘乃小鳥は、明らかに僕を疑っている。実際は10回以上の射精も可能だが、ここで正直に言うと危険な気がした。
「へー、なら、こうするしか無いようね」
「え!? 丘乃さん何を」
彼女は、僕のスラックスのベルトをサッと外し、パンツの中へ左手を突っ込んだ。
彼女の白く美しい指が、僕の陰茎を掴むと、優しく撫でるように扱き始めた。
「早い、もう立ってきた」
僕のペニスは触れられた瞬間に完全に勃起し、彼女の手の感触を楽しんでいる。
シコシコと上下に動かされながらパンツを脱がされ、今度は右手で亀頭を撫でられた。
スベスベの手の平が、亀頭を優しく刺激する。
彼女と目が合う。こんな美少女が自分のちんぽを両手で撫で回していると思うと、それだけで射精しそうになった。
透き通るような白い肌。
なんと言っても、天使なのだ。
天使の手コキを今、体験している。
こんな展開を誰が予想できるというのだ。
シコシコシコシコ。
だめだ。気持ち良すぎる。
「気持ちいい?私の手」
一定のトーンだが、どこか優しさも感じられる綺麗な声に、思わず身体が震えた。
「き、気持ちいいよ、丘乃さん」
「そう、どうすればイけそう?」
「耳元で、えっちな言葉を」
何を言っているんだ僕は。天使に向かって。
「えっちなことば? 例えば?」
「え、なんだろう」
「言ってくれたら言ってあげるわ」
「……ちんちん、とか、まんこ、とか」
自分で言って、何を要求しているんだと恥ずかしくなる。
「そう、ちんちん、まんこって言えばいいのね」
彼女が、僕の左耳に近付いてくる。
ふわっと柔軟剤のような良い香りがして、彼女の体温を顔面に感じた。
「ちんちん、ちんちん、おちーんちん」
囁くような声に、温かい吐息が耳に掛かり、胸が熱くなる。
「まんこー、まんこっ! おまーんこぉー、まんこまんこまんこー」
リズム良く声を掛ける丘乃小鳥。
耳が幸せというのは、こういうことだったのかと思った。
「他にも何か言って欲しい?」
彼女はさらにリクエストを求める。
頭が沸騰して顔が熱い。だが、リクエストせざるを得ない。
「じゃあ、ちょっと強めな言葉で罵倒して欲しい」
「へぇー、なんて言えばいいの? 教えてくれる?」
「ちんぽ、イけ!とか、こんなので気持ちいいの?ヘンタイ、とか。あとは、アレンジ効かせて」
丘乃小鳥は笑う。少し楽し気だ。意外と乗り気なのかもしれない。
「わかった。てかアレンジって、私、そんな言葉責めなんてした事ないんだけど。……ちんぽ、ちんぽイけ!イっちゃえ!イっちゃえヘンタイちんぽ!こんなので気持ちいいなんて、ほんとヘンタイね!この硬いヘンタイちんぽを、おまんこに入れたいの?ほんとあなたって最低ね。ちんぽを私のまんこに入れて、気持ちよくなりたいの?」
彼女の手の動きが早くなる。
右手の平の中で亀頭がビクビクと震える。
堪えられず、彼女を抱きしめる。
「あんっ」
彼女が甘い声を上げる。その声で暴発しそうになる。抱きしめると、折り畳まれた羽根の感触がした。
天使だ。
色んな意味で、彼女は天使だった。
丘乃小鳥の左手の人差し指と親指が、ちんぽのカリ首を刺激する。
我慢汁をカリに塗りつけ、グリグリと左右に回す。
上から見る彼女の綺麗な白い両手は、視覚的に僕の興奮を高めた。
「ダメだよ丘乃さん、それ以上は、出ちゃう」
「ちんぽイクの?イク?イク?ほら、イけ、イけ、私の手でイけ!出せ!出ーせ、出ーせ、ヘンタイちんぽから、白い精子だーせ!……って、あ、ビクって、ん?ん?ビクビクって、熱い、あ、スゴい、私の手の平にすっごい勢いで当たってる。あ、ヤバい、まだ出てる。すごい量。あっ、あっ、あっ、どくんって、ドクンって左手で握ったところ精子が登ってる。で、そのまま私の右手にビュルルって、わー、ぬちゃぬちゃ。こんなに出して大丈夫?」
思いっきり彼女の手の中に出し、力が抜ける。
寄りかかったまま、声も出せなかった。
丘乃小鳥は、少し小さくなったペニスをまだ続けてゆっくりと扱いた。
出したが、やはり気持ちいい。
出した後にすぐ扱かれるのはキツイのだが、そこは彼女も分かっているのか、触れ方が優しく、ゆっくりだ。
「また大きくなってきたね」
そうだ、ものの数分で、また勃起してくるペニス。
精子でくちゅくちゅと音が鳴り響く。
「へぇー、あんなに出してもまだすぐ勃起するのね。すごいわ。精子のおかげで、滑りが良くなったから、すぐまたイけるんじゃない?」
「丘乃さん、さすがに、さっきのは気持ち良過ぎて、すぐには」
「うーん、確かにすごい出たけど、今握ってる感じだと、同じくらい出そう。ちなみに、今日は1回目?」
「えっと、3回目くらいかな」
キラリと、ゆかに射精させられているから、3回目になるが、言った後で、これを正確に伝える必要があったのかと後悔した。
「へぇー、自分で?」
「うん、朝起きた時と、家を出る前に」
「そうなのね。朝オナニーする人はいるけど、さすがに2回出してくる人は珍しいんじゃない?」
「ごもっともです」
「じゃあ、4回目も余裕そうね」
「でも、出した量が多いから、さっきのは2回分くらいはあるよ」
「そ、別になんでもいいけど」
さらにまた扱き始めた天使。
気持ちいい。たしかに、こんなに気持ちよければすぐに出せそうだ。
だけど、何回出せばいいんだろうか。
「あの、丘乃さん、何回出せば許して貰えるんでしょうか」
「許すって、べつに罰を与えてるわけでも何でもないんだけど」
「だって、答えなかったから」
「ふーん、べつにあなたが答える義務はないでしょ。プライベートな質問に答えるかどうかは、自分で決めて良いのよ」
そう言われるとそうだが、強制的に射精させられている状態でそんなことを言われると思わなかった。
「丘乃さんが急に手コキなんて始めるから」
「何言ってるの?私の手を拒否しなかったんだから、同意したってことでしょう。私は何も強要していないわ。私が確認したくて握ったら、勝手に勃起して、上下に動かしたら勝手にあなたが気持ち良くなってイっただけよ。私の手で、おちんちんを握られるのが嬉しかったんでしょ?ちがう?」
「違わないです」
「ね?今も、嫌だったらいつでも私の手を拒否して良いのよ?ほらっ、シコシコ、シコシコ、どう?嫌なの?」
ぬちゅぬちゅと扱かれる僕の肉棒は、明らかに喜んでいる。
勃起したまま彼女の白い手に包まれている状況がそれを証明してしまっていた。
「嫌じゃないです」
「ほら、それが本音。そうだ、今度は後ろからしてあげるわ。気持ちいいでしょ?」
彼女は、僕のモノから手を離すと、背後に回り込み、改めて両手で握り直した。
お祈りするように両手を絡めてちんちんを握る丘乃。
今度は僕の右肩に顎を置き、右耳にはぁはぁと吐息を掛けながら、上下に扱いた。
「ぅうっ!」
僕は思わず声が漏れた。
「へぇー、気持ちよさそうね。やっぱり後ろからって良いのかしらね」
一定の速度で上下に擦る天使の手。
両手がちんぽの根本まで下りると、指でたまをサワサワと軽く揉み、上に上がると、両手でカリと亀頭を、親指、人差し指、中指で段階的に刺激する。
1、2、3、のテンポで、リズム良く指を当ててくる。
これには我慢ができない。
なぜ天使である丘乃小鳥が、男のちんぽをここまで自在に気持ちよくできるのか理解できなかった。
「気持ちいい? 私の手で、またイっちゃいそう?」
「うん、最高に気持ちいいよ」
「そう、素直ね」
丘乃小鳥に手コキされるなんてことは、会った時は考えもしなかった。というより、手コキなんてするように見えなかった。
天使で、白く美しい肌。神々しさすら感じる。
そんな女の子が、僕のペニスを触るだなんて、どういうマジックなんだと思った。
「じゃあ、次は先っぽの方を気持ちよくするわね」
彼女は右手の平で亀頭とカリをぎゅーっと握り、グニグニと振動させる。
左手は、竿と根本を握り、薬指と小指はたまを揉んでいる。
気持ち良かった。
息が荒くなる。
射精感はもちろんあるのだが、それより、じりじりと感じる心地良さが素晴らしく、永遠に楽しめそうな気さえした。
「これ、好きなんじゃない?すっごい熱くなってる。でも出せないよね。激しくないから」
その通りだった。激しさがないから出せはしない。だが、気持ち良さは一級品だ。
「ねぇ、イきたい?」
「イきたい」
「そう、握るよりシゴく方がいいでしょ」
「このままでもイける、と思う」
「ほんとに?イけるならイきなよ」
「でも」
「でも?」
「もどかしい」
「もどかしいのね」
「どうしよう」
「どうして欲しい?」
「イきたい」
「なら、左手でしごいてあげるから、私の手の平に思いっきり出して」
亀頭を握っていた右手の平を広げ、亀頭を責め立てる。
左手が上下にシコシコと動かされ、一気に射精感が高まる。
ダメだ、これはすぐ出てしまう。
「で、でるよ!ダメだ!」
「でるの?いいよ、さぁ、私の手の平に思いっきり出しなさい。ほら、シコシコしてあげ、……ん?あ、あっ、出てる。すごい、あっ、さっきもすごい出たのに、今回もすごい。こんな勢いよく射精したら、まんこだったらすぐ妊娠しちゃいそう。私の手、妊娠するんじゃない?てか私の手の中、そんなに気持ちいいのね。やっぱり、撫でられるのって、どこの箇所でも気持ちいいんでしょうね。男の子だから、亀頭が1番なのかしらね。なでなでしてもらって、嬉しいわね。嬉しくて、精子いっぱい出しちゃったのね。いっぱい出て、満足?それとも、まだまだ出したりない?」
気持ち良さに膝がガクガクとした。何とか耐えていたが、出してる間も優しく扱かれ、膝が床に付いた。
さすがに丘乃小鳥もびっくりしたようだ。
「ちょっ、そんなに力抜けるほど気持ち良かった?」
「うん、もう、気持ち良過ぎて、立ってられないよ」
「そう、だけど、おちんちん、意外とまだ元気よ。ゆっくりシコシコしてたら、また立ってきたし」
「さすがに、もう許してください」
「だから、強制はしてないって。手を離して欲しかったら、私の手を持って、自分のちんぽから外せばいいの、ほら、そうしないと、シコシコは止めないわよ?ほら、ほーら、また勃起させちゃうよー」
自分の股間を見ると、自分の精子を浴びた細く美しい白い手がゆっくり優しくちんぽを扱いている。
左手は上下に、右手はカリ首と、裏筋をくにくにと摘むように揉んでいる。
この奇跡のような天使の両手を、自分の股間から外すなんて、そんなことはなかなかできなかった。
たしかに、性欲は出す前よりは落ち着いている。
だが、こんな可愛い女の子に握り続けて貰えるなら、もう一回くらい出しても良いとさえ思った。
だが、断腸の思いで、彼女の手を持ち、ペニスから外した。
「へー、もういいのね」
「良くないけど、仕方ないんだ」
「ふーん、……えいっ!」
そう彼女が言うと、またちんぽを両手で握って、高速で扱き始めた。
「え!あっ!なんで!」
「もう一回イクかどうかだけテストするね」
「あーっ、ダメだって」
もうイけないと思っていたが、何故か今までで1番興奮している自分がいた。
一度、彼女の両手を外したという決意が、彼女の意思によって崩されるというシチュエーションに胸が高鳴った。
両手で乱暴に扱かれるちんぽ。
その無理矢理に扱いてる手は、決して強そうには見えない綺麗な白い手だ。
そんな手、指に屈服する、なんとも言えない屈辱感。
僕はそのシチュエーションに幸福感を感じ、彼女の手コキに身を委ねた。
すると、ビクビクと身体が跳ね、射精感がまたすぐやってきた。
「あ、イきそう?潮、噴いちゃう?」
「あ、あー!!」
彼女のあざ笑うような声を聞き、グリグリと亀頭を擦り上げる手の甲を見て、たまらずに声を上げてしまった。
プシャーっと透明の液体が彼女の手に掛かり、指の隙間から飛び出して床を濡らした。
おそらく、潮吹きをしたのは、人生で初めてだった。
気持ち良さに加えて恥ずかしさもあり、それを丘乃小鳥という、少し冷たい印象のある天使の美少女に無理矢理イかされたというのが、興奮に拍車をかけた。
彼女は満足気だった。
「どう? 私の手、良かったでしょ」
「良かった。こんなに出したのは、人生で初めてだよ。ありがとう」
「お礼?変なの。でも、気持ち良かったってことは伝わったわ。まだ出せる?」
「さすがに無理だよ」
「それがほんとなら良いんだけど」
「とにかく、僕はもうパンツを履くからね」
「履けばいいじゃん」
僕は、彼女の手がまだちんぽを握っていることを確認して、そのままパンツを履き、スラックスを上げた。
「あの、私の手、まだパンツの中だけど」
「離したら良いでしょ」
「握ってて欲しい?」
僕は無言で彼女の両手を上げた。
「そう、もう性欲は無くなったのね」
「いちおう」
僕はポケットからハンカチを取り出すと、彼女の手に付いた精子と潮を拭き取る。
「へぇー、拭き取ってくれるの?」
「うん、さすがにね。ちゃんと洗ってよ」
「あなたは、パンツの中の精子大丈夫?」
「帰ったらシャワー浴びるよ」
「まだ勃起するんでしょ?本当は」
「これだけ射精したら、さすがにすぐには無理だよ」
「そう、もう夕方になってしまったわね。あなたのせいよ」
時計を見ると、17時を過ぎていた。
「一部は僕のせいであることを認めるけど、この時間になったことには、丘乃さんにも責任があると思ってるよ」
「そう、でも、たしかに私の独断でやったことに、あなたが拒否しなかっただけだから、一応今回は不問にするわ」
「今回だけじゃなくて、これからも不問にしてください」
「これから? へぇー、あなた、私にまた抜いてもらいたいと思ってるの?」
「そんなこと言ってないでしょ」
「素直になって答えると、私にまた手コキしてもらいたいのよね」
「それは、そんなことは」
「請求書がお望み?」
「手コキして欲しいです」
「素直ね。いいわ、手コキしてあげる。その方が都合いいし」
「なんの都合なんだよいったい」
「こっちの話よ」
「よく分からないな」
「とりあえず、あなたが絶倫だってことは分かったから、それでいいわ」
「うん、でも、だからって、僕は悪魔じゃないからね」
「知ってるわよ」
「へ?悪魔だって疑ってたんじゃ」
「あなたが悪魔なわけないでしょ」
「え、どういうこと?」
「まぁ、せいぜいセックスは控えることね。人間の生活を送りたいのなら」
「含みのあることばかり言うな、丘乃さんは」
「じゃあ、私は行くわ。床の液体は、あなたがなんとかしなさいよ。明日も授業あるんだから」
そういうと、丘乃小鳥は教室を出て行った。
今回の件で、丘乃が天使であり、悪魔を狙っていることは分かった。
ただ、悪魔に関して、どう解釈するのが適切なのかまだ分からない。
一応、悪魔とのセックスが危険であることは、彼女の反応からもわかる事だ。
しかし、サキュバスが悪魔なら、すでに3人とセックスはしてしまっているのだ。後には引けない。
ちゆ、ゆか、キラリ。
正直なところ、この3人がサキュバスである可能性は高い。
丘乃小鳥が、本気で悪魔の殲滅を目論んでいるなら、セックスをした見習いサキュバスは討伐対象ということになるのだろう。
それとなく彼女たちには転校を勧めてみようと思う。
受け入れてくれる可能性は、ほぼゼロだろうなと予想するが。
僕は自分の性欲に対する歯止めの無さに情けなくなりながら、タオルで床の液体を拭き取った。
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