町には行かないよ?

めーめ

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虹桜目線

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●虹桜__こうおう__#(目線)


゛異端  ゛

僕は異端、何だって。最初は皆が僕に名前というものを付けて呼んでくれたのかと思ってた、でも違った


リトルドラゴン「異端とは関わちゃ駄目なんだ、来ないで」


リトルドラゴン「異端は近付くな!」


小さな火で僕を攻撃してくるのをただぼんやりと防御もしないで受けた。痛いだけ、それだけなんだ。傷は残らない。コレが僕が異端って呼ばれる原因なんだと産まれて1年で分かった


「痛い」


リトルドラゴン「やっぱり異端だ!」


リトルドラゴン「次は治らないかもしれないよ、行こう」


「こんな痛みを増やすもの要らない、どうして?分かんないよ」


ドラゴン「気持ち悪いわ何で盾程度で置かなきゃいけないのよ」


ドラゴン「しょうがないでしょ親も捨てる程要らない存在でも餌を持ってくるんだもの」


森に入り獲物を捕まえる。大きいのに渡せば移動について行っても直接攻撃して来ない、だから異端で死にかけてでも餌を持っていく


「置いていかれちゃう!急がなきゃ」


翼がまだ小さくて枝を蹴って下降して枝を蹴ってを繰り返してする事で飛んで付いて行く、もう既に手馴れたものだよ
僕に異端が無ければ親って物は僕の傍に居てくれたのかな、とかどうしょうもない事を考えたりしたのは何回目だろ?


「今居ない時点で異端の性って分かってるんだけどね」


もう何度も群れを変えてついて行ったか分からない。でも吹雪く冷たいのを6回くらい、僕が気付いた時は寒かったから多分7才ってやつだと思う


人族キュ遊んでキュー!」


シエル「あ!待って、攻撃しないから逃げないで」


群れから少し離れて水を飲んでた、そんな時に1人の人族と出会った
この出会いはシエル様がもし死んでもずっと大切な思い出になるなんてこの時は思いもしなかったけどね


皆が楽しそうに遊んでるのをずっと見てた。人族は足が遅く飛べないって忘れてた
かなり進んで疲れたから少し休憩しようと思って後ろを振り返ったらがいた


はぁはぁ疲れたぁ~鬼キュゥーキュゥーキュキュ!?契約するから追いかけて来ないでキュゥーキュキュキュゥー!!」


シエル「テイムさせてくれるんでしょ、ほらそんなにプルプルしないでこっちおいで」


伸ばして来た手が殴られると思って衝撃に備えてたのに優しく撫でられた。胸の奥がきゅーってなったような気がした
人族はドラゴンを食べるって聞いたことあったから食べられる?僕小さいから美味しくないって言いたかったのに

リトルドラゴン「僕のこと食べないキュキュ?」


シエル「食べに来たんじゃなくて仲間を家族を探しに来たんだ。僕にテイムさせてくれる?」


仲間、仲間!僕と仲間になってくれるって!!
家族って何だろ?分かんない、でも仲間は分かる!群れの事でしょ?

リトルドラゴン「うんキュ!」


シエル「家で?あ、MP切れで気絶するから。名前は前から考えてたからもう決まってるんだ~僕テイムした後倒れちゃうから家に付いてきてくれる?」


この時の僕は喜びでシエル様の不自然な独り言に気付かなかった。もし気付いててもスルーしてたと思う、初めて人族と会ったから言葉が通じないって知らなかったから
シエル様の言葉を僕が分かるようにシエル様も僕の言葉が分かると思ってたし
シエル様は突然立ち止まったりしゃがみ込んだり僕の好きな木の実を取ったり凄かった
家って言うのに着いたらシエル様は蓮琉はる様と言う方のご飯を作っている間暇だろうから外で遊んでていいよって言われた

1人遊びは楽しくないのにキュゥーキュ

水が溜まってる場所に浸かりポツリと呟く
鬼ごっこも1人じゃ出来ない、つまらない。もしかして待っててって言ってずっと呼ばれないのだろうか、もしそうならもう2度と人族について行かないぞ

どうせ置いていくなら酷くしてくれればいいのにキュキュゥキュキュキュゥー


近くにある枝を上に投げて1人遊び、もう1人で遊ぶのは慣れたし飽きちゃった
もっともっとシエル様と遊んでいたかった、あ。そうか、僕が体力が無いから沢山遊べなかったんだ体力作ろう!

パタパタ
ドドド

羽を動かしながら走る、地を走るのは狩りで慣れてる。でもそれだけじゃ足りない、どうしたら体力がつくんだろ?

後で聞いてみようキュゥーキュ

聞こうと思ってたのは名前を付けて貰った事で飛んじゃった。
でも名前が貰えて嬉しいのもシエル様が倒れちゃって背筋がゾクッとした事で嬉しいのも飛んだ。何でシエル様が倒れてるのを見てゾクッとしたのか分からない、でも嫌な事だと理解した
どうしたらいいか分からなくて顔を舐めてみたり上に乗ってみたり下に潜り込んで上に向けて様子をみたりした
蓮琉はる様がシエル様を運んだ事は内緒って言った、何となくこの事は言わない方がいいって思ったから頷いたけど助けたのにどうして黙っておくか分からなかった


 ハル「シエル様をベッドから出すなワンワワン


はいキュー

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