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第三部 白龍の神殿が落ちる日
変貌
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ティーアの中から何かが溢れ出てくるのに気がついて、ハデスは咄嗟にティーアから距離をとった。彼女に目を向けたが、そこに先程までの優しい少女の面影は残っていなかった。冷たい金色の瞳が、真っ直ぐにハデスを捉え――残虐に歪んだ。
「ク……クク……」
彼女は肩を揺らして笑い出した。
ハデスはただ、呆然と彼女を見つめることしかできなかった。
何故、その問いばかりが頭の中を反芻する。結界に守られている限り、ティーアの魔族化は進行を遅らせることができるはずだった。それなのに何故こんな突然、彼女は侵蝕を受けたのか。
(いえ、今は原因を追求している場合ではありませんね。彼女をなんとかしなければ、神殿は……)
ハデスは奥歯をぎりりと鳴らした。手が震えているのがわかる。自分が恐怖していることに愕然とした。自分はティーアを――いや、この魔族を恐れているのか。
(なんて馬鹿なことだ)
冷静でいなければならないとわかっているのに、動悸が早くなり、頭に血が上っていくのが分かった。思考が上手くまとまらない。無尽蔵のマナを放出するアルバートとは違うのだ。ハデスの魔法は、有限をいかに効率良く、的確に使うかでその真価を発揮する。だから冷静な思考を失えば、出せる力も出せなくなるのだ。気圧されてはいけない。恐怖してはいけない。苛立ちも、迷いも、全部捨てて最善の最適解を選ぶのだ。
ティーアはそんなハデスの思考などお見通しだと言わんばかりに、嘲るように笑う。
「クハハハハハハ!」
その笑い声が、ハデスの心をざわつかせる。それはまるで、自分の中の何かが警鐘を鳴らしているかのようだった。
「……っ」
ハデスは神聖魔法を展開する。浄化だ。魔族相手にそれ以外の選択肢はない。光が周囲を取り巻き、ティーアに向かって放たれる。しかし、彼女の身体に触れる前に、突然床から壁が立ち上がり阻まれてしまった。
(何が起きた……?)
神聖魔法を弾くなど聞いたこともない。いや、それ以前に彼女は今何をしたのだ。見開いた目には橙色の髪の少女が映る。姿形は同じなのに、壊れたような笑みを浮かべる彼女の目には、見たこともない狂気の光が宿っていた。
「ハデス様、私を浄化するなんて酷いじゃないですか」
まるで別人のようだ。口調も、声色も、表情までもが別物のようであり、思わずたじろぎそうになる。しかし、その意識が一瞬揺らいだのを見逃すほどティーアは甘くなかった。瞬時に距離を詰めると、ハデスの胸倉を掴み上げ壁に叩きつけた。
「かはっ……」
肺の空気が全て押し出されたような衝撃が走り、一瞬目の前が真っ暗になった。すぐに意識を取り戻すが、今度はその顔面を掴まれる。そして再び床に叩きつけられた。
「……っ」
頭がくらくらする……視界が霞む……それでもなお彼女は床に臥すハデスの髪を乱暴に掴むと頭を持ち上げた。少女の細腕からは考えられない力だ。
そして、再び壁に向かって叩きつけられる。何度も何度も、繰り返されていくうちに次第に意識が遠のいていくのがわかった。しかしそれでも彼女は手を緩めない。
やがてハデスは抵抗することもできなくなり、ぐったりとした様子で動かなくなった。それを確認するとようやく彼女はその手を離した。
その目は冷たく、一切の情を感じさせなかった。まるでゴミでも見るように見下ろして、唇を歪めて蔑むような微笑みを浮かべた。
「マナの量も純度も低くて、白龍に満足なマナも送れない出来損ないの神龍の愛し子。そんなあなたが私に勝てるとでも思っているのですか?」
「……」
ハデスは答えられない。それは事実だった。遥か昔から痛感させられていることだった。素質がなくて、力がなくて、周りに失望されるのが怖くて、だから技術を磨いたのだ。精密機械と呼ばれるほどに精巧に神聖魔法を操作できるように。そうやって補ったのだ。ソルニアと神聖魔法を研究して、発動効率を極限まで高める方法を模索して。
だから単純な力比べでは部がないのは明らかだ。
(どうして、ティーアは突然……)
その疑問は、しかしすぐに答えに行き当たった。入口から視線を感じて振り返ると、そこに人影があったのだ。
レーン・リテルダ。
少し前にダーハート教会からアレスタの言伝を預かってきたソルニアの部下。ティーアを封じていた結界の存在は、アルバートとアレスタくらいしか知らないはずだ。それ以外で把握できるとしたら、魔族に繋がる者しか居ない。アルバートとアレスタのどちらかが漏らしたという可能性も考えられたが、二人ともティーアの一命に関わる問題を軽々しく漏らすような人間ではない。
意図しない情報漏洩含めて、このレーンという人物が魔族と繋がっている可能性は非常に高い。
何より彼は勝ち誇ったような笑みを浮かべてハデスを見つめていた。
「レーン殿、ティーアの眷属化を進行させたのはあなたですね。先ほどの浄化の妨害も」
「ええ、そうですよ。浄化は物体を透過できない。そうは聞いていたけど、事実だったんですね。白龍の神殿には落ちてもらいます」
「とんだ裏切り者ですね。あなたは魔族に組した聖職者だ」
「俺だけじゃないですよ。あなたの旧友――ソルニア様も同じです」
「……」
レーンをこの場で見た瞬間から予想はしていたが、はっきりと告げられるとやはり衝撃的だった。信じられない。いや、信じたくなかった。
「馬鹿な……」
魔族は人を騙す狡猾な生き物だと言い聞かせても、レーンの言葉はきっと真実だと直感が告げていた。
ティーアの哄笑がやけに大きく聞こえた。
「あははっ……ハデス様もそんな顔をされるんですね。最後に見れて良かったです。この世へのお別れは終わりましたか?では、お逝きなさい。心配しなくても、みんなすぐに同じ場所に到着しますよ」
ティーアは歪んだ笑みで微笑む。そして、ハデスの胸倉を掴んだ手に力を籠めると、その身体を壁に叩きつける。鈍い音が響き、ハデスの顔に苦悶の表情が浮かんだ。
「ぐっ……」
苦し気に呻くハデスをあざ笑うように、ティーアの狂気に染まった双眸が覗き込む。
「ハデス様、まずはあなたから殺します。そして次にこの場にいる神官全員を、一人残らず。そしてシュカも。ふふ……ぞくぞくしますね」
ティーアは邪悪な笑みをその美しい顔に貼り付けながら、ハデスを地面に投げ捨てた。右手に鎌が顕現し、それを躊躇なく薙ぎ払う。
「死ね」
冷たい声が響いて、刃がハデスの首に差し迫る――
ハデスは、咄嗟に目を閉じ、次に訪れるであろう命を刈り取る衝撃に備えた。
「ク……クク……」
彼女は肩を揺らして笑い出した。
ハデスはただ、呆然と彼女を見つめることしかできなかった。
何故、その問いばかりが頭の中を反芻する。結界に守られている限り、ティーアの魔族化は進行を遅らせることができるはずだった。それなのに何故こんな突然、彼女は侵蝕を受けたのか。
(いえ、今は原因を追求している場合ではありませんね。彼女をなんとかしなければ、神殿は……)
ハデスは奥歯をぎりりと鳴らした。手が震えているのがわかる。自分が恐怖していることに愕然とした。自分はティーアを――いや、この魔族を恐れているのか。
(なんて馬鹿なことだ)
冷静でいなければならないとわかっているのに、動悸が早くなり、頭に血が上っていくのが分かった。思考が上手くまとまらない。無尽蔵のマナを放出するアルバートとは違うのだ。ハデスの魔法は、有限をいかに効率良く、的確に使うかでその真価を発揮する。だから冷静な思考を失えば、出せる力も出せなくなるのだ。気圧されてはいけない。恐怖してはいけない。苛立ちも、迷いも、全部捨てて最善の最適解を選ぶのだ。
ティーアはそんなハデスの思考などお見通しだと言わんばかりに、嘲るように笑う。
「クハハハハハハ!」
その笑い声が、ハデスの心をざわつかせる。それはまるで、自分の中の何かが警鐘を鳴らしているかのようだった。
「……っ」
ハデスは神聖魔法を展開する。浄化だ。魔族相手にそれ以外の選択肢はない。光が周囲を取り巻き、ティーアに向かって放たれる。しかし、彼女の身体に触れる前に、突然床から壁が立ち上がり阻まれてしまった。
(何が起きた……?)
神聖魔法を弾くなど聞いたこともない。いや、それ以前に彼女は今何をしたのだ。見開いた目には橙色の髪の少女が映る。姿形は同じなのに、壊れたような笑みを浮かべる彼女の目には、見たこともない狂気の光が宿っていた。
「ハデス様、私を浄化するなんて酷いじゃないですか」
まるで別人のようだ。口調も、声色も、表情までもが別物のようであり、思わずたじろぎそうになる。しかし、その意識が一瞬揺らいだのを見逃すほどティーアは甘くなかった。瞬時に距離を詰めると、ハデスの胸倉を掴み上げ壁に叩きつけた。
「かはっ……」
肺の空気が全て押し出されたような衝撃が走り、一瞬目の前が真っ暗になった。すぐに意識を取り戻すが、今度はその顔面を掴まれる。そして再び床に叩きつけられた。
「……っ」
頭がくらくらする……視界が霞む……それでもなお彼女は床に臥すハデスの髪を乱暴に掴むと頭を持ち上げた。少女の細腕からは考えられない力だ。
そして、再び壁に向かって叩きつけられる。何度も何度も、繰り返されていくうちに次第に意識が遠のいていくのがわかった。しかしそれでも彼女は手を緩めない。
やがてハデスは抵抗することもできなくなり、ぐったりとした様子で動かなくなった。それを確認するとようやく彼女はその手を離した。
その目は冷たく、一切の情を感じさせなかった。まるでゴミでも見るように見下ろして、唇を歪めて蔑むような微笑みを浮かべた。
「マナの量も純度も低くて、白龍に満足なマナも送れない出来損ないの神龍の愛し子。そんなあなたが私に勝てるとでも思っているのですか?」
「……」
ハデスは答えられない。それは事実だった。遥か昔から痛感させられていることだった。素質がなくて、力がなくて、周りに失望されるのが怖くて、だから技術を磨いたのだ。精密機械と呼ばれるほどに精巧に神聖魔法を操作できるように。そうやって補ったのだ。ソルニアと神聖魔法を研究して、発動効率を極限まで高める方法を模索して。
だから単純な力比べでは部がないのは明らかだ。
(どうして、ティーアは突然……)
その疑問は、しかしすぐに答えに行き当たった。入口から視線を感じて振り返ると、そこに人影があったのだ。
レーン・リテルダ。
少し前にダーハート教会からアレスタの言伝を預かってきたソルニアの部下。ティーアを封じていた結界の存在は、アルバートとアレスタくらいしか知らないはずだ。それ以外で把握できるとしたら、魔族に繋がる者しか居ない。アルバートとアレスタのどちらかが漏らしたという可能性も考えられたが、二人ともティーアの一命に関わる問題を軽々しく漏らすような人間ではない。
意図しない情報漏洩含めて、このレーンという人物が魔族と繋がっている可能性は非常に高い。
何より彼は勝ち誇ったような笑みを浮かべてハデスを見つめていた。
「レーン殿、ティーアの眷属化を進行させたのはあなたですね。先ほどの浄化の妨害も」
「ええ、そうですよ。浄化は物体を透過できない。そうは聞いていたけど、事実だったんですね。白龍の神殿には落ちてもらいます」
「とんだ裏切り者ですね。あなたは魔族に組した聖職者だ」
「俺だけじゃないですよ。あなたの旧友――ソルニア様も同じです」
「……」
レーンをこの場で見た瞬間から予想はしていたが、はっきりと告げられるとやはり衝撃的だった。信じられない。いや、信じたくなかった。
「馬鹿な……」
魔族は人を騙す狡猾な生き物だと言い聞かせても、レーンの言葉はきっと真実だと直感が告げていた。
ティーアの哄笑がやけに大きく聞こえた。
「あははっ……ハデス様もそんな顔をされるんですね。最後に見れて良かったです。この世へのお別れは終わりましたか?では、お逝きなさい。心配しなくても、みんなすぐに同じ場所に到着しますよ」
ティーアは歪んだ笑みで微笑む。そして、ハデスの胸倉を掴んだ手に力を籠めると、その身体を壁に叩きつける。鈍い音が響き、ハデスの顔に苦悶の表情が浮かんだ。
「ぐっ……」
苦し気に呻くハデスをあざ笑うように、ティーアの狂気に染まった双眸が覗き込む。
「ハデス様、まずはあなたから殺します。そして次にこの場にいる神官全員を、一人残らず。そしてシュカも。ふふ……ぞくぞくしますね」
ティーアは邪悪な笑みをその美しい顔に貼り付けながら、ハデスを地面に投げ捨てた。右手に鎌が顕現し、それを躊躇なく薙ぎ払う。
「死ね」
冷たい声が響いて、刃がハデスの首に差し迫る――
ハデスは、咄嗟に目を閉じ、次に訪れるであろう命を刈り取る衝撃に備えた。
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