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1.次男モォーズイからの頼み事。
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私はケイコ。異世界に迷って元の世界に帰るつもりが、縁があって王宮騎士団総団長マーベリックと結婚をしてしまった。
忙しい彼は仕事で王都を離れる事も多い。
そんな時は寂しさを紛らわす為に町に構えるクッキー屋へ出向くようにしている。
今日もクッキー店に来ていて、オープンして直ぐに背の高い赤毛の青年が入って来た。
「今ある物を全てもらおう。」
「えっ?全てですか?」
「ああ。そうだ。その代わり店を閉めてもらう。話がある。」
話って?この青年いったい、、
「俺の名前はモゥーズイー。父はマーベリックだ。執事のセバスチャンから貴方がここに居ると聞いて来た。」
なんと!領地にいる長男だった。
堂々とした態度、真っ赤な髪に長身。
ニコリともしない射るような目つき。
若くしたマーベリックのようだ。
次男のワミサンと違い冷徹な印象だ。
「お初にお目にかかります。ケイコと申します。お父様と婚姻を結ばさせていただきました。」
「ああ。伺っている。
場所を変えよう。先に屋敷でお待ちする。」
何の用事だろう?
マーベリックが留守なのに私でわかるのかしら?
私は慌てて店じまいをして帰宅した。
「早速だか、貴方には父と別れてもらいたい。屋敷を2日以内に出て行かれよ。」
「えっ?突然何を、、」
思ってもない話で鼓動が大きくなりドキドキしている。
「いったい、どうして?」
「貴方のせいで我が一族は貴族の笑者だ。自国の人間でも無い平民と婚姻を結ぶなど、父上は何を考えているのか。」
ああ、そうか。
この国では自国民同士の婚姻が普通だ。
それに貴族は家の繁栄になる釣り合う身分の相手と婚姻を結ぶのが常識だ。
「ごめんなさい。婚姻常識を知らなかったとはいえ受けてしまって。」
「ああ。父が強く望んだと聞いた。
だから貴方から去ってほしい。
貴方のせいで妹は許嫁から婚約破棄を打診され泣き暮らしている。
貴族社会の分別がわからない者は去るがいい。」
私は目を見開き息が止まった。
そ、そんな事!知らなかった。。
婚約破棄とは、、
大変な事じゃないの!
「、、、失礼します。」
私はお辞儀をしてその場を去るのがやっとだった。
フラフラして壁に寄りかかる。
マーベリックが私の耳に入らないよう気を使ったんだろう。
知れば私が苦しむから。
ああっ、どうしたら、、、
私も実の娘がいる。
結婚問題で人生最大のピンチだ。と、この世界まで相談に来た事があったわ。
私達の結婚が原因で幸せを踏みにじるなんて有り得ない、、
翌日、居間にいるモゥーズイーに告げた。
「貴方達は、もう私の子供よ。
子供の幸せの為なら望む通りにしましょう。」
モゥーズイーは、随分物分かりが良いな。とニヤリと笑い、書類を出してきた。
流石親子だわ。この笑いマーベリックだ。
「ここにサインを。それで完了する。」
ごめんなさい。マーベリック。。
ケイコは目を閉じ心を隠した。
「これでいいかしら?」
モゥーズイーは頷き、
「では、明日までに退去を求める。父上が戻られる前にな。これを。」
と、お金の入った袋を渡されるが拒否した。
「必要ないわ。お元気で。妹さんのご縁が上手く行きますように。」
簡単な荷物を持ち家を出ようとしたら執事のセバスチャンがマーベリック様が居ない間の勝手は出来ないと止めてくる。
「奥様、どうか、どうかお留まりを!」
ケイコは留まるフリをして隙をつき、
馬に乗り屋敷をあとにした。
マーベリックは、屋敷に帰るとセバスチャンが震えながら
「申し訳ございません!」
と謝ってくる。いつも冷静な彼の異変に不審に思う。
「早馬で御報告をさせていただきましたが、、お留めしましたが隙を突かれて出て行かれました。」
「早馬?受けてない。行き違いだな。
それで、どうしたんだ?」
「あの、、
奥様が、、出て行かれました!」
そう言うと床に膝を突き申し訳ありません!と謝る。
「なっ、何だとぉ!それはいつの話だ。」
「2日前にございます。」
クソッ!!
「彼女は何と言っていた?」
「私から説明をしましょう。
父上、お帰りなさいませ。ご健勝そうで何よりです。」
モゥーズイーがエントランスに顔をだした。
「父上、彼女はコレを置いて行かれた。
決して私が強要した訳ではありませんよ。」
サインをされた書類とケイコの「ごめんなさい。探さないで。」とだけ書かれた手紙を見るなりマーベリックがモォーズイに殴りかかった。
「馬鹿者!」
ドン!ガチャン!
拳を喰らい倒れたモォーズイの上に被さりさらに殴りかかろうとする。
「総団長!お止め下さい!」
その場に居た副総団長と団員が羽交い締めをして止めに入る。
マーベリックは2人を振り解どきエントランスの花瓶に斬りかかる。
「ウワァーー!!」
ガチャン!怒り狂うマーベリックはモォーズイに命じた。
「モォーズイ!謹慎を命じる。お前には失望した。館から出るな。」
顔を殴られて口から流れる血を拭っているモォーズイが、
「父上!私は間違ってません!妹が、ユイーナが、、可愛くないのですか?!」
マーベリックは片眉を上げた。
「お前は何もわかっていない。
王宮へ行く。」
執事のセバスチャンに告げて騎士を連れて出発した。
忙しい彼は仕事で王都を離れる事も多い。
そんな時は寂しさを紛らわす為に町に構えるクッキー屋へ出向くようにしている。
今日もクッキー店に来ていて、オープンして直ぐに背の高い赤毛の青年が入って来た。
「今ある物を全てもらおう。」
「えっ?全てですか?」
「ああ。そうだ。その代わり店を閉めてもらう。話がある。」
話って?この青年いったい、、
「俺の名前はモゥーズイー。父はマーベリックだ。執事のセバスチャンから貴方がここに居ると聞いて来た。」
なんと!領地にいる長男だった。
堂々とした態度、真っ赤な髪に長身。
ニコリともしない射るような目つき。
若くしたマーベリックのようだ。
次男のワミサンと違い冷徹な印象だ。
「お初にお目にかかります。ケイコと申します。お父様と婚姻を結ばさせていただきました。」
「ああ。伺っている。
場所を変えよう。先に屋敷でお待ちする。」
何の用事だろう?
マーベリックが留守なのに私でわかるのかしら?
私は慌てて店じまいをして帰宅した。
「早速だか、貴方には父と別れてもらいたい。屋敷を2日以内に出て行かれよ。」
「えっ?突然何を、、」
思ってもない話で鼓動が大きくなりドキドキしている。
「いったい、どうして?」
「貴方のせいで我が一族は貴族の笑者だ。自国の人間でも無い平民と婚姻を結ぶなど、父上は何を考えているのか。」
ああ、そうか。
この国では自国民同士の婚姻が普通だ。
それに貴族は家の繁栄になる釣り合う身分の相手と婚姻を結ぶのが常識だ。
「ごめんなさい。婚姻常識を知らなかったとはいえ受けてしまって。」
「ああ。父が強く望んだと聞いた。
だから貴方から去ってほしい。
貴方のせいで妹は許嫁から婚約破棄を打診され泣き暮らしている。
貴族社会の分別がわからない者は去るがいい。」
私は目を見開き息が止まった。
そ、そんな事!知らなかった。。
婚約破棄とは、、
大変な事じゃないの!
「、、、失礼します。」
私はお辞儀をしてその場を去るのがやっとだった。
フラフラして壁に寄りかかる。
マーベリックが私の耳に入らないよう気を使ったんだろう。
知れば私が苦しむから。
ああっ、どうしたら、、、
私も実の娘がいる。
結婚問題で人生最大のピンチだ。と、この世界まで相談に来た事があったわ。
私達の結婚が原因で幸せを踏みにじるなんて有り得ない、、
翌日、居間にいるモゥーズイーに告げた。
「貴方達は、もう私の子供よ。
子供の幸せの為なら望む通りにしましょう。」
モゥーズイーは、随分物分かりが良いな。とニヤリと笑い、書類を出してきた。
流石親子だわ。この笑いマーベリックだ。
「ここにサインを。それで完了する。」
ごめんなさい。マーベリック。。
ケイコは目を閉じ心を隠した。
「これでいいかしら?」
モゥーズイーは頷き、
「では、明日までに退去を求める。父上が戻られる前にな。これを。」
と、お金の入った袋を渡されるが拒否した。
「必要ないわ。お元気で。妹さんのご縁が上手く行きますように。」
簡単な荷物を持ち家を出ようとしたら執事のセバスチャンがマーベリック様が居ない間の勝手は出来ないと止めてくる。
「奥様、どうか、どうかお留まりを!」
ケイコは留まるフリをして隙をつき、
馬に乗り屋敷をあとにした。
マーベリックは、屋敷に帰るとセバスチャンが震えながら
「申し訳ございません!」
と謝ってくる。いつも冷静な彼の異変に不審に思う。
「早馬で御報告をさせていただきましたが、、お留めしましたが隙を突かれて出て行かれました。」
「早馬?受けてない。行き違いだな。
それで、どうしたんだ?」
「あの、、
奥様が、、出て行かれました!」
そう言うと床に膝を突き申し訳ありません!と謝る。
「なっ、何だとぉ!それはいつの話だ。」
「2日前にございます。」
クソッ!!
「彼女は何と言っていた?」
「私から説明をしましょう。
父上、お帰りなさいませ。ご健勝そうで何よりです。」
モゥーズイーがエントランスに顔をだした。
「父上、彼女はコレを置いて行かれた。
決して私が強要した訳ではありませんよ。」
サインをされた書類とケイコの「ごめんなさい。探さないで。」とだけ書かれた手紙を見るなりマーベリックがモォーズイに殴りかかった。
「馬鹿者!」
ドン!ガチャン!
拳を喰らい倒れたモォーズイの上に被さりさらに殴りかかろうとする。
「総団長!お止め下さい!」
その場に居た副総団長と団員が羽交い締めをして止めに入る。
マーベリックは2人を振り解どきエントランスの花瓶に斬りかかる。
「ウワァーー!!」
ガチャン!怒り狂うマーベリックはモォーズイに命じた。
「モォーズイ!謹慎を命じる。お前には失望した。館から出るな。」
顔を殴られて口から流れる血を拭っているモォーズイが、
「父上!私は間違ってません!妹が、ユイーナが、、可愛くないのですか?!」
マーベリックは片眉を上げた。
「お前は何もわかっていない。
王宮へ行く。」
執事のセバスチャンに告げて騎士を連れて出発した。
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