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2. 次男モォーズイからの頼み事。
しおりを挟むマーベリックは王城の陛下執務室で陛下に願い出ていた。
「どうかお願いでございます。
私は騎士団総団長を返上し、騎士を退団したくお願い申し上げます。」
突然の申し出に陛下も宰相も戸惑っている。
「何があった?マーベリック。」
理由を説明して妻を探しに旅に出たいと願い出る。
「まだお前に辞められては困る。
では、こうしよう。特別任務として捜索と確保を命じる。」
「御意。感謝致します。」
早速、捜索隊が結成された。
*****
ケイコは、東にあるカサーオ街にたどり着いた。
昨日、宿泊した王都の隣のナカトヨ街くらい賑わっていた。
安い宿を探しフッと一息つく。
街を一歩出れば原野や森が広がる。
明るいうちに街に着こうと必死で、気が張りヘトヘトだった。
以前、マーベリックが街を出る私をあんなに心配したのか、無茶だと叱られたのかやっとわかったわ。
でも、もっと遠くへ行かないと。
この2日間、馬を走らせっぱなしで、布団に入ると直ぐに深い眠りに落ちてしまった。
*****
マーベリックは近隣の街へ使いの鳥を送り、ケイコの特徴に似た者が関所を出入りしたか問い合わせると同時に騎士を派遣した。
自分はイビキ池へ急いだ。
もう元の世界に帰ったか?
マーベリックは異世界への道を確認しに急いだ。
道のある洞穴は人が迷い込まないように石を積み上げカモフラージュしてある。
確認すると使われた形跡は無かった。
「ここじゃないなら西の魔女の所か?」
その足で西の魔女ビアンカの住む森へ急いだ。
「ばーさん!マーベリックだ!入るぞ。」
「ファファファ、元気そうじゃな。ケイコは元気か?」
「、、、イヤ、ここに来てない、、のか?」
お茶を入れながら西の魔女ビアンカがからかう。
「とうとう捨てられたか?」
面白そうに顔を覗き込まれる。
「ーーー。」
「図星とはのぉ。何をやってるんだい。
あれだけ惚れておきながら。
鬼の総団長も大した事ないのぉ。フォフォフォ。」
マーベリックは返す言葉が見つからない。
「安心おし。ケイコはこの世界にいるはずじゃ。一直線に進むじゃろう。お前さんへの思いと同じじゃ。」
「西のばーさんにかかればじゃじゃ馬の行動もお手の物か。」
「女心がまたまだわかっとらんのぉ。
ケイコは覚悟してこの世界に留まってるんだ。これ以上、負担をさせてどうする。
早く捕まえに行ってこい。」
「はっ!言われなくても。ありがとうよ!ばーさん。また来る。」
*****
しまった!寝坊した。
もう昼前だ。
今から出発しても隣街までたどり着けないわ、
宿屋の食堂へ降りていくと、女将が声をかけてきた。
「お客さん、えらくゆっくりだったね。
朝食は取ってあるよ。」
ここの女将は面倒見が良いみたいね。
頼んでみようか?
「女将さん、相談なんだけど、、
仕事をしながら隠れて暮らしたいんだけど、、、仕事と住む所、どうにかならない?」
「なんだい、あんた、訳ありかい?
ふーん、身なりも良いし旦那から逃げて来たのかい?わかった。聞いといてあげるよ。
まずは、うちでお昼のピークだけウェイトレスと皿洗いをすればいいよ。」
「いいの?ありがとう!」
「部屋なら屋根裏を格安で貸すよ。うちも昼だけ人手が欲しかったんだよ。
なーに、詳しい訳は聞くなんて野暮はしないよ。落ち着くまで居ればいいよ。」
お世話をしてくれたお礼にて来ていたクッキーを女将に差し上げた。
「美味い!こんなの初めてだよ。これは売れるよ!うちの食堂で販売しようじゃないか。」
「ええ、ありがとう!」
その日のうちに洗濯とアイロンをする仕事も紹介された。
良かった!何とか仕事も決まった。
翌日からは朝早くから洗濯へ行き、お昼は宿屋のランチの手伝い。それが終わるとクッキーを焼きアイロンの仕事に出かけて行った。
順調なスタートだったが慣れない仕事に身体は悲鳴をあげていた。
一方、マーベリックは、ケイコがナカトヨ街を出たと報告を受けていた。
その先の街は3カ所ある。
そのうち2つの街からそれらしい者が関所を入ったと報告が入っているが、出た確認は取れていない。また本人だと断定も出来ず何処に進んだのか判断が難しい。
ああっ、魔物や盗賊に襲われて無ければ良いが、、、
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