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スメル ※
しおりを挟むシャワーを浴びて、体を洗っていると、今からジョージと迎える行為に、緊張とドキドキでふわふわと足元が覚束なかった。
まだ夢の中にいるみたいだ。
本当にジョージと? また夢だったりしない?
「いたっ」
何度もほっぺをつねったけど痛くて赤く腫れただけだった。夢じゃないんだ。
お風呂から上がると、ジョージはテレビを見ながらベッドでくつろいでいた。
はだけたシャツから覗く胸筋がかっこよくて、色っぽくて、早くあの胸に抱かれたいと思ってしまう。
「スッキリした? 私も行ってくるよ」
すっと起き上がったジョージが去っていくと、夢となって消えてしまいそうで怖くなって、後ろから抱きついた。
「どうした?」
「そのままでいいです」
「ええ?」
「ジョージさんは、そのままで良いから」
「でも、今日汗かいたし」
「い、良いので、そのままで」
ただ去っていくジョージに不安を感じて引き止めただけだけど、もしかして、変態趣味があると思われたかな?
でも、ジョージの甘い汗の匂いと香水が混じって、凄くエロティックな香りに思えるから、変態だと言われても否定できない。
それにこの匂いは、あの小屋でのことを思い起こす。
えっちで、優しくて、幸せの匂いだ。
「積極的だね」
僕を軽々と抱き上げると、ベッドに放り投げた。
柔らかいクッションに弾かれて浮き上がると、もうジョージが目の前に来て、僕に覆い被さっていた。
なんか、楽しい。
ジョージの笑顔、すごく好きだ。
知らず僕も笑顔になっていると、ジョージの手が頬に添えられて、顎まで滑ると、軽く押し上げられた。
これって姉ちゃんの漫画で読んだ顎クイってやつかな?
やっぱり外国人がやると自然でかっこいいいぃぃ!
自分がやられているのに、客観的に脳内で実況しながら、ジョージの動きに身を任せた。
顎をあげてすぐ、被さるように重ねられた唇は容赦なく口内を暴れ回って、僕の欲情を引き出していく。
ジョージとのキスは気持ちいい。蕩けそう。
軟体動物にでもなってしまったようにいろんなところに力が入らなくなって、ジョージに即されるまま首に手を回した。
ジョージって首も太くて逞しいんだよね。
どこ触っても硬くて、男らしくて、かっこいい。
バスローブがはだけて剥かれると、ジョージの大きな手のひらが身体を滑る。
暖かい手に撫でられるのは気持ちよくて堪らない。
以前は少し弄っただけの胸の突起を、今日はしつこく吸われて、なんだかおかしな気分になってくる。
赤くなって、小さく立ち上がっていた突起もぷっくり膨らんだ。
前はこんなに気持ちよくなかったし、直結しなかったのに、なんで今日はこんなにこんなに?
「ああんっ、そこ、ばっかりやぁ」
「ダメ? 気持ち良さそうだよ?」
胸から唇を離してくれたジョージは、手を下に持っていって濡れた先を指でちゅるりと摘んだ。
お腹に糸を引いていたのは気づいていたけど、思ってる以上に濡れてたみたい。
「今日もローションが要らないくらい濡れてるね?」
「あんっ、だって、気持ちいいから」
「私もしてくれるかい?」
「はい……」
スラックスの前を緩めると、ボクサーパンツを下げて、大きなそれが顔を出す。
前は暗いところではっきり見えなかったけど、大きいし綺麗な色。真っ黒な僕のとは大違いだ。
それに毛が剃ってある?
そういえば外国の人は剃るのがマナーなんだっけ。
僕はといえば……。
恥ずかしいことに、僕は男性らしい太い淫毛には恵まれず、申し訳程度にうっすら産毛が生えている程度。
触っても柔らかい毛があるだけで、パイ◯ンと言われても文句は言えない。
ジョージのは綺麗にしてあるからか、思ったより匂いもせず、少し汗の匂いがする程度だった。
そういえば、あの時もこんな感じだった気がする。
あの時、奥まで咥えたら喜んでくれたな。
山を降りた後、妄想だと思い込んでいたけど、匂いで、あの夜のことを鮮明に思い出した。
ジョージに気持ちよくなってもらいたくって、たくさん唾液を絡ませながら、何度も舐めて吸った。
何度か奥まで入れてみようと頑張ったけど、あの時みたいに上手く行かない。
何でだろう。
「無理しなくて良いよ?」
「ひはい(したい)」
「はぁ、悪い子だね讓治……讓治、舌、出して」
「んぇ?」
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