32 / 57
32 御揃
しおりを挟む
手渡された夜着は「パジャマ」と呼ぶらしい。さっそくエマは淡いピンク色のパジャマを広げてみた。ワンピース型とは違い、上下別れている服だった。触ったことがないもこっというか、ふわっとした厚みがある白い生地で作られていて、下衣はズボンで、上衣は見たこともない形をしていた。
なんだろう、服の背中に帽子が付いてる?夜着なのに雨除けコート?
エマの頭の中には疑問符が沢山並んだ。
「可愛いでしょ?ほら、こうしてフードを被れば猫になるのっ。エマさんはウサギ―」
同性どうしだからホノカさんは着替えることが恥ずかしくないのか、部屋着を脱ぎ下着姿になると、あっという間にパジャマに着がえフードを被って見せてくれた。
ホノカさんの頭に耳が生えていた。言われれば確かに猫だった。白猫姿の全身を見せるためにくるりと回ってくれた。短いが、しっぽまで揺れていた。
「王都では、こういうものが流行りなのですか?デザインも変わってますが、生地もふわっとしてます。もしかして特別なものなんでしょうか?」
エマは今までワンピース型の夜着しか着たことがなかったから、かなりの衝撃を受けた。自分が知らないだけで、こういうものが流行りなのだろうか。
手にしているパジャマと、白猫ホノカさんを交互に見た。
「ん?流行ってなんかないない。私しか着てないよ。お義母さんには拒否されたし。だから、着てくれたらエマさんで二人目~。その生地はねパイル地っていって、割と低価だよ。お買い得商品だったから安かったし。私のいた世界、じゃなかった国のものなの」
随分変わっている生地だから、高いだろうと予想したのに、低価だという。手に持ったパジャマの表面を撫でれば柔らかで、いつまでも触っていたい感触がした。
「ホノカさんはどこのご出身なのですか?」
「ええーっとね、かなりっていうか、果てしなく遠いところ。今度その他のこともぜーんぶ詳しく教えるね。エマさんには知ってもらいたいから」
驚くかも知れないけど、とホノカさんは含み笑いをしながら言った。
「楽しみに待ってますね」
お世辞などでなく、本当に楽しみだ。
エマは少し照れながらもお揃いのパジャマを身に着け、長い銀髪を二つに分け緩く縛ってからフードを被った。不思議なことに足や腕の傷をホノカさんにさらしたけれど、嫌な思いはしなかった。早く着て欲しいのがまるわかりなホノカさんのわくわくと期待した表情を見たからだと思う。傷跡を見ても眉をしかめたりせずにいてくれたことが嬉しい。
鏡を見ていないから、おかしくはないかとホノカさんに尋ねたが、可愛い可愛いと太鼓判をもらった。着慣れない形の夜着に戸惑いつつも、お揃いのものを着ているという事実がとてもくすぐったかった。
「まだ早いけど、今日はもう寝ようか」
ホノカさんに早めに寝ようと言われ、エマも頷いた。実は明日は早起きをしなくてはならないからだ。
レイエス男爵が父から聞いた「娘をマクレーン家へ帰さなくていい」という言葉を受け、応接室にいる間、レナート様やアンナ様の好意でシルヴィオ家に泊まらせてもらえることになったエマだが(父も同じくシルヴィオ家で泊まらせてもらうことになっている)、応接室からエマ達が出る前にレナート様から明日にでも正式な婚約の為にエマの家へと向かおうと言われたのだ。父も渋い顔はしていたが一応了解していた。
ホノカさんはシーツの上で遊んでいたスノーベリーとハルジオンの二匹の聖獣を抱き寄せると、枕元にある棚の上の聖獣専用の籠中へと入れた。
「エマさんも、こっちこっち」
寝台は二つ用意されている。ホノカさんが使わない方の寝台へエマが上がろうとするとストップがかかった。せっかくだからと一つのベッドに寝ようとホノカさんが言い出したのだ。二人で寝てもまだ余裕のある広すぎる寝台だ。エマは顔を輝かせながら頷いた。
一緒の寝台に入ると大きな寝台の清潔なシーツの手触りが何とも言えないいい感触で、背中に感じる寝具はふかふかしていた。ホノカさんも一緒だから、中はとても暖かかった。友達と一緒に眠るなんて初めてだ。これから寝なくてはならないというのに、わくわくして困った。眠れるだろうか。
そんなエマにホノカさんからお願いをされた。
「ね、ね、エマさん。グロリオサ、出してもらってもいい?」
子供のような笑顔でここに、ここに、と二人の間のシーツの上をポンポンとホノカさんは叩いた。
「えっ、まさか聖獣と一緒に寝るつもりですか?」
「うんっ!」
エマは吃驚した。一人が寂しいとき、家で聖獣と一緒にエマも寝たことはある。だが、聖獣は基本主以外懐かないのが普通だから、一緒に寝たいと言いだされるとは思いもよらなかった。
「だって、さっき触らせてもらったあの感触が忘れられないの。どうしてもグロリオサのふさふさもふもふを抱っこして眠りたい~。私、聖獣は基本大好きだけど、特に柔らかくてするっとした手触りが大好きなの~。駄目?」
・・・うん、私もグロリオサの毛は好きだけど。
毛はまっすぐで細くとても柔らかい。指で梳けばするりと抜ける感触はエマも大好きだ。
ホノカさんは、相当に聖獣が大好きらしい。他の人の聖獣にも触り放題できるらしいのは応接室の一件で分かった。
結局、エマはお願いを聞き入れた。断ろうという考えも最初からなかったのだが。グロリオサもホノカさんがいることが嬉しいらしく喜んだので、ホノカさんが望んだように仲良く三人(?)並んで眠ることになった。
「あ、いけない。明かり消すの忘れてた」
ホノカさんは一度寝台から降りて暖炉の火と、壁の部屋の明かりを消してくれた。すると、真っ暗になるかと思われた部屋には 二つのベッドの間に一つの光源が残っていた。いつから点いていたのか、エマは全然気が付いていなかった。
「このランプはオイルではないのですか?」
オイルランプの淡いオレンジ色しか知らないエマには、白く光るランプが不思議なものに見えた。
「ああ、これ?まだ仮の名前だけど、発光石ランプってマギ課で呼んでるランプだよ」
ホノカさん達マギ課が最近開発した、石に光の魔力を留めた明かりなのだと教えてくれた。
一般的なランプの透明なガラスの中心には白く輝く石が入っているのが見えた。火には到底見えない石はどうして光っているのかと聞くと、風の圧縮、地の増殖、光の発光を閉じ込めた魔法石で試作品のランプとのこと。
「誰でも簡単に使えるよう開発した商品で、魔力がない人でもボタン一つで使えるようになってるの。ここのボタンを押せば付けたり、消したり出来るの」
ホノカさんはガラスの球体の下にあるボタンを二回押すと、それに合わせて部屋は一度暗くなり、また明かりが灯った。続いてエマもボタンを触らせてもらうと、簡単に光が付いたり、消えたりした。魔力を使わなくても明かりが灯った。
現在は火を直接灯して使うランプが一番主流だ。聖獣から魔力を貰えれば、どんな種類の魔力でも使えることが出来るランプもあるが、まだ高価な為に一般家庭はほとんど広まってはいない。貴族の間ではかなり広まっているらしいが。父の書斎に確か一つあると聞いた気がする。
魔力が無くてもボタンを押すだけで使えるのなら。どれだけ凄いことになるだろう。発光石ランプが安く買えるようになれば、多くの人が買い、誰もが使用するだろう。
魔力が弱いグロリオサから魔力を貰わなくても自由に使えるようなランプ。エマも便利で欲しいなと思えた。
「凄いですね」
もっと言いようがあるだろうが、それしか言葉が出て来なかった。
「便利でしょ?火が付いてるわけじゃないから、触っても熱くないから危なくないし。貯められた魔力が無くなったら光は点かなくなるけど、また同じ魔力を追加すれば使えるようにもなってるんだよ。作るのは結構大変だったかな?魔法の微調整がなかなか上手く行かなくて。それに魔法石はかなり高価だって聞いたし。でも、将来的にはこのランプを大量に作って、誰にでも気軽に買えるほどの値段にしたいと考えているの」
これだけ明るい光があれば、夜でも文字がよく見えるだろうし、裁縫も出来るだろう。きっとエマの知らない沢山のことが出来るようになるはずだ。
こんな凄いものをマギ課で開発、制作をしていることにエマは改めてホノカさんとレナート様の魔法の強さと、マギ課の素晴らしさを感じた。
「ランプは一晩中つけておくね。でも、もし怖い夢でも見たら遠慮せずにいつでも起こしてくれていいからね。お休み、エマさん」
「お休みなさい、ホノカさん」
暖かな温もりの中、嫌な夢など見ることもなく、目を閉じるとあっという間に深い眠りへとエマは落ちていった。
なんだろう、服の背中に帽子が付いてる?夜着なのに雨除けコート?
エマの頭の中には疑問符が沢山並んだ。
「可愛いでしょ?ほら、こうしてフードを被れば猫になるのっ。エマさんはウサギ―」
同性どうしだからホノカさんは着替えることが恥ずかしくないのか、部屋着を脱ぎ下着姿になると、あっという間にパジャマに着がえフードを被って見せてくれた。
ホノカさんの頭に耳が生えていた。言われれば確かに猫だった。白猫姿の全身を見せるためにくるりと回ってくれた。短いが、しっぽまで揺れていた。
「王都では、こういうものが流行りなのですか?デザインも変わってますが、生地もふわっとしてます。もしかして特別なものなんでしょうか?」
エマは今までワンピース型の夜着しか着たことがなかったから、かなりの衝撃を受けた。自分が知らないだけで、こういうものが流行りなのだろうか。
手にしているパジャマと、白猫ホノカさんを交互に見た。
「ん?流行ってなんかないない。私しか着てないよ。お義母さんには拒否されたし。だから、着てくれたらエマさんで二人目~。その生地はねパイル地っていって、割と低価だよ。お買い得商品だったから安かったし。私のいた世界、じゃなかった国のものなの」
随分変わっている生地だから、高いだろうと予想したのに、低価だという。手に持ったパジャマの表面を撫でれば柔らかで、いつまでも触っていたい感触がした。
「ホノカさんはどこのご出身なのですか?」
「ええーっとね、かなりっていうか、果てしなく遠いところ。今度その他のこともぜーんぶ詳しく教えるね。エマさんには知ってもらいたいから」
驚くかも知れないけど、とホノカさんは含み笑いをしながら言った。
「楽しみに待ってますね」
お世辞などでなく、本当に楽しみだ。
エマは少し照れながらもお揃いのパジャマを身に着け、長い銀髪を二つに分け緩く縛ってからフードを被った。不思議なことに足や腕の傷をホノカさんにさらしたけれど、嫌な思いはしなかった。早く着て欲しいのがまるわかりなホノカさんのわくわくと期待した表情を見たからだと思う。傷跡を見ても眉をしかめたりせずにいてくれたことが嬉しい。
鏡を見ていないから、おかしくはないかとホノカさんに尋ねたが、可愛い可愛いと太鼓判をもらった。着慣れない形の夜着に戸惑いつつも、お揃いのものを着ているという事実がとてもくすぐったかった。
「まだ早いけど、今日はもう寝ようか」
ホノカさんに早めに寝ようと言われ、エマも頷いた。実は明日は早起きをしなくてはならないからだ。
レイエス男爵が父から聞いた「娘をマクレーン家へ帰さなくていい」という言葉を受け、応接室にいる間、レナート様やアンナ様の好意でシルヴィオ家に泊まらせてもらえることになったエマだが(父も同じくシルヴィオ家で泊まらせてもらうことになっている)、応接室からエマ達が出る前にレナート様から明日にでも正式な婚約の為にエマの家へと向かおうと言われたのだ。父も渋い顔はしていたが一応了解していた。
ホノカさんはシーツの上で遊んでいたスノーベリーとハルジオンの二匹の聖獣を抱き寄せると、枕元にある棚の上の聖獣専用の籠中へと入れた。
「エマさんも、こっちこっち」
寝台は二つ用意されている。ホノカさんが使わない方の寝台へエマが上がろうとするとストップがかかった。せっかくだからと一つのベッドに寝ようとホノカさんが言い出したのだ。二人で寝てもまだ余裕のある広すぎる寝台だ。エマは顔を輝かせながら頷いた。
一緒の寝台に入ると大きな寝台の清潔なシーツの手触りが何とも言えないいい感触で、背中に感じる寝具はふかふかしていた。ホノカさんも一緒だから、中はとても暖かかった。友達と一緒に眠るなんて初めてだ。これから寝なくてはならないというのに、わくわくして困った。眠れるだろうか。
そんなエマにホノカさんからお願いをされた。
「ね、ね、エマさん。グロリオサ、出してもらってもいい?」
子供のような笑顔でここに、ここに、と二人の間のシーツの上をポンポンとホノカさんは叩いた。
「えっ、まさか聖獣と一緒に寝るつもりですか?」
「うんっ!」
エマは吃驚した。一人が寂しいとき、家で聖獣と一緒にエマも寝たことはある。だが、聖獣は基本主以外懐かないのが普通だから、一緒に寝たいと言いだされるとは思いもよらなかった。
「だって、さっき触らせてもらったあの感触が忘れられないの。どうしてもグロリオサのふさふさもふもふを抱っこして眠りたい~。私、聖獣は基本大好きだけど、特に柔らかくてするっとした手触りが大好きなの~。駄目?」
・・・うん、私もグロリオサの毛は好きだけど。
毛はまっすぐで細くとても柔らかい。指で梳けばするりと抜ける感触はエマも大好きだ。
ホノカさんは、相当に聖獣が大好きらしい。他の人の聖獣にも触り放題できるらしいのは応接室の一件で分かった。
結局、エマはお願いを聞き入れた。断ろうという考えも最初からなかったのだが。グロリオサもホノカさんがいることが嬉しいらしく喜んだので、ホノカさんが望んだように仲良く三人(?)並んで眠ることになった。
「あ、いけない。明かり消すの忘れてた」
ホノカさんは一度寝台から降りて暖炉の火と、壁の部屋の明かりを消してくれた。すると、真っ暗になるかと思われた部屋には 二つのベッドの間に一つの光源が残っていた。いつから点いていたのか、エマは全然気が付いていなかった。
「このランプはオイルではないのですか?」
オイルランプの淡いオレンジ色しか知らないエマには、白く光るランプが不思議なものに見えた。
「ああ、これ?まだ仮の名前だけど、発光石ランプってマギ課で呼んでるランプだよ」
ホノカさん達マギ課が最近開発した、石に光の魔力を留めた明かりなのだと教えてくれた。
一般的なランプの透明なガラスの中心には白く輝く石が入っているのが見えた。火には到底見えない石はどうして光っているのかと聞くと、風の圧縮、地の増殖、光の発光を閉じ込めた魔法石で試作品のランプとのこと。
「誰でも簡単に使えるよう開発した商品で、魔力がない人でもボタン一つで使えるようになってるの。ここのボタンを押せば付けたり、消したり出来るの」
ホノカさんはガラスの球体の下にあるボタンを二回押すと、それに合わせて部屋は一度暗くなり、また明かりが灯った。続いてエマもボタンを触らせてもらうと、簡単に光が付いたり、消えたりした。魔力を使わなくても明かりが灯った。
現在は火を直接灯して使うランプが一番主流だ。聖獣から魔力を貰えれば、どんな種類の魔力でも使えることが出来るランプもあるが、まだ高価な為に一般家庭はほとんど広まってはいない。貴族の間ではかなり広まっているらしいが。父の書斎に確か一つあると聞いた気がする。
魔力が無くてもボタンを押すだけで使えるのなら。どれだけ凄いことになるだろう。発光石ランプが安く買えるようになれば、多くの人が買い、誰もが使用するだろう。
魔力が弱いグロリオサから魔力を貰わなくても自由に使えるようなランプ。エマも便利で欲しいなと思えた。
「凄いですね」
もっと言いようがあるだろうが、それしか言葉が出て来なかった。
「便利でしょ?火が付いてるわけじゃないから、触っても熱くないから危なくないし。貯められた魔力が無くなったら光は点かなくなるけど、また同じ魔力を追加すれば使えるようにもなってるんだよ。作るのは結構大変だったかな?魔法の微調整がなかなか上手く行かなくて。それに魔法石はかなり高価だって聞いたし。でも、将来的にはこのランプを大量に作って、誰にでも気軽に買えるほどの値段にしたいと考えているの」
これだけ明るい光があれば、夜でも文字がよく見えるだろうし、裁縫も出来るだろう。きっとエマの知らない沢山のことが出来るようになるはずだ。
こんな凄いものをマギ課で開発、制作をしていることにエマは改めてホノカさんとレナート様の魔法の強さと、マギ課の素晴らしさを感じた。
「ランプは一晩中つけておくね。でも、もし怖い夢でも見たら遠慮せずにいつでも起こしてくれていいからね。お休み、エマさん」
「お休みなさい、ホノカさん」
暖かな温もりの中、嫌な夢など見ることもなく、目を閉じるとあっという間に深い眠りへとエマは落ちていった。
0
あなたにおすすめの小説
捨てた騎士と拾った魔術師
吉野屋
恋愛
貴族の庶子であるミリアムは、前世持ちである。冷遇されていたが政略でおっさん貴族の後妻落ちになる事を懸念して逃げ出した。実家では隠していたが、魔力にギフトと生活能力はあるので、王都に行き暮らす。優しくて美しい夫も出来て幸せな生活をしていたが、夫の兄の死で伯爵家を継いだ夫に捨てられてしまう。その後、王都に来る前に出会った男(その時は鳥だった)に再会して国を左右する陰謀に巻き込まれていく。
処刑前夜に逃亡した悪役令嬢、五年後に氷の公爵様に捕まる〜冷徹旦那様が溺愛パパに豹変しましたが私の抱いている赤ちゃん実は人生2周目です〜
放浪人
恋愛
「処刑されるなんて真っ平ごめんです!」 無実の罪で投獄された悪役令嬢レティシア(中身は元社畜のアラサー日本人)は、処刑前夜、お腹の子供と共に脱獄し、辺境の田舎村へ逃亡した。 それから五年。薬師として穏やかに暮らしていた彼女のもとに、かつて自分を冷遇し、処刑を命じた夫――「氷の公爵」アレクセイが現れる。 殺される!と震えるレティシアだったが、再会した彼は地面に頭を擦り付け、まさかの溺愛キャラに豹変していて!?
「愛しているレティシア! 二度と離さない!」 「(顔が怖いです公爵様……!)」
不器用すぎて顔が怖い旦那様の暴走する溺愛。 そして、二人の息子であるシオン(1歳)は、実は前世で魔王を倒した「英雄」の生まれ変わりだった! 「パパとママは僕が守る(物理)」 最強の赤ちゃんが裏で暗躍し、聖女(自称)の陰謀も、帝国の侵略も、古代兵器も、ガラガラ一振りで粉砕していく。
【完結】 先祖返りでオーガの血が色濃く出てしまった大女の私に、なぜか麗しの王太子さまが求婚してくるので困惑しています。
鬼ヶ咲あちたん
恋愛
「僕のお嫁さんになって」と求婚してきた大国の王太子アルフォンソ(9歳)を、「大きいものが良く見えるのは、少年の間だけよ。きっと思春期になれば、小さくて可愛いケーキみたいな女の子が好きになるわ」と相手にしなかった小国のオーガ姫ヘザー(10歳)。しかし月日が流れ、青年になっても慕ってくるアルフォンソを信じてみようかな?と思い始めたヘザーの前に、アルフォンソを親し気に愛称で呼ぶ美しい幼馴染が現れて……
捨てられ聖女は、王太子殿下の契約花嫁。彼の呪いを解けるのは、わたしだけでした。
鷹凪きら
恋愛
「力を失いかけた聖女を、いつまでも生かしておくと思ったか?」
聖女の力を使い果たしたヴェータ国の王女シェラは、王となった兄から廃棄宣告を受ける。
死を覚悟したが、一人の男によって強引に連れ去られたことにより、命を繋ぎとめた。
シェラをさらったのは、敵国であるアレストリアの王太子ルディオ。
「君が生きたいと願うなら、ひとつだけ方法がある」
それは彼と結婚し、敵国アレストリアの王太子妃となること。
生き延びるために、シェラは提案を受け入れる。
これは互いの利益のための契約結婚。
初めから分かっていたはずなのに、彼の優しさに惹かれていってしまう。
しかしある事件をきっかけに、ルディオはシェラと距離をとり始めて……?
……分かりました。
この際ですから、いっそあたって砕けてみましょう。
夫を好きになったっていいですよね?
シェラはひっそりと決意を固める。
彼が恐ろしい呪いを抱えているとも知らずに……
※『ネコ科王子の手なずけ方』シリーズの三作目、王太子編となります。
主人公が変わっているので、単体で読めます。
こわいかおの獣人騎士が、仕事大好きトリマーに秒で堕とされた結果
てへぺろ
恋愛
仕事大好きトリマーである黒木優子(クロキ)が召喚されたのは、毛並みの手入れが行き届いていない、犬系獣人たちの国だった。
とりあえず、護衛兼監視役として来たのは、ハスキー系獣人であるルーサー。不機嫌そうににらんでくるものの、ハスキー大好きなクロキにはそんなの関係なかった。
「とりあえずブラッシングさせてくれません?」
毎日、獣人たちのお手入れに精を出しては、ルーサーを(犬的に)愛でる日々。
そのうち、ルーサーはクロキを女性として意識するようになるものの、クロキは彼を犬としかみていなくて……。
※獣人のケモ度が高い世界での恋愛話ですが、ケモナー向けではないです。ズーフィリア向けでもないです。
夫に顧みられない王妃は、人間をやめることにしました~もふもふ自由なセカンドライフを謳歌するつもりだったのに、何故かペットにされています!~
狭山ひびき
恋愛
もう耐えられない!
隣国から嫁いで五年。一度も国王である夫から関心を示されず白い結婚を続けていた王妃フィリエルはついに決断した。
わたし、もう王妃やめる!
政略結婚だから、ある程度の覚悟はしていた。けれども幼い日に淡い恋心を抱いて以来、ずっと片思いをしていた相手から冷たくされる日々に、フィリエルの心はもう限界に達していた。政略結婚である以上、王妃の意思で離婚はできない。しかしもうこれ以上、好きな人に無視される日々は送りたくないのだ。
離婚できないなら人間をやめるわ!
王妃で、そして隣国の王女であるフィリエルは、この先生きていてもきっと幸せにはなれないだろう。生まれた時から政治の駒。それがフィリエルの人生だ。ならばそんな「人生」を捨てて、人間以外として生きたほうがましだと、フィリエルは思った。
これからは自由気ままな「猫生」を送るのよ!
フィリエルは少し前に知り合いになった、「廃墟の塔の魔女」に頼み込み、猫の姿に変えてもらう。
よし!楽しいセカンドラウフのはじまりよ!――のはずが、何故か夫(国王)に拾われ、ペットにされてしまって……。
「ふふ、君はふわふわで可愛いなぁ」
やめてえ!そんなところ撫でないで~!
夫(人間)妻(猫)の奇妙な共同生活がはじまる――
ちっちゃくて可愛いものがお好きですか。そうですかそうですか。もう十分わかったので放してもらっていいですか。
南田 此仁
恋愛
ブラック企業を飛び出すように退職した日菜(ヒナ)は、家で一人祝杯を上げていた――はずなのに。
不意に落ちたペンダントトップへと手を伸ばし、気がつけばまったく見知らぬ場所にいた。
周囲を取り巻く巨大なぬいぐるみたち。
巨大化したペンダントトップ。
あれ?
もしかして私、ちっちゃくなっちゃった――!?
……なーんてね。夢でしょ、夢!
と思って過ごしていたものの、一向に目が覚める気配はなく。
空腹感も尿意もある異様にリアルな夢のなか、鬼のような形相の家主から隠れてドールハウスで暮らしてみたり、仮眠中の家主にこっそりと触れてみたり。
姿を見られたが最後、可愛いもの好きの家主からの溺愛が止まりません……!?
■一話 800~1000文字ほど
■濡れ場は後半、※マーク付き
■ご感想いただけるととっても嬉しいです( *´艸`)
転移先で日本語を読めるというだけで最強の男に囚われました
桜あずみ
恋愛
異世界に転移して2年。
言葉も話せなかったこの国で、必死に努力して、やっとこの世界に馴染んできた。
しかし、ただ一つ、抜けなかった癖がある。
──ふとした瞬間に、日本語でメモを取ってしまうこと。
その一行が、彼の目に留まった。
「この文字を書いたのは、あなたですか?」
美しく、完璧で、どこか現実離れした男。
日本語という未知の文字に強い関心を示した彼は、やがて、少しずつ距離を詰めてくる。
最初はただの好奇心だと思っていた。
けれど、気づけば私は彼の手の中にいた。
彼の正体も、本当の目的も知らないまま。すべてを知ったときには、もう逃げられなかった。
毎日19時に更新予定です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる