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プロローグ又は共通ルート
魔法適性
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後ろから感じた衝撃に、思わず私は振り返った。この部屋にいるのは、私と学園長と、それから……。
「……え? 嫌、いやだ……! 嫌だよ、マリちゃん。わた、私、っ、断って! マリちゃん、お願い、やだ、やだやだ……!」
リズだ。リズが叫んでいる。めちゃくちゃになって暴れていた。そうだ、リズにとってこれはトラウマだ。
(リズ、リズ……! 大丈夫、今断ります、落ち着いて……っ、だめだ、止まない……!)
「どうしたかね?」
学園長が黙り込んでいる私に不思議そうに問いかける。リズはなお叫んでいる。私は頭を回転させた。
「あ、いや……その、魔力適性って神殿でやるものでしたよね。ここから神殿まで、結構遠いんじゃないかな、って」
「む? ……ああ!」
ぽん、と学園長は手を叩く。
「安心してくれ。これは室内で出来る簡易的なものだよ! もちろん神官はいないので神託は下らないが、精度は保証するよ」
その言葉を聞き、リズが止まる。
(リズ、リズ……!)
私はこの隙に呼びかけた。大丈夫、大丈夫ですからね、と繰り返す。だんだんとリズの呼吸が落ち着き、リズはやがて疲れ切ったように私の肩に両腕を絡め、抱き着いた。
私は胸をなでおろした。これでもう、あとで沢山ケアすれば大丈夫だろう。とっておきの甘やかしコースで行こう。
漸く表情を緩めた私を見て、学園長は七色の渦が中に封じ込められた、バスケットボールほどの大きさの球を取り出した。
「さあ、この球__オーブに手を載せなさい。君の性質は__」
言われた通り、私は手のひらをそっとオーブに重ねる。
その瞬間、オーブが色とりどりに淡く発光し出した。それは酷く幻想的で、まるでこの球自体に星の光が注ぎ込まれたようだと思った。
「すごく、綺麗……」
私が呟けば、学園長は嬉しそうな顔をした。
「そうだろう、そうだろう。これはな、実は私が開発した物なのだ。私はセンスがあまり良くないから、デザインは他の人に聞いたのだが……おお、もうすぐ属性が分かるぞ。見ておれ」
一瞬光が強くなり、部屋中を照らす。そして次の瞬間にはふっと光がほどけ、二色の光が残った。
「ふむ、君は光と風属性のようだな。光属性はなかなかいない。君の学年では君だけだな。しかし風属性ならば多くの先達がいるから、深めやすいだろう。……良い属性を持ったな」
学園長がにっこりと微笑む。私はそれに安心して微笑み返した。まわりと同じであることも、特別であることも、良い方向に受け止めてくれる。
この人が治めるこの学園は、きっと素敵なところだ。私はこれからの学園生活への希望が芽生えたのを感じた。
「……え? 嫌、いやだ……! 嫌だよ、マリちゃん。わた、私、っ、断って! マリちゃん、お願い、やだ、やだやだ……!」
リズだ。リズが叫んでいる。めちゃくちゃになって暴れていた。そうだ、リズにとってこれはトラウマだ。
(リズ、リズ……! 大丈夫、今断ります、落ち着いて……っ、だめだ、止まない……!)
「どうしたかね?」
学園長が黙り込んでいる私に不思議そうに問いかける。リズはなお叫んでいる。私は頭を回転させた。
「あ、いや……その、魔力適性って神殿でやるものでしたよね。ここから神殿まで、結構遠いんじゃないかな、って」
「む? ……ああ!」
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その言葉を聞き、リズが止まる。
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私はこの隙に呼びかけた。大丈夫、大丈夫ですからね、と繰り返す。だんだんとリズの呼吸が落ち着き、リズはやがて疲れ切ったように私の肩に両腕を絡め、抱き着いた。
私は胸をなでおろした。これでもう、あとで沢山ケアすれば大丈夫だろう。とっておきの甘やかしコースで行こう。
漸く表情を緩めた私を見て、学園長は七色の渦が中に封じ込められた、バスケットボールほどの大きさの球を取り出した。
「さあ、この球__オーブに手を載せなさい。君の性質は__」
言われた通り、私は手のひらをそっとオーブに重ねる。
その瞬間、オーブが色とりどりに淡く発光し出した。それは酷く幻想的で、まるでこの球自体に星の光が注ぎ込まれたようだと思った。
「すごく、綺麗……」
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「そうだろう、そうだろう。これはな、実は私が開発した物なのだ。私はセンスがあまり良くないから、デザインは他の人に聞いたのだが……おお、もうすぐ属性が分かるぞ。見ておれ」
一瞬光が強くなり、部屋中を照らす。そして次の瞬間にはふっと光がほどけ、二色の光が残った。
「ふむ、君は光と風属性のようだな。光属性はなかなかいない。君の学年では君だけだな。しかし風属性ならば多くの先達がいるから、深めやすいだろう。……良い属性を持ったな」
学園長がにっこりと微笑む。私はそれに安心して微笑み返した。まわりと同じであることも、特別であることも、良い方向に受け止めてくれる。
この人が治めるこの学園は、きっと素敵なところだ。私はこれからの学園生活への希望が芽生えたのを感じた。
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