【完結】予想外の異世界で俺は第二の人生を生きることになった

オレンジペコ

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26.勘違いされるのは心外だ

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それから俺達は早々に本来の目的でもある魔物の調査を行うことにした。
商人や衛兵達に聞き込みし、ここ最近この国境線近辺で魔物被害が増えていないかということと、魔王復活等の話を見聞きしたことがないかということ、後は周辺諸国での噂等々聞ける範囲で色々なことを尋ね歩いた。
その結果わかったことは、
第一に、やはり魔王復活の報は他国では一切聞かないということ。
第二に、魔物被害が特別増えたという話も聞かないということ。
第三に、不穏な動きのある国は今のところないというこの三つのことを知ることができた。
他にも細々とした面白い話なども聞くことができたし、その中でも特に商人達から聞いた各地方の需要などの話などが興味深くてつい話し込んでしまったほどだった。

ちなみに意外だなと思ったのはお米だった。
普通にどこにでもある物なのかと思いきや、実はこれはここアクアブロンシュタルトでしか食べられないものだったらしい。
少量しか生産されておらず国内消費で終わってしまうので他国には全く出回らないのだとか。
しかも話を聞く限りどの家庭も白米で普通に炊いて食べるくらいしかやっていないらしく、米料理がないらしい。
ご飯を使った料理というのは実に多様なのにもったいないとさえ思ってしまう。

(これ、何か上手く使えないかな?)

各家庭は別として、例えば宿屋の名物的な感じで色々発展させていったら観光の目玉になることだってあるかもしれない。
それにカテオロスの布地だって冬の間の女性達の機織り仕事の一環だと聞いたが、単色ではなく柄なんかも取り入れれば十分他国に売り込むことも可能なのではないかと考える。
正直この国に一番足りていないものは工夫だと思った。
現状で細々と日々を過ごしていけたらいいという牧歌的な人々が多いのだろう。
王宮に戻ったらそのあたりで少しずつ改革をしていって、国を発展させる一助にできればいいなと小さく息を吐いた。




「それで?どうしてハイジは俺にくっついてるんだ?」
ヒロがうっとうしそうにそう口にするが、ハイジはヒロの隣を歩き『サトルが怖いからに決まっている』と口にしてくる。
その後自分達にすっかり馴染んでくれたのはいいが、そのあまりにも酷い言いように密かになんでだと突っ込みを入れていた。
水をぶっかけたことを怒っているのだろうか?
一応あの後謝ったのだが、ハイジはそれとは関係ないと口にしていた。
さっぱりわからない。
あとは終始にこやかにしか話していないのに…。

「サトルは良い奴だぞ?あんな頼りない宰相にも優しいしな」

ハイジにそうやってフォローを入れてくれる所はヒロの優しさだなと感心するものの、どうもヒロの宰相への評価は低いようだった。
宰相は結構積極的に色々力になってくれていたし親切だったと思うのだが、どうしてこんなに評価が低いのだろうか?
「ヒロは宰相に厳しいよな。俺としてはあの側近っぽい部下の方が嫌な気分になるんだが…」
「ああ、ジフリートな。あいつは仕事はできるし宰相に頼りにはされているようだけど、性格悪いもんな。サトルとは絶対気が合わなさそう」
「…やっぱりか」
「そうそう。だって少し調べたら宰相虐めが趣味らしいぞ?最悪だよな」
「…え?」
その話は正直意外だった。
宰相も頼りにしているようだったし、仕事も積極的に進んでやっていそうだったのにどういうことなのか?
俺への悪意は痛いほど感じたが、ジフリートから宰相への悪意は感じなかったように思うのだが…。
「いや、俺も調べるまでは知らなかったんだけどな?」
そうしてヒロが世間話のようにジフリートのことを教えてくれた。
どうやら彼はかなり優秀なようで、その能力をいかんなく発揮し仕事の調整を行いつつ、宰相を適度に追い詰めながら仕事をさせているらしい。
「なんだそれ!本当だったら最悪だな」
単純に仕事が多いだけかと思っていたが、どうやらそれだけではなかったらしいと聞きなんだか嫌な気持ちになってしまう。
そうやって顔を顰めた俺だったが、いきなりヒロから串焼きを口へと突っ込まれ怒るに怒れなくなってしまった。
「むぐっ…」
「まあこれでも食べて落ち着けって」
そう言われては仕方がないと渋々モグモグと口を動かす。
少し冷めているがなかなか美味い。
「ジフリートは基本的に人当たりがいいし、他の仕事の振り分けも上手いから周囲からの人望も厚い。騙されてる奴の方が大半みたいだから、調べるまで分からなかったんだ」
一部ジフリートを嫌っている者もいるにはいるらしいが、こちらはこちらで現宰相が気に入らないと考えている輩達でいつも宰相をフォローするジフリートも同じ括りで嫌いという感じらしかった。
四面楚歌とは言わないが、宰相の直接の味方が少ないのは確かだろう。
(可哀想に…)
せめて宰相のことをよく知るカテオロスからの人材が派遣されれば話は別なのだろうが、ハイジの件が片付くまではなかなか難しいだろうと容易に想像がついた。
とは言えジフリートだけが部下ではないので、彼に踊らされず宰相に好意的な者も中にはいるかもしれない。
帰ったらそのあたりを確認しておきたいなと思った。

そんなことをつらつらと考えていると、ヒロから呆れたように頭を小突かれた。
「お前はまた宰相の心配を過剰にしてるんだろう?旅の間くらい少し気持ちを切り替えたらいいのに」
「え?」
「ほら!俺は宰相よりカッコいいと思わないか?」
「…?ああ、まあ勇者だしな?」
一般的に見たらカッコいいのではないだろうか?
「だろだろ?折角だし、この旅の間もっと人を見る目を養えよ!」
男はやっぱり情けないよりかは格好良くないとなとヒロは言うが、その言葉に思わず笑ってしまう。
「お前、やっぱり若いな」
「へ?」
「男は見た目だけ格好良ければいいってもんじゃないんだぞ?」
そう。俺を採用してくれたあの人事部長のような人がやっぱり俺は断然格好良いと思う。
あんな大人になりたいし、困っている人がいたらあの人みたいに手を差し伸べられる格好良い男になりたい。
でもまあヒロが心配してくれているのもわかるから、ここは一つ安心できるようなことの一つくらいは言っておいた方がいいだろう。
「俺はこれでも社会人だし、ちゃんと見る目はあるつもりだから心配するな」
そして笑顔でそれだけを言うと、サクッとこの話はおしまいにすることにした。

「さて…と。じゃあ聞き込みもだいぶできたことだし、買い食いでもしながら宰相への土産を探しに行こうかな」
「はぁ?!お前、さっきの俺の話聞いてたか?!」
「聞いてたぞ?」
何かおかしかったかと首を傾げると、何故か大きな溜息を吐かれてしまった。
「はぁ…。お前どんだけ好きなんだよ」
「…?好きって、宰相をか?俺は単に放っておけなくて手を貸してるだけだぞ?」
何やら恋愛的な意味で勘違いされているような気がしないでもないので一応そう返しておく。
「大体あの人、ノーマルだろう?」
確かに男受けしそうなほど綺麗な人だが、そもそも婚約者がいたことを考えるに宰相はノーマルのはずだ。
わざわざ同性を相手にするとは思えない。
「いや、まあそうだろうけどさ。……お前はどうなんだよ?ノーマルなのか?」
「え?俺?さあ…。これまで誰かを好きになったことがないからさっぱりわからないな」
女にも男にも一度も惚れたことがないので実はそう言う感情がわからなかったりする。
そもそも親の束縛のせいで恋愛なんてする暇がなかったから仕方がないと思う。
そんな俺にヒロは憐れむような目を向けてきた。

「お前…見た目はモテそうなのに、実は可哀想な奴だったんだな」
「は?同情なんていらないぞ?別に困ってないし」
「いいっていいって。日本に帰ったら俺がいっぱい合コン企画してやるからな」
「いらないし」
「遠慮するなって」

けれど何故かそこでこれまで黙っていたハイジが声を上げた。
「どうも冷たい男だと思ったらそう言うことだったのですね。愛を知らない男なら納得ですわ!」
「…誰がだ」

酷い言われようだ。
これでも周囲には優しく接するよう心掛けてきたし、愛を知らない冷たい男と言われるほど性格は悪くないと思う。
祖父母の家にいた猫だって可愛がっていたし、沢山愛情を注いでいたつもりだ。
恋愛する機会がなかっただけでここまで言われるのははっきり言って心外だった。

ただ、過ぎた愛情は押しつけの迷惑以外の何物でもないということを身に染みてわかっているし、時に相手にとってのマイナスにしかならないということを誰よりも知っているから、自然と自分がそうならないよう人相手にはどこかでブレーキを掛けていたような気もするが─────。

「ハイジ。だからサトルは冷たくはないって。まあ敢えて言うなら、こういうのはクールな大人って言うんだ」
なんかそれも違う。
フォローが微妙だ。

「でもな~…お前宰相の前だと結構暴走するところがあるから、好きなのかなって思ってたんだけどな~…」

そうして油断していたところでいきなり発せられたヒロのそんな思いがけない言葉に、一瞬心臓が凍るような気がした。

言われてみれば無意識に世話を焼いていたように思う。
あれを暴走と言うのかはわからないが、ここまで一から十まで動こうとしたことなんてこれまでの人生で一度もなかったことだ。
固まっている自分に気づいているのかいないのか、ヒロの言葉は続いていく。

「今回の事もさ、カテオロスが絡んでなかったらお前ここまで手を貸さなかったんじゃないか?」

確かに宰相が絡んでなければいいなと思っていたし、あの時カテオロスの兵達だと気づかなければそのまま街に入ってハイジと別れて普通に本来の仕事に邁進していたことだろう。
そうしてヒロの言葉を聞きながら自分の気持ちがよくわからなくなってきたところで、ハイジがポンと手を叩き、爆弾を落とした。

「なるほど!三角関係なんですのね!」

「「…………は?」」

誰と誰の三角関係なのかと思わず思考が停止し、二人でハイジの方へと目を向けるとにこやかに解説されてしまう。
「ですから、ヒロはサトルが好きで、サトルはヴェルガー様が好きなのでしょう?立派な三角関係じゃありませんか。まあ身体の関係がある分ヒロが優位なんでしょうけど、心と体は別とも言いますしね」
ハイジは何でもないことのようにそんな爆弾発言を口にしてくるが、そもそもさっきの話を聞いてくれていたのだろうか?
「…俺は誰かを好きになったことはないって言ったと思ったんだが?」
「ええ。ですからヒロの一方的な片思いで、サトル的にはただ身体の関係があるだけという認識なのでしょう?その上で初恋がヴェルガー様という解釈で合っているではないですか」
「はぁっ?!俺とサトルが寝てるって言うのか?!俺はスレンダーな女が好きなだけで、男は射程範囲外だぞ?!」
何故そうなるとヒロが慌てて否定するが、ハイジは『でも皆さんが教えてくださいましたよ』と問題発言を口にした。
「騎士の方と魔道士の方がこっそり耳打ちしてくださったんです。お二人はデキているから、できるだけ邪魔をしないようにと」
「な…っ!」

これは流石にない。
いくらなんでもこんな話を流布するなんて嫌がらせが過ぎるのではないだろうか?

「全く話してくれないだけなら兎も角、そんな根も葉もないことを言い出すなんて…。どれだけ王宮の人に嫌われてるんだ、俺は…」
そして地味にショックを受けていると、ヒロが励ますように言葉を掛けてくれた。
「気にするな!きっと何か誤解でもあったんだろう」
気にするなとヒロは言ってくれるが、ハイジの方はどうやらこのやり取りを違うように受け取ったようだ。

「あら、そんなに隠そうとしなくても大丈夫ですわ。この国はそういうことにも寛容なんですのよ?」
「違う!」
「俺達はそんな関係じゃない!」
「ふふふ。そんなに恥ずかしがらなくても。聞きましたわよ?この旅の間、騎士と魔道士の方々に必要がある場合以外は不必要にサトルと話さないようにと釘を刺されたんですって?こんな怖い男のどこがいいのかはわかりませんが、私それを聞いてヒロのサトルへの愛を感じましたわ」
「「…………」」

そのどこか楽しむような彼女の言葉にヒロが撃沈する姿を見て、ああなるほどと思わず遠い目になってしまった。
きっとヒロは俺を傷つけない人選をしたつもりでもどこかで不安があったのだろう。
だから話さなければ傷つける心配もないと考えたのだと思う。
それが何故か間違って伝わって『俺の恋人に気安く話しかけるな』的受け取られ方をしてしまったに違いない。
きっと嬉々として同室となったことや仲良く朝からジョギングに出掛けたり聞き込みをしたり食べ歩いたりしていたのも、その勘違いに拍車を掛けさせてしまったのだろう。
なんだか今更ながら彼らのあの居た堪れないような表情を思い出し、申し訳ない気持ちになった。

「兎に角、誰が何と言おうと俺達はそういう関係じゃないから!」

きっとここまではっきり否定してもハイジは信じてくれないのだろうなとは思ったが、一応しっかりと否定だけはしておいた。

「本当に違うから!」

頼むから信じてくれと願いながら、俺とヒロは二人で重い溜息を吐いたのだった。



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