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45.口に出せないことってどんなこと?
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本当に油断も隙もないとはこのことだと思った。
夕餉を用意していつも通りジフリートに手渡したし、さて宰相を迎えに行こうかと思ったところでヒロがミルフィスを伴ってやってきた。
どうも大事な話があるとのことだったので、それならば食事を一緒にと話していたところでハイジがこちらへとやってきた。
どうやら宰相から様子を見に行って欲しいと頼まれたようだ。
これ自体は別に珍しいことではなかったのだが、続いたハイジの言葉で一気に状況が変わってしまった。
「サトル。今日は塔の管理人夫妻の食事をジフリートに頼まなかったのかしら?物凄く何か企んでそうな顔で執務室の方に歩いていくのを遠目に見たのだけれど……」
見間違いかしらと言ってくるハイジには悪いが、何か嫌な予感がしてそのまま執務室まで一目散に駆けだした。
ジフリートには確かに先程食事を手渡したのだ。
なのに然程時間を置いていないにもかかわらず手に何も持たず執務室に向かうこと自体がどう考えてもおかしい。
そこまで考えて、やはりあの時の変態行為をしたのはジフリートなのではないかと言う確信にも似た思いが込み上げてきた。
いつも傍で仕事をしているジフリートならば、宰相にクスリを盛ることだって簡単だ。
行動を把握し、あんな風に嬲ることだって容易だろう。
それこそやろうと思えば宰相からの信頼を悪用し、レイプすることだって可能なのだ。
それは他の宰相の部下達でも可能なことではあるが、ここひと月ほど宰相の周辺を警戒した結果、一番怪しいという点において自分はジフリート以上に怪しい人物を他に知らなかった。
元からいる王宮の他の者から聞くジフリートの評価は『献身的で常に宰相の仕事を補佐する尊敬できる人物。頼れる彼に逆らうなんてとんでもないことです』という実に高評価なものばかりだ。
新しく来た者達とは一線を画してはいるが、それでもジフリートの評価は非常に高い。
王太子の捜索指揮を任されるほど宰相からの信頼も厚いし、それはその通りなのだろう。
けれど、だからこそ一番怪しいのだ。
もしジフリートが白であれば、犯人を野放しにするとは到底思えない。
つまりは犯人の可能性が一番高いということ────。
そんなジフリートが食事を運んだ振りをしてこちらを欺き、嬉々として宰相がいる執務室へと向かった。
これで何も起こらないと思える方がおかしいだろう。
そう考え至ったところで焦りが増していく自分がいた。
もし万が一ジフリートに犯されるような事態になった場合、宰相はきっと落ち込むだけではすまないだろう。
真面目に仕事をし、不慣れながらも懸命に頑張ってきた宰相。
そんな宰相がこれまで信頼していた部下に手痛い目に合わされたとしたら────。
そう考えるだけで居ても立ってもいられなかった。
「宰相…!」
そうして全力疾走している自分にヒロがあっさりと追い付き、身体強化を使えと言ってきた。
身体強化魔法は最近覚えた魔法だ。
確かにそれを使えば宰相の元に早く辿り着くことが出来る。
ミルフィスのことはハイジに頼んだからと言い、ヒロは自分に付き合い宰相の元へと向かってくれる。
それがなんだかすごく頼もしかった。
これなら万が一戦うようなことになったとしても何とかなることだろう。
そして執務室前まで駆け付けたところで、宰相とジフリートが何やら話している姿を発見した。
その姿は特段いつもと違うようには見えなかったのだが、何故か宰相が蒼白になりながら固まっているように見えた。
対するジフリートの方はいつものように笑みを浮かべているだけなのに、一体何があったのだろう?
「宰相…?」
これにはヒロも困惑気味で、戸惑うように二人でその様子を見ることしかできない。
けれど呼び掛けた声に気づいたのだろう、ジフリートが真っ先にこちらへと視線を向けてきた。
「ああ、勇者様までお待たせしてしまいましたね。実はこの後王太子殿下の捜索の件についてお二方にご相談したいことがあったのですよ。少し気になる件が出てきまして…。詳しい話は食堂の方へ移動してからで構いませんよね?さ、ヴェルガー様。待ちくたびれて賢者様もお迎えに来てくださいましたよ?ああ、その前に手洗いでしたね。賢者様。少し二人で手洗いによってまいりますので、どうぞ勇者様とお二人で先に行ってください」
ね?とにこやかに促されるが、ここではいそうですかと言えるはずもない。
宰相の様子がおかしいのだから二人きりになどさせられるはずがないではないか。
「いや。宰相の顔色が悪いみたいだし、吐くなら付き添いも必要だろう。俺が付き添うから」
「……付き添いなら私だけで十分でしょう?」
あくまでも笑顔で、互いに互いを牽制し合う。
けれどそんなやり取りはあっさりとヒロがぶち壊した。
「時間の無駄だ。いいから行くぞ」
え?と思った時にはヒロがあっさりと宰相の身体を軽々抱き上げてしまったのだ。
「宰相はこのまま俺がサトルの部屋まで運ぶからそこで介抱したらいいだろう?食事は後でそっちに運んでやるし、ジフリートとミルフィスの話は俺が聞いておくから心配するな。ジフリートはさっさと手洗いに行きたいなら行ってこいよ。放っていくぞ?」
そしてサクサクと運んで行ってしまう。
うん。若さの勢いって凄い……。
思わずジフリートと一緒に茫然と見送りそうになってしまった。
(う…俺かっこ悪いな…)
これでは役立たずもいいところだ。
宰相が無事だったのは何よりだが、いいところを全部ヒロに持っていかれてしまった。
流石イケメン。こういう時にスマートにこんなことができるなんて、俺とは経験値が違い過ぎる。
(忘れそうになってたけどヒロはリア充だったっぽいし、やっぱりこっちにくるまで女の子達にモテモテだったんだろうな~)
宰相は男ではあるがヒロと宰相は美形同士だからある意味絵になる。
きっとバイト時代の同僚腐女子に言ったら、目をキラキラさせながら詳細を聞いてくるんだろうなと思わず苦笑が漏れた。
***
俺の部屋に連れてこられた宰相は暫くはソファで放心状態に陥っていたが、一先ず熱いお茶でもと用意している間に我に返ったようだった。
「大丈夫ですか?」
コトリとテーブルにカップを置くと、ゆっくりと不安そうな目がこちらへと向けられる。
「ジフリートに何かされました?」
何もされていないのにこんな状態になるわけがないのだから何かあったのは確実だろうが、話してもらえるだろうか?
ヒロはすでにこの部屋から出て行っているので今は二人きりだ。
言い難いことだろうと今なら何でも聞いてあげられる。
ヒロは食事をこちらに運ぶと言ってくれていたが、恐らく落ち着いた頃合いを見計らって持ってくることだろう。
だから時間はいくらでもあるはずだ。
宰相が話したくなるまで気長に待とうと思った。
そうしてカップに注いだお茶をゆっくりゆっくりと飲んでいく。
その間、先程のことを思い出しながら状況把握をすることにした。
ハイジからジフリートの話を聞いてからすぐにあそこへと向かったから宰相とジフリートが話していた時間は精々10分かそこらだろう。
その間にセクハラまがいのことをすることなど難しいと思われる。
そもそも宰相はジフリートに対して元々信頼しているため、その関係をむざむざジフリートの方から一息に壊そうとはしないはずだ。
そう考えるに、可能性として高いのは告白…となるが、それにしては宰相の表情が解せない。
仮に赤面していたのだとしたらその可能性が最も高いと思っただろうが─────。
そっとその表情を改めて窺ってみても顔色は悪く、まるで脅された後のようにも見える。
「…………宰相。ジフリートに何か弱みでも握られましたか?」
物凄くさり気なくポツリとそう尋ねてみるが、宰相はフルッと首を横に振ってそのまま項垂れてしまった。
どうやらそういう訳ではないようだ。
とは言えこのまま落ち込む宰相を見続けるのも辛くて、何とか励ましたいと願う自分がいた。
何があったのかは口にしてくれなくてもいい。
ただ……その沈んだ表情を払拭してあげたかった。
そんな思いでそっと宰相の頬へと手を伸ばす。
「ヴェル…俺じゃ、頼りになりませんか?」
少しでも自分の存在を身近に感じてもらいたくて思い切って愛称で呼んでみた。
「…………?!」
そんな俺に驚き目を瞠る宰相に、重ねて真摯に言葉を重ねていく。
「俺はヒロみたいにかっこよく助けてやれないし、男としても頼りないかもしれないけど……ヴェルの力になりたいと思っているのは本心からだし、俺にできることなら全部やってあげたいと思う。だから……」
少しでいいから信用してその悩みを話してほしい────。
そう言おうと思ったのに、気づけば宰相のどこか切なそうな顔がすぐ目の前にあって、次いでグイッと頭を引き寄せられ何が何だかよくわからないまま優しく唇が重ねられていた。
(えぇえええ~~~~~っ?!)
…………これはジフリートが宰相の唇を奪ったから消毒ってこと…なのか?
夕餉を用意していつも通りジフリートに手渡したし、さて宰相を迎えに行こうかと思ったところでヒロがミルフィスを伴ってやってきた。
どうも大事な話があるとのことだったので、それならば食事を一緒にと話していたところでハイジがこちらへとやってきた。
どうやら宰相から様子を見に行って欲しいと頼まれたようだ。
これ自体は別に珍しいことではなかったのだが、続いたハイジの言葉で一気に状況が変わってしまった。
「サトル。今日は塔の管理人夫妻の食事をジフリートに頼まなかったのかしら?物凄く何か企んでそうな顔で執務室の方に歩いていくのを遠目に見たのだけれど……」
見間違いかしらと言ってくるハイジには悪いが、何か嫌な予感がしてそのまま執務室まで一目散に駆けだした。
ジフリートには確かに先程食事を手渡したのだ。
なのに然程時間を置いていないにもかかわらず手に何も持たず執務室に向かうこと自体がどう考えてもおかしい。
そこまで考えて、やはりあの時の変態行為をしたのはジフリートなのではないかと言う確信にも似た思いが込み上げてきた。
いつも傍で仕事をしているジフリートならば、宰相にクスリを盛ることだって簡単だ。
行動を把握し、あんな風に嬲ることだって容易だろう。
それこそやろうと思えば宰相からの信頼を悪用し、レイプすることだって可能なのだ。
それは他の宰相の部下達でも可能なことではあるが、ここひと月ほど宰相の周辺を警戒した結果、一番怪しいという点において自分はジフリート以上に怪しい人物を他に知らなかった。
元からいる王宮の他の者から聞くジフリートの評価は『献身的で常に宰相の仕事を補佐する尊敬できる人物。頼れる彼に逆らうなんてとんでもないことです』という実に高評価なものばかりだ。
新しく来た者達とは一線を画してはいるが、それでもジフリートの評価は非常に高い。
王太子の捜索指揮を任されるほど宰相からの信頼も厚いし、それはその通りなのだろう。
けれど、だからこそ一番怪しいのだ。
もしジフリートが白であれば、犯人を野放しにするとは到底思えない。
つまりは犯人の可能性が一番高いということ────。
そんなジフリートが食事を運んだ振りをしてこちらを欺き、嬉々として宰相がいる執務室へと向かった。
これで何も起こらないと思える方がおかしいだろう。
そう考え至ったところで焦りが増していく自分がいた。
もし万が一ジフリートに犯されるような事態になった場合、宰相はきっと落ち込むだけではすまないだろう。
真面目に仕事をし、不慣れながらも懸命に頑張ってきた宰相。
そんな宰相がこれまで信頼していた部下に手痛い目に合わされたとしたら────。
そう考えるだけで居ても立ってもいられなかった。
「宰相…!」
そうして全力疾走している自分にヒロがあっさりと追い付き、身体強化を使えと言ってきた。
身体強化魔法は最近覚えた魔法だ。
確かにそれを使えば宰相の元に早く辿り着くことが出来る。
ミルフィスのことはハイジに頼んだからと言い、ヒロは自分に付き合い宰相の元へと向かってくれる。
それがなんだかすごく頼もしかった。
これなら万が一戦うようなことになったとしても何とかなることだろう。
そして執務室前まで駆け付けたところで、宰相とジフリートが何やら話している姿を発見した。
その姿は特段いつもと違うようには見えなかったのだが、何故か宰相が蒼白になりながら固まっているように見えた。
対するジフリートの方はいつものように笑みを浮かべているだけなのに、一体何があったのだろう?
「宰相…?」
これにはヒロも困惑気味で、戸惑うように二人でその様子を見ることしかできない。
けれど呼び掛けた声に気づいたのだろう、ジフリートが真っ先にこちらへと視線を向けてきた。
「ああ、勇者様までお待たせしてしまいましたね。実はこの後王太子殿下の捜索の件についてお二方にご相談したいことがあったのですよ。少し気になる件が出てきまして…。詳しい話は食堂の方へ移動してからで構いませんよね?さ、ヴェルガー様。待ちくたびれて賢者様もお迎えに来てくださいましたよ?ああ、その前に手洗いでしたね。賢者様。少し二人で手洗いによってまいりますので、どうぞ勇者様とお二人で先に行ってください」
ね?とにこやかに促されるが、ここではいそうですかと言えるはずもない。
宰相の様子がおかしいのだから二人きりになどさせられるはずがないではないか。
「いや。宰相の顔色が悪いみたいだし、吐くなら付き添いも必要だろう。俺が付き添うから」
「……付き添いなら私だけで十分でしょう?」
あくまでも笑顔で、互いに互いを牽制し合う。
けれどそんなやり取りはあっさりとヒロがぶち壊した。
「時間の無駄だ。いいから行くぞ」
え?と思った時にはヒロがあっさりと宰相の身体を軽々抱き上げてしまったのだ。
「宰相はこのまま俺がサトルの部屋まで運ぶからそこで介抱したらいいだろう?食事は後でそっちに運んでやるし、ジフリートとミルフィスの話は俺が聞いておくから心配するな。ジフリートはさっさと手洗いに行きたいなら行ってこいよ。放っていくぞ?」
そしてサクサクと運んで行ってしまう。
うん。若さの勢いって凄い……。
思わずジフリートと一緒に茫然と見送りそうになってしまった。
(う…俺かっこ悪いな…)
これでは役立たずもいいところだ。
宰相が無事だったのは何よりだが、いいところを全部ヒロに持っていかれてしまった。
流石イケメン。こういう時にスマートにこんなことができるなんて、俺とは経験値が違い過ぎる。
(忘れそうになってたけどヒロはリア充だったっぽいし、やっぱりこっちにくるまで女の子達にモテモテだったんだろうな~)
宰相は男ではあるがヒロと宰相は美形同士だからある意味絵になる。
きっとバイト時代の同僚腐女子に言ったら、目をキラキラさせながら詳細を聞いてくるんだろうなと思わず苦笑が漏れた。
***
俺の部屋に連れてこられた宰相は暫くはソファで放心状態に陥っていたが、一先ず熱いお茶でもと用意している間に我に返ったようだった。
「大丈夫ですか?」
コトリとテーブルにカップを置くと、ゆっくりと不安そうな目がこちらへと向けられる。
「ジフリートに何かされました?」
何もされていないのにこんな状態になるわけがないのだから何かあったのは確実だろうが、話してもらえるだろうか?
ヒロはすでにこの部屋から出て行っているので今は二人きりだ。
言い難いことだろうと今なら何でも聞いてあげられる。
ヒロは食事をこちらに運ぶと言ってくれていたが、恐らく落ち着いた頃合いを見計らって持ってくることだろう。
だから時間はいくらでもあるはずだ。
宰相が話したくなるまで気長に待とうと思った。
そうしてカップに注いだお茶をゆっくりゆっくりと飲んでいく。
その間、先程のことを思い出しながら状況把握をすることにした。
ハイジからジフリートの話を聞いてからすぐにあそこへと向かったから宰相とジフリートが話していた時間は精々10分かそこらだろう。
その間にセクハラまがいのことをすることなど難しいと思われる。
そもそも宰相はジフリートに対して元々信頼しているため、その関係をむざむざジフリートの方から一息に壊そうとはしないはずだ。
そう考えるに、可能性として高いのは告白…となるが、それにしては宰相の表情が解せない。
仮に赤面していたのだとしたらその可能性が最も高いと思っただろうが─────。
そっとその表情を改めて窺ってみても顔色は悪く、まるで脅された後のようにも見える。
「…………宰相。ジフリートに何か弱みでも握られましたか?」
物凄くさり気なくポツリとそう尋ねてみるが、宰相はフルッと首を横に振ってそのまま項垂れてしまった。
どうやらそういう訳ではないようだ。
とは言えこのまま落ち込む宰相を見続けるのも辛くて、何とか励ましたいと願う自分がいた。
何があったのかは口にしてくれなくてもいい。
ただ……その沈んだ表情を払拭してあげたかった。
そんな思いでそっと宰相の頬へと手を伸ばす。
「ヴェル…俺じゃ、頼りになりませんか?」
少しでも自分の存在を身近に感じてもらいたくて思い切って愛称で呼んでみた。
「…………?!」
そんな俺に驚き目を瞠る宰相に、重ねて真摯に言葉を重ねていく。
「俺はヒロみたいにかっこよく助けてやれないし、男としても頼りないかもしれないけど……ヴェルの力になりたいと思っているのは本心からだし、俺にできることなら全部やってあげたいと思う。だから……」
少しでいいから信用してその悩みを話してほしい────。
そう言おうと思ったのに、気づけば宰相のどこか切なそうな顔がすぐ目の前にあって、次いでグイッと頭を引き寄せられ何が何だかよくわからないまま優しく唇が重ねられていた。
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