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第一部 アストラス編~王の落胤~
89.※悪酔い
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「で、ハリーくんは何才なの?」
「え?15才です」
「クレイは?」
「え?23だが?」
「結構離れてるね~」
「まあ母親も違うしな」
「なるほど。色々訳ありなのね」
そうかそうかと更に酒を注ぐ面々にふと、そう言えばクレイの酒量限度はどれくらいだっただろうかと思い出す。
友人の時からクレイとは何度も飲んでいるが、そう言えば酔っぱらったクレイは見たことがない。
(ザルだったか?)
そうは思うが、それほど長時間一緒に飲み続けた記憶がないからよくはわからなかった。
そう思っていたところでアレスが皆を止めに入る。
「クレイ。そろそろこれでも飲め」
「え?」
「水だ」
「ああ。悪い」
そうしてクッと喉を鳴らして飲むと、そのまま一気に沈んだ。
「あれ?落ちた?」
「ああ。遅かったか」
アレスがもっと早めに水を勧めればよかったとため息を吐く。
どうもクレイは限界を超えるとそのまま眠ってしまうようだ。
ある意味潔い酔い方なのかもしれない。
「ロックウェル様。どうなさいますか?」
「ああ…どうするかな。クレイの家まで運ぶか…もういっそ連れ帰って回復魔法でもかけてやるか…」
どちらにせよ面倒は自分が見るからと言ってやると皆がそれなら安心だとまた飲みへと戻っていく。
「じゃあハリーも、今日はこの辺で一緒に帰ろう」
「あ、はい。今日はお邪魔してすみませんでした」
そう言ってぺこりと頭を下げるハインツに皆が笑顔で手を振ってくる。
「またいつでも飲み会に来ればいいさ」
「そうよ。待ってるわ」
「ありがとうございます」
そう言ってふわりと笑った顔にシリィがやっぱり兄弟そっくりねと言うと、また嬉しそうに笑った。
そんなハインツを横目に見ながらクレイを肩へと担ぐとそのまままた明日と店を出る。
「遅くなってしまいましたが大丈夫ですか?」
「ええ。実はショーンもこっそり護衛に来てくれていたので多分もうすぐ…あ、来ましたね」
「おーい!」
手を振りながらやってきたショーンにロックウェルとハインツが視線を向けた。
「久しぶりだな」
「ああ。最近ルドルフ王子の調べものの方に回っていたから」
「そうか」
「クレイは寝たのか?」
「ああ。どうも飲み過ぎたらしい」
「そうか。普段偉そうな奴だが、お前の前にいる時と寝てる時は可愛い顔だよな」
「…ちゃんと一言足しているところがお前らしい」
「そこは入れとかないと、ほら…怖いし?」
「何がだ?」
「お前にドSで来られたら逃げるしかないだろ?」
そう言って楽しげに笑ってくるショーンにそっと微笑みだけ返すロックウェルだったが、そんな二人にハインツが不思議そうに首を傾げてきた。
「ドSってなんですか?」
「え?ああ。大人になればわかりますよ♪」
気にしない気にしないと言って笑ってごまかすとショーンはそのまま王宮まで三人の護衛に付いてゆく。
そして無事にハインツを部屋へと送り届けショーンと別れると、ロックウェルはそのままクレイを自室へと連れ帰ってそっと寝台へと横たわらせた。
「クレイ…大丈夫か?」
一応そうやって声を掛けるが完全に寝入っているようで全く起きそうにない。
仕方がないかと、最近泊ることが多いからと置いてあるクレイの衣類の中から寝間着を取り出しそのまま着替えさせてやった。
「本当に手間のかかる奴だな」
スヤスヤと眠るクレイにちゅっと軽く口づけを落とすと、シャワーを浴びに行ってからそっと隣へと潜りこむ。
「おやすみ。クレイ」
優しく紡いだその言葉と共にロックウェルもまた静かに眠りへと落ちて行った。
***
「う…ん…」
クレイが目を覚ますとまだ外は暗くて何時なのかよくわからなかった。
けれどいつもの様に隣で眠るロックウェルに安堵して、そのままそっとその温もりに身を寄せる。
ふわりと鼻を擽るその香りは自分が大好きな匂いで、ちょっとだけと思いながらついギュッと抱きついてしまった。
(幸せ…)
そうやってそのままウトウトとまた夢の中へと旅立ったのだが…。
朝起きたらクレイが思い切り自分に抱きついていた。
これは一体どういう意味なのか…。
「クレイ…」
そうやって声を掛けても全く離れようとしないクレイに、これは当然自分も抱きしめていいんだよなと思いつつギュッと抱きしめてみると、物凄く幸せそうに微笑まれた。
(まずい…)
可愛すぎてたまらない。
正直ここ数日毎日愛でていたから一日くらいはいいだろうと思った自分が甘かった。
「クレイ…早く起きないとこのまま襲うぞ?」
一応耳元でそう囁いてみるがスリスリと身を寄せてくるだけで、これはもう襲っていいと言っているようなものだと判断してしまう。
だから左手で背を撫で上げ、右手をそっと後孔へと彷徨わせてゆっくりゆっくりとそこをほぐしていった。
「クレイ…早く起きないとまた寝込みを襲うぞ?」
「ん…あっ…んんっ…」
「ほら。クレイ?もっと奥まで入れてもいいのか?」
そう言いながら奥の方まで指を挿し入れゆっくりと掻き混ぜるようにしてやると、気持ちがいいのか前を勃起させてゆらゆらと腰を揺らし始めた。
「全く…こんなに無防備だと私以外に襲われそうで怖いな…」
そんな言葉を言ってしまったからだろうか?
突然クレイが目を覚ましてガバッと飛び起きた。
「え?あれ?」
状況がよくわかっていないようなクレイに取りあえずそのままおはようと声を掛けてやると、そっと自分へと目を向けておはようと言った後、後ろへと目を遣り真っ赤になってしまう。
「ば、馬鹿!寝込みを襲うな!」
「ちゃんと言ってから入れたし、まだ途中だぞ?」
「そんなのッ…!んっ……」
「どうする?やめるか?」
「はぁっ…!ず、ずるい…」
「別にずるくはない。私はまだお前を堪能し始めたばかりだったから勃ってないしな」
そうやって楽しげに笑ってやると、クレイは少し怒ったようにした後、体を入れ替えてそのまま口淫を仕掛けてきた。
「んっんっ…」
正直朝からそんなことをしてくれるとは思ってもみなかったので油断していた。
「ク…クレイ…。はぁッ…」
つい甘い吐息を吐いてしまった自分に気分をよくしたのかクレイがそのまま追い詰めに掛かってくる。
「んっ…!も、いいから…」
「このままイかせてやる」
クレイがそう言いながら益々責め立ててくるので気持ち良すぎてそのままイッてしまう。
「うッ……!」
ドプッとクレイの口の中に精を吐き出すとクレイはそれを美味しそうにコクリと飲みこんで満足げに笑ってきた。
「はぁ…。たまらないな」
そう言いながら今度は手淫でそっと嬲ってくるからたまらない。
「今朝はやけに積極的だな」
これはこちらも攻めないとまずいと思い直し、そっとクレイの後孔に入れた指を動かすとクレイも気持ちよさそうに頬を染めた。
「んっ…あ…んん…ッ」
そのまま後孔を舐め上げ更に唾液を送り込みながらゆっくりとグチュグチュと犯してやると、その口から可愛い声が漏れてくる。
「はぁっ…!舐めちゃダメ…ッ!」
「嬲られるのも好きなくせに」
「やっ…!」
「どうだ…?」
「んぅ…!」
ぺちゃぺちゃとわざと卑猥な音を立ててやると恥ずかしいと身悶え身をくねらせる。
「ほら。このまま一度イかせてやる」
「やっ…上に乗りたい…!」
そんな言葉に更に驚いてしまう。
「クレイ…?」
「はぁ…。も、我慢できない…!」
今すぐ挿れたいと潤む瞳で強請られて、どうしたのかと思いながらもそのまま騎乗位で上へと乗せてやると、そのままゆっくりと手を添えながら自分で上手に挿れてきた。
「はぁッ!あ、ロックウェルの…気持ちいい…」
恍惚とした表情で自分を受け入れるクレイにもしやこれはと思いつつ、あまりにも美味しいのでそのまま味わわせてもらうことにする。
「はぁっ、あっ…、いいっ…!」
朝陽の中、好きなように動くクレイを下から見上げ堪能するのはまたいつもと違って新鮮でたまらない。
「んんっ…!あっも、イきたいッ…!」
「もう少し我慢しろ…」
「やっ…!早く…ッ!」
「仕方がないな…ここか?」
中を突きあげグッグッといいところを擦り上げてやるとそこだと言わんばかりに嬌声を上げる。
「はぁんっ!!イイっ!!」
蕩けきった顔で強請るようにもっとと腰を摺り寄せてくるクレイに、敢えて意地悪な言葉を囁く。
「欲しかったら沢山甘えて強請るといい」
「んっ…ロックウェルのおっきいのでいっぱい可愛がって…ッ!あぁっ!!」
「それから?」
「はぁッ…!いっぱい突き上げて、奥の奥まで犯し尽くして…ッ!」
「他には?」
「中にいっぱい出して、グチャグチャに掻き混ぜてッ…!」
「上出来だ…!」
「あぁんっ…!!」
その言葉と同時に望み通りたっぷりと奥の奥まで可愛がってやり何度も注いでやるとたまらないとばかりに満足げに笑いながら乱れていく。
「ひっ…!気持ちいぃッ…!!あぁあっ!!」
快楽を追い求めるように腰を振りながら燃え上がるクレイに魅了されてそのまま体位を変えて更に奥まで責め立ててやる。
「や、はぁッ!!あぁっあぁっ!!すごいぃ!!そこ、凄くいいッ!!」
「ここか?はぁッ…!」
「んふぅ…!!も、イッちゃうぅうッ…!!」
「このまま何度でも昇天させてやる…」
「や、そこダメぇぇええッ!!」
最高だと言う場所を何度も抉るように突き上げてやるとそのままビクビクと身を震わせて、連続でイき始める。
正直きゅうきゅうと締め上げてくるのでこちらも気持ち良くて仕方がない。
「このまま望み通りまたいっぱい出してやる」
「ひあぁぁああっ!!気持ちいい────ッ!!」
ドプッと中へと注ぐ度にクレイが歓喜の叫びをあげてくるからたまらない。
「くっ…!」
「はぁあぁんッ!ロックウェルの、熱くて凄いぃ!も、離れられないくらい好きッ!」
「このっ…悪酔いにも程があるぞ…!」
「んふぅ…ッ!!やぁあっ!いいっ、いいっ!!もっとぉ…!!」
結局そのまま魔力交流もしまくって、気が付けばクレイはヒクヒクと身を震わせながら気を失ってしまっていた。
「…最高すぎる」
朝から積極的に求められて乱れまくった姿につい溺れてしまった。
幸い朝早くに目が覚めていたから、今から行けば仕事には間に合う。
「離れられないのは私の方だ…」
もう一生離れてやらないぞと思いながらそっと口づけを落とし、軽くシャワーだけ浴びてから出勤した。
「ロックウェル様。二日酔いですか?」
「いや。クレイの介抱の方が大変でな」
「ええっ?!やっぱり昨日飲みすぎたせいですかね…」
シリィが心配そうに尋ねてくるから思わずため息を吐いてしまう。
「そうだな。私も少し酔っていたから、そう言えば昨日は回復魔法を掛けずに寝かせたのが悪かったみたいで…」
「ああ。悪酔いしちゃったんですね」
「…そうなんだ」
「それで今日はちょっと遅かったんですね。お疲れ様です」
「ああ。まだ心配だから、昼にでも様子を見に行ってくる」
「わかりました。こちらはお任せください」
そんな二人の会話に誰も違和感は感じていないのか今日も執務室はいつも通り回っていく。
「ん…」
クレイが目を覚ますとそこは見知った寝台の上で、何故か自分は汗だくだった。
「はぁ…。熱い」
一体どうしたんだろうと思いながら記憶を辿って、先程までの事を思い出して一気に真っ赤になってしまった。
「…しまった」
最初は確かに普通に起きたはずだったのに、どうやら酒が残っていたらしい。
どうも自分は酒や魔力が中途半端に燻ぶっていると淫乱になってしまう気がする。
自分からロックウェルに色々積極的に仕掛けてしまった気もするし、ロックウェルにどう思われたのかが心配だ。
「あ~…呆れられたかな?」
昨日は父との再会もあって少し気分が高揚していたし、うっかり勧められるままにいつも以上に呑んでしまった。
ロックウェルの前で限界まで飲んだことはこれまでなかったと言うのに、これでは格好悪くて仕方がない。
【クレイ様は本当におかしな酔い方をなさいますね~】
飲み過ぎた当日はスコンと眠ってしまうくせに、翌朝に動いた途端酔いが回るのだ。
この間ロイド達と飲んだ翌朝、うっかり紫の瞳をリーネの前で晒したのも少しだけ酒が残っていたから────。
あの時は二人と魔力交流しただけで悪酔いまではしなかったのだが、今回は酒量も多く、且つ激しく動いたせいで悪酔いしてしまったようだ。
「うぅ…何も言い訳できない…」
【別に良いのでは?ロックウェル様もお楽しみのようでしたし】
「そんなはずがないだろう?朝から積極的に迫られて仕方なく付き合ってくれたに決まっている」
【そうですかね~…。朝から悪戯していた時点でやる気満々だったように見受けましたが?】
「…?それとこれとは別だろう?」
自分が襲うのと相手から積極的に迫られてドン引くのは別問題だとクレイは言うが、ヒュースはクレイのその思考が今一つわからないとため息を吐いた。
【まあ一先ずシャワーでもお浴びになって、スッキリなさってはいかがです?】
「…そうだな」
まずはそれからだと立ち上がったのだが、たっぷり中に出された物がトロリと溢れてきてそれだけで感じてしまった。
「んっ…」
いつもはロックウェルが処理をしてくれていることが多いが、今朝は時間がなかったのかもしれない。
回復魔法だけは掛けてくれたようなので動けるのは動けるが、恥ずかしくて仕方がなかった。
(朝からこんなにいっぱい…自分から強請るなんて…)
穴があったら入りたい。
取りあえず早くシャワーに行って来ようと急いでそちらへと向かい、真っ赤になりながら朝から自己処理に励んだ。
しっかりと身支度を整えて一応ちゃんと声を掛けた方がいいかとそっと執務室へと顔を出してみると、昨日の面々とロックウェルが仕事をしている姿が見られた。
「クレイ!大丈夫か?」
「悪酔いしたんだって?」
自分に気がついたロックウェルと周辺の白魔道士達が心配げに声を掛けてくるから居た堪れない。
「う…すまない」
一応そう謝ってはみたものの、皆が優しい言葉を掛けてくれる。
「酒を勧め過ぎて悪かったな」
「結構ハイピッチだったもんな」
「早めに水を渡せばよかった。すまなかった」
そうやって気遣ってくれる面々に、有難いと思いつつもなんだか申し訳なくて俯くことしかできなかった。
「クレイ。そう落ち込むな。私は可愛いお前が見られて楽しかったぞ?」
ロックウェルのその言葉に何故か皆が面白そうに乗ってくる。
「え?クレイって酔ったら可愛いんですか?」
「…まあな」
「え~?意外と甘えてくるとか?」
「そうだな」
「それはギャップ萌えですね」
そんな言葉にクレイはふるふると震えて、ロックウェルをギッと睨み付けた。
「ひどい!もうロックウェルとは飲まない!」
そのまま踵を返して執務室から出て行ったクレイに、ロックウェルがしまったと立ち上がり慌てて追いかける。
「クレイ!からかって悪かった!」
けれどクレイは追ってくるなとばかりにそのまま影を渡って姿を消してしまった。
「…しまった」
つい朝のクレイが可愛かったせいで浮かれ過ぎたと反省する。
まさか喧嘩になるとは思っても見なかった。
これでは追うに追えない。
はぁ…と深いため息を吐いているとアレスがやってきてフォローを入れてくれる。
「ロックウェル様。朝から可愛かったのかもしれませんが、恋人をからかいすぎるのはよくありません。今日は早めにお仕事を終わらせて謝りに行かれては?」
「…ああ。そうだな」
書類を手にそっと小さな声で言ってくれたアレスに感謝しながら、ロックウェルはクスリと笑った。
「よくわかったな」
「わからない方がどうかしています」
「そうか」
そうやって執務室へと戻りながら、さてどうやって仲直りしようかなと改めて考えたのだった。
「え?15才です」
「クレイは?」
「え?23だが?」
「結構離れてるね~」
「まあ母親も違うしな」
「なるほど。色々訳ありなのね」
そうかそうかと更に酒を注ぐ面々にふと、そう言えばクレイの酒量限度はどれくらいだっただろうかと思い出す。
友人の時からクレイとは何度も飲んでいるが、そう言えば酔っぱらったクレイは見たことがない。
(ザルだったか?)
そうは思うが、それほど長時間一緒に飲み続けた記憶がないからよくはわからなかった。
そう思っていたところでアレスが皆を止めに入る。
「クレイ。そろそろこれでも飲め」
「え?」
「水だ」
「ああ。悪い」
そうしてクッと喉を鳴らして飲むと、そのまま一気に沈んだ。
「あれ?落ちた?」
「ああ。遅かったか」
アレスがもっと早めに水を勧めればよかったとため息を吐く。
どうもクレイは限界を超えるとそのまま眠ってしまうようだ。
ある意味潔い酔い方なのかもしれない。
「ロックウェル様。どうなさいますか?」
「ああ…どうするかな。クレイの家まで運ぶか…もういっそ連れ帰って回復魔法でもかけてやるか…」
どちらにせよ面倒は自分が見るからと言ってやると皆がそれなら安心だとまた飲みへと戻っていく。
「じゃあハリーも、今日はこの辺で一緒に帰ろう」
「あ、はい。今日はお邪魔してすみませんでした」
そう言ってぺこりと頭を下げるハインツに皆が笑顔で手を振ってくる。
「またいつでも飲み会に来ればいいさ」
「そうよ。待ってるわ」
「ありがとうございます」
そう言ってふわりと笑った顔にシリィがやっぱり兄弟そっくりねと言うと、また嬉しそうに笑った。
そんなハインツを横目に見ながらクレイを肩へと担ぐとそのまままた明日と店を出る。
「遅くなってしまいましたが大丈夫ですか?」
「ええ。実はショーンもこっそり護衛に来てくれていたので多分もうすぐ…あ、来ましたね」
「おーい!」
手を振りながらやってきたショーンにロックウェルとハインツが視線を向けた。
「久しぶりだな」
「ああ。最近ルドルフ王子の調べものの方に回っていたから」
「そうか」
「クレイは寝たのか?」
「ああ。どうも飲み過ぎたらしい」
「そうか。普段偉そうな奴だが、お前の前にいる時と寝てる時は可愛い顔だよな」
「…ちゃんと一言足しているところがお前らしい」
「そこは入れとかないと、ほら…怖いし?」
「何がだ?」
「お前にドSで来られたら逃げるしかないだろ?」
そう言って楽しげに笑ってくるショーンにそっと微笑みだけ返すロックウェルだったが、そんな二人にハインツが不思議そうに首を傾げてきた。
「ドSってなんですか?」
「え?ああ。大人になればわかりますよ♪」
気にしない気にしないと言って笑ってごまかすとショーンはそのまま王宮まで三人の護衛に付いてゆく。
そして無事にハインツを部屋へと送り届けショーンと別れると、ロックウェルはそのままクレイを自室へと連れ帰ってそっと寝台へと横たわらせた。
「クレイ…大丈夫か?」
一応そうやって声を掛けるが完全に寝入っているようで全く起きそうにない。
仕方がないかと、最近泊ることが多いからと置いてあるクレイの衣類の中から寝間着を取り出しそのまま着替えさせてやった。
「本当に手間のかかる奴だな」
スヤスヤと眠るクレイにちゅっと軽く口づけを落とすと、シャワーを浴びに行ってからそっと隣へと潜りこむ。
「おやすみ。クレイ」
優しく紡いだその言葉と共にロックウェルもまた静かに眠りへと落ちて行った。
***
「う…ん…」
クレイが目を覚ますとまだ外は暗くて何時なのかよくわからなかった。
けれどいつもの様に隣で眠るロックウェルに安堵して、そのままそっとその温もりに身を寄せる。
ふわりと鼻を擽るその香りは自分が大好きな匂いで、ちょっとだけと思いながらついギュッと抱きついてしまった。
(幸せ…)
そうやってそのままウトウトとまた夢の中へと旅立ったのだが…。
朝起きたらクレイが思い切り自分に抱きついていた。
これは一体どういう意味なのか…。
「クレイ…」
そうやって声を掛けても全く離れようとしないクレイに、これは当然自分も抱きしめていいんだよなと思いつつギュッと抱きしめてみると、物凄く幸せそうに微笑まれた。
(まずい…)
可愛すぎてたまらない。
正直ここ数日毎日愛でていたから一日くらいはいいだろうと思った自分が甘かった。
「クレイ…早く起きないとこのまま襲うぞ?」
一応耳元でそう囁いてみるがスリスリと身を寄せてくるだけで、これはもう襲っていいと言っているようなものだと判断してしまう。
だから左手で背を撫で上げ、右手をそっと後孔へと彷徨わせてゆっくりゆっくりとそこをほぐしていった。
「クレイ…早く起きないとまた寝込みを襲うぞ?」
「ん…あっ…んんっ…」
「ほら。クレイ?もっと奥まで入れてもいいのか?」
そう言いながら奥の方まで指を挿し入れゆっくりと掻き混ぜるようにしてやると、気持ちがいいのか前を勃起させてゆらゆらと腰を揺らし始めた。
「全く…こんなに無防備だと私以外に襲われそうで怖いな…」
そんな言葉を言ってしまったからだろうか?
突然クレイが目を覚ましてガバッと飛び起きた。
「え?あれ?」
状況がよくわかっていないようなクレイに取りあえずそのままおはようと声を掛けてやると、そっと自分へと目を向けておはようと言った後、後ろへと目を遣り真っ赤になってしまう。
「ば、馬鹿!寝込みを襲うな!」
「ちゃんと言ってから入れたし、まだ途中だぞ?」
「そんなのッ…!んっ……」
「どうする?やめるか?」
「はぁっ…!ず、ずるい…」
「別にずるくはない。私はまだお前を堪能し始めたばかりだったから勃ってないしな」
そうやって楽しげに笑ってやると、クレイは少し怒ったようにした後、体を入れ替えてそのまま口淫を仕掛けてきた。
「んっんっ…」
正直朝からそんなことをしてくれるとは思ってもみなかったので油断していた。
「ク…クレイ…。はぁッ…」
つい甘い吐息を吐いてしまった自分に気分をよくしたのかクレイがそのまま追い詰めに掛かってくる。
「んっ…!も、いいから…」
「このままイかせてやる」
クレイがそう言いながら益々責め立ててくるので気持ち良すぎてそのままイッてしまう。
「うッ……!」
ドプッとクレイの口の中に精を吐き出すとクレイはそれを美味しそうにコクリと飲みこんで満足げに笑ってきた。
「はぁ…。たまらないな」
そう言いながら今度は手淫でそっと嬲ってくるからたまらない。
「今朝はやけに積極的だな」
これはこちらも攻めないとまずいと思い直し、そっとクレイの後孔に入れた指を動かすとクレイも気持ちよさそうに頬を染めた。
「んっ…あ…んん…ッ」
そのまま後孔を舐め上げ更に唾液を送り込みながらゆっくりとグチュグチュと犯してやると、その口から可愛い声が漏れてくる。
「はぁっ…!舐めちゃダメ…ッ!」
「嬲られるのも好きなくせに」
「やっ…!」
「どうだ…?」
「んぅ…!」
ぺちゃぺちゃとわざと卑猥な音を立ててやると恥ずかしいと身悶え身をくねらせる。
「ほら。このまま一度イかせてやる」
「やっ…上に乗りたい…!」
そんな言葉に更に驚いてしまう。
「クレイ…?」
「はぁ…。も、我慢できない…!」
今すぐ挿れたいと潤む瞳で強請られて、どうしたのかと思いながらもそのまま騎乗位で上へと乗せてやると、そのままゆっくりと手を添えながら自分で上手に挿れてきた。
「はぁッ!あ、ロックウェルの…気持ちいい…」
恍惚とした表情で自分を受け入れるクレイにもしやこれはと思いつつ、あまりにも美味しいのでそのまま味わわせてもらうことにする。
「はぁっ、あっ…、いいっ…!」
朝陽の中、好きなように動くクレイを下から見上げ堪能するのはまたいつもと違って新鮮でたまらない。
「んんっ…!あっも、イきたいッ…!」
「もう少し我慢しろ…」
「やっ…!早く…ッ!」
「仕方がないな…ここか?」
中を突きあげグッグッといいところを擦り上げてやるとそこだと言わんばかりに嬌声を上げる。
「はぁんっ!!イイっ!!」
蕩けきった顔で強請るようにもっとと腰を摺り寄せてくるクレイに、敢えて意地悪な言葉を囁く。
「欲しかったら沢山甘えて強請るといい」
「んっ…ロックウェルのおっきいのでいっぱい可愛がって…ッ!あぁっ!!」
「それから?」
「はぁッ…!いっぱい突き上げて、奥の奥まで犯し尽くして…ッ!」
「他には?」
「中にいっぱい出して、グチャグチャに掻き混ぜてッ…!」
「上出来だ…!」
「あぁんっ…!!」
その言葉と同時に望み通りたっぷりと奥の奥まで可愛がってやり何度も注いでやるとたまらないとばかりに満足げに笑いながら乱れていく。
「ひっ…!気持ちいぃッ…!!あぁあっ!!」
快楽を追い求めるように腰を振りながら燃え上がるクレイに魅了されてそのまま体位を変えて更に奥まで責め立ててやる。
「や、はぁッ!!あぁっあぁっ!!すごいぃ!!そこ、凄くいいッ!!」
「ここか?はぁッ…!」
「んふぅ…!!も、イッちゃうぅうッ…!!」
「このまま何度でも昇天させてやる…」
「や、そこダメぇぇええッ!!」
最高だと言う場所を何度も抉るように突き上げてやるとそのままビクビクと身を震わせて、連続でイき始める。
正直きゅうきゅうと締め上げてくるのでこちらも気持ち良くて仕方がない。
「このまま望み通りまたいっぱい出してやる」
「ひあぁぁああっ!!気持ちいい────ッ!!」
ドプッと中へと注ぐ度にクレイが歓喜の叫びをあげてくるからたまらない。
「くっ…!」
「はぁあぁんッ!ロックウェルの、熱くて凄いぃ!も、離れられないくらい好きッ!」
「このっ…悪酔いにも程があるぞ…!」
「んふぅ…ッ!!やぁあっ!いいっ、いいっ!!もっとぉ…!!」
結局そのまま魔力交流もしまくって、気が付けばクレイはヒクヒクと身を震わせながら気を失ってしまっていた。
「…最高すぎる」
朝から積極的に求められて乱れまくった姿につい溺れてしまった。
幸い朝早くに目が覚めていたから、今から行けば仕事には間に合う。
「離れられないのは私の方だ…」
もう一生離れてやらないぞと思いながらそっと口づけを落とし、軽くシャワーだけ浴びてから出勤した。
「ロックウェル様。二日酔いですか?」
「いや。クレイの介抱の方が大変でな」
「ええっ?!やっぱり昨日飲みすぎたせいですかね…」
シリィが心配そうに尋ねてくるから思わずため息を吐いてしまう。
「そうだな。私も少し酔っていたから、そう言えば昨日は回復魔法を掛けずに寝かせたのが悪かったみたいで…」
「ああ。悪酔いしちゃったんですね」
「…そうなんだ」
「それで今日はちょっと遅かったんですね。お疲れ様です」
「ああ。まだ心配だから、昼にでも様子を見に行ってくる」
「わかりました。こちらはお任せください」
そんな二人の会話に誰も違和感は感じていないのか今日も執務室はいつも通り回っていく。
「ん…」
クレイが目を覚ますとそこは見知った寝台の上で、何故か自分は汗だくだった。
「はぁ…。熱い」
一体どうしたんだろうと思いながら記憶を辿って、先程までの事を思い出して一気に真っ赤になってしまった。
「…しまった」
最初は確かに普通に起きたはずだったのに、どうやら酒が残っていたらしい。
どうも自分は酒や魔力が中途半端に燻ぶっていると淫乱になってしまう気がする。
自分からロックウェルに色々積極的に仕掛けてしまった気もするし、ロックウェルにどう思われたのかが心配だ。
「あ~…呆れられたかな?」
昨日は父との再会もあって少し気分が高揚していたし、うっかり勧められるままにいつも以上に呑んでしまった。
ロックウェルの前で限界まで飲んだことはこれまでなかったと言うのに、これでは格好悪くて仕方がない。
【クレイ様は本当におかしな酔い方をなさいますね~】
飲み過ぎた当日はスコンと眠ってしまうくせに、翌朝に動いた途端酔いが回るのだ。
この間ロイド達と飲んだ翌朝、うっかり紫の瞳をリーネの前で晒したのも少しだけ酒が残っていたから────。
あの時は二人と魔力交流しただけで悪酔いまではしなかったのだが、今回は酒量も多く、且つ激しく動いたせいで悪酔いしてしまったようだ。
「うぅ…何も言い訳できない…」
【別に良いのでは?ロックウェル様もお楽しみのようでしたし】
「そんなはずがないだろう?朝から積極的に迫られて仕方なく付き合ってくれたに決まっている」
【そうですかね~…。朝から悪戯していた時点でやる気満々だったように見受けましたが?】
「…?それとこれとは別だろう?」
自分が襲うのと相手から積極的に迫られてドン引くのは別問題だとクレイは言うが、ヒュースはクレイのその思考が今一つわからないとため息を吐いた。
【まあ一先ずシャワーでもお浴びになって、スッキリなさってはいかがです?】
「…そうだな」
まずはそれからだと立ち上がったのだが、たっぷり中に出された物がトロリと溢れてきてそれだけで感じてしまった。
「んっ…」
いつもはロックウェルが処理をしてくれていることが多いが、今朝は時間がなかったのかもしれない。
回復魔法だけは掛けてくれたようなので動けるのは動けるが、恥ずかしくて仕方がなかった。
(朝からこんなにいっぱい…自分から強請るなんて…)
穴があったら入りたい。
取りあえず早くシャワーに行って来ようと急いでそちらへと向かい、真っ赤になりながら朝から自己処理に励んだ。
しっかりと身支度を整えて一応ちゃんと声を掛けた方がいいかとそっと執務室へと顔を出してみると、昨日の面々とロックウェルが仕事をしている姿が見られた。
「クレイ!大丈夫か?」
「悪酔いしたんだって?」
自分に気がついたロックウェルと周辺の白魔道士達が心配げに声を掛けてくるから居た堪れない。
「う…すまない」
一応そう謝ってはみたものの、皆が優しい言葉を掛けてくれる。
「酒を勧め過ぎて悪かったな」
「結構ハイピッチだったもんな」
「早めに水を渡せばよかった。すまなかった」
そうやって気遣ってくれる面々に、有難いと思いつつもなんだか申し訳なくて俯くことしかできなかった。
「クレイ。そう落ち込むな。私は可愛いお前が見られて楽しかったぞ?」
ロックウェルのその言葉に何故か皆が面白そうに乗ってくる。
「え?クレイって酔ったら可愛いんですか?」
「…まあな」
「え~?意外と甘えてくるとか?」
「そうだな」
「それはギャップ萌えですね」
そんな言葉にクレイはふるふると震えて、ロックウェルをギッと睨み付けた。
「ひどい!もうロックウェルとは飲まない!」
そのまま踵を返して執務室から出て行ったクレイに、ロックウェルがしまったと立ち上がり慌てて追いかける。
「クレイ!からかって悪かった!」
けれどクレイは追ってくるなとばかりにそのまま影を渡って姿を消してしまった。
「…しまった」
つい朝のクレイが可愛かったせいで浮かれ過ぎたと反省する。
まさか喧嘩になるとは思っても見なかった。
これでは追うに追えない。
はぁ…と深いため息を吐いているとアレスがやってきてフォローを入れてくれる。
「ロックウェル様。朝から可愛かったのかもしれませんが、恋人をからかいすぎるのはよくありません。今日は早めにお仕事を終わらせて謝りに行かれては?」
「…ああ。そうだな」
書類を手にそっと小さな声で言ってくれたアレスに感謝しながら、ロックウェルはクスリと笑った。
「よくわかったな」
「わからない方がどうかしています」
「そうか」
そうやって執務室へと戻りながら、さてどうやって仲直りしようかなと改めて考えたのだった。
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