えっ!? そっち!? いや、骨法はそういう意味じゃ……。◇兎オヤジの見聞録◇

たゆんたゆん

文字の大きさ
207 / 333
第5章 公都

第176話 えっ!? 本当に、宜しいのですか!?

しおりを挟む
 
 あれから他愛もない世間話をしながら、公都ヴァンガニ―シャヘルにある農耕神殿へ向かってる。

 俺のぽふぽふが気持ち良いのを色々と調べてみたってとこで馬車に乗り込んだから、話が途中になってたろ?

 くまで俺の仮説だがな。

 俺の【職業】骨仙人ほねせんにんが関係してるんだろう。と言うのも、特に使わない“死にスキル”があるのさ。その名も【骨魅了ほねみりょう】。常時機能してるパッシブスキルだ。

 詳しく言うと、こんなスキルさ。

 【骨魅了】
  パッシブスキル
  ・・に好意を持たれる
  熟練度1

 色々突っ込みたい気持ちはわかる。俺もそうだ。

 「みじかっ!」って声に出そうになったからな。ああ、今のところ情報はこれだけさ。

 だから推測でしか話せん訳よ。

 考えてみろ。・・が好意を持つか? 『骨まで愛して』って歌があったのは知ってるが、骨だけ・・愛するなんてことは、真っ当に生きてる奴は当てまらねえだろ?

 そのまんま該当するとしたら、骸骨スケルトンだ。

 何となくそんな気もするんだが、それで納得してちゃぽふぽふが解明出来ねえ。

 でだ、魅了ってことは対象に作用する何らかの影響がある、と考えてみたのさ。俺が深淵しんえんの森で森河馬もりかばに掛けられてたのも魅了だ。

 ま、俺は男だから魅了されて変な方向に吹っ切れてたんだが、「魅了って何だ?」ってとこに立ち止まってみた。意味があってるかどうかは知らんが、『人の心をすっかりひきつけて、うっとりさせてしまうこと』が魅了だとすると、当てまる部分がある気がする訳よ。

 俺のぽふぽふは『癖になる。気持ち良くてボーッとなる』らしい。

 ん~まぁ、見てるとそんな感じだな。

 声が出るのは気持ち良さの部分で、気付いたら出てるんだと。まあ、それは良い。『癖になる』はきつけてるから、またして欲しくなるって事だ。んで、『気持ち良い』からうっとりさる事が出来てるんだろう。

 つまり、俺のぽふぽふは『生きてるもんの骨に、直接気持ち良さを届ける事ができるのではなかろうか』と仮説と立ててみたのさ。特に頭へのぽふぽふは感覚器官の総元締そうもとじめである脳が、頭蓋骨ずがいこつの向こう側にある。

 何かで読んだ記憶があるが、自分の力や可能性を最大限活用して何かを達成したいと言う欲求が人にはあるらしい。そうすることで達成感という悦びを脳が覚えるんだと。何とかパミンって言う物質が出るって書いてあったな。



 何が言いたいかって?



 いや、世の中には使ったらまずもんがある。麻薬がその1つだ。俺の若い頃はシンナーも出回ってたがな。まあ、そこは良い。そういうもんは、厳しい訓練や時間を大量に消費しなくても、簡単な作業で快楽を得られちまう。だから未だに止められん奴が多いんだ。

 俺が若い頃つるんでた友達ダチが、シンナーで何人かラリって死んじまいやがった。あんなもんに手を出しちゃいけねえ。

 俺のぽふぽふも、頭蓋骨→脳って直通だ。だから、『ぽふぽふがそれだったらどうするよ!?』って心配になった訳よ。いや、女神の姉さんたちが作った代物だから、そんな拙いことにはならんだろうという希望は持ってるんだが……どうもな。



 あ~何でこんな話を長々としてるかって?



 そりゃあ、隣りに座ってるイドゥベルガ悪戯婆さんの娘の前で、うっかりプラムの頭を撫でちまったのさ。

 そしたら、ガルニカ塁砦とりでから公都ここに来るときのティナみたいになってな。「撫でてみてくれ」と頼まれて、深く考えもせずにその場の勢いでぽふぽふとやっちまった訳だ。

 そしたらまあ、お察しの通り。

 俺は今、滅茶苦茶めちゃくちゃヤバい状況にある。

 口を両手で押さえ、涙目になって俺をにら猊下げいかと、「その女にして何故わたしたちを撫でないのか」と言わんばかりの目で見詰めるヒルダたち、更には御者席の覗き窓からこちらを見る、執事爺さんの冷たい視線……。



 いや、だからどうしろってんだ!?



 戦々恐々せんせんきょうきょうとする俺など気にすることなく、馬車をく馬たちの暢気のんきな鼻息が、何故か嘲笑あざわらってるかのように俺には聞こえていたーー。



                  ◆◇◆



 「ーーなのですよ! お母様、笑い事ではありません!」

 俺たちは今、親子喧嘩になりそうな様子を遠めに見てる。

 ああ、農耕神殿にはちゃんと着いたぞ? イドゥベルガの婆さんもちゃっかり居やがった。

 まあ、俺たちが迷宮でちんたら足止めを喰らってたときに、さっさと公都に来てやがるんだからな。居ないと言われた方が驚くわ。

 一応執務室らしき豪華な部屋だ。対外的にはこういう部屋の1つや2つは持っとかねえと、貴族たちに足下を見られちまうんだろうな。ま、俺には関係のねえ話だが……。

 「あんたらいつまでそれを続けるつもりだ? 用がねえんなら帰るぞ?」

 「ああ、申し訳ありません! ほら、お母様も謝って!」

 「何に対して謝れと言ってるのかしら? 子どものしつけが上手くできてないことかしらね?」

 「何をっ!」

 「まあまあ。それはもう良いから、要件を話せって」

 「分かりました」

 イドゥベルガの婆さんが微笑みながら机の上に置いてある呼び鈴を持ち上げ振る。小さいが、中に打ち金が垂れてるのが見えたがーー。



 あん? 何も聞こえん。音が出てない!?



 確かに、鈴を振ったはずなのに、音が聞こえなかったんだ。

 「ふふふ。不思議かしら? これは【遮音しゃおんの鈴】と言う魔道具です。これで、この部屋の話が外に漏れ聞こえることはないでしょう。何処にでもねずみは入り込みますからね。困ったものです」

 おっと。さっきまでの喧嘩は振りポーズかよ。

 貴族程じゃないにしろ、神殿もそれなりに探られてるって事か。宗教は都合の良いように利用されるからな。目の上のたんこぶ扱いされることもあれば、胡麻をられる時もある。

 そこを切り盛りするんだ、したたかじゃねえとやってられんてことか。

 「改めてご挨拶申し上げます。農耕神殿において教皇きょうこうの座に就いております、クラリッサ・ティルピッツと申します。母より何もお聞きになっていないと思いますので、簡単に説明させてください」

 よくお分かりで。

 この婆さん、人を驚かせて楽しんでる節があるからな。

 頭に載せた白いショールをずらさない様に、静かにお辞儀をする教皇の姉ちゃん。

 「現在、律令神殿を除く八柱神殿において、律令神殿の排斥はいせきを画策しております」

 『っ!?』

 その言葉に俺らは息を呑んだ。それだけ大事ってことだ。

 こっちの世界に来てまだ半年少々だが、基本的な事は押さえつつある。

 その一つに律令神殿がある。人族至上主義と言う、俺たちにとっては眉をひそめる信条を全面に出している一方で、世界の硬貨の製造を一手に担ってるのがこの神殿だ。

 お蔭で統一硬貨を価値の変動なく、何処に居ても使えると言う優れた硬貨が流通してる。

 国毎くにごとに裏面の刻印が違うものの、表は律令神殿の“七つ葉のつた”の刻印が打ち込んであると聞いた。まじまじと見てねからな。硬貨製造の総量が管理されてるからこそ、今の経済が成り立ってるといっても過言じゃねえだろう。

 言ってみれば、そこを排除するって事だろ?

 「おいおい。穏やかじゃねえな。硬貨もあそこで作られてるんだろ? 国が立ち行かなくなるんじゃねえのかよ?」

 「確かに、その点は懸念事項ですが、今は内定を進めている状況です」

 「内定?」

 「律令神殿の上層部が人外・・・・かも知れぬという確証を集めているところです」

 「おいおいおいっ! それこそ俺たちに話しちゃまずい情報だろうが!?」

 それが本当なら、神殿と言う組織全体が根底から覆されるぞ? んな面倒な話を俺たちに聞かせんな。

 「いえいえ。そんなことはありません。ハクト様たちに旗頭になっていただくつもりはありませんが」「調査に協力しろと?」

 被せ気味に後の言葉をつないだ。「ありませんが」でピンと来たわ。

 「理解が早くて助かります。勿論、支援は農耕神殿だけでなく、八柱の神殿全てから支援が受けれるように致します」

 「言ってることわかってんのか? 完全に宗教戦争だぞ?」

 どっちも正義と言う戦争程こええもんはねえ。

 「そうならないために、ご協力を」

 「ちっ」

 旗頭は別に立てて担がない代わりにって、何とまあしっかりほりが埋まってるじゃねえの。アキラ鬼若オニワカの事もあるし、やることはやぶさかじゃねえんだが、誘導されるってのはきれえなんだよ。思わず舌打ちしちまったわ。

 「それに先立って、ハクト様たちにはお母様と、南方正教会へ行っていただきたく思います」

 「南方正教会?」

 南があるって事は北があるよな?

 「はい。律令神殿は単独で北方正教会を名乗り、北の神聖帝国と深い繋がりを作っています。わたくしたち八柱の神殿からなる組織がそれに対抗するわけではありませんが、の神殿とたもとを分かち南方正教会を立ち上げたのでございます」

 Oh……やっぱりあるのか宗教大国が。オマケに仲が悪いのは昔からときた。

 「そこを狙われるって事もあるんじゃねえの?」

 「……」

 目を逸らさなかったが、この娘、否定しねえぞ。

 「おいおい。自分の母親をおとりに使うのかよ!? 正気か!?」

 「母をお願いします」

 「俺が断っても行くんだろ? 婆さん?」

 「老いた悪友も一緒ですが、そうなりますね」

 「ちっ。何人で行くつもりだ?」

 かーっ。このクソ婆どもきもわってやがる。ガシガシと後頭部を掻きながら、確認を取った。ここまで話を聞いて、お好きにどうぞって言える程俺は割りきれねえよ。

 「深淵しんえんの森に近い西狭砦さいさとりでからあと3人。反対の南狭砦なんさとりでから4人の8人です。付き人が1人は付くでしょうから、16人?」

 「ぶっ。結構な小隊じゃねえかよ。襲ってくださいといってるようなもんだろうが」

 「若い時はもっと無茶をしましたからね」

 とコロコロと笑う婆さん。あんたすげえわ。

 「と言うか、何でまた出掛けにゃならんのだ? 公都ここで集まっただけじゃダメなのかよ?」

 婆さんにそう返すと、娘の方が答えてくれた。

 「南方正教会に、八柱の神官が同時に祈って得られる神器じんきが湧き出る場所があるのです。祈って得られない場合、計画は神々に認められていないという証にもなります」

 大義名分ね。ネジの緩んだ勇者が好きそうな場面だぜ。チラッとヒルダたちを見たら、小さくうなずくのが見えた。俺の好きにしろってことか……。

 「阿呆あほくさ。死にたがりかよ? 死にてえなら勝手に死んどけ。何で俺が、こいつらを危険にさらさなきゃならん」

 ヒルダたちを見ながら吐き捨ててやった。とは言ってもよ。その提案を「はい、喜んで」って鵜呑うのみにできる話じゃねえだろ? 姥捨山うばすてやまに一緒に行くんじゃねえんだぞ?

 「……そう、……ですか」「……」

 まあ、こう言われれば断られたと思うだろうな。明らかに落胆の色が濃く顔に出てる。

 「2ヶ月だ」「「ーーっ!?」」

 2ヶ月と言った瞬間に2人の顔が上がった。それも同時に。親子だな。

 「2ヶ月で、出来るだけ危険を回避できる旅の計画を立てな。準備には一切手を貸さんぞ? 2ヶ月後に野暮用で出掛けにゃならんが、それが済めば一緒に行ってやる。それでも良ければ、だがな。どうする?」

 「えっ!? 本当に、よろしいのですか!?」

 俺の言葉に娘の方が喰い付いたわ。これも何かの縁だ。世話になってる部分もあるし、知らねえとこに行けるのも面白おもしれえもんな。

 「宜しいも何も、人助けは綺麗な姉ちゃんと年寄りって決めてんだ。今回はどっちも条件に合うだろ? ま、泥舟どろぶねに乗ったつもりで任せてくれや」

 「沈んでは困ります!」

 「わははははは! ま、時間はある訳だし気楽にいこうや。それよりもよ、朝もばたばた引っ張り出されてまともに飯を食ってねえんだわ。何か食わしてくれよ」「ふわあぁぁぁっ」

 素早く突っ込んできたクラリッサにうそぶくと、俺とプラムの腹が元気よく鳴っちまった。

 催促さいそくしながらプラムの頭をガシガシ撫でてやると、気持ちよさそうに声を上げるじゃねえかよ。その様子に皆の口から笑い声がこぼれ、いつしか部屋を満たしていたーー。





しおりを挟む
感想 138

あなたにおすすめの小説

備蓄スキルで異世界転移もナンノソノ

ちかず
ファンタジー
久しぶりの早帰りの金曜日の夜(但し、矢作基準)ラッキーの連続に浮かれた矢作の行った先は。 見た事のない空き地に1人。異世界だと気づかない矢作のした事は? 異世界アニメも見た事のない矢作が、自分のスキルに気づく日はいつ来るのだろうか。スキル【備蓄】で異世界に騒動を起こすもちょっぴりズレた矢作はそれに気づかずマイペースに頑張るお話。 鈍感な主人公が降り注ぐ困難もナンノソノとクリアしながら仲間を増やして居場所を作るまで。

俺が死んでから始まる物語

石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていたポーター(荷物運び)のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもないことは自分でも解っていた。 だが、それでもセレスはパーティに残りたかったので土下座までしてリヒトに情けなくもしがみついた。 余りにしつこいセレスに頭に来たリヒトはつい剣の柄でセレスを殴った…そして、セレスは亡くなった。 そこからこの話は始まる。 セレスには誰にも言った事が無い『秘密』があり、その秘密のせいで、死ぬことは怖く無かった…死から始まるファンタジー此処に開幕

チート魅了スキルで始まる、美少女たちとの異世界ハーレム生活

仙道
ファンタジー
リメイク先:「視線が合っただけで美少女が俺に溺れる。異世界で最強のハーレムを作って楽に暮らす」  ごく普通の会社員だった佐々木健太は、異世界へ転移してして、あらゆる女性を無条件に魅了するチート能力を手にする。  彼はこの能力で、女騎士セシリア、ギルド受付嬢リリア、幼女ルナ、踊り子エリスといった魅力的な女性たちと出会い、絆を深めていく。

ギャルい女神と超絶チート同盟〜女神に贔屓されまくった結果、主人公クラスなチート持ち達の同盟リーダーとなってしまったんだが〜

平明神
ファンタジー
 ユーゴ・タカトー。  それは、女神の「推し」になった男。  見た目ギャルな女神ユーラウリアの色仕掛けに負け、何度も異世界を救ってきた彼に新たに下った女神のお願いは、転生や転移した者達を探すこと。  彼が出会っていく者たちは、アニメやラノベの主人公を張れるほど強くて魅力的。だけど、みんなチート的な能力や武器を持つ濃いキャラで、なかなか一筋縄ではいかない者ばかり。  彼らと仲間になって同盟を組んだユーゴは、やがて彼らと共に様々な異世界を巻き込む大きな事件に関わっていく。  その過程で、彼はリーダーシップを発揮し、新たな力を開花させていくのだった!  女神から貰ったバラエティー豊かなチート能力とチートアイテムを駆使するユーゴは、どこへ行ってもみんなの度肝を抜きまくる!  さらに、彼にはもともと特殊な能力があるようで……?  英雄、聖女、魔王、人魚、侍、巫女、お嬢様、変身ヒーロー、巨大ロボット、歌姫、メイド、追放、ざまあ───  なんでもありの異世界アベンジャーズ!  女神の使徒と異世界チートな英雄たちとの絆が紡ぐ、運命の物語、ここに開幕! ※不定期更新。最低週1回は投稿出来るように頑張ります。 ※感想やお気に入り登録をして頂けますと、作者のモチベーションがあがり、エタることなくもっと面白い話が作れます。

最難関ダンジョンをクリアした成功報酬は勇者パーティーの裏切りでした

新緑あらた
ファンタジー
最難関であるS級ダンジョン最深部の隠し部屋。金銀財宝を前に告げられた言葉は労いでも喜びでもなく、解雇通告だった。 「もうオマエはいらん」 勇者アレクサンダー、癒し手エリーゼ、赤魔道士フェルノに、自身の黒髪黒目を忌避しないことから期待していた俺は大きなショックを受ける。 ヤツらは俺の外見を受け入れていたわけじゃない。ただ仲間と思っていなかっただけ、眼中になかっただけなのだ。 転生者は曾祖父だけどチートは隔世遺伝した「俺」にも受け継がれています。 勇者達は大富豪スタートで貧民窟の住人がゴールです(笑)

クラス転移したら種族が変化してたけどとりあえず生きる

あっとさん
ファンタジー
16歳になったばかりの高校2年の主人公。 でも、主人公は昔から体が弱くなかなか学校に通えなかった。 でも学校には、行っても俺に声をかけてくれる親友はいた。 その日も体の調子が良くなり、親友と久しぶりの学校に行きHRが終わり先生が出ていったとき、クラスが眩しい光に包まれた。 そして僕は一人、違う場所に飛ばされいた。

男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件

美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…? 最新章の第五章も夕方18時に更新予定です! ☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。 ※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます! ※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。 ※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!

クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?

青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。 最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。 普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた? しかも弱いからと森に捨てられた。 いやちょっとまてよ? 皆さん勘違いしてません? これはあいの不思議な日常を書いた物語である。 本編完結しました! 相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです! 1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…

処理中です...