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第5章 公都
第190話 えっ!? ちょっと、待て! 我は、我が名はアドヴェル~あぁんっ!
しおりを挟むヒルダは何事もなかったように、血の臭いを纏って上がって来た。
お、おい、青い小鳥喰っちまったのか!? って思ったら、ヒルダの頭の上に乗ってたよ。
ーーほっ。紛らわしい事してんじゃねえよ。
気が付いたのは、俺とプラムぐらいだろう。プラムがチラッと俺を見上げてきたから間違いない。にこりとしながら右の人差し指で「シー」のサインを送っておいたから口には出さんと思う。
マギーがヒルダの側まで行けばどうかってくらいのレベルだ。婆さんたちやプルシャン、ロサ・マリアも気付かんだろうさ。
何を喰って、いや、口にして来た?
後で青い小鳥に確認だな。
仮面には血糊や血飛沫が付いてないってことは、仮面を外してたんだろう。未だに【状態】が【木乃伊化】だからな。何とかしてあの皺くちゃから元に戻してやりたいんだが、さっぱり戻す方法が分からん。
まあ、生きてるだけで丸儲けとは言うが、流石にあれは女には辛い仕打ちだ。
と言っても、初めは骸骨だったからな。それを思えば……と言う思いもあるが、何をどうしたら骸骨から木乃伊に変わったのかさえ解ってねえんだからお手上げさ。
チラッと見たら、婆さんたちのとこでドカッと大きな宝箱のような箱を取り出して見せてるじゃねえか。おうおう、金銀財宝だ。どうするのかね?
「300年とこれからの事を考えれば全く足らぬと思うが、使ってもらいたい」
「ええっ!? 神殿になんて勿体なーーん゛ーっ! ん゛ーーっ!!」
ヒルダの進言にロサ・マリアが透かさず口を挿むが、マギーに口を塞がれて引き摺られて行った。……達者でな。
なる程。ま、ヒルダの家の金だ。使い道まで口を出すかよ。気が済む様にするのが一番さ。
「これからの旅に必要では?」
「主君が使いようがないほど貯め込んでいるからな。吾には必要のないものだ。それに旅に使えそうなものは先に回収させてもらっているし、何も問題ない」
婆さんの確認にそう言って肩を揺らすヒルダ。随分リラックスしてるな。
「そういうことでしたらありがたく頂戴致しましょう。クラリッサ」
「はい。ありがとうございますヒルデガルド様。神殿の皆を代表して感謝申し上げます」
「最早家もない身だ。ヒルダで構わないぞ。また訪れた時に参拝させてもらえるだろうか?」
「勿論でございます。ハクト様を始め、我が家の様にお使いください。それが農耕神殿の総意でございます」
クラリッサが下腹部に両手を重ねてお辞儀したのを見てドキリとしちまった。
Oh……。農耕神殿じゃ、非公式に使徒認定してるってことかよ。勘弁してくれ。
「主君」
「おう。ちゃんと墓参りできたかよ?」
「うむ。主君にはこれを渡しておくぞ」
そう言って【空間収納】か革の巾着袋を取り出すと、俺に手渡してくれたのさ。ああ、俺のは【無限収納】だが、ヒルダのは【空間収納】でな。俺よりずっと容量が小さい。おまけに時間の経過があるんだ。俺のはねえがな。
「開けても?」
「うむ」
巾着袋を開けてみると、直径3分の1ペースの色んな宝石がゴロゴロ入ってたよ。後で種類の確認だな。と思ったらぬっとロサ・マリアの頭が巾着袋に被さってきたんだよ。
「うおっ!?」
「うわーっ! 属性魔力が宿った宝石ね! よく魔法武器や杖に付いてるけど、宝石だけって珍しいわ! ご主人様、1つもらっん゛ーっ!? ん゛ん゛ーーっ!!」
エルフって言うのはかなり自由なんだな。いや、こいつが特別騒がしいのか判らんが、巾着袋に手を伸ばしたとこでマギーに御用となった。……骨は拾ってやる。
「それと主君。これなのだが、スピカがこれを主君に渡せと言うので持って来たのぞ?」
「ん? おい、こりゃ……」
ヒルダの【空間収納】から出てきたのは、俺が競売で競り落としたエメラルドの塊と同じ、エメラルドの塊だったのさ。厳密には形が違うものの、あのエメラルドに良く似てる。驚かねえ方が可怪しいだろう。
「ああ。ありがとさん。似たような物を持ってるからな。一緒にしとけば、その内何か判るだろさ。で、お前は大丈夫か?」
「……問題ないと言いたいが、些か疲れたようだ。先に部屋に戻っても良いだろうか?」
「おう。そうしろ。俺も後で顔を出す。マギー、皆と一緒に部屋に戻ってくれるか? プルシャン、ヒルダを頼む。俺は婆さんと少し明日の事を詰めてから部屋に戻る」
「畏まりました」「うん、分かったよ!」「あ゛~ひどい目に遭ったわ……」
ロサ・マリアの呟きが聞こえたが無視だ。本当、懲りねえ奴だよ。この際、しっかりマギーに鍛えてもらえ。プラムと一緒にな。
ゾロゾロと階段を上がっていく女たちの後ろ姿を見送って、俺は婆さんたちに向き直った。スピカは俺の頭の上に戻って来て毛繕いを始めてる。
「このエメラルドの塊なんだが、これに似た物を競り落としたせいで猊下と呼ばれてる女に襲われた。恐らくだが律令神殿の関係者だろうと俺は睨んでるがね。まあ、それは良い。このエメラルドについて何か知らねえか? こんな図ったかの様に、俺の手元へ集まるのがどうも気持ち悪くてな」
「わたしは分かりません。始めてみました。お母様はどうですか?」
「……南方正教会で良く似た物を見た記憶が。……何十年も昔の話ですから、今もそこにあるかどうかは保証できません。何か目を引くエメラルドであることは否めませんが、これが何なのかは皆目見当が付きませんね」
クラリッサはダメ。婆さんは少し希望あり。
どの道、南方正教会へ行かねえと判らんと言うことだな。
「ま、少しでも情報があればありがたい。明日は同行者を拾って行くのか?」
律令神殿のを除く8つの神殿から、爺さん婆さんがお伊勢参りならぬ南方正教会参りに出ると聞いた。俺らはそのお守りだ。他の神殿からどれだけ人数が来るのか分からん。
聞いてた話では最小人数で、と言うことだがこういうもんは蓋を開けてみんと判らんもんさ。
「いえ、昼の鐘が鳴るまでに東門の外へ出ます。そこで待ち合わせております」
昼迄はのんびりできるって事だ。
「そうか。ま、俺たちは荷を纏めんでもそのまま出れる。準備ができたら呼びに来てくれや」
2人にそう言い残し、クルッと背を向けて肩越しにヒラヒラと左手を振る。
さっき微かに臭った血の残り香のことを思いながら、俺はヒルダたちの後を追って階段にゆっくりと足を掛けるのだったーー。
◆◇◆
「なあスピカさんや」
部屋に戻る廊下を歩きながら、頭の上でまだ毛繕いを続けている青い小鳥に声を掛ける。
『ん? 何ですか、ハクトさん』
「お前さん、ヒルダと一緒に墓に下りただろ?」
『はい。目星い物はヒルダさんが全部持って上がりましたからね。後は先祖代々のお墓ばかりでしたよ?』
「そこだ。何か喰うなり、飲んでなかったか?」
『そういえば、1本抱け赤黒い液体の入った瓶を飲んでましたね。容量は1セクスタリウスくらいでしょうか?』
「待て待て。その言葉は初めて聞いたぞ。1せくりたりうす? 何だそりゃ?」
『液体の容量の単位ですよ。そうですね~。ハクトさんの居た地球の単位で言えば、約550ccでしょうか。細かく言えばもう少し少ないんですが、計算しやすいでしょ?』
「ま、まあな。1セクリタリウスが550ccな。で、その赤黒い液体は何だったんだ?」
『さあ?』
「さあって、お前……」
『だって、大分ここの人たちが祈りを捧げてくれるようになって力が戻って来たんですが、人や物を覗き見れる程じゃないんですもの。判らない物は判らないんです!』
「あ~、そりゃ悪かったな。でも、それだけ分かれば御の字さ。ありがとな?」
ま、血らしき物を飲んだのが分かっただけでも良しとするか。300年も前のもんだろ!? まさか腹壊して、便所に行きたかったのか!? ……有り得るのが怖えな。
『えへへへ。そうですか? 頭を撫でてふあああぁぁっ』
スピカが全部言い切る前に、頭を撫でてやった。相変わらず、効果覿面だ。
そんなことをしていると、いつの間にか部屋の前に戻っていた。
出発前夜だからといって自重する面々じゃないのは、ここ数ヶ月で実感してる。今夜も、今夜とて直ぐには寝させてくれんだろう。前の夜の分まで搾り取られるに決まってる。
終われば、夢の中で正妻とにゃんにゃんだ。
同行者が居る旅じゃまともに出来んからと、色んな意味で……寝かせてもらえんだろう。
こんな爛れた生活してて良いのかと思う俺も居れば、求められる内が華だぞ、と囁く俺も居る。結果欲望に流されちまうんだが、皆が納得してればそれで良いかと思うことにしたよ。
こんこん
「おう、帰ったぞ」
ノックはマナーだからな。最低限のことはして扉を開ける。ノックして数拍間を取って開けるのがポイントだ。
「は? 誰?」
部屋に入ると直ぐ前に食事もできる円卓があり、その奥に大きめのベッドが隅の壁に沿って置いてあるだがよ。知らねえ姉ちゃんが全裸でふにゃとアヒル座りをしてこっちを見てるんだ。
周りを見ると、マギーもプルシャンも、プラムもロサ・マリアも居るが、一様に顔が引き攣ってるじゃねえか。ヒルダが居ねえ。一緒に帰ったんじゃなかったのかよ。
やっぱりあれか、変なもん飲んで腹壊したか?
「ヒルダが居ねえが? それにこの素っ裸の綺麗な姉ちゃん誰だ?」
問い掛けてそれぞれを見るんだが、俺と目を合わせた途端、4人が4人ともベッドの方に視線を流すじゃねえか。
どういうこった?
改めてベッドの上に座ってる姉ちゃんを、まじまじと見る。
白肌に、燃えるような緋色の髪を背中までサラリと伸ばした美女が、二重の奥に潤む金色の瞳で俺を見詰め返してる。マギーやプルシャンの物に比べれば確かに見劣りするが、それを差し引いても存在感のある白い膨らみが呼吸に合わせて静かに揺れてるのが見えた。
ヒルダは居ねえ。で、「ヒルダは?」って聞くとこの姉ちゃんを見る。
……この姉ちゃんを見る。
……この姉ちゃん。
「はああああっ!? この姉ちゃんがヒルダあああっ!?」『えええっ!? 人に戻ってる!?』
俺の叫びに4人の頭が上下に動くのが見えた。青い小鳥も驚いてるってことは知らねえ作用が出たって事だ。スピカが飲んでるのを見たって言う血の所為か!?
どちらにせよ、骸骨→木乃伊→人になれたって事だ。【ステータス】を見れば呪いが解けてるって出てるはずだろう。
「ヒルダ……なのか?」
その言葉にコクリと肯くヒルダ。
その姿を見て俺の中でなにかがプツリと音を立てて切れた。
「……そうだとも、そうでないとも言える。我はきゃあっ!!?」『「「「「あっ!?」」」」』「良かったなあっ!! どうやれば元に戻るかって心配してたんだよっ! ん~~ぱあっ!!」
ヒルダが何か言おうとしてるが良く分からん。飛びついた勢いでベッドに倒し、口を塞いだ。
「んぱっ! ちょ、ちょっと待て。我の話をあんっ!」「いいや、待たんね。これまでずっとお預けだっただろ? プルシャンやマギーにしてやった分しっかりしてやるからな!」
むんずと胸を握ると、心地良い張りが俺の掌を押し返して来た。
いかんいかん。落ち着け。落ち着いてヒルダをリードするんだ。
優しく肌を扱わねえとな。
啄むように柔らかい肌に鼻の先を当てると、髭が擽ったいのか身を捩るヒルダ。
段々と丘陵地帯を味わいながら抜け、髪と同じ色の赤い草むらに隠れる蕾を探す。
「えっ!? ちょっと、待て! 我は、我が名はアドウ゛ェル~あぁんっ! ヒルダでありあぁあん! んふっ! ちょ、くふぅんっ。あ、そこわぁっ! 待っひんっ! だ、ダメッ。 舐めちゃきゃふぅん。 あ、ぁ、あ、ぁ、あぁああぁぁぁーーーーーーっ!!!」
十日余りの双子月の光がカーテンの隙間から優しく差し込む割り振られた部屋で、出立前夜、俺は兎の皮を被った狼になったーー。
第3幕 了
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