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9、武器命名
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それから私たちは3日間、付近の魔物を倒してキリヤのレベルと武器の習熟度を上げつつ、お金を貯めて次の街へ向かう準備をしていた。
ちなみに女将さんはライナちゃんを助けた次の日以降も宿代は払わなくていい、と言ってくれたが、それはさすがに申し訳ないので、初日以外は魔物を倒したお金で宿代を払ったのだった。
「しかし、ずいぶん上手になったじゃない、チャクラムの扱い。最初はどうなることかと思ったけど……。腐っても、変態でも勇者ってことね!」
「変態は関係ないと思うが……。ライナを助けた時の感覚がそれ以降も残っていてな。コツを掴んだようだ。そして…………」
「そして?」
「チャクラムの扱いが上手くなればなるほどチャクラムが輝いて見える! もはや敵ではなくチャクラムばかりに目を奪われている…………はあ、はあ! …………このままではチャクラムの躍動する姿を見た時の感動で立つ鳥肌が臨界点に達して鳥類に転生してしまいそうだ!」
「…………気持ち悪いを通り越して怖いを通り越して、ついに発言の内容が理解できなくなったんだけど……とりあえず世界を救うまでは人としての形を保っててよね…………」
そこで、私はふと疑問に思っていたことを口にする。
「ねえ、そのチャクラム。名前とか付けないの?」
「名前?」
「うん。キリヤに限らず武器に過度な愛着を持つ冒険者は意外と珍しくなくてね、そういう人は武器に名前を付けてるものなのよ」
「リミアは付けているのか?」
「いや? 付けてないけど。……そういえばこの杖、もう1年以上使ってるなあ。そろそろ買え時かな? 汚れが目立ってきたし。あんまり高値で売れなそうだし、買い替えたらつっぱり棒にでもしようかしら」
「お前…………武器に対する執着が無さすぎるだろ! さては手入れもちゃんとしていないな!?」
「え? いや……別に刃のついてる武器とちがって切れ味悪くなるとかも無いし……。手入れはしたことないけど?」
それでも全然使えてるからOKだ。
「何だと!? お前はもっと武器を大切にした方がいい! 武器はつねにともに在って、同じ旅路を行く仲間だろ!」
「いやいや、武器は武器でしょ。そんなこと言ってると壊れた時に捨てられなくなるわよー」
「捨てるか! たとえこのチャクラムが道中壊れてしまうことがあっても、最後まで行動を共にするぞ!」
「まったく……相容れないわね、その考え…………。 ! キリヤ!」
「? どうした? なっ!?」
いきなり背後から魔物が現れ、キリヤのチャクラムを奪って逃走する。
「またあのオオカミか! 追いかける!」
キリヤはダッ、と走り出す。
「お、追いかけるったって、もし追いついたとしても武器がないんじゃやられちゃうわよ!」
「なんとかして奪い返すさ!」
「なんとかって…………ああもう!」
私も仕方なくキリヤの後を追いかける。
***
「見つけたぞ!」
魔物を見つけた……と思ってひらけた場所に出た途端、私は目を丸くする。
「な…………ほ、他にも魔物が! しかも二体も!」
「もしかして、こないだ倒した奴の仇をとりに誘い出したっていうのか……!」
「や、やばい! 逃げましょキリヤ! チャクラムが手元にあればなんとかなるかもだけど、今の状況じゃ勝ち目がない!」
「……いや、こいつらは逃がしてくれないだろう。それに、俺はチャクラムを取り返しに来たんだ! 逃げてたまるか!」
「バカ! 命のが大事でしょ!? やだむり逃げる!」
キリヤは私を手で制する。
「…………大丈夫だ。きっと心の底から呼びかければ、チャクラムが応えてくれる!」
「…………はあ?」
「見ていろ。さあ、応えてくれ、『紅蓮・黒龍戦輪弐式』!」
「……………………」
チャクラムはおろか、魔物も私もぴくりとも動かなかった。
「……え? 今の、もしかして名前? ちょ……それはさすがに、ぷっ、あはははは! 漢字! 漢字多っ! ていうか紅蓮でも黒龍でも弐式でもないじゃない! 武器に変なプレッシャー与えるのやめなさいよ! あはははは!」
「グルハハハハハハハハ……!」
魔物まで笑い出したし!
「…………おいお前ら、俺は真面目だ。笑うな!」
「だ、だって、あの刃を丸くしただけのチャクラムが紅蓮……こくりゅ……だめだ、はははははははは!」
「はっ、さては横文字が好みなのか? ならば応えてくれ、エンシェントダークネスチャクラムバージョンⅡ!」
「……………………」
再び、訪れる静寂。
「……あっはっはっは! エンシェント感もダークネス感もゼロなんだけど! そしてなんでバージョンアップさせるの? 1じゃダメなんですか? あははははははは!」
「グルハハハハハハハハ!!」
「お前らいい加減にしろ! ……と見せかけて今だ!」
キリヤは隙をついて魔物からチャクラムを奪おうと突進する。が、あえなく魔物に避けられる。そして魔物が逆にキリヤに突進を始める。
「くそっ……! いったん走るぞリミア!」
「わあ! なんでこっちに逃げてくるのよ!? あんたが狙われてるんだから別の方向に逃げなさいよ!」
三体の魔物から逃げる私たち。
「ど、どうするの? このままじゃすぐ追い付かれる!」
「どうもこうも、俺はチャクラムを信じる! ……まさか!」
「ど、どうしたの?」
「わかったかもしれない。チャクラムが応じてくれる方法が!」
「え?」
そう言ってキリヤはいきなり立ち止まる。
「ちょ、キリヤ!?」
「応えるんだ、ノーマルチャクラム!」
「え? それって……」
その瞬間、チャクラムがひとりでに回転を始め、魔物を一体、二体、そして三体と、吹き飛ばしていく。
「う、うそ…………」
そうして数回にわたって魔物を切り刻んだチャクラムは、キリヤの元に戻ってくる。
「倒しちゃった…………」
「そう。これが俺と『ノーマルチャクラム』の力だ」
チャクラムを掲げるキリヤ。
「『ノーマルチャクラム』って、そのチャクラムの正式名称じゃない。どういうこと?」
癖のない、悪く言えば特徴のない、初心者用の武器である。
「ああ。このチャクラム、名前なんか勝手に付けるなっ、てタイプだったようだ。まったく、ひねくれた奴だ」
「ま、まさかほんとに武器に意思があるとは…………」
今までこんな光景を見たことなかったから、素直に驚く。……ていうか、たぶんノーマルチャクラムは名前を付けてほしくないんじゃなくて、キリヤに付けられる名前が気に入らなかったにちがいない。
「……え? ってことは、私の杖も…………」
私は手に持っている杖を見つめる。…………ちょっと、磨いてみようかな。
どうあれ、これで街へ旅立つのに十分な資金が貯まったのだった。
ちなみに女将さんはライナちゃんを助けた次の日以降も宿代は払わなくていい、と言ってくれたが、それはさすがに申し訳ないので、初日以外は魔物を倒したお金で宿代を払ったのだった。
「しかし、ずいぶん上手になったじゃない、チャクラムの扱い。最初はどうなることかと思ったけど……。腐っても、変態でも勇者ってことね!」
「変態は関係ないと思うが……。ライナを助けた時の感覚がそれ以降も残っていてな。コツを掴んだようだ。そして…………」
「そして?」
「チャクラムの扱いが上手くなればなるほどチャクラムが輝いて見える! もはや敵ではなくチャクラムばかりに目を奪われている…………はあ、はあ! …………このままではチャクラムの躍動する姿を見た時の感動で立つ鳥肌が臨界点に達して鳥類に転生してしまいそうだ!」
「…………気持ち悪いを通り越して怖いを通り越して、ついに発言の内容が理解できなくなったんだけど……とりあえず世界を救うまでは人としての形を保っててよね…………」
そこで、私はふと疑問に思っていたことを口にする。
「ねえ、そのチャクラム。名前とか付けないの?」
「名前?」
「うん。キリヤに限らず武器に過度な愛着を持つ冒険者は意外と珍しくなくてね、そういう人は武器に名前を付けてるものなのよ」
「リミアは付けているのか?」
「いや? 付けてないけど。……そういえばこの杖、もう1年以上使ってるなあ。そろそろ買え時かな? 汚れが目立ってきたし。あんまり高値で売れなそうだし、買い替えたらつっぱり棒にでもしようかしら」
「お前…………武器に対する執着が無さすぎるだろ! さては手入れもちゃんとしていないな!?」
「え? いや……別に刃のついてる武器とちがって切れ味悪くなるとかも無いし……。手入れはしたことないけど?」
それでも全然使えてるからOKだ。
「何だと!? お前はもっと武器を大切にした方がいい! 武器はつねにともに在って、同じ旅路を行く仲間だろ!」
「いやいや、武器は武器でしょ。そんなこと言ってると壊れた時に捨てられなくなるわよー」
「捨てるか! たとえこのチャクラムが道中壊れてしまうことがあっても、最後まで行動を共にするぞ!」
「まったく……相容れないわね、その考え…………。 ! キリヤ!」
「? どうした? なっ!?」
いきなり背後から魔物が現れ、キリヤのチャクラムを奪って逃走する。
「またあのオオカミか! 追いかける!」
キリヤはダッ、と走り出す。
「お、追いかけるったって、もし追いついたとしても武器がないんじゃやられちゃうわよ!」
「なんとかして奪い返すさ!」
「なんとかって…………ああもう!」
私も仕方なくキリヤの後を追いかける。
***
「見つけたぞ!」
魔物を見つけた……と思ってひらけた場所に出た途端、私は目を丸くする。
「な…………ほ、他にも魔物が! しかも二体も!」
「もしかして、こないだ倒した奴の仇をとりに誘い出したっていうのか……!」
「や、やばい! 逃げましょキリヤ! チャクラムが手元にあればなんとかなるかもだけど、今の状況じゃ勝ち目がない!」
「……いや、こいつらは逃がしてくれないだろう。それに、俺はチャクラムを取り返しに来たんだ! 逃げてたまるか!」
「バカ! 命のが大事でしょ!? やだむり逃げる!」
キリヤは私を手で制する。
「…………大丈夫だ。きっと心の底から呼びかければ、チャクラムが応えてくれる!」
「…………はあ?」
「見ていろ。さあ、応えてくれ、『紅蓮・黒龍戦輪弐式』!」
「……………………」
チャクラムはおろか、魔物も私もぴくりとも動かなかった。
「……え? 今の、もしかして名前? ちょ……それはさすがに、ぷっ、あはははは! 漢字! 漢字多っ! ていうか紅蓮でも黒龍でも弐式でもないじゃない! 武器に変なプレッシャー与えるのやめなさいよ! あはははは!」
「グルハハハハハハハハ……!」
魔物まで笑い出したし!
「…………おいお前ら、俺は真面目だ。笑うな!」
「だ、だって、あの刃を丸くしただけのチャクラムが紅蓮……こくりゅ……だめだ、はははははははは!」
「はっ、さては横文字が好みなのか? ならば応えてくれ、エンシェントダークネスチャクラムバージョンⅡ!」
「……………………」
再び、訪れる静寂。
「……あっはっはっは! エンシェント感もダークネス感もゼロなんだけど! そしてなんでバージョンアップさせるの? 1じゃダメなんですか? あははははははは!」
「グルハハハハハハハハ!!」
「お前らいい加減にしろ! ……と見せかけて今だ!」
キリヤは隙をついて魔物からチャクラムを奪おうと突進する。が、あえなく魔物に避けられる。そして魔物が逆にキリヤに突進を始める。
「くそっ……! いったん走るぞリミア!」
「わあ! なんでこっちに逃げてくるのよ!? あんたが狙われてるんだから別の方向に逃げなさいよ!」
三体の魔物から逃げる私たち。
「ど、どうするの? このままじゃすぐ追い付かれる!」
「どうもこうも、俺はチャクラムを信じる! ……まさか!」
「ど、どうしたの?」
「わかったかもしれない。チャクラムが応じてくれる方法が!」
「え?」
そう言ってキリヤはいきなり立ち止まる。
「ちょ、キリヤ!?」
「応えるんだ、ノーマルチャクラム!」
「え? それって……」
その瞬間、チャクラムがひとりでに回転を始め、魔物を一体、二体、そして三体と、吹き飛ばしていく。
「う、うそ…………」
そうして数回にわたって魔物を切り刻んだチャクラムは、キリヤの元に戻ってくる。
「倒しちゃった…………」
「そう。これが俺と『ノーマルチャクラム』の力だ」
チャクラムを掲げるキリヤ。
「『ノーマルチャクラム』って、そのチャクラムの正式名称じゃない。どういうこと?」
癖のない、悪く言えば特徴のない、初心者用の武器である。
「ああ。このチャクラム、名前なんか勝手に付けるなっ、てタイプだったようだ。まったく、ひねくれた奴だ」
「ま、まさかほんとに武器に意思があるとは…………」
今までこんな光景を見たことなかったから、素直に驚く。……ていうか、たぶんノーマルチャクラムは名前を付けてほしくないんじゃなくて、キリヤに付けられる名前が気に入らなかったにちがいない。
「……え? ってことは、私の杖も…………」
私は手に持っている杖を見つめる。…………ちょっと、磨いてみようかな。
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