4 / 50
4 ルルーの悲鳴
しおりを挟む
ここは、アリエヘン冒険者ギルド、通称【ルルーの酒場】である。
普段はゴツい男共でごった返す騒がしいギルドであったが、この日だけは違った。
そこにいる誰もが、ある一人の人物に目を奪われ、静まりかえっている。
その者を一言で表すなら……
【光】
七色に光り輝く艶やかなシルクのドレスに、それと対照的な禍々しい闇のオーラを放つ剣。
それらを装備して現れたのは、金髪の美しい少女だった。
眩しいくらいの光と、悍ましい程の闇を纏うその姿は、神々しさすら放っており、見る者全ての心を奪っていく。
そして誰もが直感した……。
あれが今代の勇者であると。
「すいません。窓口は、ここであってますか?」
透き通るような美しくも力強い声が、静まり返ったフロアに響き渡った。
その声を聞いた者達は、何故か、体の内側から熱くなって勇気が湧き上がってくる。
そして声をかけられた当の本人
ルルー
でさえも、その声が自分に向けられたものである事に気づけないほど、目の前にいる女性
勇者ビビアン
に見惚れてしまった。
「あの! 聞いてますか!?」
ビビアンは声をかけてるのに、いつまでもぼけっとしているこの受付の女に苛立ち始める。
ビビアンからしてみれば、この現状を作り出した原因が自分だとは露ほど思わない。
まさか周りから、自分がそんなにも神々しく見られているなんて、思いもしないし考えもしない。
今、彼女の中にあるのは、
サクセスに会いたい!
という思いだけで、他の事は全く眼中に入っていなかった。
「は、はい! あたしがこのギルドの窓口をやっております、ルルーというものです。」
ビビアンの苛立った二度目の声で我に返ったルルーは、緊張のあまり慣れない丁寧な言葉で応対する。
まるで、いきなり超有名なアイドルに声をかけられて焦っているような感じだ。
「そうですか。では、教えてください。サクセスという男の子が、一ヶ月前にここにきませんでしたか? 今どこにいますか? 今すぐ会わせてください!」
ビビアンは、聞くと言っておきながら、矢継ぎ早に質問しつつ、最後にはお願いになっていた。
その勢いに飲まれたルルーは、一瞬声が出せなくなるも、なんとか記憶を掘り起こして思い出す。
サクセス……サクセス……
一ヶ月前……
ん?
まさか!?
あの酒に弱い少年のことさね?
ルルーは、何とか思い出す事が出来た。
サクセスは夜の酒場にも一度しか顔を出さず、数日もしたら、すぐに馬車を借りて旅立ってしまった。
その為、ルルーの記憶には薄くしか残っていなかったのである。
「はい、その者なら知っております。この町にきて冒険者登録をすると、数日もしたら仲間を連れてテーゼに向かいました。お探しであれば、各ギルドに連絡をする事も可能ですが?」
ルルーはやっと冷静を取り戻し、通常通りの説明をビビアンにする。
が、それを聞いたビビアンは
……激怒した!
「ちょっと! どう言うことよ! あんなに弱いサクセスが簡単にこの町から移動できるはずがないわ! あなた嘘をついてるわね!? 隠すなら斬るわよ!」
ビビアンから、激しい殺気が迸る。
光のドレスから放たれている神聖なオーラが、禍々しい剣のオーラで覆い隠された。
さっきまで見惚れていた周りの冒険者達も、その殺気に当てられて、体がガクガクと震え出すと、両手で頭を押さえ始める。
当然それを直撃しているルルーは、年甲斐もなく失禁してしまいそうになるほど震えていた。
ルルーは直感した。
今、まさに自分が命の危機にあると。
言葉を間違えれば、一瞬で首を切り落とされる。
ビビアンの殺気は、ルルーにそう感じさせる程に激しいものであった。
その様子を隣で見ていたシャナクは、すかさず助けに入る。
「勇者様、少し落ち着かれよ。そんなに威圧しては聞く事もきけまい。そうなれば、後悔する結果になりようぞ。」
ビビアンの強すぎる存在感に隠れてしまっていたが、実はシャナクはビビアンの隣にずっと立っていた。
そしてシャナクは、冷静にビビアンを諭しているように見えるが、彼の内心は全く違う。
何でこの勇者はこんなに怖いんだよ。
もう帰りたい!
であった。
そう、この男は聡明な見た目と話し方から勘違いされやすいが、本当は凄く臆病な男である。
そんな彼が願う事はただ一つ。
この抜き身の剣のようなじゃじゃ馬(ビビアン)は、自分の手には負えない。
故に、早く他の仲間が欲しい。
それだけだった。
だがシャナクの勇気ある行動のおかげで、ビビアンも少しだけ冷静になる。
「そうね、少し焦りすぎたわ。ごめんなさい。サクセスの事になると、どうしても抑えられなくて……。わかったわ、とりあえず知っている事を全部話してちょうだい。」
勇者が落ち着いた事で、フロアに広がっていた
状態異常【恐慌】は解除された。
その後ルルーから話を聞くに、サクセスはとても綺麗な女性二人と、その仲間を助けに北の森に向かったとの事。
それだけ聞くと、ビビアンから再度激しい負のオーラが発せられる。
「ひッ!」
ルルーはその憎悪の眼差しを見て、小さな悲鳴を漏らした。
「そう……そうなのね。だからあれほど言ったのに……早速悪い女に騙されるなんて……。今頃森で身ぐるみを剥がされて泣いているわ。早く助けなきゃ! 後、その女達は……絶対コロス!!」
ビビアンの体からドス黒いオーラが迸る。
その姿はとても勇者には見えない。
むしろ、魔王に近いものを感じる。
そしてビビアンは、直ぐに冒険者ギルドを飛び出した。
一方、目の前で激しい殺意を当てられたルルーは、恐怖のあまり、遂に失神してしまう。
ルルーが気絶した事で、仲間の募集ができなくなったシャナクは、
仲間を募集している。
出来るだけ強い男のみ。
とだけ書いた手紙と、100ゴールドを入れた小袋を受付の机に置き、飛び出して行ったビビアンを追うのだった……。
普段はゴツい男共でごった返す騒がしいギルドであったが、この日だけは違った。
そこにいる誰もが、ある一人の人物に目を奪われ、静まりかえっている。
その者を一言で表すなら……
【光】
七色に光り輝く艶やかなシルクのドレスに、それと対照的な禍々しい闇のオーラを放つ剣。
それらを装備して現れたのは、金髪の美しい少女だった。
眩しいくらいの光と、悍ましい程の闇を纏うその姿は、神々しさすら放っており、見る者全ての心を奪っていく。
そして誰もが直感した……。
あれが今代の勇者であると。
「すいません。窓口は、ここであってますか?」
透き通るような美しくも力強い声が、静まり返ったフロアに響き渡った。
その声を聞いた者達は、何故か、体の内側から熱くなって勇気が湧き上がってくる。
そして声をかけられた当の本人
ルルー
でさえも、その声が自分に向けられたものである事に気づけないほど、目の前にいる女性
勇者ビビアン
に見惚れてしまった。
「あの! 聞いてますか!?」
ビビアンは声をかけてるのに、いつまでもぼけっとしているこの受付の女に苛立ち始める。
ビビアンからしてみれば、この現状を作り出した原因が自分だとは露ほど思わない。
まさか周りから、自分がそんなにも神々しく見られているなんて、思いもしないし考えもしない。
今、彼女の中にあるのは、
サクセスに会いたい!
という思いだけで、他の事は全く眼中に入っていなかった。
「は、はい! あたしがこのギルドの窓口をやっております、ルルーというものです。」
ビビアンの苛立った二度目の声で我に返ったルルーは、緊張のあまり慣れない丁寧な言葉で応対する。
まるで、いきなり超有名なアイドルに声をかけられて焦っているような感じだ。
「そうですか。では、教えてください。サクセスという男の子が、一ヶ月前にここにきませんでしたか? 今どこにいますか? 今すぐ会わせてください!」
ビビアンは、聞くと言っておきながら、矢継ぎ早に質問しつつ、最後にはお願いになっていた。
その勢いに飲まれたルルーは、一瞬声が出せなくなるも、なんとか記憶を掘り起こして思い出す。
サクセス……サクセス……
一ヶ月前……
ん?
まさか!?
あの酒に弱い少年のことさね?
ルルーは、何とか思い出す事が出来た。
サクセスは夜の酒場にも一度しか顔を出さず、数日もしたら、すぐに馬車を借りて旅立ってしまった。
その為、ルルーの記憶には薄くしか残っていなかったのである。
「はい、その者なら知っております。この町にきて冒険者登録をすると、数日もしたら仲間を連れてテーゼに向かいました。お探しであれば、各ギルドに連絡をする事も可能ですが?」
ルルーはやっと冷静を取り戻し、通常通りの説明をビビアンにする。
が、それを聞いたビビアンは
……激怒した!
「ちょっと! どう言うことよ! あんなに弱いサクセスが簡単にこの町から移動できるはずがないわ! あなた嘘をついてるわね!? 隠すなら斬るわよ!」
ビビアンから、激しい殺気が迸る。
光のドレスから放たれている神聖なオーラが、禍々しい剣のオーラで覆い隠された。
さっきまで見惚れていた周りの冒険者達も、その殺気に当てられて、体がガクガクと震え出すと、両手で頭を押さえ始める。
当然それを直撃しているルルーは、年甲斐もなく失禁してしまいそうになるほど震えていた。
ルルーは直感した。
今、まさに自分が命の危機にあると。
言葉を間違えれば、一瞬で首を切り落とされる。
ビビアンの殺気は、ルルーにそう感じさせる程に激しいものであった。
その様子を隣で見ていたシャナクは、すかさず助けに入る。
「勇者様、少し落ち着かれよ。そんなに威圧しては聞く事もきけまい。そうなれば、後悔する結果になりようぞ。」
ビビアンの強すぎる存在感に隠れてしまっていたが、実はシャナクはビビアンの隣にずっと立っていた。
そしてシャナクは、冷静にビビアンを諭しているように見えるが、彼の内心は全く違う。
何でこの勇者はこんなに怖いんだよ。
もう帰りたい!
であった。
そう、この男は聡明な見た目と話し方から勘違いされやすいが、本当は凄く臆病な男である。
そんな彼が願う事はただ一つ。
この抜き身の剣のようなじゃじゃ馬(ビビアン)は、自分の手には負えない。
故に、早く他の仲間が欲しい。
それだけだった。
だがシャナクの勇気ある行動のおかげで、ビビアンも少しだけ冷静になる。
「そうね、少し焦りすぎたわ。ごめんなさい。サクセスの事になると、どうしても抑えられなくて……。わかったわ、とりあえず知っている事を全部話してちょうだい。」
勇者が落ち着いた事で、フロアに広がっていた
状態異常【恐慌】は解除された。
その後ルルーから話を聞くに、サクセスはとても綺麗な女性二人と、その仲間を助けに北の森に向かったとの事。
それだけ聞くと、ビビアンから再度激しい負のオーラが発せられる。
「ひッ!」
ルルーはその憎悪の眼差しを見て、小さな悲鳴を漏らした。
「そう……そうなのね。だからあれほど言ったのに……早速悪い女に騙されるなんて……。今頃森で身ぐるみを剥がされて泣いているわ。早く助けなきゃ! 後、その女達は……絶対コロス!!」
ビビアンの体からドス黒いオーラが迸る。
その姿はとても勇者には見えない。
むしろ、魔王に近いものを感じる。
そしてビビアンは、直ぐに冒険者ギルドを飛び出した。
一方、目の前で激しい殺意を当てられたルルーは、恐怖のあまり、遂に失神してしまう。
ルルーが気絶した事で、仲間の募集ができなくなったシャナクは、
仲間を募集している。
出来るだけ強い男のみ。
とだけ書いた手紙と、100ゴールドを入れた小袋を受付の机に置き、飛び出して行ったビビアンを追うのだった……。
0
あなたにおすすめの小説
病弱少年が怪我した小鳥を偶然テイムして、冒険者ギルドの採取系クエストをやらせていたら、知らないうちにLV99になってました。
もう書かないって言ったよね?
ファンタジー
ベッドで寝たきりだった少年が、ある日、家の外で怪我している青い小鳥『ピーちゃん』を助けたことから二人の大冒険の日々が始まった。
天才天然天使様こと『三天美女』の汐崎真凜に勝手に婚姻届を出され、いつの間にか天使の旦那になったのだが...。【動画投稿】
田中又雄
恋愛
18の誕生日を迎えたその翌日のこと。
俺は分籍届を出すべく役所に来ていた...のだが。
「えっと...結論から申し上げますと...こちらの手続きは不要ですね」「...え?どういうことですか?」「昨日、婚姻届を出されているので親御様とは別の戸籍が作られていますので...」「...はい?」
そうやら俺は知らないうちに結婚していたようだった。
「あの...相手の人の名前は?」
「...汐崎真凛様...という方ですね」
その名前には心当たりがあった。
天才的な頭脳、マイペースで天然な性格、天使のような見た目から『三天美女』なんて呼ばれているうちの高校のアイドル的存在。
こうして俺は天使との-1日婚がスタートしたのだった。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
悪役顔のモブに転生しました。特に影響が無いようなので好きに生きます
竹桜
ファンタジー
ある部屋の中で男が画面に向かいながら、ゲームをしていた。
そのゲームは主人公の勇者が魔王を倒し、ヒロインと結ばれるというものだ。
そして、ヒロインは4人いる。
ヒロイン達は聖女、剣士、武闘家、魔法使いだ。
エンドのルートしては六種類ある。
バットエンドを抜かすと、ハッピーエンドが五種類あり、ハッピーエンドの四種類、ヒロインの中の誰か1人と結ばれる。
残りのハッピーエンドはハーレムエンドである。
大好きなゲームの十回目のエンディングを迎えた主人公はお腹が空いたので、ご飯を食べようと思い、台所に行こうとして、足を滑らせ、頭を強く打ってしまった。
そして、主人公は不幸にも死んでしまった。
次に、主人公が目覚めると大好きなゲームの中に転生していた。
だが、主人公はゲームの中で名前しか出てこない悪役顔のモブに転生してしまった。
主人公は大好きなゲームの中に転生したことを心の底から喜んだ。
そして、折角転生したから、この世界を好きに生きようと考えた。
【完結】うさぎ転生 〜女子高生の私、交通事故で死んだと思ったら、気づけば現代ダンジョンの最弱モンスターに!?最強目指して生き延びる〜
旅する書斎(☆ほしい)
ファンタジー
女子高生の篠崎カレンは、交通事故に遭って命を落とした……はずが、目覚めるとそこはモンスターあふれる現代ダンジョン。しかも身体はウサギになっていた!
HPはわずか5、攻撃力もゼロに等しい「最弱モンスター」扱いの白うさぎ。それでもスライムやコボルトにおびえながら、なんとか生き延びる日々。唯一の救いは、ダンジョン特有の“スキル”を磨けば強くなれるということ。
跳躍蹴りでスライムを倒し、小動物の悲鳴でコボルトを怯ませ、少しずつ経験値を積んでいくうちに、カレンは手応えを感じ始める。
「このままじゃ終わらない。私、もっと強くなっていつか……」
最弱からの“首刈りウサギ”進化を目指して、ウサギの身体で奮闘するカレン。彼女はこの危険だらけのダンジョンで、生き延びるだけでなく“人間へ戻る術(すべ)”を探し当てられるのか? それとも新たなモンスターとしての道を歩むのか?最弱うさぎの成り上がりサバイバルが、いま幕を開ける!
エリクサーは不老不死の薬ではありません。~完成したエリクサーのせいで追放されましたが、隣国で色々助けてたら聖人に……ただの草使いですよ~
シロ鼬
ファンタジー
エリクサー……それは生命あるものすべてを癒し、治す薬――そう、それだけだ。
主人公、リッツはスキル『草』と持ち前の知識でついにエリクサーを完成させるが、なぜか王様に偽物と判断されてしまう。
追放され行く当てもなくなったリッツは、とりあえず大好きな草を集めていると怪我をした神獣の子に出会う。
さらには倒れた少女と出会い、疫病が発生したという隣国へ向かった。
疫病? これ飲めば治りますよ?
これは自前の薬とエリクサーを使い、聖人と呼ばれてしまった男の物語。
戦場の英雄、上官の陰謀により死亡扱いにされ、故郷に帰ると許嫁は結婚していた。絶望の中、偶然助けた許嫁の娘に何故か求婚されることに
千石
ファンタジー
「絶対生きて帰ってくる。その時は結婚しよう」
「はい。あなたの帰りをいつまでも待ってます」
許嫁と涙ながらに約束をした20年後、英雄と呼ばれるまでになったルークだったが生還してみると死亡扱いにされていた。
許嫁は既に結婚しており、ルークは絶望の只中に。
上官の陰謀だと知ったルークは激怒し、殴ってしまう。
言い訳をする気もなかったため、全ての功績を抹消され、貰えるはずだった年金もパー。
絶望の中、偶然助けた子が許嫁の娘で、
「ルーク、あなたに惚れたわ。今すぐあたしと結婚しなさい!」
何故か求婚されることに。
困りながらも巻き込まれる騒動を通じて
ルークは失っていた日常を段々と取り戻していく。
こちらは他のウェブ小説にも投稿しております。
断罪まであと10分、私は処刑台の上で「ライブ配信」を開始した〜前世インフルエンサーの悪役令嬢、支持率100%でクズ王子を逆処刑する〜
深渡 ケイ
ファンタジー
断罪まで、あと10分。
処刑台の上で跪く悪役令嬢スカーレットは、笑っていた。
なぜなら彼女は――
前世で“トップインフルエンサー”だったから。
処刑の瞬間、彼女が起動したのは禁忌の精霊石。
空に展開された巨大モニターが、全世界同時ライブ配信を開始する。
タイトルは――
『断罪なう』。
王子の不貞、聖女の偽善、王家の腐敗。
すべてを“証拠付き・リアルタイム”で暴露する配信に、
国民の「いいね(=精霊力)」が集まり始める。
そして宣言される、前代未聞のルール。
支持率が上がるほど、処刑は不可能になる。
処刑台は舞台へ。
断罪はエンタメへ。
悪役令嬢は、世界をひっくり返す配信者となった。
これは、
処刑されるはずだった悪役令嬢が、
“ライブ配信”で王子と王国を公開処刑する物語。
支持率100%の先に待つのは、復讐か、革命か、
それとも――自由か。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる