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しおりを挟む「あ、そうだ。血抜きしなきゃダメだよな?うげぇ………風で首とばしゃいいのか?あ、これ血と豚もどきを分けて収納できないかな?」
まずはレッドボアの血液のみを収納する
「お!いけるじゃん!」
次に皮のみを収納し、内蔵、骨、肉を分けて収納する
「いけたぁ……俺天才…」
次に肉を出して、部位に分けて収納し、最後に風魔法でカッティングしてから、収納
同じ手順で、収納していたキラーバードや一角ウサギやタイガーライオンのような生き物たちも捌いて収納していく
「あ、布団!布団作れるかな?キラーバードの羽を風と火魔法で消毒して、収納、模倣で、シャツの繊維をタイガーライオンの毛皮にコピペ、中に羽毛詰めて…縫い目をコピペ…おーいいね…臭くなったら嫌だから、いい感じの匂いの薬草を乾燥、おー、いい匂い!これ混ぜて、敷布団完成!もう一個のタイガーライオンの毛皮に繊維をコピペして、少しだけ鳥の羽入れて、よし!布団で寝れる!」
そして、はたと自分の格好を見下ろす
服はどろどろ、破れたりしている
「あ、汚れを収納、破れはコピペで…なんか楽しくなってきたな…ついでに自分の汚れや垢を収納、あー…でもやっぱり風呂に入りたいな…」
収納した汚れを外に捨てに行き、周りを探検する
キノコっぽいものや薬草を採取し、洞窟に戻る
近くに小川程度だが、水場があり、立地は良さそうだった
危なそうな敵にも会わない
レッドボアの毛皮を乾燥させ、入口にコピペて岩と同化させて、隠す
皮は黒く硬いし、ぱっと見は此処に洞窟があるとわかりにくいだろう
臭いを収納し、岩の臭いをコピペしたので完璧だ
この模倣、収納能力はなかなか使える
「…よし、あとはお楽しみの…」
火魔法で水魔法で洗った外の岩を熱し、カッティングしたレッドボアの肉を乗せる
温風で殺菌した棒でひっくり返し、ワクワクする
じゅうううと肉の焼ける、食欲をそそる匂いが鼻腔をくすぐった
「あー、クソうまそう…。いただきまーす!」
じゅわりと口に広がる脂や肉、タンパク質の旨味
「……?あ、塩か…塩がねえ…」
味気ない肉を頬張る
「あ、血に塩入ってんじゃね?よし、血を出して塩と分けて、収納、塩だけ出す…俺まじ天才だわ…」
パラパラと塩を肉にかけて、今度こそ頬張る
涙がじんわり出てくるぐらい、久しぶりの肉は美味かった
「あー…幸せぇ。めっちゃ食ったな…よきよき、後は水魔法で岩を洗って…おー…」
岩を洗い、空を見上げると夕暮れで、2つの月が上がっている
「……これ自動魔法みたいなの作れないかな?光魔法を灯りみたいに固定できるなら、トイレに水魔法で自動洗浄とウォッシュレット風魔法で温風、自動コピペでおしっことかは岩に吸収されるような!明日試してみよう」
るんるんとネロは洞窟に入り、灯りを小さくする
久しぶりの布団は快適だった
泥のように眠り、遠くにあの百足もどきの咆哮が響いたのだが、ネロの耳には届かなかった
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