164 / 180
放置して水分を抜いた後は薪として有効活用 4
しおりを挟む翌日、音楽の授業にて。
『ベ、ベアトリクスちゃんとカトリーナちゃん可愛いっ!!ダイアナちゃんも声綺麗だし、マリアちゃんの伴奏も上手っ。このクラス本当に可愛い子多いな!
サフィア様のバイオリン弾く姿も最っ高に麗しかったし、いつかカイザー様とセッションして欲しい!!この二人の演奏とか神々しすぎて軽く死ねる!』
うっとりと女の子たちを眺める姿は大人し気なのに、心の中は割とテンション高い。
『あーナディアちゃんが居ないのは残念。正直私も音楽苦手だけど、この光景を見れただけで音楽選択した甲斐はある!何なら赤点でも構わない。赤点とったらとったでカイザー様が追試してくれるわけだし美味しくない?!』
不純な動機で赤点取る子たちが居そうなので追試はレポート提出の予定です。
『イベントは全然起こらないし恋愛はちっとも進展しないけど、リアルキャラたちが毎日拝めるだけでこの世界に生まれた甲斐あるわー。女の子は可愛いし、男の子は恰好いいし!流石神絵師の乙女ゲームの世界!!はぁ~眼の保養!!』
外面取り繕えるだけリリアより大分まともだけど、何だかんだ言ってリリー嬢もこの乙女ゲーム由来の世界をめっちゃ満喫してる気がする。
……。
あれ?
昨日の俺も葛藤は何だったの?
二人が重責を背負って一人苦しんでると思ったけど、二人ともめっちゃエンジョイしてない?
いやいやいや、俺だって普段ガーネストやベアトリクスにデレデレだけど心の奥にはそれなりの葛藤を抱えてるように彼女たちだって色々ある………筈…。
きっと…いや多分……。
ちょっと自信なくなってきたけど…。
応援ありがとうございます!
99
お気に入りに追加
192
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる