「自由に生きていい」と言われたので冒険者になりましたが、なぜか旦那様が激怒して連れ戻しに来ました。

キノア9g

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第8章 俺たちは『悲しい話』じゃなくて、『いつもの冒険』がしたい

第61話 魔力共有の儀式・後編

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 王立魔法医療研究所、地下最深部。
 『特別儀式の間』と呼ばれるその場所は、壁も床も天井も、すべてが魔力を遮断する純白の石材で造られていた。
 部屋の中央には、複雑怪奇な幾何学模様を描く魔法陣が青白く発光している。

 空気は張り詰め、針が落ちる音さえ響きそうな静寂が支配していた。
 ……いや、正確には、周囲を取り囲む白衣の集団――魔法医療の権威たちの、荒い息遣いだけが聞こえる。

「結界班、配置につけ! 障壁の強度は最大だ! 万が一、伯爵の魔力が暴走したら、この研究所ごと吹き飛ぶぞ!」
「救護班、蘇生魔術の準備を! 一瞬の遅れが命取りになる!」

 現場監督の医師が怒号を飛ばし、補佐たちが戦場のような慌ただしさで走り回っている。
 これから行われるのは、ただの儀式ではない。
 『歩く天災』と呼ばれるオルドリン・クライスの魔力を、脆弱な(と彼らが思っている)俺に接続するという、正気とは思えない実験なのだ。

「最終確認完了! これより防護壁を閉鎖する! 総員、観測室へ退避せよ!」

 医師の号令と共に、白衣の集団が雪崩を打って部屋を出ていく。
 ズズズ……と重厚な金属音が響き、分厚い鉛とミスリルの合金でできた扉が閉ざされた。
 結界硝子の向こう側――観測室に明かりが灯り、無数の映像水晶と医師たちの緊張した顔が並ぶ。

 広い儀式の間にはもう、俺とオルドリン、二人しかいない。

「……ルシアン」

 魔法陣の中央。
 儀式用の純白の礼服に身を包んだオルドリンが、震える声で俺を呼んだ。
 彼の顔色は、着ている服よりも白い。

「やはり、やめないか? 今ならまだ間に合う」
「往生際が悪いぞ、オルドリン。ここまで来て帰れるかよ」

 俺は同じく白い礼服を着て、彼の目の前に立っていた。
 まるで結婚式のようだが、雰囲気は決戦の場に近い。
 オルドリンの手は氷のように冷たく、小刻みに震えていた。

「怖いのか?」
「……怖いさ。魔獣の大群に一人で突っ込むよりも、遥かに」

 彼は苦しげに顔を歪めた。

「君を失うかもしれない恐怖で、立っているのがやっとだ。……もし君の指先一つでも傷ついたら、私は自分を許せないだろう」
「大丈夫だって。俺を信じろよ」

 俺は彼の手をギュッと握り返した。
 温かい俺の体温が伝わると、彼がハッとして俺を見る。

「アンタの魔力がどんなに狂暴で冷たくても、俺が全部溶かしてやる。……ほら、深呼吸」
「スゥ……ハァ……。よし、少し落ち着いた」

 オルドリンが深く息を吐き出し、覚悟を決めたように頷いた。
 その時、壁に埋め込まれた伝声石から、ガレウス医師の声が響いた。

『――準備は整った。これより、『魔力共有の儀式』を開始する』

 ゴオォォ……!

 魔法陣の輝きが増し、低い唸り声のような音が響き始めた。
 部屋の空気が振動する。

『第一段階、魔力回路の開通。……伯爵、魔力を解放せよ!』

「……いくぞ、ルシアン」
「よしこい、オルドリン!」

 オルドリンが目を閉じ、自身の内側にある扉を開いた。
 瞬間。

 パキパキパキッ……!

 部屋の気温が急激に下がった。
 魔法陣の縁が音を立てて凍りつき、吐く息が白く染まる。
 観測室を隔てる結界硝子にさえ、霜の結晶が走り始めた。

 ドクンッ!!

 心臓が跳ね上がるような衝撃と共に、繋いだ手から凄まじい「何か」が雪崩れ込んできた。

「ぐっ……!?」
「ルシアンッ!?」

 俺がわずかに呻くと、オルドリンが目を見開いて叫んだ。
 冷たい。
 まるで極寒の吹雪が、血管の中を駆け巡るような感覚。
 重い。
 深海の底に沈められたような水圧が、全身の骨をきしませる。

 これが、オルドリン・クライスの魔力。
 彼がたった一人で背負い続けてきた、孤独と絶望の重さだ。

『魔力流入量、規定値を突破! 数値上昇、止まりません!』
『バカな、なんだこの量は!? 計測盤が振り切れるぞ!』

 硝子の向こうで、医師たちが悲鳴を上げているのが見えた。
 魔導計器の警告の魔石が真っ赤に明滅し、警報の鐘が鳴り響く。

『中止だ! 直ちに接続を切れ! このままではルシアン様の回路が焼き切れる! 肉体が内側から破裂するぞ!』

 ガレウス医師が叫ぶ。
 オルドリンも、その言葉を聞いて顔色を変えた。

「くっ……! すまないルシアン、やはり無理だったんだ! 今すぐ魔力を――」

 彼が手を離そうとした。
 その手を、俺はさらに強く握りしめた。

「――離すな!」
「!?」
「これくらい……なんてことないって!」

 俺は歯を食いしばり、顔を上げた。
 確かに重い。冷たい。普通の人間なら、精神が崩壊して廃人になっているかもしれない。
 だが。
 俺には分かるのだ。
 この奔流のような魔力の奥底にある、本質が。

 (……なんだ、いつもと変わらないじゃないか)

 この冷たさは、彼が俺に触れる時の、遠慮がちな指先の冷たさだ。
 この重さは、彼が俺を抱きしめる時の、息が止まりそうなほどの愛の重さだ。
 全部、俺が知っている「オルドリン」だ。

 前世の記憶を持つ俺の魂は、この世界の「常識的な器」の形をしていないのだろう。
 底が抜けているのか、あるいは別の理でできているのか。
 どれだけ注がれても、溢れる気がしない。

 (もっとこいよ。アンタの全部、俺が受け止めてやる)

 俺は意識を集中させた。
 体内で暴れ回ろうとする彼の魔力を、拒絶するのではなく、受け入れ、馴染ませる。
 冷たい水に、温かいお湯を混ぜるように。
 俺の魔力で、彼の孤独を包み込んでいく。

「……あ……」

 オルドリンが呆然と声を漏らした。
 彼にも伝わったのだろう。
 自分の魔力が、俺の中で拒絶されることなく、優しく迎え入れられている感覚が。

『……おい、数値を見ろ』
『安定……している? バカな、あり得ない!』

 医師達の騒ぎが、驚愕の静けさへと変わっていく。

『伯爵のあの狂暴な魔力が、完全に制御されている……? ルシアン様の精神波形、乱れなし。むしろ、共鳴して増幅している!?』
『適合率……80%……90%……まだ上がるぞ!』

 俺の体の中で、冷たさが心地よい涼やかさに変わっていく。
 重さが、頼もしい充填感に変わっていく。
 まるで、今まで欠けていた半身が埋まったような、完全な充足感。

 視界が開けた。
 目に見える景色が変わったわけではない。
 でも、感覚が違う。
 オルドリンの鼓動が、自分のもののように聞こえる。
 彼の不安、安堵、そして爆発しそうなほどの愛しさが、言葉を介さずに直接流れ込んでくる。

 カッ!!

 二人の間から、目も眩むような青白い光の柱が立ち昇った。
 天井の魔力遮断素材すら貫き、天へと届くような光。

『適合率、100%計測!! ……信じられん、こんな数値は理論上しか存在しないはずだ!』
『まるで……最初から一つの魂だったかのようだ……』

 医師たちの震える声が響く中、光が徐々に収束していく。
 俺たちの手のひらの間には、一本の太く美しい「魔力のパス」が確立されていた。
 誰の目にも見えない、けれど誰にも断ち切ることのできない、魂の絆。

「……はぁ……はぁ……」

 俺は大きく息を吐き、足の力を抜いた。
 倒れそうになった体を、すぐにオルドリンが支えてくれた。

「ルシアン……! 大丈夫か!? どこか痛むところは!?」
「へへ……平気だよ。ちょっと、アンタでいっぱいになった気分だけど」

 俺は笑って、彼の胸に寄りかかった。
 心地よい疲労感だ。
 そして何より、彼と繋がっているという確かな感覚が、体の奥底から湧き上がってくる。

「……成功、みたいだな」
「ああ……ああ、成功だ……!」

 オルドリンが俺を抱きしめる力が強まった。
 彼の肩が震えている。

「怖かった……本当に怖かった……。だが、君は……私の全てを受け入れてくれた……」
「当たり前だろ。夫婦なんだから」
「ルシアン……ッ!」

 衆人環視など忘れて、オルドリンはその場に膝をつき、俺の腰に抱きついて泣き崩れた。
 大の男が、しかも「氷の伯爵」と恐れられる男が、子供のように声を上げて泣いている。

「愛している……! 愛している、ルシアン! 君こそが私の魂の伴侶だ! 君以外の誰とも、こんなことは絶対成し得なかった!」
「よしよし。分かったから、泣き止んでくれよ。先生たちが引いてるぞ」

 俺が苦笑して硝子の向こうを指差すと、オルドリンの肩がピクリと跳ねた。
 彼がハッと顔を上げる。
 そこには、口を開けてポカンとしているガレウス医師たちの姿があった。
 まあ、無理もない。
 世紀の大魔術の成功の瞬間が、こんなバカップルのイチャイチャで終わるなんて予想外だろう。

 オルドリンの顔が、みるみるうちに赤く染まる――かと思いきや、瞬時に凍りついた。
 彼は涙に濡れた目元を乱暴に拭うと、スッと立ち上がり、乱れた襟元を正した。
 その姿はすでに、さっきまでの号泣が嘘だったかのような、魔王のごとき冷徹な佇まいだった。

「……おい、ガレウス」

 地獄の底から響くような低い声。

「今の記録は全て破棄しろ。特に、私が泣いていた事象はな。……もし流出したら、この医療研究所を氷漬けにして『永遠の冬の博物館』にする」
『り、了解しましたぁぁッ!!』

 医師たちが慌てて記録情報を破り捨てる音が、伝声石越しに聞こえた。


 ◇◇◇

 儀式が終わった後、俺たちは控え室に戻った。
 体の中には、まだオルドリンの魔力が巡っている。
 不思議な感覚だ。
 自分の魔力という「コップ」に、海が繋がったような。
 蛇口をひねれば、無限に水が出てくるような。

「……すごいな、これ」

 俺は自分の手のひらを見つめ、軽く魔力を練ってみた。
 パチパチと、指先から青白い火花が散る。
 今までの俺の魔力とは、質も量も桁違いだ。

「気分はどうだ?」

 着替えを終えたオルドリンが、心配そうに俺の顔を覗き込む。
 その顔色は、儀式前よりもずっと良かった。
 長年彼を苦しめていたという魔力の鬱積が解消され、肌艶さえ良くなっている気がする。

「最高だよ。なんか、空だって飛べそうな気がする」
「ふふ。実際に飛べるんじゃないか? 今の君なら」
「マジで!? じゃあ今度試してみようぜ!」

 俺がはしゃぐと、オルドリンは愛おしそうに目を細め、俺の髪を指で梳いた。

「……ありがとう、ルシアン」

 不意に、真剣な声で言われた。

「君のおかげで、私はまた救われた。……寿命の問題も、孤独の呪いも、すべて君が消し去ってくれた」
「お互い様だって。俺も、最強の魔力が手に入ってラッキーだし」

 俺は照れ隠しに笑った。
 でも、本当は分かっている。
 最強の魔力なんておまけだ。
 一番欲しかったのは、この安心感だ。

 もう、彼が一人で苦しむことはない。
 俺たちは文字通り「一心同体」なのだから。

「これで正真正銘、二人で一つだな」
「ああ。……これでもう、死が二人を分かつまで……いや、死んでも魂は離れないだろう」

 オルドリンが俺の手を取り、甲に口付けた。
 その唇から、温かい魔力が伝わってくる。
 パスを通じた愛の囁きが、鼓膜ではなく心に直接響いた。

 『愛しているよ、私の可愛い相棒』

 俺は顔を真っ赤にして、彼の手を握り返した。

 『……俺もだよ、俺の重すぎる旦那様』


 ◇◇◇

 こうして、命がけの儀式は成功に終わった。
 俺たちは最強の絆と、最強の魔力を手に入れた。
 これで何もかも順風満帆……と、俺は思っていた。

 だが、俺は忘れていたのだ。
 「最強の魔力」を手に入れたということは、それを「制御」しなければならないということを。
 そして、俺の運動神経と魔法センスが、変わらず「中の下」くらいだということを。

 この後、俺たちが週末の冒険でどんな大惨事を引き起こすか……今の俺はまだ知る由もなかった。
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