「自由に生きていい」と言われたので冒険者になりましたが、なぜか旦那様が激怒して連れ戻しに来ました。

キノア9g

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第8章 俺たちは『悲しい話』じゃなくて、『いつもの冒険』がしたい

第63話 100年の誓いと、その先へ

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 ギギギィ……と重苦しい音を立てて、巨大な石扉が開く。
 その向こうに広がっていたのは、古代の闘技場のような円形の広間だった。
 天井は高く、崩れた石柱の間から午後の日差しがスポットライトのように差し込んでいる。

 その中央に、異形の怪物が鎮座していた。

「グルルルルッ……!」

 『キメラ・ロード』。
 獅子の頭、山羊の胴体、蛇の尾を持つ伝説の魔獣だ。
 その大きさは二階建ての屋敷ほどもあり、三つの頭がそれぞれ異なる殺気を放っている。
 獅子の口からは炎が、山羊の口からは雷が、そして蛇の尾からは毒霧が漏れ出していた。

「……でかいな」
「ふむ。中級ダンジョンのボスにしては骨がありそうだ」

 俺とオルドリンは、扉の前で足を止めた。
 いや、正確には「俺の背中にオルドリンが張り付いたまま」足を止めた。
 今の俺は、彼という「制御装置(リミッター)」なしでは、下手すると指パッチン一つでこのダンジョンを更地に変えてしまう危険物だ。この密着は、あくまで世界平和のための安全措置。
 ……決して、旦那様の趣味だけではない、はずだ。
 依然として、俺の腰には彼の手がガッチリと回されている。

「なぁ、オルドリン」
「なんだい?」
「あいつ、こっち見てるぞ。『なんだあの団子状態の人間は』って顔で」
「気にするな。我々の愛の形を見せつけてやればいい」

 オルドリンは何でもないことのように言い放つと、吐息がかかるほどの距離で囁いた。

「行くぞ、ルシアン。……準備はいいか?」
「ああ。いつでもいける」

 俺は杖を構えた。
 不思議なことに、これほどの怪物を前にしても、恐怖心は微塵もなかった。
 背中から伝わる彼の体温と、体内を巡る無限の魔力が、俺に絶対的な安心感を与えているのだ。

「ガアアアアアッ!!」

 キメラ・ロードが咆哮を上げた。
 空気がビリビリと震え、三つの口から同時にブレスが放たれる。
 炎、雷、毒霧。
 三色の奔流が、俺たち目掛けて殺到した。

『――右だ』

 俺が考えるよりも早く、脳内に声が響いた。
 オルドリンの声だ。
 同時に、俺たちの体が自然と右へ跳んだ。

 ズドォォォォンッ!!
 直撃コースだったブレスが、俺たちの残像を貫き、背後の扉を粉砕する。

「うおっ!? すげぇ反応速度!」
『パスを研ぎ澄ませば、私が見たものは、君にも見えるはずだ。……左、蛇の尾が来るぞ』

 今度は、死角からの攻撃。
 俺の視界には映っていないはずの左後方から、巨大な毒蛇が襲いかかってくる映像が、脳裏に鮮明に浮かび上がった。
 まるで、背中にも目がついているようだ。

「見えた!」

 俺は振り向きざまに杖を振った。
 イメージするのは、鋭い氷の礫。

「『氷弾(アイス・バレット)』!」

 パシュッ!
 俺の杖から放たれたのは、礫なんてものではなかった。
 それは、オルドリンの魔力によって強化された、無数の氷の散弾銃(ショットガン)だった。

 ガガガガガガッ!!
 氷の弾丸が蛇の顔面を直撃し、鱗を砕き、肉を抉る。

「シャアアアッ!?」
「いいぞ、その調子だ。……次は正面、獅子の爪だ」

 キメラが痛みに狂い、巨大な前足で薙ぎ払ってくる。
 だが、その動きが止まって見えた。
 オルドリンの思考が、俺の運動神経に直接干渉しているのだ。
 『ここで屈んで』『ここで杖を突き出し』『ここで魔力を解放する』。
 一瞬の判断が、言葉を介さずに共有される。

 俺たちはダンスを踊るように、華麗なステップで爪を回避した。
 もちろん、密着したままで。

「ハハッ! すげぇ! 全部見えるぞ!」

 俺は笑いが止まらなかった。
 これが『魔力共有(パス)』の力か。
 視界共有。思考伝達。
 二人の脳みそがLANケーブルで直結されたような感覚だ。
 俺が「右に行きたい」と思えば、オルドリンの足がすでに右へ動いている。
 彼が「ここが隙だ」と思えば、俺の杖がすでにそこへ向いている。

「楽しいな、ルシアン!」
「ああ、最高だ!」

 俺たちは戦場を駆け巡った。
 キメラ・ロードは混乱していたに違いない。
 目の前の人間たちは、二心同体どころか、一心同体の怪物と化しているのだから。

「グルゥゥゥッ……!」

 追い詰められたキメラが、全身の毛を逆立てた。
 三つの頭が同時に天を仰ぎ、口元に巨大な魔力球を練り上げ始める。
 周囲のマナが吸い寄せられ、空間が歪むほどのエネルギーが凝縮されていく。
 広範囲殲滅魔法だ。この部屋ごと俺たちを消し飛ばすつもりらしい。

「……来るな、最後の大技が」
「ああ。どうする? 防ぐか?」

 俺は背後の彼に問いかけた。
 オルドリンは、俺の耳元でニヤリと笑う気配を見せた。

「防ぐ? 冗談だろう。……こちらの愛の深さを見せつけてやる絶好の機会じゃないか」
「……へへ。だよな!」

 俺たちは足を止めた。
 逃げも隠れもしない。真っ向勝負だ。

「ルシアン、杖を構えろ。私が魔力を注ぐ。君はイメージするだけでいい」
「了解。……何にする?」
「君の好きなものでいい。……とびきり冷たくて、とびきり派手なやつを」

 俺は杖を掲げた。
 背中から、熱いほどの魔力が奔流となって流れ込んでくる。
 俺の体の中で、彼の魔力と俺の魔力が混ざり合い、増幅し、臨界点へと達する。

 イメージするのは、絶対零度の嵐。
 すべてを凍らせ、砕き、無に帰す白銀の世界。

「ガアアアアアッ!!!」

 キメラが極大ブレスを放った。
 灼熱の業火と紫電の雷光が、螺旋を描いて迫り来る。

 俺とオルドリンは、同時に声を上げた。

「「――『氷結絶対零度(コキュートス・ブリザード)』!!」」

 カッッッ!!!!!

 俺の杖の先から放たれたのは、魔法と呼ぶにはあまりに巨大な現象だった。
 白い光。
 音すら凍るような静寂。
 それが、キメラのブレスと衝突した――瞬間。

 パキィィィィィィィンッ……!!

 ブレスが凍った。
 炎が燃え盛る形のまま、雷が迸る形のまま、空中で氷の彫刻へと変わったのだ。

 キメラの三つの顔が、驚愕に歪む間もなく。
 氷の嵐はそのまま直進し、巨大な怪物を飲み込んだ。

 ゴオォォォォォォォッ!!

 部屋中が真っ白に染まる。
 肌を刺すような冷気だが、俺たちにとっては心地よいそよ風だ。
 オルドリンが背後から俺の手を包み込み、杖の角度を微調整する。

「仕上げだ、ルシアン。……砕け」
「……ああ。砕けろ!」

 俺が杖を振り下ろすと、嵐が爆散した。

 ドガアアアアアアアンッ!!!!!

 氷の粒子がダイヤモンドダストのように舞い散る中、動くものは何も残っていなかった。
 キメラ・ロードも、彼が放ったブレスも、荒々しい殺気さえも。
 ただ、美しく磨かれた鏡のような氷の床が、どこまでも広がっているだけだった。

「…………」

 静寂が戻った。
 天井の穴から差し込む光が、氷に反射してキラキラと輝いている。

「……やりすぎたか?」
「いや。芸術的で最高だ」

 オルドリンが満足そうに頷き、ようやく俺の腰から手を離した。
 ……あ、やっと離してくれた。
 腰がちょっと痺れてるけど、まあいいか。

「ふぅ……。勝ったな」
「ああ、完勝だ」

 俺たちはハイタッチをした。
 今までの「俺がヘイトを集めつつちょこまか攻撃して、オルドリンが大技で決める」スタイルじゃない。
 二人で魔力を合わせて勝ち取った勝利だ。その事実が何より嬉しかった。

 その時。
 俺は、足元に転がっている「あるもの」に気がついた。

「ん? これ……」

 それは、広間の隅に転がっていた、巨大な氷の塊だった。
 透明な氷の中に、なにやら赤い断面が見える。
 俺はそれを覗き込み、ゴクリと唾を飲み込んだ。

「なぁ、オルドリン」
「どうした? 魔石でも落ちていたか?」
「いや……これ、キメラの『山羊』の部分だよな?」
「ああ。胴体の中心部だったから、余波に耐えて砕けずに残ったようだ」

 俺は目を輝かせて、その断面を指差した。

「見てくれよ、このサシの入り方。……これ、絶対美味いぞ」
「……は?」

 オルドリンがキョトンとした顔をする。
 俺は力説した。

「思い出してみろよ、あのクラーケンの時を! アンタの氷魔法で瞬間冷凍された魔物は、鮮度が落ちないどころか、熟成されて旨みが増すんだ!」
「……つまり?」
「つまり、これは最高級の『熟成霜降り肉』だ! 持って帰ろうぜ!」

 俺が提案すると、オルドリンは一瞬だけ呆れたように瞬きをし――だが、俺の期待に満ちた目を見ると、フッと微笑んだ。

「なるほど。君の食への探究心には恐れ入る」
「ダメか?」
「いいや。君が食べたいのなら、それが世界で一番の美食だ。セバスチャンに腕を振るわせよう」

 彼は指を鳴らし、巨大な肉塊(氷漬け)を亜空間収納にしまった。
 感動的な勝利の直後に、肉で盛り上がる魔王と妻。
 でも、これが俺たちらしい気がして、俺は思わず吹き出した。

「へへっ。今夜はステーキだな!」
「ああ。祝いの膳には相応しい」


 ◇◇◇

 ダンジョンを出ると、空はすでに茜色に染まっていた。
 夕日が森の木々を黄金色に照らし、長い影を落としている。
 心地よい疲労感と共に、俺たちは並んで歩いた。

「なぁ、オルドリン」
「うん?」
「腹減ったな」
「そうだな。セバスチャンが今頃、夕食の準備をして待っているだろう」

 オルドリンが俺の手を握った。
 儀式の時と同じ、温かくて力強い手だ。
 でも、その手から伝わってくるのは、もう「孤独」や「不安」ではない。
 穏やかで、揺るぎない「確信」だ。

「……ルシアン」

 彼は立ち止まり、夕日を背にして俺を見た。
 逆光の中で、彼のアイスブルーの瞳だけが鮮やかに輝いている。

「今日、確信したよ」
「何を?」
「君となら、どこまでだって行ける。……たとえこの世界の果てだろうと、時の彼方だろうと」

 彼は俺の手を引き寄せ、愛おしそうに頬を寄せた。

「私の魔力が君を守り、君の存在が私を生かす。……この循環(パス)がある限り、私たちは無敵だ」
「……ああ」
「これで、100年……君と一緒に生きられる」

 彼の言葉に、胸が詰まった。
 100年。
 短命だったはずのクライス家にとって、本来ならあり得ない時間だ。
 でも、今の俺たちは、それがただの夢物語ではないと分かる。

「……100年、か」

 俺は彼の目を見つめ返し、ニッと笑った。

「アンタがしわくちゃのおじいちゃんになっても、俺が手を引いてダンジョンに連れてってやるからな。……『ほら、段差があるぞ』って」
「ふふ。それは楽しみだ。……だが」

 オルドリンは、ふいに目を細め、どこか熱っぽい、とろけるような視線を俺に向けた。

「100年では、足りないな」
「え?」
「たった1世紀程度で、私の愛が収まると思うか? ……君となら、永遠でも短すぎる」

 彼は俺の手の甲に、誓約のような口付けを落とした。

「覚悟しておいてくれ、ルシアン。私は欲張りだからな。死んでも魂ごと離すつもりはないぞ?」
「うわぁ……重いって」

 俺は照れ隠しに笑って、彼の肩を小突いた。
 でも、その重さがどうしようもなく心地いい。

「ま、いいよ。……とことん付き合う」

 俺たちは顔を見合わせて笑った。
 かつて、星空の下で交わした儚い約束が、今は確かな未来となってここにある。
 血の繋がりよりも濃く、どんな契約よりも強い絆。
 俺たちは正真正銘の「家族」になったのだ。

「帰ろう、オルドリン。家に」
「ああ。……愛しているよ、ルシアン」
「俺もだよ」

 夕闇が迫る森の中、二つの影は一つに重なり、長く長く伸びていった。

 これから先、どんな困難が待ち受けていようとも、二人なら(あと、美味しいご飯があれば)きっと笑って乗り越えられる。
 だって俺たちは、世界最強の「魔王と猛獣使い」なのだから。
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