(無自覚)妖精に転生した僕は、騎士の溺愛に気づかない。

キノア9g

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2章

9話


 チュンチュンとさえずる鳥の声と、カーテンの隙間から差し込む柔らかな光。
 まどろみの中で意識が浮上していくと、まず感じたのは背中を包み込む温かな体温だった。

 ……重い。でも、すごく安心する。

 腰に回された太い腕と、背中にぴったりとくっついている逞しい胸板。規則正しい寝息が首筋にかかって、くすぐったいような、心地よいような感覚に包まれる。
 以前の小さな体だった頃は、こうして誰かの体温を感じながら眠るなんて想像もできなかった。けれど、エリオットと「騎士の誓い」を交わして人間の大きさになってからは、これが僕たちの日常になりつつある。

 最初は「狭くない?」「床で寝ようか?」なんて提案もしたけれど、エリオットは『(陽貴の体温を感じていないと、不安で眠れないんだ)』と、捨てられた大型犬のような目で見つめてきたのだ。
 あんな顔をされたら断れるはずもない。それに正直なところ、僕だって彼に抱きしめられていると驚くほど安心して眠れる。
 だからこうして、毎朝彼の腕の中で目覚めるのが日課になっていた。

 寝返りを打とうと少し体を動かすと、腰の腕にきゅっと力が込められる。

「(……ん、おはよう。陽貴)」

 頭の中に直接響く、寝起きの少し掠れた低い声。
 『念話』だ。誓いによって繋がった僕たちは、言葉を介さずに心で会話ができる。これは言語の違う異世界に転生した僕にとって、何よりも便利な魔法だった。
 目を開けると、すぐ目の前にエリオットの整った顔があった。深い青色の瞳が、とろけるように優しく僕を見つめている。

「(おはよう、エリオット)」

 僕も念話で返事を返すと、彼は嬉しそうに目を細め、当たり前のように僕の額に口づけを落とした。

「(今日も君が隣にいてくれて、俺は幸せだ)」

 甘い。朝から砂糖を大量にぶちまけられたみたいに甘い。
 エリオットは誓いを交わしてからというもの、何かのタガが外れたように愛情表現が豊かになった。
 以前の控えめで奥手そうだった騎士様はどこへ行ったのか。いや、僕としては信頼関係が深まった証拠だと思っているから嬉しいけれど、時々その熱量に圧倒されそうになる。

「(ふふ、僕もだよ。エリオット)」

 照れ隠しに微笑むと、エリオットは満足げに体を起こした。鍛え上げられた上半身が露わになり、僕は慌てて視線を逸らす。
 ……同性とはいえ、やっぱり目のやり場に困る。

 身支度を整え、二人でリビングへ向かう。
 台所からは香ばしいパンの焼ける匂いと、スープの温かい香りが漂っていた。お母さんはもう起きているみたいだ。
 彼女がこちらに気づき、にこやかに何か言葉を発した。

「――、―――」

 僕の耳には、その言葉は意味を持たない音の羅列として届く。
 きっと「おはよう」と言ってくれたのだろう。
 僕はこれまで、会話の全てをエリオットの通訳か、念話に頼りきりだった。でも、この世界の住人として生きていくなら、いつまでもそれじゃいけない。
 僕は今日から、新しい目標を立てていた。

 ――こちらの世界の言葉を話せるようになること。

 僕は隣のエリオットを見上げ、念話でこっそりと尋ねる。

「(ねえ、エリオット。『おはよう』って、こちらの言葉でどう発音するの?)」

 エリオットは少し驚いた顔をしたが、すぐに僕の意図を察して優しく微笑んだ。

「(ああ、挨拶だね。……よく聞いて)『ボナ』」

 ボナ。短い言葉だ。これならいけるかもしれない。
 僕は息を吸い込み、喉に意識を集中させる。
 人間の体になってから、まだまともにこちらの言葉を話していない。日本語とは違う舌の使い方も、喉の震わせ方も、まだ手探りだ。

「……ぼ、な……」

 カスカスの、空気が漏れるような音。
 まるで壊れた笛みたいだ。それに発音も合っているのかわからない。
 けれど、台所にいたお母さんが振り返り、驚いたように目を丸くした。

「まぁ! 陽貴さん、今、『おはよう』って言ってくれたの?」

 どうやら通じたらしい。お母さんの言葉の意味はわからなくても、その表情を見れば喜びが伝わってくる。
 エリオットも隣で目を見開いている。

「(陽貴……! こちらの言葉を話そうとしてくれているのか? すごいな、完璧な発音だったよ)」

 エリオットが僕の手を取り、宝物でも扱うように包み込む。その瞳がキラキラと輝いていて、なんだか気恥ずかしい。
 完璧なわけがない。絶対にかすれて聞き取りにくかったはずだ。

「(二人と話せるようになりたいから、もっと勉強するね!)」

 念話で伝える。エリオットは感極まったように何度も頷いた。

「(ああ、君の努力しようとする姿勢は本当に尊い……。喉が痛くはないか? 水を持ってこようか? それとも蜂蜜がいいか?)」

 甲斐甲斐しく世話を焼こうとするエリオットに苦笑しつつ、僕は食卓に着いた。
 温かいスープを一口飲むと、喉の奥がじんわりと温まる。
 言葉が通じるって、こんなに嬉しいんだ。もっと言葉を覚えて、エリオットやお母さんとたくさんお喋りしたい。

 食事を終えた後、エリオットが仕事の準備を始めた。
 彼は母さんの看病のために長期の休暇を取っていたけれど、母さんが完治した今、騎士団への復帰が決まっているのだ。
 きっちりとした騎士服に袖を通すエリオットの姿は、いつもの私服姿とは違って凛々しい。腰に剣を佩き、マントを羽織る姿に見とれてしまう。やっぱり彼は、本物の騎士様なんだなぁ。

 エリオットが鏡の前で身だしなみを整えている間、僕はソファに座って言葉の練習を続けることにした。
 次の目標は、彼の名前を呼ぶこと。
 名前くらい同じ発音だろうと思っていたけれど、イントネーションや響きが微妙に違うらしい。

「(エリオット、君の名前、もう一度発音してみて)」

「(俺の名前かい?) ……『エリオット』」

 エリオットがゆっくりと、手本を見せるように発音してくれる。
 耳を澄ませて、その音をなぞる。日本語のカタカナ英語とは違う、流れるような響き。RとLの間のような、独特な舌の動きが必要そうだ。

「えー、り……ぅお……」

 難しい。舌がもつれそうになる。
 赤ちゃんが言葉を覚える時ってこんな感じなんだろうか。大人の(見た目の)男が一人でぶつぶつ言っているのは、客観的に見たらかなりシュールな光景かもしれない。

 ふと視線を感じて顔を上げると、準備を終えたエリオットが、直立不動でこちらを凝視していた。
 その顔は真剣そのものだが、背景に花が飛んでいそうなほど蕩けた表情をしている。

「(……可愛い)」

 心の声がダダ漏れですよ、エリオットさん。

「(一生懸命にこちらの言葉を覚えようとする君の姿……なんて愛らしいんだ。たどたどしい発音が、逆に愛おしさを掻き立てる。ああ、ずっと聞いていたい)」

 ……フィルターがかかりすぎている。
 僕が発しているのは、ただの拙い発音練習だ。
 けれど、エリオットのその盲目的な肯定が、今の僕には少しこそばゆくて、そして自信になる。

 よし、やってみよう。
 僕は大きく息を吸い込み、エリオットをまっすぐに見つめた。
 彼にもらったこの新しい体と、新しい喉を使って。

「え……」

 エリオットがハッとして、息を呑む気配がした。僕の唇の動きに釘付けになっている。

「え、り……お……っ」

 舌がうまく回らない。空気だけが抜けていく。
 焦るな。ゆっくりでいい。
 彼が教えてくれた音を、頭の中で反芻する。

「エ……リ、オ……ット」

 最後は少し空気が抜けてしまったけれど、確かに彼の名前の音になったはずだ。
 静寂が部屋を支配する。
 心臓がドクドクと大きく脈打っていた。言えた……かな?

 恐る恐るエリオットの顔を見ると、彼は彫刻のように固まっていた。
 そして次の瞬間、突風のような勢いで僕の目の前に膝をつき、力強く抱きしめてきた。

「(陽貴……!!)」

 頭の中に、言葉にならない感情の波が押し寄せてくる。
 歓喜、感動、愛おしさ、独占欲。
 あまりに強烈な「好き」の感情に、僕の頭がくらくらするほどだ。

「(名前を……俺の名前を呼んでくれた……! 君の声で、俺を呼んでくれた……っ)」

 エリオットの声が震えている。肩に顔を埋められ、彼の体温と匂いに包まれる。
 ただ名前を呼んだだけなのに、まるで世界を救ったかのような反応だ。
 でも、こんなに喜んでもらえるなら、頑張った甲斐があるというものだ。

「……エリ……オット」

 彼の背中に腕を回し、もう一度、今度は耳元で囁くように呼んでみた。
 ビクッと彼の体が震え、抱きしめる腕の力が強くなる。

「(……だめだ、もう仕事に行きたくない。ずっとこのまま君に名前を呼ばれていたい)」

 駄々っ子のようなことを言い出した。
 普段はあんなに真面目そうなのに、僕のことになると途端にこれだ。

「(ふふ、だめだよエリオット。お仕事、行かなくちゃね)」

 念話で諭しながら背中をポンポンと叩くと、エリオットは名残惜しそうに身を離した。
 その瞳は少し潤んでいて、熱っぽい光を宿している。

「(ああ……わかっている。だが、君を置いていくのがこんなに辛いとは)」

 エリオットは僕の頬を両手で包み込み、親指で優しく撫でた。

「(陽貴。今日は騎士団の本部へ復帰の挨拶と、手続きに行かなければならないんだ。少し時間がかかるかもしれない)」

 騎士団本部。
 その言葉に、僕のアンテナがピクリと反応した。

 騎士団といえば、異世界ファンタジーの花形だ。鎧を着た騎士たちが並び、剣術の訓練をしたり、魔法を使ったりしている場所。
 それに、騎士団があるような場所なら、きっとアレもあるはずだ。

 ――冒険者ギルド。

 僕がこの世界に来てから憧れていた場所。
 クエストを受けたり、魔物を倒したり、ランクを上げたりする、あの場所だ。
 今まで森の中にいたし、人間の体になってからも家と近所しか見ていなかったから、もっと本格的な「異世界」を見てみたい。
 それに、街に出ればもっとたくさんの「言葉」を聞くことができるかもしれない。もっと勉強して、エリオットといろんな話ができるようになりたい。

 エリオットの仕事についていけば、街の中心部へ行けるし、あわよくばギルドも見られるかもしれない。
 僕は期待に胸を膨らませ、上目遣いでエリオットを見つめた。

「(あの……僕も、一緒に行きたい)」

 覚えたての言葉ではなく、念話を使って明確に意思を伝える。
 エリオットの目が少し見開かれた。

「(一緒にか? ……だが、騎士団の詰め所は無骨な男ばかりだし、言葉も飛び交って騒がしい。退屈させるかもしれないし、君を目立たせたくないという気持ちもある)」

 やっぱり渋い顔をしている。
 エリオットは過保護だ。僕のことを、壊れ物か何かだと思っている節がある。
 でも、ここでお留守番をしているだけなんてつまらない。

「(エリオットの、働いてる姿……見たいな。それに、もっと言葉を覚えたいんだ。外に出たら、勉強になるでしょ?)」

 向学心をアピールしつつ、甘えるように伝えてみる。
 効果はてきめんだった。
 エリオットの表情が一瞬で崩れ、頬が赤く染まる。

「(……俺の姿を、見たい? 言葉を覚えたい……?)」

 エリオットが口元を手で覆い、何かと葛藤している。
 愛情深い彼のことだから、僕の「知りたい」という願いを無下にはできないはずだ。
 僕はさらに畳み掛けるように、彼の服の袖を摘んで、見上げてみた。
 鏡で自分の顔を見た時、この金髪碧眼の美少年の破壊力は自覚済みだ。使える武器は使う。

「(……だめ?)」

 首を傾げて聞く。
 数秒の沈黙の後、エリオットは深くため息をつき、降参したように両手を上げた。

「(……わかった。負けたよ、陽貴。君には敵わない)」

 やった! 心の中でガッツポーズをする。

「(ただし、絶対に俺のそばを離れないこと。フードを深く被って、顔をあまり見せないこと。いいかい?)」

「(うん! 約束する)」

 僕は満面の笑みで頷いた。
 エリオットは呆れたように、でも愛おしそうに微笑むと、クローゼットから僕用の外出着を取り出してくれた。
 以前街で買った、少し厚手のローブ。フードがついているから、エリオットの言いつけ通り顔を隠すのにもぴったりだ。

 エリオットが僕にローブを着せ、胸元の紐を丁寧に結んでくれる。
 その手つきは優しくて、まるで子供の支度をするお母さんみたいだ。

「(よし。……本当は誰にも見せたくないんだが)」

 エリオットが最後にフードを整えながら、独り言のように呟く。
 その瞳の奥には、どこか暗い独占欲のような光が見え隠れしていたけれど、浮かれている僕はあまり気に留めなかった。

「(いこう、エリオット!)」

 僕は彼の手を取り、玄関へと引っ張っていく。
 エリオットの手は大きくて温かい。
 「騎士の誓い」で繋がったこの手があれば、言葉が通じない場所だって怖くない。

 玄関を出ると、爽やかな風が頬を撫でた。
 青く澄み渡る空はどこまでも高く、冒険の始まりを予感させる。
 これから向かうのは、騎士団の本部。そして、その先にあるかもしれない冒険者ギルド。

 僕の異世界生活、第2章の幕開けだ。
 ワクワクする気持ちを抑えきれず、僕は繋いだ手をぶんぶんと振った。
 隣のエリオットが、そんな僕を見て幸せそうに目を細めているのには気づかないまま。

 まさか、その「キラキラした憧れ」の場所で、僕の正体に関わるとんでもない騒動が待ち受けているなんて、この時の僕はまだ知る由もなかったのだ。

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