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第一章 バグ編
何なんだよ、一体…。
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ちなみに涼太は人間型のアバター、年齢設定は23歳ぐらい。
職業:狂剣士、黒髪ブルーアイで、少々マッチョの嫌味じゃない程度の美形キャラ。
俺はと言うとハーフ獣人、ネコタイプ。
猫耳と長いシッポを付けて、ちなみに手と足もモフってみました。
毛並みは薄いパステルミント。
体格は小柄にした。
だって猫って小さくってかわいいものだろう?
職業:闘士で必殺技はネコパンチ。
剣の代わりに爪を立てて切り裂く事もできるぞ。
戦闘力が少し落ちるけど、魔術師系も少し入れた。
何となく猫って魔法使いの使い魔っぽいって思うんだ。
でもネコ好きの俺はアバターを作る時、けっこうノリノリにネコ愛全開で作ったんだけど、それが仇になった。
やりすぎた。
すっげ可愛いんだよこいつ。
可愛すぎて変更できない…。作り変えれない…。
でも、このアバターって俺が動かすんだよな。
「まあ、知り合いがいる訳でもないし、別人になり切るのもオンラインゲームの醍醐味だよな。」
で、俺はそのまま決定をクリックした。
俺と涼太は、母親に頼まれた醤油やスイカを買ってから、スーパーのベンチに座り込み、
一緒に買ったアイスを食べている。
「皐月さ、何パニクってたんだよ。」
あぁ、さっきの話か。
「いや、今考えてみればおかしな蜃気楼を見たんだ。多分……。」
「蜃気楼?」
「いや、白昼夢かな…。」
「何だよそれ。」
「落ち着いて考えればあり得ない事なんだ。もういいから忘れてくれ。」
「何だよ……。」
涼太が心配してくれているのは分かってる。こいつは度が過ぎるほどの心配性なんだ。
でもそんな深刻な事じゃないんだよ。
たかだか真夏の夜の夢ならず、真夏の昼の夢。
そうタカをくくっていた俺が甘かったのかもしれない………。
次の日、涼太に誘われ近くの渓谷に遊びに行く事になった。
「おーい、皐月ー。」
「おー、今行く。しばし待て。」
外で涼太の叫ぶ声。水着はすでに服の下に装着済み。
俺はタオルや食料を入れたバックを掴み、勢いよく玄関から飛び出した。
「あれ?」
………?!???!!!!?!
目の前の風景は……じいちゃんちの庭じゃなかった。
そして昨日見た白昼夢、ゲームの危険地帯でもなかった。
「ギサの町??」
そう、そこには俺達が“久遠の大陸”の中で拠点としている、ギサの町の風景が広がっていた。
しばらく呆然としていたけど、ふと思い立って急いで振り返る。
しかしそこにはじいちゃんちの玄関は無かった……。
「しまった~~~~~!」
いや、じいちゃんち玄関が、某どこ〇もドアとは言わないけどさ。
やっぱり期待しちゃうだろ、戻る手段としてさ。
「何で……。」
「おーい紗月、何ボーッと突っ立ってるんだ。」
そこに現れたのは馴染みの飯屋の店員さん。
紗月?て事は……。
おれは自分の手を確認する。
……モフッてる。
着ている服も確認して、今現在、自分がゲーム内のアバターになっていることを認識した。
一体いつの間にログインしたんだ????!!!!
「こんな時間に何やってるんだ。ってそう言えばしばらくはゴールデンシーズンだっけ。」
そう、ゲーム内は昼間の仕事や学校を考慮して、国ごとに違うが現実世界の夕方から夜中までをゲーム内では昼間に設定している。
つまり俺がここに飛び込んだ時間帯は、こちらでは夜中という事になるはずだ。
(昼間を中心にゲームしたい奴は、海外の大陸を拠点にして、自動翻訳設定にすればいい。)
普通は夜中に出歩くのは、許可者以外は不審者扱いだが、申請しておけば夏休みや土日などはゴールデンシーズンとして、夜中の活動も変な目で見られないんだ。
だから、店などは24時間営業が多いそうで、ご苦労様です。
「カ、カズラさん!」
見知った場所とはいえ、いきなりの状況に、
不安満載だった俺の前に現れた馴染みの人が、俺には天使のように見えた。
「お、俺どうしよう、どうしたらいい?急にこんな所に来て。」
「こんな所って、人の店の前で失礼な奴だな。
何パニクってるんだよ。落ち着けって。」
カズラさんは少し屈み、俺の両肩を軽くポンポンと叩いた。
職業:狂剣士、黒髪ブルーアイで、少々マッチョの嫌味じゃない程度の美形キャラ。
俺はと言うとハーフ獣人、ネコタイプ。
猫耳と長いシッポを付けて、ちなみに手と足もモフってみました。
毛並みは薄いパステルミント。
体格は小柄にした。
だって猫って小さくってかわいいものだろう?
職業:闘士で必殺技はネコパンチ。
剣の代わりに爪を立てて切り裂く事もできるぞ。
戦闘力が少し落ちるけど、魔術師系も少し入れた。
何となく猫って魔法使いの使い魔っぽいって思うんだ。
でもネコ好きの俺はアバターを作る時、けっこうノリノリにネコ愛全開で作ったんだけど、それが仇になった。
やりすぎた。
すっげ可愛いんだよこいつ。
可愛すぎて変更できない…。作り変えれない…。
でも、このアバターって俺が動かすんだよな。
「まあ、知り合いがいる訳でもないし、別人になり切るのもオンラインゲームの醍醐味だよな。」
で、俺はそのまま決定をクリックした。
俺と涼太は、母親に頼まれた醤油やスイカを買ってから、スーパーのベンチに座り込み、
一緒に買ったアイスを食べている。
「皐月さ、何パニクってたんだよ。」
あぁ、さっきの話か。
「いや、今考えてみればおかしな蜃気楼を見たんだ。多分……。」
「蜃気楼?」
「いや、白昼夢かな…。」
「何だよそれ。」
「落ち着いて考えればあり得ない事なんだ。もういいから忘れてくれ。」
「何だよ……。」
涼太が心配してくれているのは分かってる。こいつは度が過ぎるほどの心配性なんだ。
でもそんな深刻な事じゃないんだよ。
たかだか真夏の夜の夢ならず、真夏の昼の夢。
そうタカをくくっていた俺が甘かったのかもしれない………。
次の日、涼太に誘われ近くの渓谷に遊びに行く事になった。
「おーい、皐月ー。」
「おー、今行く。しばし待て。」
外で涼太の叫ぶ声。水着はすでに服の下に装着済み。
俺はタオルや食料を入れたバックを掴み、勢いよく玄関から飛び出した。
「あれ?」
………?!???!!!!?!
目の前の風景は……じいちゃんちの庭じゃなかった。
そして昨日見た白昼夢、ゲームの危険地帯でもなかった。
「ギサの町??」
そう、そこには俺達が“久遠の大陸”の中で拠点としている、ギサの町の風景が広がっていた。
しばらく呆然としていたけど、ふと思い立って急いで振り返る。
しかしそこにはじいちゃんちの玄関は無かった……。
「しまった~~~~~!」
いや、じいちゃんち玄関が、某どこ〇もドアとは言わないけどさ。
やっぱり期待しちゃうだろ、戻る手段としてさ。
「何で……。」
「おーい紗月、何ボーッと突っ立ってるんだ。」
そこに現れたのは馴染みの飯屋の店員さん。
紗月?て事は……。
おれは自分の手を確認する。
……モフッてる。
着ている服も確認して、今現在、自分がゲーム内のアバターになっていることを認識した。
一体いつの間にログインしたんだ????!!!!
「こんな時間に何やってるんだ。ってそう言えばしばらくはゴールデンシーズンだっけ。」
そう、ゲーム内は昼間の仕事や学校を考慮して、国ごとに違うが現実世界の夕方から夜中までをゲーム内では昼間に設定している。
つまり俺がここに飛び込んだ時間帯は、こちらでは夜中という事になるはずだ。
(昼間を中心にゲームしたい奴は、海外の大陸を拠点にして、自動翻訳設定にすればいい。)
普通は夜中に出歩くのは、許可者以外は不審者扱いだが、申請しておけば夏休みや土日などはゴールデンシーズンとして、夜中の活動も変な目で見られないんだ。
だから、店などは24時間営業が多いそうで、ご苦労様です。
「カ、カズラさん!」
見知った場所とはいえ、いきなりの状況に、
不安満載だった俺の前に現れた馴染みの人が、俺には天使のように見えた。
「お、俺どうしよう、どうしたらいい?急にこんな所に来て。」
「こんな所って、人の店の前で失礼な奴だな。
何パニクってるんだよ。落ち着けって。」
カズラさんは少し屈み、俺の両肩を軽くポンポンと叩いた。
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