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旅 4
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お父様と僕が戻ると、そこにはアダム様達だけでなく、お母様やケネス兄様、モーガンまでもが楽しそうに歓談していた。
「やあ、ずいぶん楽しそうだな。」
「あらあなた。お話はお済みになったの?」
「あぁ、マシューの話は終わった。」
「今モーガンさんに、ご子息の小さい頃の話を伺っていたのです。
思っていたより、ヤンチャなところがあったと聞いて少し驚きました。
なかなか楽しいお話でしたよ。」
ジーク兄様がそう言いながら僕を見て笑っている。
アダム様も、どことなくご機嫌が良さそうだ。
「それは、ぜひ私も御一緒したかったな。」
「機会があったら、次は是非に。」
お母様がそう言ってお父様に笑いかける。
良いなぁ、こういうのって。
その後、僕たちも加わり、しばらく話をした。
先ほど僕にした話をするのかと思い、少し緊張したけれど、
思っていた事とは違って、この地方の行事の話や、地理やいろいろな話を、
まるで僕に教えるように話してくれた。
「それでさぁ、俺たちの通った学校には怖い先生がいてさ、
俺なんて何度も呼び出し食らって逃げ回ってたんだ。」
「ケネス兄様それって、呼び出しされるような事をしていたからですよね。」
「…お前、変なところに気付かなくてもいいんだよ。」
そう言って、僕のおでこをパチンと弾く。
それを見て、お父様もお母様も、みんな笑っている。
「さあさ、ケネス。私たちでマシューに自慢のお庭を案内しましょうか。」
「そうしてくれ。私はちょっとアダム様達と話しがあるのだ。」
「ええ、分かっていますわ。さ、マシューいらっしゃい。」
そう言って、お母様は僕に手を差し出した。
「では、私もご一緒しましょう。」
先生も立ち上がり、僕を振り返る。
アダム様、大丈夫ですよね。
何を聞かれてもアダム様は変わらない。
大丈夫、僕は信じていればいい。
「はい、ありがとうございます。アダム様行ってきます。」
「マシュー、俺が行かなくても大丈夫か?
用が済むまで待ってくれれば一緒に行くが。」
「平気。僕は大丈夫。……信じていますから。」
「?」
「さあ、お母様、行きましょう?」
連れ立って出た庭は、お母様が言った通り、とても綺麗だった。
色とりどりの季節の花が咲き乱れ、涼やかな風が吹いている。
「素敵な花壇でしょ?モーガンが種まきから全てを一人でやっているのよ。
ほんと何でもできて感心してしまうわ。」
あそこにある東屋は、庭を見ながらお茶を飲むのに丁度いいように設計されているのよと、
得意げに言うお母様に手を引かれ、僕はその中の椅子に座らされた。
「そろそろ少しおなかが空く頃でしょう?カシールの特産物で作ったケーキを用意してあるのよ。
口に合えばいいのだけれど。」
「特産物を使ったケーキですか?」
「そう、ここは平地が少ないからな。
逆に海産物も豊富だし、山を開墾して作った農産品や、山の物もふんだんに採れるんだ。」
「なるほど、山を開拓すれば、日当たりも良さそうですし、さぞかしいい物がとれそうですね。」
「そうなんですの。」
先生の言葉にお母様が嬉しそうに答える。
運ばれてきたケーキは、思っていたものとは違って飾り気もないシンプルなものだった。
「さっ、食べてみて。」
兄様が、楽しそうな顔をしてケーキを僕たちに勧める。
まるで、何か悪戯を仕掛けたいたずらっ子みたいだ。
僕は恐る恐るフォークでケーキを切り分け、口に運んだ。
「美味しい…。」
兄様がそんな顔をするから、一体どんな味だろとビクビクしてしまったけれど。
それは思いのほかおいしかった。
今まで見たことのないケーキだけれど、どこかで食べた懐かしい味がする。
滑らかで、少しクリーミーで、だけど素朴な味。
「これは芋…ですか?」
先生がつぶやく。
そう!お芋だ。
「よくわかりましたね。この辺は、とても甘いポテトが取れることで有名なんですよ。
それを使った特産品も沢山ありますの。
そのケーキは昨日から私とケネスが仕込んで、先ほどモーガンに焼き上げてもらったスイートポテトというものなの。
美味しいって言ってもらえて嬉しいわ。」
「はい。とても美味しいです。僕たちの為にありがとうございます、お母様、ケネス兄様。」
僕は美味しくて、ぺろりと平らげてしまった。
「ほほ、マシューもう一つ食べる?」
そう言って、お母様がご自分のお皿を僕に差し出してくれる。
嬉しい。嬉しいけど……。
「でもお母様は?」
「心配せずとも大丈夫ですよ。私はいつでも作れますし、
実はちょっと形の崩れてしまった物なら、まだまだ沢山有るの。」
そうなんですか?
「あの…、もしよろしければこれ、頂いて行ってもいいですか?」
「あら、もしかしてあなた、アダム様に差し上げたいのではなくて?」
は、はい。そうです……。
「心配しなくても大丈夫ですよ。今頃モーガンが同じものを皆様に出しているはずですから。
だからこれはあなたが遠慮せず食べなさい。」
そう言って勧めてくれた。
ありがとうございます。
では、せっかくですから遠慮なくいただくことにします。
「ねえマシュー、あなたはお父様からお話を伺ったのでしょ?」
僕が食べ終わったのを見計らって、お母様が話しかけてきた。
それは僕の記憶の話ですね…。
「はい。」
「それで…、あなたは大丈夫?
あの人は医者だから患者さんに対するように、通り一遍の説明をしただけかと心配だったの。」
「そんな事有りません。
実は僕、少し混乱してしまったんですが、お父様は諭すように優しく話して下さいました。」
「そう、それならよかったわ…。
多分今頃あの人は、アダム様達に同じことを説明していると思うの。
あなたもいろいろ心配だと思うけれど、
でもね、あなたとアダム様は、ただの番ではないのよ。
絶対に離れることのできない、必ず惹かれ合う運命の番だわ。
だから何があっても大丈夫。何も心配することはないのよ。」
「そう…ですよね。」
そう、もしアダム様を忘れてしまっても、きっとまた僕はアダム様を愛するでしょう。
そして、何度そんな事が有っても、僕はアダム様しか愛することはできない。
それは僕にとって揺ぎ無い真実。
僕は何も心配することは無いのですね。
僕たちは夕食までご馳走になり、泊まっていきなさいと言う誘いは丁寧に辞退し、宿への帰路に就いた。
車の中でアダム様は、何も言わずただ僕の肩を抱き、何かを考えているみたいだ。
それはジーク兄様も同じ。
やがて、宿に着いた僕たちは、各々の部屋に引き上げた。
部屋に入ると、アダム様は待ちかねたように僕を抱き締める。
「マシュー、お前はいつか俺の事を忘れてしまうのだろうか…。」
アダム様は、とても不安そうに僕に言う。
僕は、ベッドに腰かけたアダム様の膝の上に座り背中に両手を回ししがみ付く。
「アダム様、お父様が言ってらっしゃいました。
それは起こるかもしれない事だし、起こらない事かもしれないと。」
「ああ、そうだな。」
「それに過去を思い出しても、今までの事を忘れない可能性も有るとも言っていました。」
「…………。」
「でもねアダム様、もし何かあったとしても、大丈夫ですよ。
僕がもし今の事を忘れてしまっても、きっとまたあなたに必ず恋をします。
それに皆さんとも、また一からお友達になれますよね?
それとも、僕が記憶を失くしてしまったら、皆さんの中から僕は消えてしまうのですか?」
アダム様は目を見開き、力いっぱい僕を抱きしめる。
「マシュー!お前の言う通りだ。
俺よりマシューの方が心細いはずなのに、反対に慰められるとはな…。」
アダム様は、両手で僕のほほを挟み、じっと僕を見つめる。
「もしマシューが俺の事を忘れてしまっても。俺はマシューの傍を離れない。
お前が嫌がろうとも絶対に。
そしてまた、お前が俺を好きになってくれるように努力しよう。」
「ふふ、可笑しい。」
そう言って僕は笑う。
「何が可笑しいんだ?」
「だって、あの時僕は、あなたを一目見ただけで恋に落ちたのですから。
だから…。」
「だから?」
「もし僕が、今この時の事を忘れてしまっても、
その時はあなたは、僕を見つめてくれるだけでいいんです。
そしてできれば微笑んで?
そうすれば、また僕はあなたに恋をするから。」
「マシュー!」
アダム様は僕を思いきり抱き締め、ベッドに横たえると、深いキスをした。
ようやく離れた唇からは、幾つもの愛を紡ぐ言葉が綴られる。
それからまた、長い夜が過ぎていった。
「やあ、ずいぶん楽しそうだな。」
「あらあなた。お話はお済みになったの?」
「あぁ、マシューの話は終わった。」
「今モーガンさんに、ご子息の小さい頃の話を伺っていたのです。
思っていたより、ヤンチャなところがあったと聞いて少し驚きました。
なかなか楽しいお話でしたよ。」
ジーク兄様がそう言いながら僕を見て笑っている。
アダム様も、どことなくご機嫌が良さそうだ。
「それは、ぜひ私も御一緒したかったな。」
「機会があったら、次は是非に。」
お母様がそう言ってお父様に笑いかける。
良いなぁ、こういうのって。
その後、僕たちも加わり、しばらく話をした。
先ほど僕にした話をするのかと思い、少し緊張したけれど、
思っていた事とは違って、この地方の行事の話や、地理やいろいろな話を、
まるで僕に教えるように話してくれた。
「それでさぁ、俺たちの通った学校には怖い先生がいてさ、
俺なんて何度も呼び出し食らって逃げ回ってたんだ。」
「ケネス兄様それって、呼び出しされるような事をしていたからですよね。」
「…お前、変なところに気付かなくてもいいんだよ。」
そう言って、僕のおでこをパチンと弾く。
それを見て、お父様もお母様も、みんな笑っている。
「さあさ、ケネス。私たちでマシューに自慢のお庭を案内しましょうか。」
「そうしてくれ。私はちょっとアダム様達と話しがあるのだ。」
「ええ、分かっていますわ。さ、マシューいらっしゃい。」
そう言って、お母様は僕に手を差し出した。
「では、私もご一緒しましょう。」
先生も立ち上がり、僕を振り返る。
アダム様、大丈夫ですよね。
何を聞かれてもアダム様は変わらない。
大丈夫、僕は信じていればいい。
「はい、ありがとうございます。アダム様行ってきます。」
「マシュー、俺が行かなくても大丈夫か?
用が済むまで待ってくれれば一緒に行くが。」
「平気。僕は大丈夫。……信じていますから。」
「?」
「さあ、お母様、行きましょう?」
連れ立って出た庭は、お母様が言った通り、とても綺麗だった。
色とりどりの季節の花が咲き乱れ、涼やかな風が吹いている。
「素敵な花壇でしょ?モーガンが種まきから全てを一人でやっているのよ。
ほんと何でもできて感心してしまうわ。」
あそこにある東屋は、庭を見ながらお茶を飲むのに丁度いいように設計されているのよと、
得意げに言うお母様に手を引かれ、僕はその中の椅子に座らされた。
「そろそろ少しおなかが空く頃でしょう?カシールの特産物で作ったケーキを用意してあるのよ。
口に合えばいいのだけれど。」
「特産物を使ったケーキですか?」
「そう、ここは平地が少ないからな。
逆に海産物も豊富だし、山を開墾して作った農産品や、山の物もふんだんに採れるんだ。」
「なるほど、山を開拓すれば、日当たりも良さそうですし、さぞかしいい物がとれそうですね。」
「そうなんですの。」
先生の言葉にお母様が嬉しそうに答える。
運ばれてきたケーキは、思っていたものとは違って飾り気もないシンプルなものだった。
「さっ、食べてみて。」
兄様が、楽しそうな顔をしてケーキを僕たちに勧める。
まるで、何か悪戯を仕掛けたいたずらっ子みたいだ。
僕は恐る恐るフォークでケーキを切り分け、口に運んだ。
「美味しい…。」
兄様がそんな顔をするから、一体どんな味だろとビクビクしてしまったけれど。
それは思いのほかおいしかった。
今まで見たことのないケーキだけれど、どこかで食べた懐かしい味がする。
滑らかで、少しクリーミーで、だけど素朴な味。
「これは芋…ですか?」
先生がつぶやく。
そう!お芋だ。
「よくわかりましたね。この辺は、とても甘いポテトが取れることで有名なんですよ。
それを使った特産品も沢山ありますの。
そのケーキは昨日から私とケネスが仕込んで、先ほどモーガンに焼き上げてもらったスイートポテトというものなの。
美味しいって言ってもらえて嬉しいわ。」
「はい。とても美味しいです。僕たちの為にありがとうございます、お母様、ケネス兄様。」
僕は美味しくて、ぺろりと平らげてしまった。
「ほほ、マシューもう一つ食べる?」
そう言って、お母様がご自分のお皿を僕に差し出してくれる。
嬉しい。嬉しいけど……。
「でもお母様は?」
「心配せずとも大丈夫ですよ。私はいつでも作れますし、
実はちょっと形の崩れてしまった物なら、まだまだ沢山有るの。」
そうなんですか?
「あの…、もしよろしければこれ、頂いて行ってもいいですか?」
「あら、もしかしてあなた、アダム様に差し上げたいのではなくて?」
は、はい。そうです……。
「心配しなくても大丈夫ですよ。今頃モーガンが同じものを皆様に出しているはずですから。
だからこれはあなたが遠慮せず食べなさい。」
そう言って勧めてくれた。
ありがとうございます。
では、せっかくですから遠慮なくいただくことにします。
「ねえマシュー、あなたはお父様からお話を伺ったのでしょ?」
僕が食べ終わったのを見計らって、お母様が話しかけてきた。
それは僕の記憶の話ですね…。
「はい。」
「それで…、あなたは大丈夫?
あの人は医者だから患者さんに対するように、通り一遍の説明をしただけかと心配だったの。」
「そんな事有りません。
実は僕、少し混乱してしまったんですが、お父様は諭すように優しく話して下さいました。」
「そう、それならよかったわ…。
多分今頃あの人は、アダム様達に同じことを説明していると思うの。
あなたもいろいろ心配だと思うけれど、
でもね、あなたとアダム様は、ただの番ではないのよ。
絶対に離れることのできない、必ず惹かれ合う運命の番だわ。
だから何があっても大丈夫。何も心配することはないのよ。」
「そう…ですよね。」
そう、もしアダム様を忘れてしまっても、きっとまた僕はアダム様を愛するでしょう。
そして、何度そんな事が有っても、僕はアダム様しか愛することはできない。
それは僕にとって揺ぎ無い真実。
僕は何も心配することは無いのですね。
僕たちは夕食までご馳走になり、泊まっていきなさいと言う誘いは丁寧に辞退し、宿への帰路に就いた。
車の中でアダム様は、何も言わずただ僕の肩を抱き、何かを考えているみたいだ。
それはジーク兄様も同じ。
やがて、宿に着いた僕たちは、各々の部屋に引き上げた。
部屋に入ると、アダム様は待ちかねたように僕を抱き締める。
「マシュー、お前はいつか俺の事を忘れてしまうのだろうか…。」
アダム様は、とても不安そうに僕に言う。
僕は、ベッドに腰かけたアダム様の膝の上に座り背中に両手を回ししがみ付く。
「アダム様、お父様が言ってらっしゃいました。
それは起こるかもしれない事だし、起こらない事かもしれないと。」
「ああ、そうだな。」
「それに過去を思い出しても、今までの事を忘れない可能性も有るとも言っていました。」
「…………。」
「でもねアダム様、もし何かあったとしても、大丈夫ですよ。
僕がもし今の事を忘れてしまっても、きっとまたあなたに必ず恋をします。
それに皆さんとも、また一からお友達になれますよね?
それとも、僕が記憶を失くしてしまったら、皆さんの中から僕は消えてしまうのですか?」
アダム様は目を見開き、力いっぱい僕を抱きしめる。
「マシュー!お前の言う通りだ。
俺よりマシューの方が心細いはずなのに、反対に慰められるとはな…。」
アダム様は、両手で僕のほほを挟み、じっと僕を見つめる。
「もしマシューが俺の事を忘れてしまっても。俺はマシューの傍を離れない。
お前が嫌がろうとも絶対に。
そしてまた、お前が俺を好きになってくれるように努力しよう。」
「ふふ、可笑しい。」
そう言って僕は笑う。
「何が可笑しいんだ?」
「だって、あの時僕は、あなたを一目見ただけで恋に落ちたのですから。
だから…。」
「だから?」
「もし僕が、今この時の事を忘れてしまっても、
その時はあなたは、僕を見つめてくれるだけでいいんです。
そしてできれば微笑んで?
そうすれば、また僕はあなたに恋をするから。」
「マシュー!」
アダム様は僕を思いきり抱き締め、ベッドに横たえると、深いキスをした。
ようやく離れた唇からは、幾つもの愛を紡ぐ言葉が綴られる。
それからまた、長い夜が過ぎていった。
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