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旅 6 ※?
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マシューが変わった?
初めて会った頃は、儚げで、とても可憐に思えたが、
今はとても生き生きし、輝いて見える。
ノルディスカスまでは少々距離が有る為、どうしても船で2泊ほどしなくてはならない。
その間退屈させてしまうと思っていたが、それも杞憂だったらしい。
マシューは船の中でも、退屈どころか、時間を惜しむように何かしらしている。
以前のような、マシューも庇護欲をそそり、可愛かったが、
今のように絶えず色々なものに興味を持ち、ちょこちょこと動き回り、くるくると変わる表情のマシューも何とも言えず魅力的だ。
「先生、良い船員になるには、何が一番大事ですか?」
「そうですねぇ、船の仕事と言ってもいろいろな専門職が有りますが、
まあ、全てに言えるのは、体力と責任感、そしてそれを維持させる精神力、忍耐力が必要…という事ですかね。」
「そうかぁ、大変なんですね。僕に出来るかな。いや、頑張んなくちゃ。」
「とてもいい心構えですよ、頑張って下さいね。」
今マシューはハリーに船員についての心構えを聞いているみたいだが、
今は俺だって一緒にいるのだから、聞くのなら俺に聞いてほしい。
「そんな、もの欲しそうな目で見ていないで、マシュー君が欲しいのであれば、
あなたからマシュー君のところに行けばいいでしょう。」
「だが、マシューの向上心に水を差しては…。」
「いまさら何をかっこつけているんですか。」
「しかしだな。」
「そうですか、それなら暇そうな少将殿には、仕事でもしてもらいましょうか。
ハネムーン中だと思って遠慮していましたが、仕事などいくらでも有るのですよ。」
「それは勘弁してくれ。」
「いえ、冗談抜きで、ノルディスカスで少し気になる動きが出てきました。」
ノルディスカスに行くことは、賭けのような事でもあった。
マシューを知る者共が、本心でマシューをどう思っているのか知りたかったし、
マシューがノルディスカスを見て、記憶を取り戻したのなら、それはそれで良しとしようと思っていた。
まさかその副作用で、マシューの今現在の記憶が失われるかもしれないなど、思いもよらなかったからだ。
もしそれを知っていれば、俺達来ようとは思わなかったはずだ。
「ライザーの方ですが、長女のシルビア嬢が、事態の収拾に動いているようです。
おまけに、それの為一から情報収集しているようで、どうやらこちらの繋がりに気付き始めたようです。」
「ちっ、面倒だな。いっそのこと、上陸せずに、イスパルダに帰るか。」
「そうもいかないでしょう。4日後に軍の船をノルディスカスに寄港するようスケジュールを組ませたのはあなたなんですよ。
そうそう、今回の事で我々が法的に不利になるなど、一切無いよう気を配っていますので、その辺は安心してもいいのですが、
ただ、シルビア嬢がマシュー君とエリック君の関連を感づくと厄介な事になりかねませんね。」
「一番いいのは二人を引き合わせないことだな。シルビア嬢には誰か付けてあるのか。」
「ええ、幸い彼女の身近に、カトリーヌ様系列の部下がいらっしゃったので、お願いしてあります。」
「ふんっ、状況は?」
「あまり良さそうでは有りません。先日久しぶりに、クロエ様からの手紙が届いたようですが、それからシルビア嬢の周りが慌しいようです。思うに、クロエ様の手紙を見て、何かを新たに勘づき始めているのではないかと。」
「厄介だな…。いっそ消すか。」
「また…。そんな事ばかり言っていると、マシュー君に嫌われますよ。」
俺とマシューの邪魔をするような奴は、身内だろうが何だろうが容赦はしないさ。
「アダム様―!」
見ると、マシューがこちらに向かって勢いよく駆けてくる。
鉄道などで座って移動する陸路より、少し時間がかかるが、体を自由に動かせる海路を選んで正解だったな。
ドン!とぶつかる様な勢いで抱き着いてくるマシュー。
まるで子犬のように大きな目を輝かせ、俺を見つめる。
「アダム様、この船にトレーニングルームが有るって聞いたのですが、行ってもいいですか?」
「急にどうしたんだ?」
「先生が船員になるには体力が必要だって仰って、それならまず体力作りでもしようかなって。」
「それなら、ベッドの上でも出来るぞ。」
俺はマシューの耳に口を寄せ、そっと囁いてやった。
「もっ、もう!アダム様ったら、そー言うのじゃ無いんです!」
僕は本気なんですからね。真っ赤になりながら、そうぶつぶつ言うマシューが、凄く可愛い。
すぐにでも部屋に戻って、体力作りに協力してやりたい。
「差し当っての報告はこれ位です。あとは上陸後の相手の出方次第ですね。私達も当面は計画通りに動くつもりです。」
「分った。後はいいか?」
「まあ…、ご自由に。」
そうか。それを聞いた俺はおもむろにマシューを抱き上げた。
「えっ、アダム様?」
「ん?体力作りをしたいんだろ。行くぞ。」
そう言って俺たち二人は、自室へと向かった。
しかし、なぜ俺は船のジムで汗を流していなければならないんだ?
部屋に戻ったマシューは、さっさと動きやすい服に着替え、早くトレーニングルームに行こうと催促した。
俺としては、ベッドでする方のが………。
まあいい、マシューがそんなに何かを強請るなんて、そう無い事だ。
ここはマシューの意思を尊重しよう。
俺も早々に服を着替え、タオルを持ち、部屋を出た。
場所を聞きながら辿り着いたそこには、さすが豪華客船だけあって、色々な器具が充実したジムだった。
「すっごーい!色々な物が有りますね。でも、どういうふうに使うのかよく分からないや。」
それを聞いた俺は、もう手取り足取り丁寧に教えてやる。
「そう、そこに足を引っかけて、おなかに力を入れて上体を起こす。」
「ン、ン――――ッ。きっつーい!」
マシューは今、腹筋用のマシーンで足をバーに引っ掛け、何とか起き上がろうと頑張っている。
まあ慣れないうちは大変だな。
俺はもう少し角度を緩くしてやった。
「あっ、これなら少しはできるかも。」
そう言って、マシューは再度チャレンジする。
かなり大変そうだが、簡単にできるようではトレーニングにはならない。
がんばれマシュー。
しかし、その様子を見ているだけでも、俺にとってはまるで拷問の様だ。
マシューの上気する顔に浮かぶ汗、荒い息遣い。
よからぬ事ばかり考えてしまう。
「……マシュー、そればかりするのではなく、バランスを考えてやってごらん。
腹筋だけでなく、次はそれに俯せになって、仰け反るようにして、背筋を鍛えてもいいし、
そちらの器具を使って、腕立て伏せをしてもいい。」
「はい!」
何とか今の状態からマシューを解放しようとしても、やはりマシューは何をさせても魅惑的に見えてしまう。
ジムの中に、他の奴が誰もいなくて良かった。
もし誰かがチラリと一目だけでもマシューを見たら、
きっと俺は、すぐさま殴りかかっていたかもしれない。
だが、こうやって見守っているだけでも俺はかなり辛い。
仕方なく、マシューに背を向け自分も何かトレーニングをすることにした。
棚にあったダンベルを手に取り、ベンチに座り込む。
脇を締めダンベルを肩まで上げ下げする。
単純な運動だが、かなり腕や腹筋などに負荷がかかる。
少し夢中になって運動していると、背中にポスンッと抱き着かれた。
「マシュー?」
「ごめんなさい。お邪魔しちゃいけないって思ったんだけど、なんだか寂しくなって……。」
すまないマシュー、一瞬でもお前から目を離してしまった。
俺はダンベルなど放り投げ、マシューを抱きしめる。
「マシュー愛しているよ。」
「あぁ、アダム様。」
先ほどの名残か、いささか上気した顔が何とも言えない。
思わず口づけ、まだ薄っすら光っている首筋の汗を舐め上げる。
「あっ、ダメ。」
「何故?」
「だって僕、運動していっぱい汗をかいたから汚い…。」
そんなの、いつもの事だろうとあえて言わない。
「それなら、シャワーを浴びに行くかい?」
「はい。」
嬉しそうにマシューは頷く。
そう簡単に同意してもいいのか?
何も分かっていないマシューの手を引き、シャワー室へのドアを閉め、ゆっくりロックをかけた。
初めて会った頃は、儚げで、とても可憐に思えたが、
今はとても生き生きし、輝いて見える。
ノルディスカスまでは少々距離が有る為、どうしても船で2泊ほどしなくてはならない。
その間退屈させてしまうと思っていたが、それも杞憂だったらしい。
マシューは船の中でも、退屈どころか、時間を惜しむように何かしらしている。
以前のような、マシューも庇護欲をそそり、可愛かったが、
今のように絶えず色々なものに興味を持ち、ちょこちょこと動き回り、くるくると変わる表情のマシューも何とも言えず魅力的だ。
「先生、良い船員になるには、何が一番大事ですか?」
「そうですねぇ、船の仕事と言ってもいろいろな専門職が有りますが、
まあ、全てに言えるのは、体力と責任感、そしてそれを維持させる精神力、忍耐力が必要…という事ですかね。」
「そうかぁ、大変なんですね。僕に出来るかな。いや、頑張んなくちゃ。」
「とてもいい心構えですよ、頑張って下さいね。」
今マシューはハリーに船員についての心構えを聞いているみたいだが、
今は俺だって一緒にいるのだから、聞くのなら俺に聞いてほしい。
「そんな、もの欲しそうな目で見ていないで、マシュー君が欲しいのであれば、
あなたからマシュー君のところに行けばいいでしょう。」
「だが、マシューの向上心に水を差しては…。」
「いまさら何をかっこつけているんですか。」
「しかしだな。」
「そうですか、それなら暇そうな少将殿には、仕事でもしてもらいましょうか。
ハネムーン中だと思って遠慮していましたが、仕事などいくらでも有るのですよ。」
「それは勘弁してくれ。」
「いえ、冗談抜きで、ノルディスカスで少し気になる動きが出てきました。」
ノルディスカスに行くことは、賭けのような事でもあった。
マシューを知る者共が、本心でマシューをどう思っているのか知りたかったし、
マシューがノルディスカスを見て、記憶を取り戻したのなら、それはそれで良しとしようと思っていた。
まさかその副作用で、マシューの今現在の記憶が失われるかもしれないなど、思いもよらなかったからだ。
もしそれを知っていれば、俺達来ようとは思わなかったはずだ。
「ライザーの方ですが、長女のシルビア嬢が、事態の収拾に動いているようです。
おまけに、それの為一から情報収集しているようで、どうやらこちらの繋がりに気付き始めたようです。」
「ちっ、面倒だな。いっそのこと、上陸せずに、イスパルダに帰るか。」
「そうもいかないでしょう。4日後に軍の船をノルディスカスに寄港するようスケジュールを組ませたのはあなたなんですよ。
そうそう、今回の事で我々が法的に不利になるなど、一切無いよう気を配っていますので、その辺は安心してもいいのですが、
ただ、シルビア嬢がマシュー君とエリック君の関連を感づくと厄介な事になりかねませんね。」
「一番いいのは二人を引き合わせないことだな。シルビア嬢には誰か付けてあるのか。」
「ええ、幸い彼女の身近に、カトリーヌ様系列の部下がいらっしゃったので、お願いしてあります。」
「ふんっ、状況は?」
「あまり良さそうでは有りません。先日久しぶりに、クロエ様からの手紙が届いたようですが、それからシルビア嬢の周りが慌しいようです。思うに、クロエ様の手紙を見て、何かを新たに勘づき始めているのではないかと。」
「厄介だな…。いっそ消すか。」
「また…。そんな事ばかり言っていると、マシュー君に嫌われますよ。」
俺とマシューの邪魔をするような奴は、身内だろうが何だろうが容赦はしないさ。
「アダム様―!」
見ると、マシューがこちらに向かって勢いよく駆けてくる。
鉄道などで座って移動する陸路より、少し時間がかかるが、体を自由に動かせる海路を選んで正解だったな。
ドン!とぶつかる様な勢いで抱き着いてくるマシュー。
まるで子犬のように大きな目を輝かせ、俺を見つめる。
「アダム様、この船にトレーニングルームが有るって聞いたのですが、行ってもいいですか?」
「急にどうしたんだ?」
「先生が船員になるには体力が必要だって仰って、それならまず体力作りでもしようかなって。」
「それなら、ベッドの上でも出来るぞ。」
俺はマシューの耳に口を寄せ、そっと囁いてやった。
「もっ、もう!アダム様ったら、そー言うのじゃ無いんです!」
僕は本気なんですからね。真っ赤になりながら、そうぶつぶつ言うマシューが、凄く可愛い。
すぐにでも部屋に戻って、体力作りに協力してやりたい。
「差し当っての報告はこれ位です。あとは上陸後の相手の出方次第ですね。私達も当面は計画通りに動くつもりです。」
「分った。後はいいか?」
「まあ…、ご自由に。」
そうか。それを聞いた俺はおもむろにマシューを抱き上げた。
「えっ、アダム様?」
「ん?体力作りをしたいんだろ。行くぞ。」
そう言って俺たち二人は、自室へと向かった。
しかし、なぜ俺は船のジムで汗を流していなければならないんだ?
部屋に戻ったマシューは、さっさと動きやすい服に着替え、早くトレーニングルームに行こうと催促した。
俺としては、ベッドでする方のが………。
まあいい、マシューがそんなに何かを強請るなんて、そう無い事だ。
ここはマシューの意思を尊重しよう。
俺も早々に服を着替え、タオルを持ち、部屋を出た。
場所を聞きながら辿り着いたそこには、さすが豪華客船だけあって、色々な器具が充実したジムだった。
「すっごーい!色々な物が有りますね。でも、どういうふうに使うのかよく分からないや。」
それを聞いた俺は、もう手取り足取り丁寧に教えてやる。
「そう、そこに足を引っかけて、おなかに力を入れて上体を起こす。」
「ン、ン――――ッ。きっつーい!」
マシューは今、腹筋用のマシーンで足をバーに引っ掛け、何とか起き上がろうと頑張っている。
まあ慣れないうちは大変だな。
俺はもう少し角度を緩くしてやった。
「あっ、これなら少しはできるかも。」
そう言って、マシューは再度チャレンジする。
かなり大変そうだが、簡単にできるようではトレーニングにはならない。
がんばれマシュー。
しかし、その様子を見ているだけでも、俺にとってはまるで拷問の様だ。
マシューの上気する顔に浮かぶ汗、荒い息遣い。
よからぬ事ばかり考えてしまう。
「……マシュー、そればかりするのではなく、バランスを考えてやってごらん。
腹筋だけでなく、次はそれに俯せになって、仰け反るようにして、背筋を鍛えてもいいし、
そちらの器具を使って、腕立て伏せをしてもいい。」
「はい!」
何とか今の状態からマシューを解放しようとしても、やはりマシューは何をさせても魅惑的に見えてしまう。
ジムの中に、他の奴が誰もいなくて良かった。
もし誰かがチラリと一目だけでもマシューを見たら、
きっと俺は、すぐさま殴りかかっていたかもしれない。
だが、こうやって見守っているだけでも俺はかなり辛い。
仕方なく、マシューに背を向け自分も何かトレーニングをすることにした。
棚にあったダンベルを手に取り、ベンチに座り込む。
脇を締めダンベルを肩まで上げ下げする。
単純な運動だが、かなり腕や腹筋などに負荷がかかる。
少し夢中になって運動していると、背中にポスンッと抱き着かれた。
「マシュー?」
「ごめんなさい。お邪魔しちゃいけないって思ったんだけど、なんだか寂しくなって……。」
すまないマシュー、一瞬でもお前から目を離してしまった。
俺はダンベルなど放り投げ、マシューを抱きしめる。
「マシュー愛しているよ。」
「あぁ、アダム様。」
先ほどの名残か、いささか上気した顔が何とも言えない。
思わず口づけ、まだ薄っすら光っている首筋の汗を舐め上げる。
「あっ、ダメ。」
「何故?」
「だって僕、運動していっぱい汗をかいたから汚い…。」
そんなの、いつもの事だろうとあえて言わない。
「それなら、シャワーを浴びに行くかい?」
「はい。」
嬉しそうにマシューは頷く。
そう簡単に同意してもいいのか?
何も分かっていないマシューの手を引き、シャワー室へのドアを閉め、ゆっくりロックをかけた。
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