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新しき時への旅立ち。
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今日ここを発てば、再び訪れるのはいつになるのだろう。
そんな事を考えながら、僕は船の甲板からぼーっと港を眺めていました。
すると、見覚えのある車が港の駐車場に滑り込んで来る。
「お姉さまだ!」
僕は急いで船のタラップを駆け降りる。
仕事で忙しいはずなのに、きっと見送りに来てくれたんだ。
僕は嬉しくて、一刻も早くお姉さまの下に行こうと駆け出した。
でも、それを阻むようにアダム様がいきなり僕の手を引き、後ろから抱き締めました。
「マシュー!一体どこへ行く。」
息を切らし、焦ったようなアダム様の声。
「あっ……、ごめんなさい。お姉さまが……。」
その僕の一言で、アダム様は何故僕が急いで船を降りたのか、理解して下さったみたいだ。
「驚いた。頼むから一言断ってから行動してくれると助かるんだがな。」
ごめんなさい、僕はまたあなたに心配を掛けてしまいました。
「マシュー、あまり旦那様に心配をかけてはだめよ。」
近くに来てくれたお姉さまが、笑いながらそう言います。
でも呆れたよう眼差しは、アダム様に向けられていました。
そう言えば、今お姉さまは僕をマシューと呼びましたか?
お姉様はきっと気を使ってくれているのだと思います。
でも、確かに僕はマシューとして生きて行く事に決めたけれど、
いざお姉さまにマシューと呼ばれると、やっぱり少し寂しい気がする。
「良かったわ、出航に間に合って。」
「お姉さま、忙しいのに、ありがとうございます。」
するとお姉さまは、そっと僕を抱きしめてくれる。
「馬鹿ね、可愛い弟だもの。今度いつ会えるのか分からない事だし、来るに決まってるじゃない。
ただね、そちらのご両親や、お世話になった方々に何か差し上げたいと思って、これを作ってもらっていて遅くなってしまったの。ごめんなさい。」
そう言うとイアン様が車から降ろした箱の一つを僕に手渡した。
こ、これは、この香りは……。
「お姉さま、これって、もしかして。」
「そう、あなたの大好きなシュトーレンよ。
あなたの大好物を他の人にも召し上がっていただきたくて…ね。
時期的にはまだだいぶ早いけれど、大急ぎでシェフのトマスに作ってもらったの。」
「嬉しい!ありがとうお姉さま。」
クリスマスまでにはまだ間があるけれど、もうシュトーレンを食べれるなんて思ってもみなかった。
「配るのは、差し上げられる人だけでいいの。無理しないでね。
でもね、これは出来立てだから、分かっていると思うけど、すぐに食べてはだめよ。」
「………。」
「まあ食べる事は出来るけれど、出来立てはまだ余り美味しくないわよ。
美味しく食べたければ少し熟成してからでないとね。
せっかくトマスが腕を振るって作ったのだから、彼をがっかりさせないで。
それにお土産なんだから、これはお世話になった皆さんに差し上げる分なのよ。」
え、ええっ、僕の分は……?
「ふふ、ちゃんと別に取ってあるわ。でも日持ちのするお菓子とはいえ時期的に早すぎるから、
お渡しするまではコックさんにお願して、ちゃんと保存してもらってちょうだい。」
それって、たしか最低でも1週間はお預けってことですよね……。
そう、僕はちゃんと覚えていた。
シュトーレンは、出来上がっても、すぐには食べさせてもらえなかった事を………。
「ほら、そんな顔をしていないの。それと、ギランさん、これを。」
そう言ってお姉さまは一通の少し大きな封筒をアダム様に渡した。
「これは?」
「私が持っていたエリック、いえ、マシューの小さい頃の写真です。もちろん本物よ。
ご覧になって、かわいいでしょ。」
「本当に…。」
中に入っていたアルバムの写真を、一枚づつ微笑みながら、そして食い入るように眺めるアダム様。
僕の持っていたはずの写真は、いつの間にか無くなっていたから、全て処分されてしまったと思っていたけれど、
お姉さまは持っていて下さっていたんですね。
「ただ、その中の写真ですが…。」
え、何の写真なんだろう。
そう思ってのぞき込むと、それは僕達が小さい頃、姉弟4人であの桟橋で撮った写真でした。
僕が真ん中で、両手をベネット兄様とロバート兄様が繋いでくれている。
そしてお姉さまが、後ろから僕を抱きしめている写真。
皆楽しそうに笑っている。
ああ、そういえばこんな事も有ったんだっけ。
改めて僕は思い返した。
「もし、その写真が、いえ、その写真の中で、あなたが不快な物が有ったなら、それは破棄して下さい。」
そう、中には僕だけではなく、お姉様や、お兄様と僕を写した写真も何枚か入っていました。
「いや、それを決めるのは俺ではなく、マシューだ。」
それって、もし僕がこれ全部持っていたいと言ってもアダム様は反対しないという事ですか?
「当たり前だ。これはマシューが生まれてきた時からの記録だ。
ここで失ってしまっては二度と手に入らないものばかりだ。
ただ、辛かった過去を思い起こすのであれば、俺は処分した方がいいとも思う。」
「アダム様。僕はこれらを捨てずに持っていたいです。
此処にいる僕たちはみんな笑っています。それはとても幸せだったからです。
その思い出を僕はずっと持っていたい。」
それを聞いたアダム様は、微笑みながら僕の頭を撫でて下さいました。
だから、僕はそんなに子供では有りませんよ。
「そうだな、れっきとした俺の妻だったな。」
そう言ってチュッと僕に口づけた。
「ギランさん、マシューの事、よろしくお願いします。」
「言われる迄も無く。
ただ、無理にあなたがマシューと呼ばなくてもいいと思うのだが。」
そうですよお姉さま。
「いいえ、それでは示しがつきません。
彼が自分をマシューとして生きると決めた以上、何か例外が出た時以外はマシューとすべきです。
…ただ、母の事は約束通りお願いします。」
「承知した。」
「さ、もうそろそろ出航の時間でしょう?船に戻った方がいいわ。
マシュー、元気でね。」
「お姉さまも、また僕絶対また会いに来ます。お手紙も書きます。構いませんよね?」
「そう…ね、旦那様がいいって言ったらね。さ、本当にもう行きなさい。」
そう言ってお姉さまは僕をアダム様の方に軽く押しやる。
「愛しているわ、マシュー。」
「僕もです。お姉さまもイアン様とお幸せに。」
そして、僕はアダム様に肩を抱かれ船のタラップへと歩みを進めた。
ふと思い立ち、立ち止まり、振り返る。
甲板から眺める僕の目の先には、イアン様に抱かれたお姉さまの姿が映る。
何となく、以前に同じようなことが有ったような気がする。
僕たちを見送る女性の存在が頭をよぎった。
確かあの時は、ちゃんとお別れをしなくてはと思って、さよならを言ったんだ。
でも誰に?
はっきりとは………思い出せない。
「アダム様。僕、まだ思い出せない事や忘れてしまった事が沢山有るみたいです。」
それを聞いたアダム様は、少し心配そうな顔をしたけれど、
でもすぐに、まるで僕を力づけるように、僕をしっかり抱きしめ、額にキスをしてくれる。
「大丈夫だよマシュー。焦らず、ゆっくりだ。」
「そうですね。ありがとうございます、アダム様」
汽笛が鳴る。
離岸の汽笛が、
「お姉さまー、イアン様と仲良くねー!」
僕はお姉さまに届くよう、力の限り大きな声で叫びました。
すると、お姉さまの声が遠くに聞こえる。
「エリックー、待ってなどいられないわ。会いに行くから、必ず行くからー!」
嬉しい。きっとまたすぐに会える。
お仕事が忙しいって言っていたから、それが済んだらすぐに来てくれるはず。
だってお姉さまの事だもの。
「シルビア、良くあの写真を手放したね。」
帰り道、イアンがそう言った。
「手放すはずないじゃない、あの写真は私の宝物よ。
あれはコピー。でも、現存する物を複写してもらったんだからちゃんとした物よ。
本物はちゃんと私のアルバムの中にあるわ。」
「まあ、そうだと思ったよ。」
そんな事を考えながら、僕は船の甲板からぼーっと港を眺めていました。
すると、見覚えのある車が港の駐車場に滑り込んで来る。
「お姉さまだ!」
僕は急いで船のタラップを駆け降りる。
仕事で忙しいはずなのに、きっと見送りに来てくれたんだ。
僕は嬉しくて、一刻も早くお姉さまの下に行こうと駆け出した。
でも、それを阻むようにアダム様がいきなり僕の手を引き、後ろから抱き締めました。
「マシュー!一体どこへ行く。」
息を切らし、焦ったようなアダム様の声。
「あっ……、ごめんなさい。お姉さまが……。」
その僕の一言で、アダム様は何故僕が急いで船を降りたのか、理解して下さったみたいだ。
「驚いた。頼むから一言断ってから行動してくれると助かるんだがな。」
ごめんなさい、僕はまたあなたに心配を掛けてしまいました。
「マシュー、あまり旦那様に心配をかけてはだめよ。」
近くに来てくれたお姉さまが、笑いながらそう言います。
でも呆れたよう眼差しは、アダム様に向けられていました。
そう言えば、今お姉さまは僕をマシューと呼びましたか?
お姉様はきっと気を使ってくれているのだと思います。
でも、確かに僕はマシューとして生きて行く事に決めたけれど、
いざお姉さまにマシューと呼ばれると、やっぱり少し寂しい気がする。
「良かったわ、出航に間に合って。」
「お姉さま、忙しいのに、ありがとうございます。」
するとお姉さまは、そっと僕を抱きしめてくれる。
「馬鹿ね、可愛い弟だもの。今度いつ会えるのか分からない事だし、来るに決まってるじゃない。
ただね、そちらのご両親や、お世話になった方々に何か差し上げたいと思って、これを作ってもらっていて遅くなってしまったの。ごめんなさい。」
そう言うとイアン様が車から降ろした箱の一つを僕に手渡した。
こ、これは、この香りは……。
「お姉さま、これって、もしかして。」
「そう、あなたの大好きなシュトーレンよ。
あなたの大好物を他の人にも召し上がっていただきたくて…ね。
時期的にはまだだいぶ早いけれど、大急ぎでシェフのトマスに作ってもらったの。」
「嬉しい!ありがとうお姉さま。」
クリスマスまでにはまだ間があるけれど、もうシュトーレンを食べれるなんて思ってもみなかった。
「配るのは、差し上げられる人だけでいいの。無理しないでね。
でもね、これは出来立てだから、分かっていると思うけど、すぐに食べてはだめよ。」
「………。」
「まあ食べる事は出来るけれど、出来立てはまだ余り美味しくないわよ。
美味しく食べたければ少し熟成してからでないとね。
せっかくトマスが腕を振るって作ったのだから、彼をがっかりさせないで。
それにお土産なんだから、これはお世話になった皆さんに差し上げる分なのよ。」
え、ええっ、僕の分は……?
「ふふ、ちゃんと別に取ってあるわ。でも日持ちのするお菓子とはいえ時期的に早すぎるから、
お渡しするまではコックさんにお願して、ちゃんと保存してもらってちょうだい。」
それって、たしか最低でも1週間はお預けってことですよね……。
そう、僕はちゃんと覚えていた。
シュトーレンは、出来上がっても、すぐには食べさせてもらえなかった事を………。
「ほら、そんな顔をしていないの。それと、ギランさん、これを。」
そう言ってお姉さまは一通の少し大きな封筒をアダム様に渡した。
「これは?」
「私が持っていたエリック、いえ、マシューの小さい頃の写真です。もちろん本物よ。
ご覧になって、かわいいでしょ。」
「本当に…。」
中に入っていたアルバムの写真を、一枚づつ微笑みながら、そして食い入るように眺めるアダム様。
僕の持っていたはずの写真は、いつの間にか無くなっていたから、全て処分されてしまったと思っていたけれど、
お姉さまは持っていて下さっていたんですね。
「ただ、その中の写真ですが…。」
え、何の写真なんだろう。
そう思ってのぞき込むと、それは僕達が小さい頃、姉弟4人であの桟橋で撮った写真でした。
僕が真ん中で、両手をベネット兄様とロバート兄様が繋いでくれている。
そしてお姉さまが、後ろから僕を抱きしめている写真。
皆楽しそうに笑っている。
ああ、そういえばこんな事も有ったんだっけ。
改めて僕は思い返した。
「もし、その写真が、いえ、その写真の中で、あなたが不快な物が有ったなら、それは破棄して下さい。」
そう、中には僕だけではなく、お姉様や、お兄様と僕を写した写真も何枚か入っていました。
「いや、それを決めるのは俺ではなく、マシューだ。」
それって、もし僕がこれ全部持っていたいと言ってもアダム様は反対しないという事ですか?
「当たり前だ。これはマシューが生まれてきた時からの記録だ。
ここで失ってしまっては二度と手に入らないものばかりだ。
ただ、辛かった過去を思い起こすのであれば、俺は処分した方がいいとも思う。」
「アダム様。僕はこれらを捨てずに持っていたいです。
此処にいる僕たちはみんな笑っています。それはとても幸せだったからです。
その思い出を僕はずっと持っていたい。」
それを聞いたアダム様は、微笑みながら僕の頭を撫でて下さいました。
だから、僕はそんなに子供では有りませんよ。
「そうだな、れっきとした俺の妻だったな。」
そう言ってチュッと僕に口づけた。
「ギランさん、マシューの事、よろしくお願いします。」
「言われる迄も無く。
ただ、無理にあなたがマシューと呼ばなくてもいいと思うのだが。」
そうですよお姉さま。
「いいえ、それでは示しがつきません。
彼が自分をマシューとして生きると決めた以上、何か例外が出た時以外はマシューとすべきです。
…ただ、母の事は約束通りお願いします。」
「承知した。」
「さ、もうそろそろ出航の時間でしょう?船に戻った方がいいわ。
マシュー、元気でね。」
「お姉さまも、また僕絶対また会いに来ます。お手紙も書きます。構いませんよね?」
「そう…ね、旦那様がいいって言ったらね。さ、本当にもう行きなさい。」
そう言ってお姉さまは僕をアダム様の方に軽く押しやる。
「愛しているわ、マシュー。」
「僕もです。お姉さまもイアン様とお幸せに。」
そして、僕はアダム様に肩を抱かれ船のタラップへと歩みを進めた。
ふと思い立ち、立ち止まり、振り返る。
甲板から眺める僕の目の先には、イアン様に抱かれたお姉さまの姿が映る。
何となく、以前に同じようなことが有ったような気がする。
僕たちを見送る女性の存在が頭をよぎった。
確かあの時は、ちゃんとお別れをしなくてはと思って、さよならを言ったんだ。
でも誰に?
はっきりとは………思い出せない。
「アダム様。僕、まだ思い出せない事や忘れてしまった事が沢山有るみたいです。」
それを聞いたアダム様は、少し心配そうな顔をしたけれど、
でもすぐに、まるで僕を力づけるように、僕をしっかり抱きしめ、額にキスをしてくれる。
「大丈夫だよマシュー。焦らず、ゆっくりだ。」
「そうですね。ありがとうございます、アダム様」
汽笛が鳴る。
離岸の汽笛が、
「お姉さまー、イアン様と仲良くねー!」
僕はお姉さまに届くよう、力の限り大きな声で叫びました。
すると、お姉さまの声が遠くに聞こえる。
「エリックー、待ってなどいられないわ。会いに行くから、必ず行くからー!」
嬉しい。きっとまたすぐに会える。
お仕事が忙しいって言っていたから、それが済んだらすぐに来てくれるはず。
だってお姉さまの事だもの。
「シルビア、良くあの写真を手放したね。」
帰り道、イアンがそう言った。
「手放すはずないじゃない、あの写真は私の宝物よ。
あれはコピー。でも、現存する物を複写してもらったんだからちゃんとした物よ。
本物はちゃんと私のアルバムの中にあるわ。」
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