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ジークフリード偏
ジークの運命 2
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「何も、こんなに大勢の前で、あんなに幼気な子に婚約破棄を言い渡さなくてもいいのに。
一体何を考えているのやら。
大体にして、その理由が、いつも傍にいないだの自分に尽くさないと言うのだから。
笑ってしまうね。
相手はまだ10代と言う話だ。
その年代ならば、学業など他にやらなければならない事が有るというのは、
少し考えれば誰にでもわかりそうなものなのに。」
ロシニョールの社長と言えば、たしか50歳、いや、60歳間近だったはずだ。
その婚約者が幼気な少年だと?
それも自分の欲望の為に一方的に破棄したと言うのか。
人目も憚らずに。
そんな真似をして、評判を落とすのは自分の方だというのが、分からないのだろうか。
それにしても、その相手の少年の事が、どうにも気に掛かる。
「その子はどうしたのです?」
「あぁ、気丈にも、泣きもせず独りで真直ぐ扉から出て行ったよ。」
可哀そうに。
すぐにでもその子の後を追いたいと思ったが、
どういう訳か、私の心は玄関ではなく裏庭の方がひどく気になって仕方がない。
「ところでジーク、こちらにいらっしゃるお嬢さんだが…。」
「叔父上、突然では有りますが、少々私用が出来ました。
申し訳ありませんが、今日はこれで失礼させていただきます。」
「何を藪から棒に、まだ来たばかりじゃないか。
こちらの方々の紹介も、まだしていない。」
「あぁ、申し訳ございません。私はジークフリード・ランセルと申します。
……バルべ家、オーランド家、ラ・ファイエット家・アルラット家のお嬢様方、お会いできて大変光栄でした。
大変失礼だと思いますが、今夜はこれで失礼させていただきます。」
そう言い残すと、私は裏庭に続くテラスへの扉を目指した。
裏庭を見渡たせるテラスで、ふと心惹かれる香りに気が付いた。
咲き乱れる花とは少し違った、何とも言えない香りに導かれ、私は正面玄関へと続く小道を歩いた。
すると、一人の少年がじっとこちらを見つめている。
「君か……。」
あぁ、間違いない。
私はこの子に会うために生まれてきたんだ。
瞬時にそう感じた。
その後の事は、あれはきっと本能だ。
そのまま彼の手を引き、人目に付かない東屋に連れ込み、
彼を私の腕の中に閉じ込めた。
その香りを、手触りを堪能した。
彼に密着している自身が、節操も無く反応してしまう。
あぁ、間違いなく、彼は私のものだ。
彼をこのまま放す気はさらさらない。
あわよくば、このまま連れて帰る。
しかし気が急くあまり、彼を捕まえそこなった。
私らしくない。
一方的に口説きすぎたのだ。
彼は怯え、私の腕から逃げ出した。
小鳥は私の腕をすり抜け、飛び去ろうとしている。
だが、大人しく逃がす気など私にはさらさらない。
か弱い小鳥は必死に羽ばたくが、獰猛な鷹に敵える筈が無い。
私は彼が門の外まで走ったところで捕まえた。
怯える小鳥は、優しく手懐けなければいけない。
そう、優しく優しく、この私を擦り込む様に。
何とか彼を宥めすかし、帰る手立ての無かった彼を車に乗せた。
道々、さりげなく彼から情報を引き出す。
そして、小さな集合住宅の前に車を停めた。
ここに住む彼の家族にもきっちり挨拶をするのも忘れない。
「初めまして、私はジークフリード・ランセルと申します。」
「ジ、ジークフリード…ランセル…様?」
「はい。実は今日はお願が有って伺いました。
少々お邪魔してよろしいでしょうか。」
「えっ?あっ、はい!すいませんボンヤリしてしまって。
あの、汚い所で申し訳ありません。
よろしければどうぞお上がり下さい。」
そう言って、彼の親は私を中に通してくれた。
中は普通のサラリーマンらしい佇まいだった。
ざっと靴を見て、家族構成を推測する。
2LDKに5人住まいか。
リビングに通され、お茶をいただく。
出されたカップやお茶の種類から、親の収入状態を把握した。
そして私は即座に頭を働かせる。
「突然で申し訳ありません。
実はアルヴィン君をいただきたく、ご挨拶に伺いました。」
「「「ええーーーっ!」」」
まあ、いきなりこんな話をすれば、驚くのは当たり前か。
「し、しかし突然そのように言われても、
実はこの子には、既に婚約者がおりまして……。」
「それはいましたの間違いです。
今日のパーティー会場で、彼はその婚約者から、破棄を言い渡されましたから。」
「何だって!
アルヴィン、お前社長に何かしたのか!」
「何にもしてないよ。しなかったから破棄されたんだよ。」
「何という事だ、私は明日からどうしたらいいんだ。」
嘆く父親。
まあロシニョールの社長は、家族には御咎め無しとほざいていた様だが、
それは別に教えなくてもいいだろう。
「別にあいつは父さんを首にするな…」
「私とアルヴィン君は、今日のパ-ティーで初めてお会いしたのですが、
一目見て分かりました。
彼は私の運命の番です。」
「う、嘘だろう……。」
父親だけならわかるが、アルヴィン、君まで信じられないというような目で私を見ないでくれ。
「事実です。
私としましては、すぐにでもアルヴィン君を連れて帰りたい気持ちでいっぱいです。
しかし彼もまだ学生と伺いました。」
「そう、そうです。」
「ですので、私も彼が嫁げるまで我慢をしましょう。
そして彼が正式に18歳になったその日に迎えに来たいのですが、よろしいですね。」
「しかし、アルヴィンは、誕生日が過ぎてもまだ学生の身。
結婚などまだまだ………。」
「おや、これはおかしなことを仰る。
確か卒業をしてすぐに結婚するはずだったとお聞きしましたが。」
「確かにその予定でした。だが…」
「それなら、それはあなた達が、アルヴィン君を十分大人と判断して決めた事でしょう。
誕生日から卒業まで、たかだか数か月。
日数的にも大して変わらないでは有りませんか。
それともあなた達は、自分の判断が間違っていた…と言うのですか?」
「そ、それは。
しかし社長が…。
そうだ、アルヴィン、本当にお前はランセル様の、運命の番なのか?」
「そんなこと言われても分からないよ!
ランセルさんとは、さっき会ったばっかりだから。
でも、多分…、そうかもしれない……。」
しれないじゃなく、そうなんだよ。
「とにかく彼の誕生日、その日に彼を迎えに来ます。
それと……、
このような事を言うのは大変失礼かと思いますが、
義父上の再就職先を、お世話させていただけないでしょうか。」
「えっ?」
「このような事態となり、あなたも今の会社に居ずらいと勝手に判断させていただきました。
もしできれば、私どもの会社の一つにあなたをお迎えしたいと思ったのですが、
出過ぎたことを言いましたでしょうか。」
「そんな、もし、そうしていただければ願っても無い話です。
アルヴィンとの縁談が、ご破算になった今、
私もこの先どうしたらと思っていたのです。
ご覧の通り、我が家にはまだ子供がアルヴィン以外、二人もおります。
そうしていただけるのであれば、ぜひ、そのお話をお受けしたい。」
仕事の為に、いや、家庭の為か。
アルヴィンを差し出したあなただ。
私の会社に勤めるという事は、
あなたは私にアルヴィンを嫁がせてもいいと思った、と判断してもいいのでしょう。
「では、この話はこのまま進めさせていただきます。」
「ありがとうございます。
よろしくお願いいたします。」
「それと、これも大変に失礼な申し出かもしれませんが、
もしよろしければ、そのご用意した会社の近くに、あなたたちの家を用意させていただければと思いますが、
構いませんでしょうか。」
「何と、そこまでしていただけるとは…。
いや、しかし、そこまで甘えてしまっては申し訳ありません。」
「いえいえ、アルヴィン君の両親と言う事は、私にとっても義父上と義母上です。
そして彼の兄弟は私の弟たち。
何の遠慮もいりません。」
「そこまでしていただけるとは……。
ぜひ!ぜひお願いします。」
彼の親達は、これを幸運として受け止め、感激しているようだ。
そう、今はその幸せに浸っていて下さい。
しかし私は、あなたが自分を守る為、アルヴィンをロシニョールに差し出した事を忘れませんから。
そう、私のアルヴィンに酷い事をしたロシニョールと共に。
一体何を考えているのやら。
大体にして、その理由が、いつも傍にいないだの自分に尽くさないと言うのだから。
笑ってしまうね。
相手はまだ10代と言う話だ。
その年代ならば、学業など他にやらなければならない事が有るというのは、
少し考えれば誰にでもわかりそうなものなのに。」
ロシニョールの社長と言えば、たしか50歳、いや、60歳間近だったはずだ。
その婚約者が幼気な少年だと?
それも自分の欲望の為に一方的に破棄したと言うのか。
人目も憚らずに。
そんな真似をして、評判を落とすのは自分の方だというのが、分からないのだろうか。
それにしても、その相手の少年の事が、どうにも気に掛かる。
「その子はどうしたのです?」
「あぁ、気丈にも、泣きもせず独りで真直ぐ扉から出て行ったよ。」
可哀そうに。
すぐにでもその子の後を追いたいと思ったが、
どういう訳か、私の心は玄関ではなく裏庭の方がひどく気になって仕方がない。
「ところでジーク、こちらにいらっしゃるお嬢さんだが…。」
「叔父上、突然では有りますが、少々私用が出来ました。
申し訳ありませんが、今日はこれで失礼させていただきます。」
「何を藪から棒に、まだ来たばかりじゃないか。
こちらの方々の紹介も、まだしていない。」
「あぁ、申し訳ございません。私はジークフリード・ランセルと申します。
……バルべ家、オーランド家、ラ・ファイエット家・アルラット家のお嬢様方、お会いできて大変光栄でした。
大変失礼だと思いますが、今夜はこれで失礼させていただきます。」
そう言い残すと、私は裏庭に続くテラスへの扉を目指した。
裏庭を見渡たせるテラスで、ふと心惹かれる香りに気が付いた。
咲き乱れる花とは少し違った、何とも言えない香りに導かれ、私は正面玄関へと続く小道を歩いた。
すると、一人の少年がじっとこちらを見つめている。
「君か……。」
あぁ、間違いない。
私はこの子に会うために生まれてきたんだ。
瞬時にそう感じた。
その後の事は、あれはきっと本能だ。
そのまま彼の手を引き、人目に付かない東屋に連れ込み、
彼を私の腕の中に閉じ込めた。
その香りを、手触りを堪能した。
彼に密着している自身が、節操も無く反応してしまう。
あぁ、間違いなく、彼は私のものだ。
彼をこのまま放す気はさらさらない。
あわよくば、このまま連れて帰る。
しかし気が急くあまり、彼を捕まえそこなった。
私らしくない。
一方的に口説きすぎたのだ。
彼は怯え、私の腕から逃げ出した。
小鳥は私の腕をすり抜け、飛び去ろうとしている。
だが、大人しく逃がす気など私にはさらさらない。
か弱い小鳥は必死に羽ばたくが、獰猛な鷹に敵える筈が無い。
私は彼が門の外まで走ったところで捕まえた。
怯える小鳥は、優しく手懐けなければいけない。
そう、優しく優しく、この私を擦り込む様に。
何とか彼を宥めすかし、帰る手立ての無かった彼を車に乗せた。
道々、さりげなく彼から情報を引き出す。
そして、小さな集合住宅の前に車を停めた。
ここに住む彼の家族にもきっちり挨拶をするのも忘れない。
「初めまして、私はジークフリード・ランセルと申します。」
「ジ、ジークフリード…ランセル…様?」
「はい。実は今日はお願が有って伺いました。
少々お邪魔してよろしいでしょうか。」
「えっ?あっ、はい!すいませんボンヤリしてしまって。
あの、汚い所で申し訳ありません。
よろしければどうぞお上がり下さい。」
そう言って、彼の親は私を中に通してくれた。
中は普通のサラリーマンらしい佇まいだった。
ざっと靴を見て、家族構成を推測する。
2LDKに5人住まいか。
リビングに通され、お茶をいただく。
出されたカップやお茶の種類から、親の収入状態を把握した。
そして私は即座に頭を働かせる。
「突然で申し訳ありません。
実はアルヴィン君をいただきたく、ご挨拶に伺いました。」
「「「ええーーーっ!」」」
まあ、いきなりこんな話をすれば、驚くのは当たり前か。
「し、しかし突然そのように言われても、
実はこの子には、既に婚約者がおりまして……。」
「それはいましたの間違いです。
今日のパーティー会場で、彼はその婚約者から、破棄を言い渡されましたから。」
「何だって!
アルヴィン、お前社長に何かしたのか!」
「何にもしてないよ。しなかったから破棄されたんだよ。」
「何という事だ、私は明日からどうしたらいいんだ。」
嘆く父親。
まあロシニョールの社長は、家族には御咎め無しとほざいていた様だが、
それは別に教えなくてもいいだろう。
「別にあいつは父さんを首にするな…」
「私とアルヴィン君は、今日のパ-ティーで初めてお会いしたのですが、
一目見て分かりました。
彼は私の運命の番です。」
「う、嘘だろう……。」
父親だけならわかるが、アルヴィン、君まで信じられないというような目で私を見ないでくれ。
「事実です。
私としましては、すぐにでもアルヴィン君を連れて帰りたい気持ちでいっぱいです。
しかし彼もまだ学生と伺いました。」
「そう、そうです。」
「ですので、私も彼が嫁げるまで我慢をしましょう。
そして彼が正式に18歳になったその日に迎えに来たいのですが、よろしいですね。」
「しかし、アルヴィンは、誕生日が過ぎてもまだ学生の身。
結婚などまだまだ………。」
「おや、これはおかしなことを仰る。
確か卒業をしてすぐに結婚するはずだったとお聞きしましたが。」
「確かにその予定でした。だが…」
「それなら、それはあなた達が、アルヴィン君を十分大人と判断して決めた事でしょう。
誕生日から卒業まで、たかだか数か月。
日数的にも大して変わらないでは有りませんか。
それともあなた達は、自分の判断が間違っていた…と言うのですか?」
「そ、それは。
しかし社長が…。
そうだ、アルヴィン、本当にお前はランセル様の、運命の番なのか?」
「そんなこと言われても分からないよ!
ランセルさんとは、さっき会ったばっかりだから。
でも、多分…、そうかもしれない……。」
しれないじゃなく、そうなんだよ。
「とにかく彼の誕生日、その日に彼を迎えに来ます。
それと……、
このような事を言うのは大変失礼かと思いますが、
義父上の再就職先を、お世話させていただけないでしょうか。」
「えっ?」
「このような事態となり、あなたも今の会社に居ずらいと勝手に判断させていただきました。
もしできれば、私どもの会社の一つにあなたをお迎えしたいと思ったのですが、
出過ぎたことを言いましたでしょうか。」
「そんな、もし、そうしていただければ願っても無い話です。
アルヴィンとの縁談が、ご破算になった今、
私もこの先どうしたらと思っていたのです。
ご覧の通り、我が家にはまだ子供がアルヴィン以外、二人もおります。
そうしていただけるのであれば、ぜひ、そのお話をお受けしたい。」
仕事の為に、いや、家庭の為か。
アルヴィンを差し出したあなただ。
私の会社に勤めるという事は、
あなたは私にアルヴィンを嫁がせてもいいと思った、と判断してもいいのでしょう。
「では、この話はこのまま進めさせていただきます。」
「ありがとうございます。
よろしくお願いいたします。」
「それと、これも大変に失礼な申し出かもしれませんが、
もしよろしければ、そのご用意した会社の近くに、あなたたちの家を用意させていただければと思いますが、
構いませんでしょうか。」
「何と、そこまでしていただけるとは…。
いや、しかし、そこまで甘えてしまっては申し訳ありません。」
「いえいえ、アルヴィン君の両親と言う事は、私にとっても義父上と義母上です。
そして彼の兄弟は私の弟たち。
何の遠慮もいりません。」
「そこまでしていただけるとは……。
ぜひ!ぜひお願いします。」
彼の親達は、これを幸運として受け止め、感激しているようだ。
そう、今はその幸せに浸っていて下さい。
しかし私は、あなたが自分を守る為、アルヴィンをロシニョールに差し出した事を忘れませんから。
そう、私のアルヴィンに酷い事をしたロシニョールと共に。
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