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第8話 春季講習開始
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学校の休み期間に、塾では講習が行われる。もちろん、貴也の通う塾で開校される。
貴也は明日から始まる春期講習の日程を確認していた。講習のスケジュールに合わせて勉強日程を組んだ。それから、母から貰ったお金も確認した。食事に毎日1000円使ってもお釣りが出る金額だ。
「昼か」
貴也は昼を買うのがめんどくさく感じた。
塾用の鞄に筆記用具と普段使っているテキストのコピーをファイルにいれ、キッチンに行くとゼリータイプの栄養ドリンクを5個取り出した。
(あ~、もうないか)
貴也は冷蔵庫の横にあるペンをとると冷蔵庫の前に貼ってあるホワイトボールにゼリータイプの栄養ドリンクの追加願いを書いた。
部屋に戻ると鞄にゼリータイプの栄養ドリンクが入った袋をしまった。そして、時計を確認すると22時28分であった。
(2分早いが寝ようかな)
ベッドにいるとすぐに寝息をたてた。
翌日。
貴也はいつも通り5時に目覚ましがなる前に起きた。太陽が顔を出さず暗かったため電気をつけた。
(寒いなぁ)
貴也は着替えをすると、部屋を出で顔を洗った。それから台所に行き冷蔵庫を開けるとゼリータイプの栄養ドリンクが大量に入っていた。
そこから一つとると、飲んで空をゴミ箱に捨てた。そして、自室に戻るとテキストのコピーを取り出した。
それは採点済みの物であった。
(よし、年明けから5年のテキスト3教科は5週は終了したね)
貴也は“5”と大きく書かれているテキストのコピーを算数、理科、社会の3教科分確認した。その後チラリと国語のテキストを見た。それをゆっくりと自分の元に持ってきてパラパラとめくった。
(漢字とか答えが明確なのはいいんだけどなぁ)
“~字以内で書きなさい”という部分を見てため息をついた。鉛筆をクルクルと回しながら、悩んでいると次第に意識が遠のいていった。
ピーピーという機械音がして、貴也は目を覚ました。慌てて頭をあげると機械音を鳴らしていた物を手した。
携帯電話のアラームだ。
(ヤバい、寝てた……。学校じゃないからしっかり起きてないと)
貴也は自分の顔を思いっきり叩いた。ジーンと傷みを感じ両頬が真っ赤になった。
「受験生だ。気合いをいれないと」
立ち上がると洗面台に行き、顔を洗った。
冷たい水がしみて、目が覚めた。
大きく深呼吸をすると、キッチンに向かい冷蔵庫からゼリータイプの栄養ドリンクを出した。それを飲むと空を乱暴にゴミ箱に捨てた。
「頑張れ、頑張れ、頑張れ」
貴也は自室に戻り、時計を見た。
8時00分。
鞄を背負うと、家を出た。少し歩き塾の前に来ると知った人物の顔があった。
「……わかってるって」
「授業まで後一時間あるよ。しっかりやって」
「それもわかってる」
叶和也とその母だ。
朝から大きな声で騒ぐ2人の声は頭に響いた。
「あら、江本君」
「げ、江本」
見つかった。
隠れる場所のなく、車も通れるくらいの道であるから見つかるのも当たり前であったが貴也にとってそれはいい気分のするものではなかった。
和也の母は和也を連れて、嬉しそう貴也に近づいた。和也は露骨に嫌な顔をしていた。
貴也は内心がバレないように笑顔を作り丁寧に挨拶をした。
「おはよう。朝早く一人で塾に来るの偉いわね。和也なんか朝も起きないし、連れて来ないといけないのよ」
ため息をつく母に、和也は「うるせー」と言って、一人塾に向かった。
貴也は明日から始まる春期講習の日程を確認していた。講習のスケジュールに合わせて勉強日程を組んだ。それから、母から貰ったお金も確認した。食事に毎日1000円使ってもお釣りが出る金額だ。
「昼か」
貴也は昼を買うのがめんどくさく感じた。
塾用の鞄に筆記用具と普段使っているテキストのコピーをファイルにいれ、キッチンに行くとゼリータイプの栄養ドリンクを5個取り出した。
(あ~、もうないか)
貴也は冷蔵庫の横にあるペンをとると冷蔵庫の前に貼ってあるホワイトボールにゼリータイプの栄養ドリンクの追加願いを書いた。
部屋に戻ると鞄にゼリータイプの栄養ドリンクが入った袋をしまった。そして、時計を確認すると22時28分であった。
(2分早いが寝ようかな)
ベッドにいるとすぐに寝息をたてた。
翌日。
貴也はいつも通り5時に目覚ましがなる前に起きた。太陽が顔を出さず暗かったため電気をつけた。
(寒いなぁ)
貴也は着替えをすると、部屋を出で顔を洗った。それから台所に行き冷蔵庫を開けるとゼリータイプの栄養ドリンクが大量に入っていた。
そこから一つとると、飲んで空をゴミ箱に捨てた。そして、自室に戻るとテキストのコピーを取り出した。
それは採点済みの物であった。
(よし、年明けから5年のテキスト3教科は5週は終了したね)
貴也は“5”と大きく書かれているテキストのコピーを算数、理科、社会の3教科分確認した。その後チラリと国語のテキストを見た。それをゆっくりと自分の元に持ってきてパラパラとめくった。
(漢字とか答えが明確なのはいいんだけどなぁ)
“~字以内で書きなさい”という部分を見てため息をついた。鉛筆をクルクルと回しながら、悩んでいると次第に意識が遠のいていった。
ピーピーという機械音がして、貴也は目を覚ました。慌てて頭をあげると機械音を鳴らしていた物を手した。
携帯電話のアラームだ。
(ヤバい、寝てた……。学校じゃないからしっかり起きてないと)
貴也は自分の顔を思いっきり叩いた。ジーンと傷みを感じ両頬が真っ赤になった。
「受験生だ。気合いをいれないと」
立ち上がると洗面台に行き、顔を洗った。
冷たい水がしみて、目が覚めた。
大きく深呼吸をすると、キッチンに向かい冷蔵庫からゼリータイプの栄養ドリンクを出した。それを飲むと空を乱暴にゴミ箱に捨てた。
「頑張れ、頑張れ、頑張れ」
貴也は自室に戻り、時計を見た。
8時00分。
鞄を背負うと、家を出た。少し歩き塾の前に来ると知った人物の顔があった。
「……わかってるって」
「授業まで後一時間あるよ。しっかりやって」
「それもわかってる」
叶和也とその母だ。
朝から大きな声で騒ぐ2人の声は頭に響いた。
「あら、江本君」
「げ、江本」
見つかった。
隠れる場所のなく、車も通れるくらいの道であるから見つかるのも当たり前であったが貴也にとってそれはいい気分のするものではなかった。
和也の母は和也を連れて、嬉しそう貴也に近づいた。和也は露骨に嫌な顔をしていた。
貴也は内心がバレないように笑顔を作り丁寧に挨拶をした。
「おはよう。朝早く一人で塾に来るの偉いわね。和也なんか朝も起きないし、連れて来ないといけないのよ」
ため息をつく母に、和也は「うるせー」と言って、一人塾に向かった。
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