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覚悟を決めた瞳で魔王を見つめと、彼は微笑んだ。ここに来て、初めての魔王の笑顔に心が高鳴る。
「そうか」
魔王は指を振った。
「え……?」
一瞬で、グリードは魔王の膝の上に移動した。
突然の出来事に驚き、顔を赤らめる。
「え……!! 魔王様……?」
魔王の膝の上という夢のような状況に動揺し、嬉しさと恥ずかしさで心臓が早鐘を打つ。
冷静さを保とうとするも、興奮が抑えられない。
「命をかけるといけならそれなりのモノをやろう」
魔王の唇がグリードの口に触れる。
「――ッ」
突然の口づけに目を大きく見開くが、抗う事無く口を開く。すると、魔王の唾液が流れ込んでいた。その感覚に震える。
夢にまで見た瞬間に頬を真っ赤に染めて、恍惚とした表情で魔王を見つめる。
「んん……」
戸惑いながらも幸せで胸をうめつくした。言葉にならない感情があふれ、「ま、魔王……さ、ま」小さく囁く。
唇が触れた感触を噛みしめ、この瞬間を永遠に覚えていたいという思いで一杯になった。
「ん、あうぅ……」口づけが深くなる。
何年も憧れ続けた相手との口づけに酔いしれ、心を奪われる。
「こんなもんでどうだ?」
息を整えながら、恍惚とした表情でグリードは魔王を見上げた。
「素晴らしい……です」震える指で自分の唇に触れる。「魔王様……僕は……」
魔王は考えながら、グリードの顔を見た。
「やはり、グリードは私との身体的接触が好きなんだな」
「あっ……、はい」グリードは何度も頷く。「大好きです」
魔王の言葉に嬉しさで、包まれる。
「魔王様に触れられるのは僕の夢でした」
もっと欲しくて、欲しくて、たまらない。しかし、それを言葉に出来ず、顔を赤らめたまま、魔王をじっと見つめた。
「私に振れたいか?」
魔王の言葉に頷いた瞬間、景色が変わった。
「え……?」
寝室のベッドに移動していた。
大きなベッドの上で魔王の近くにいることに動揺しながらも震える手を彼の方に伸ばす。
「触れたい……です」
「何処に触れたいんだ?」
「魔王様、本当に……いいですか?」夢みたいな状況に頬を赤らめる。
「詳しく説明しろ」
魔王の声が身体に響き、熱を上げる。さらに顔を赤くなり、恥ずかしさと興奮で息が荒くなった。
「お、お顔に触れたいです」期待と緊張が入り混じった表情で伝える。
「顔か。構わない」
グリードの方に顔差し出す。
魔王の許可に胸が高鳴る。
「ありがとうございます」
震える指で恐る恐る魔王の頬に触れる。夢のような感触に目を潤ませ、指先で魔王の肌を優しくなぞった。
「こんなに、柔らかい……」
崇拝するように魔王の顔の輪郭を辿り、幸せで満たされた表情で魔王の顔の部位を一つ一つ記憶に刻む。
「魔王様、美しい……」
頭にある羊のような角に触れられると魔王は目を細めた。
「こうすると、気持ちいいですか」丁寧に、優しく角の部分を撫でた。
「あぁ」
魔王が気持ちよさそうにしているのを見て嬉しくなり、心躍らせる。指先でそっと角の曲線をなぞりながら魔王の牙に気づき、魅了される。
「素敵な牙」
魔王は、口を開け牙を見せた。
「『すてき』なんだろ。舐めろ」
魔王の命令に一瞬驚くも、すぐに期待に目を輝かせた。
「はい、魔王様」
恐る恐る魔王の牙に近づき緊張しながらも、ゆっくりと舌を出し牙に触れた。
「んん……」
初めての感触に震えながら丁寧に大切に舐める。魔王の牙の感触を噛みしめ、夢中になりもう片方の牙も舐めようとすると、魔王は指をふり、グリードの服だけを移動させた。
「そうか」
魔王は指を振った。
「え……?」
一瞬で、グリードは魔王の膝の上に移動した。
突然の出来事に驚き、顔を赤らめる。
「え……!! 魔王様……?」
魔王の膝の上という夢のような状況に動揺し、嬉しさと恥ずかしさで心臓が早鐘を打つ。
冷静さを保とうとするも、興奮が抑えられない。
「命をかけるといけならそれなりのモノをやろう」
魔王の唇がグリードの口に触れる。
「――ッ」
突然の口づけに目を大きく見開くが、抗う事無く口を開く。すると、魔王の唾液が流れ込んでいた。その感覚に震える。
夢にまで見た瞬間に頬を真っ赤に染めて、恍惚とした表情で魔王を見つめる。
「んん……」
戸惑いながらも幸せで胸をうめつくした。言葉にならない感情があふれ、「ま、魔王……さ、ま」小さく囁く。
唇が触れた感触を噛みしめ、この瞬間を永遠に覚えていたいという思いで一杯になった。
「ん、あうぅ……」口づけが深くなる。
何年も憧れ続けた相手との口づけに酔いしれ、心を奪われる。
「こんなもんでどうだ?」
息を整えながら、恍惚とした表情でグリードは魔王を見上げた。
「素晴らしい……です」震える指で自分の唇に触れる。「魔王様……僕は……」
魔王は考えながら、グリードの顔を見た。
「やはり、グリードは私との身体的接触が好きなんだな」
「あっ……、はい」グリードは何度も頷く。「大好きです」
魔王の言葉に嬉しさで、包まれる。
「魔王様に触れられるのは僕の夢でした」
もっと欲しくて、欲しくて、たまらない。しかし、それを言葉に出来ず、顔を赤らめたまま、魔王をじっと見つめた。
「私に振れたいか?」
魔王の言葉に頷いた瞬間、景色が変わった。
「え……?」
寝室のベッドに移動していた。
大きなベッドの上で魔王の近くにいることに動揺しながらも震える手を彼の方に伸ばす。
「触れたい……です」
「何処に触れたいんだ?」
「魔王様、本当に……いいですか?」夢みたいな状況に頬を赤らめる。
「詳しく説明しろ」
魔王の声が身体に響き、熱を上げる。さらに顔を赤くなり、恥ずかしさと興奮で息が荒くなった。
「お、お顔に触れたいです」期待と緊張が入り混じった表情で伝える。
「顔か。構わない」
グリードの方に顔差し出す。
魔王の許可に胸が高鳴る。
「ありがとうございます」
震える指で恐る恐る魔王の頬に触れる。夢のような感触に目を潤ませ、指先で魔王の肌を優しくなぞった。
「こんなに、柔らかい……」
崇拝するように魔王の顔の輪郭を辿り、幸せで満たされた表情で魔王の顔の部位を一つ一つ記憶に刻む。
「魔王様、美しい……」
頭にある羊のような角に触れられると魔王は目を細めた。
「こうすると、気持ちいいですか」丁寧に、優しく角の部分を撫でた。
「あぁ」
魔王が気持ちよさそうにしているのを見て嬉しくなり、心躍らせる。指先でそっと角の曲線をなぞりながら魔王の牙に気づき、魅了される。
「素敵な牙」
魔王は、口を開け牙を見せた。
「『すてき』なんだろ。舐めろ」
魔王の命令に一瞬驚くも、すぐに期待に目を輝かせた。
「はい、魔王様」
恐る恐る魔王の牙に近づき緊張しながらも、ゆっくりと舌を出し牙に触れた。
「んん……」
初めての感触に震えながら丁寧に大切に舐める。魔王の牙の感触を噛みしめ、夢中になりもう片方の牙も舐めようとすると、魔王は指をふり、グリードの服だけを移動させた。
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