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第二章
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しおりを挟むレイチェルとお兄様がイチャイチャしてるのを黙ってみてたけど、いつ終わるか分からないから止めることにする。
「そろそろ話を進めてもいいかな?」
レイチェルはここに私が居るのを忘れていたみたいで、一気に顔を真っ赤にして顔を両手で隠す。
お兄様は顔色が全く変わらないけど、何を言ってこないって事は私が居たことに忘れていそうね。
「ごめんなさい。続けて下さい」
「レイチェルが可哀想だからこれ以上はツッコまないわ。レイチェルに来てもらったのは、レイチェルに学部を変えてほしいからなのよ」
「学部を?」
「えぇ、一般クラスから特進クラスに変えてほしいの。今なら学園の生徒には知られる前だから、誰かに何か言われたりはしないと思うわ。レイチェルが頭良いのはこの国でも有名だから、特進クラスに居てもおかしく無いと思いますし」
レイチェルの国の王族は全員が頭が良くて、それぞれの分野で活躍してるってこの国でも有名なのよね。
まだ未成年のレイチェルの話もこの国にまで回ってきていた。
お兄さんの手伝いをしていて、福祉関係に力を入れてると有名だった。
そんな人からお兄様に縁談を申し込まれて、当時の我が家はビックリしていたのよね。
「理由を聞いていいですか?」
「実は私達の従姉妹であるリリヤが私達が通う学園に入学してくるかもしれないの」
「リリヤと言うのは数年前に、この家で色々と好き勝手していた令嬢のことですか?」
レイチェルはリリヤについて詳しいけど、ここにはお兄様も居るからあまり知らない体で聞いてくる。
レイチェルはヒロインであるリリヤに興味津々で、私が前世の姉だと知ってからは根掘り葉掘り聞いてきたから、本当はかなり詳しいのよね。
だけどそれをお兄様は知らないから誤魔化すしかない、お兄様からしたらレイチェルとリリヤには何の関わりもないのだから、色々聞いてきたら不自然に感じるだろうでしょうし、レイチェルの行動は間違っては居ないわよね。
「その者であってるわ。従姉妹とは認めたく無いけど、一応は血縁関係がありますからね。お祖母様達と絶縁して戸籍から完全に抜かれてるみたいですから、表向きは赤の他人になります」
「婚約前にセミュン様から簡単に説明されましたけど、その人って修道院に入れられたんですよね?何故、学園に入って来ると思ってるの?彼女が入ってる修道院は簡単に出たり入ったり出来るところなんですか?」
そうなのよね…………
私もそこが1番疑問に思ってた。
リリヤが乙女ゲームに執着してるのは分かってたけど、お祖母様とお祖父様が問題を起しそうなリリヤ達を修道院に入れた。
お祖母様達が選んだ修道院がそんなに規則が緩いところだとは思えないのだけど?
お祖母様達からは2人が修道院に入ることになったとは聞いてたけど、何処の修道院かは聞かなかったのよね。
「お兄様はあの2人が何処の修道院に入れられたか知ってますか?」
「イリーナは知らなかったのか?2人はレイウィン修道院に入れられた」
本当にレイウィン修道院?
だってあそこはかなり厳しくて、1度入ったら抜けるのがほぼ不可能よね?
修道院に入れられたってことは修道女になったってことだから、あそこの修道女は結婚は許されていないはず
「何かの間違いじゃないですか?他の場所と勘違いしてるんじゃないですか?」
「間違いない。そのことを聞いたときに、お祖父様達は本気で娘と孫を手放すつもりなんだって思ったからな」
レイウィン修道院はこの国でトップ3に入るほど厳しいと有名な修道院だったはず。
修道院は大まかに分けて3種類あると言われている。
1つ目の修道院は孤児院が一緒になっている。こういう修道院には男性も女性もおり、結婚することも許されている。
修道女と修道士が神に仕えてることは変わりないけど、基本的に子供のお世話をしている場所で、修道院に入るのも出るのも簡単で規則が緩い。
2つ目の修道院は入ったり出たり出来るけど規則は厳しい修道院になっている。
男性だけの修道院や女性だけの修道院で、男女が一緒に居ることはない。
結婚することは出来るけど、その場合は通いの準修道女や準修道士になる。
こういう修道院には、ちょっとした問題を起こした貴族が預けられて再教育がされる。
問題を起こしてここに預けられる者は、まだ更生の余地があると判断されたものなのよね。
3つ目の修道院は1度入ったら抜けられないと言われている。規則も厳しくて贅沢は絶対に出来ない。
ここも男性用と女性用の修道院があり、結婚が認められていない。
ここにも問題を起こした貴族が入れられるが、ここに入れられる時には貴族の身分を完全に捨てることになる。
更生出来ないと思われたものや、親族が許すつもりがない場合に入れられるのよね。
リリヤ達が入ったりレイウィン修道院は3つ目の修道院に入るから、修道院から出て結婚するなんて本来なら有り得ないはず。
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