そんなに私の婚約者が欲しいならあげるわ。その代わり貴女の婚約者を貰うから

みちこ

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 マクミラン侯爵家の縁談をどうするか決める前にエルガー家の人達が来てしまい、この話は中途半端で終わってしまった。

 うーん、エミリーがマクミラン侯爵家との縁談をどう思ってるのかよく分からないわね。

 レオンとの縁談に本気になられると困るのよね。

 もしもレオンに夢中になって、エルガー家の次男と浮気してくれなかったら、私の計画が崩れてしまう。

 どうなるかドキドキしながら、3人でエルガー家の人達が待ってる部屋に向かう。

「エルガー家の人達にマクミランのことは言うんじゃないぞ」

「わかってます。…………お母様は何処に居るんですか?」

 この場にお母様が居ないことに疑問に感じなかったけど、よく考えたらこの場に居ないのは不自然よね?

 マクミラン侯爵家から縁談話が来たって聞いたら、お母様なら飛んでくるはずなのに?

 お母様はミーハーなところがありますからね。

「エルガー家が来るから準備を優先している。メイド達に磨き上げられて終わってる頃だろうから、部屋の前で俺たちが来るのを待ってるんじゃないか?」

 エルガー伯爵夫人がとても綺麗な人だから、見栄のためにメイド達に無理難題を押し付けてるってことなのね。

 エルガー伯爵夫人は今でも男性から人気な方だから、そんな人と競おうとするなんて愚かよね。

 エルガー家は全員が容姿端麗だから、エルガー家の次男も見た目だけは一流なのよね。

 だから女好きで周りから敬遠されていても、近付いてくる女性が絶えないんだけど、エルガー家からしたら困ることになってるのよね。

「エルガー家の人達って美男美女で有名だよね~、今日は次期当主のお兄さんも来てるのかな?硬派でイケメンって有名だよね。兄弟で違うタイプのイケメンって言われてるから、会うのをずっと楽しみにしてたの~」

「弟のお見合いにわざわざ来るわけないでしょ。エミリーだって本来なら参加する必要ないんだけど?本当に来るつもりなの?マクミラン侯爵家の婚約者に本当になるつもりなら、今からでも勉強したらどう?」

 私の言葉にエミリーは頬を膨らませる。

「メアリーはそんなに私が邪魔なの?」

「そうね。今回は私の縁談だから来て欲しくないわね。だって相手だって混乱してしまうでしょ?婚約相手は私なのに、妹の貴女がいたら、貴女にも声をかけないといけないのだから」

「ふ~ん、メアリーはこの縁談に乗り気なのね。私がマクミラン家の跡取りと結婚しても良いと思ってるの?」

 この返答次第でエミリーがどっちの男を狙うか決まりそうね。

「お父様が決めた婚約なのだから従うだけよ。結婚するならお互いに尊敬できる関係になれれば良いと思ってますけどね。貴女の婚約も私には関係ないわ」

「本当に?私が侯爵夫人になるかもしれないのに、本当に何とも思わないの?相手はメアリーも関わりがある相手でしょ?同じ生徒会に居るのだから、それなりに仲良いんじゃないの?」

「お話はしますけど仲良いわけではありませんわ。ジェシカやリオン王子と話すことのほうが多いですから。もしも本気で侯爵夫人になるつもりなら、今までみたいに遊び歩いてはいけないわよ。真面目に勉強出来るなら、私からは言うことはないわ」

 エミリーはつまらなそうな顔をする。

 自分が逆の立場だったら不満に思うから、納得出来ないって感じかしら?

 今回はレオンが相手だから不満に思うけど、関係ない相手だったら、実際にエミリーが侯爵夫人になろうと気にならないのよね。

 エミリーが迷惑をかけたりしないか心配にはなりますけどね。

 エミリーが問題を起こしたら、家族である私にまで影響が出てくる。

 この子なら自分だけが不利益になることを許さないはず、自分が原因だと分かっていても、私を巻き込むことは確実なのよね。
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