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しおりを挟むミカエル様は堅苦しい話は苦手みたいで凄く嫌そうな顔をしている。
どんなに嫌でも参加して貰うわ。
普通に考えて、自分が居ないところで自分のことを勝手に決められるの嫌ではないのかしら?
私なら絶対に嫌なんですけど?
だってその場に居なかったら、自分に不利なことを決められてしまうかもしれないのよ?
「詰まらない話し合いはメアリーだけが参加すれば良いじゃない。私とミカエル様は庭園で交流を深めてるから」
「ミカエル様も参加してもらわないと困りますわ。私たちが決めた内容を後から反対されても面倒ですし、知らなかったと言って約束を破られるのも嫌ですから」
明らかに面倒そうな顔をしてるわね。
貴族なのにそんなに思ってることが顔に出るのは駄目でしょ。
本当に伯爵令息なんですよね?
「立派なお嬢さんですね。息子にも見習ってほしいです」
「息子さんも堂々として立派ですよ!!婿に来てくれる日が待ち遠しいです」
堂々とね~~~
ものは言いようよね。
良く言えば堂々としてる、悪く言えば態度が悪い。
愛想よくしてるけど、所々で私達を馬鹿にしてる態度が見える。
伯爵令息の自分が子爵家に婿に来るのが納得してなさそうよね。
しかもお飾りの婿だから余計にでしょうね。
仕事も任されない婿なんて、種馬扱いされてるようなものですものね。
「話し合いなんかより交流を深めるほうが大事でしょ?内容なんて何時でも聞けるんだよ?私とミカエル様は庭園で散歩してくるから!!メアリーだけ話し合いすればいいよ。ミカエル様は私と行きましょう?」
エミリーはミカエル様に甘えるように腕に抱きつく。
お父様とお母様は微笑ましそうに見てるけど、エルガー伯爵夫婦が怪訝そうに見てるの気がついてるのかしら?
ミカエル様もデレデレした顔をしてるわね。
相手は自分の婚約者の妹なのに馬鹿みたい。
この人が相手ならすぐに浮気をしてくれそうね。
「はぁ~、こんなことを言いたくはないけど、エミリーとミカエル様が仲良くなる必要はないのよ?」
「メアリーはなんでそんな意地悪を言うの?いつも私が誰かと仲良くするのを邪魔するけど、そんなに私が嫌いなの?」
邪魔をしてるのはお前じゃない!!
私はエミリーのせいで気軽に友人を作れなくなった。
私が友人を作ると、私の友人を奪うか、奪えなかったら私の悪評を流して、私と友人の仲を壊すんだから
何も知らない人から見たら、私は妹を虐める意地悪な姉だと思うんでしょうね。
「私は間違ったことを言ってないわ。エミリーはいずれ結婚してこの家を出るのよ。結婚したら中々実家には帰れないわ」
全員がそうではないけど、嫁いで来た嫁が実家に帰るのを嫌がる貴族も多い。
「そんな冷たい人にお父様たちが嫁がせるはずないもん!!今から不安にさせるなんて意地悪!!」
「お父様がどんな相手を選ぶかなんて知らないわ。でもお父様は貴女を高位貴族に嫁がせるつもりみたいだから、高位貴族は今でも古い考えの家が多いから、その可能性はあるんじゃないかしら?」
お父様はマクミラン侯爵に嫁がせたいみたいだけど、絶対にそれはないから他の貴族に嫁ぐことになる。
今も婚約者がいなくて、丁度いい年齢の息子がいる高位貴族だと、結構限られてくるわよね?
今も婚約がいない高位貴族は、半数以上が外れの嫁ぎ先って言われてる家が多いのよね。
没落寸前の家だったり、マザコンだったり、傲慢で高圧的だったり、乱暴ものだったりする。
「そんなに冷たいことを言わなくても良いんじゃないか?親族になるんだから、仲良くして悪いことはないと思うな」
ミカエル様は今も甘えてくるエミリーを見ながら、デレデレしてエミリーを庇う。
男は大きい胸が好きだから、あんなに押し付けられたら気分は良いでしょうね。
私には大きい胸なんて無いですし。
「確かに親交を深めるのは大事ですわ。でもそれはこれからいくらでも時間がありますよね?今優先するのは、婚約に関する契約のほうじゃないですか?それにミカエル様が本当に親交を深める必要があるのは私と私の両親ですわ。妹が相手とは言え、婚約者が自分より妹を優先するのは良い気はしませんわ」
これぐらいでいいかしら?
私は親の前でちゃんと注意しましたし、もしもこれからもエミリーを優先するなら、ミカエル様が悪いってことになるわよね。
婚約者がエミリーと関わるのは嫌って言ったのだから、エミリーなら嫌がらせのために近付くはず
種を蒔いたから芽が出るのを待つだけ。
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