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第二章 クラン街の悪夢
第31話 赤い空をした世界
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オレが電車に乗り、眠って辿り着いた場所は目的の場所ではなかった。
眠りから醒め、辺りを見渡すと、一面広大な景色が広がっていた。
草も木も岩山さえもない世界。赤い空と絶望を絵にしたような荒野が広がっていた。
それは反対側の景色であり、オレ達の近くには街らしき物があった。
その街を超えると、また絶望の世界らしいのだが……。
オレは怖くなったが、幸い街はあるし、荒廃してもいないようだ。
木や布で出来たような建物が並んでいるが、人が生活しているような気配はする。
オレは助けを求めてその街に潜入してみた。
村というよりはでかく、二キロくらいまで街は続いているようだ。
何かの誤作動なのかもしれない。
それに、早く移動できる乗り物があれば、別の異次元世界に移動することも出来るのだ。オレは不安を感じていたが、シルビアさんが横にいたので恐怖感をあまり感じなかった。
まずは、布のテントに様な建物に入る。
もしかしたら、遊牧民達がいて、この絶望的な荒野を旅しているのかもしれない。
そう思うと、不安感も無くなって行く。
オレが暖簾をくぐるように家の中に入ると、火のついた庵にやかんが置いてあった。
中には水が入ってあり、人が生活している事が分かった。
オレは安心し、大声で呼びかける。
しかし、返事は無かった。
家の周囲を見て回ったが、人が一人も見当たらない。
まるで、昔読んだ異次元の世界に行ってしまった人々のようだ。
ある海域で船が遭難したが、数年経ってその船が見付かった。
救助隊員が中に入って見ると、湯気の立ったコーヒー等はあるのに、人々の姿だけが無かったという伝説だ。
オレが遭遇している状況は、船ではないものの、奇妙に似ている街である。
そんなわけない、きっと消し忘れただけさと思い、庵の火を消す。
そして、次の家に向かおうとすると、何か怒鳴るような声が聞こえて来た。
声のする方を見るが誰もいない。
オレは不思議に思いつつも、次の家に向かう。
今度は木で建てられた家だ。
さっきの布の家よりもだいぶしっかりしている。
今日の泊まる所が無いなら、この家で寝ようと決めていた。
その家は、この街の中でも取り分け大きく、立派だった。
おそらくは、街長の家だろう
十人位は住めそうな木造の建物だった。
人がいることを期待しながら入ると、誰かがいるような気配を感じた。
足音がする!
オレは足音を頼りに、人がいそうな場所を捜しまわると、一人の女の子を見付けた。
足音の主はこの少女ではないようだ。
少女が歩かない時でも、オレの周囲に足音らしき音がする。
まるでポルターガイスト現象のようだ。
この家には、少女以外の何者かがいるのかもしれない。
しかし、まずは会った少女に事情を話してみる事にした。
少女の姿は十五歳くらいで、黒髪のロングヘアー、顔は薄汚れているが、仕草に気品が感じられる。
元々は貴族だったのが、何らかの理由で孤児になってしまったのだろうか?
オレが手を差し伸べると、その少女は笑いかけて来る。
キーリアとは年齢が近いはずなのに、笑顔は全く違う。
何も知らない純粋な目と笑顔が、オレの心をドッキとさせる。
少女の顔を見ると、唐突に思い出した。
(そういえば、オレの初恋の相手もこんな感じだったけ……。
こんな薄汚れた感じは無かったけど、活発でやんちゃな子だった。
いつも泥にまみれていたけど、オレが手を繋ごうとすると、こういう反応をして来るんだった。
ちょっと緊張しちゃうな……)
オレが緊張していると、他の仕草が怪しくなる。
足元に注意しておらず、階段を踏み外しそうになり、シルビアさんに助けられた。
「ちょっと大丈夫ですか? なんか、行動が変な感じがしますけど……」
「そうかな? きっと、この女の子に会えてホッとしたからだよ。これで助かるぞ!」
「そうですね。会話ができれば、街の様子などが分かるんですけどね……」
シルビアさんの言葉を聞き、オレは少し焦る。
はたして会話は出来るのだろうか?
アルスター語、日本語等を用いて話しかけるが、あまり通じていないようだ。
ただ笑顔で笑っている。
このままではらちがあかない。
そう思っていると、シルビアさんが紙とペンを持ち、絵を描き始めた。
どうやら会話ができないのなら、絵で会話しようとしているらしい。
シルビアさんの絵はなかなかうまく、どうやら会話ができているようだ。
オレ達が別の世界から来た事、帰る方法を捜している事を伝える事が出来た。
絵を見ていた少女だが、少し表情が暗くなった。
次は、自分の街の様子について話すからだろうか。
少女の説明によると、本当は大きな街だったのだが、ある日突然に異次元空間にこの街ごと飛ばされ、この何もない空間に来たという。
大人たちは荒野をさまよえば、どこかへ辿り着けると信じて旅立って行った。
その後、戻って来る人はいない。
残った大人達はあるもので生活し始めたが、突然に影のような存在になり、姿が見えなくなったという。
今でも、この街に姿は見えずに自分の世話をしてくれているという。
オレはそれを聞き、つい笑ってしまった。
そんな怪しい存在があるものかと……。
オレがそう思って不意に腕を動かすと、さっきまで無かったお茶が出現していた。
突然のお茶の出現に、オレは思わずそのお茶を倒してしまった。
(なぜ、こんな所にお茶があるんだ?
オレはお茶を淹れたわけじゃないし、シルビアさんもそんな動作はしていなかった。
つまり、誰かが淹れたのだ。そう、少女の言う見えない誰かが……)
オレはそう思い、お茶を拭かずに見ていると、こぼれたお茶もカップも無くなっていった。
どうやら影が物を触ると消えて、その影が手を放すと物が出現するようだ。
そのため、オレとシルビアさんも気が付かなかったのである。
物が浮いていれば気が付くだろうが、物が消えるとオレも触る事が出来ない状態だから気が付かない。
オレはどうやらこの街の状態を元に戻さなければならないらしい。
そうしないと、帰ることも出来ないし、異次元空間を移動することも出来ないのだ。
長官から聞いていたもう一つの方法もあるらしいが、あてにはできない方法だ。
異次元を移動できる生物はまれにいて、人間を別次元に連れていくらしい。
もちろん目的は様々だが、善意でそうする者などいないそうだ。
そういう生物と出くわしたら、ほぼ間違いなく帰る事は出来ないという。
何らかの実験に使われたり、行動を影から見守り笑うなど、極めて悪意的だという。
オレはまだそういう生物に遭っていないが、帰れないと思うだけでぞっとしてしまう。
とりあえず帰るめどが立つまでは、この家に住む事になった。
シルビアさんと同じベッドで眠る。
こんなやばい状況だからなのか、いつもと違う衝動に襲われた。
人間は、自分が危険な状況に置かれると、子孫を残そうとして、性欲が増すらしい。
今のオレは、まさにその状態だった。
シルビアさんや少女がいるにもかかわらず、興奮し始めていた。
謎の少女
年齢 十五歳
見た目は人間だが、どこか違う雰囲気もする。
少女のようだが、少年のように見える時もある。
初恋の少女に似ている。
得意技:明るい笑顔で、何でも許してしまいそうになる。
注意:彼女は人間ではない感じがする。
異世界だから普通だけど……。
スタイル: B75・W50・H68
眠りから醒め、辺りを見渡すと、一面広大な景色が広がっていた。
草も木も岩山さえもない世界。赤い空と絶望を絵にしたような荒野が広がっていた。
それは反対側の景色であり、オレ達の近くには街らしき物があった。
その街を超えると、また絶望の世界らしいのだが……。
オレは怖くなったが、幸い街はあるし、荒廃してもいないようだ。
木や布で出来たような建物が並んでいるが、人が生活しているような気配はする。
オレは助けを求めてその街に潜入してみた。
村というよりはでかく、二キロくらいまで街は続いているようだ。
何かの誤作動なのかもしれない。
それに、早く移動できる乗り物があれば、別の異次元世界に移動することも出来るのだ。オレは不安を感じていたが、シルビアさんが横にいたので恐怖感をあまり感じなかった。
まずは、布のテントに様な建物に入る。
もしかしたら、遊牧民達がいて、この絶望的な荒野を旅しているのかもしれない。
そう思うと、不安感も無くなって行く。
オレが暖簾をくぐるように家の中に入ると、火のついた庵にやかんが置いてあった。
中には水が入ってあり、人が生活している事が分かった。
オレは安心し、大声で呼びかける。
しかし、返事は無かった。
家の周囲を見て回ったが、人が一人も見当たらない。
まるで、昔読んだ異次元の世界に行ってしまった人々のようだ。
ある海域で船が遭難したが、数年経ってその船が見付かった。
救助隊員が中に入って見ると、湯気の立ったコーヒー等はあるのに、人々の姿だけが無かったという伝説だ。
オレが遭遇している状況は、船ではないものの、奇妙に似ている街である。
そんなわけない、きっと消し忘れただけさと思い、庵の火を消す。
そして、次の家に向かおうとすると、何か怒鳴るような声が聞こえて来た。
声のする方を見るが誰もいない。
オレは不思議に思いつつも、次の家に向かう。
今度は木で建てられた家だ。
さっきの布の家よりもだいぶしっかりしている。
今日の泊まる所が無いなら、この家で寝ようと決めていた。
その家は、この街の中でも取り分け大きく、立派だった。
おそらくは、街長の家だろう
十人位は住めそうな木造の建物だった。
人がいることを期待しながら入ると、誰かがいるような気配を感じた。
足音がする!
オレは足音を頼りに、人がいそうな場所を捜しまわると、一人の女の子を見付けた。
足音の主はこの少女ではないようだ。
少女が歩かない時でも、オレの周囲に足音らしき音がする。
まるでポルターガイスト現象のようだ。
この家には、少女以外の何者かがいるのかもしれない。
しかし、まずは会った少女に事情を話してみる事にした。
少女の姿は十五歳くらいで、黒髪のロングヘアー、顔は薄汚れているが、仕草に気品が感じられる。
元々は貴族だったのが、何らかの理由で孤児になってしまったのだろうか?
オレが手を差し伸べると、その少女は笑いかけて来る。
キーリアとは年齢が近いはずなのに、笑顔は全く違う。
何も知らない純粋な目と笑顔が、オレの心をドッキとさせる。
少女の顔を見ると、唐突に思い出した。
(そういえば、オレの初恋の相手もこんな感じだったけ……。
こんな薄汚れた感じは無かったけど、活発でやんちゃな子だった。
いつも泥にまみれていたけど、オレが手を繋ごうとすると、こういう反応をして来るんだった。
ちょっと緊張しちゃうな……)
オレが緊張していると、他の仕草が怪しくなる。
足元に注意しておらず、階段を踏み外しそうになり、シルビアさんに助けられた。
「ちょっと大丈夫ですか? なんか、行動が変な感じがしますけど……」
「そうかな? きっと、この女の子に会えてホッとしたからだよ。これで助かるぞ!」
「そうですね。会話ができれば、街の様子などが分かるんですけどね……」
シルビアさんの言葉を聞き、オレは少し焦る。
はたして会話は出来るのだろうか?
アルスター語、日本語等を用いて話しかけるが、あまり通じていないようだ。
ただ笑顔で笑っている。
このままではらちがあかない。
そう思っていると、シルビアさんが紙とペンを持ち、絵を描き始めた。
どうやら会話ができないのなら、絵で会話しようとしているらしい。
シルビアさんの絵はなかなかうまく、どうやら会話ができているようだ。
オレ達が別の世界から来た事、帰る方法を捜している事を伝える事が出来た。
絵を見ていた少女だが、少し表情が暗くなった。
次は、自分の街の様子について話すからだろうか。
少女の説明によると、本当は大きな街だったのだが、ある日突然に異次元空間にこの街ごと飛ばされ、この何もない空間に来たという。
大人たちは荒野をさまよえば、どこかへ辿り着けると信じて旅立って行った。
その後、戻って来る人はいない。
残った大人達はあるもので生活し始めたが、突然に影のような存在になり、姿が見えなくなったという。
今でも、この街に姿は見えずに自分の世話をしてくれているという。
オレはそれを聞き、つい笑ってしまった。
そんな怪しい存在があるものかと……。
オレがそう思って不意に腕を動かすと、さっきまで無かったお茶が出現していた。
突然のお茶の出現に、オレは思わずそのお茶を倒してしまった。
(なぜ、こんな所にお茶があるんだ?
オレはお茶を淹れたわけじゃないし、シルビアさんもそんな動作はしていなかった。
つまり、誰かが淹れたのだ。そう、少女の言う見えない誰かが……)
オレはそう思い、お茶を拭かずに見ていると、こぼれたお茶もカップも無くなっていった。
どうやら影が物を触ると消えて、その影が手を放すと物が出現するようだ。
そのため、オレとシルビアさんも気が付かなかったのである。
物が浮いていれば気が付くだろうが、物が消えるとオレも触る事が出来ない状態だから気が付かない。
オレはどうやらこの街の状態を元に戻さなければならないらしい。
そうしないと、帰ることも出来ないし、異次元空間を移動することも出来ないのだ。
長官から聞いていたもう一つの方法もあるらしいが、あてにはできない方法だ。
異次元を移動できる生物はまれにいて、人間を別次元に連れていくらしい。
もちろん目的は様々だが、善意でそうする者などいないそうだ。
そういう生物と出くわしたら、ほぼ間違いなく帰る事は出来ないという。
何らかの実験に使われたり、行動を影から見守り笑うなど、極めて悪意的だという。
オレはまだそういう生物に遭っていないが、帰れないと思うだけでぞっとしてしまう。
とりあえず帰るめどが立つまでは、この家に住む事になった。
シルビアさんと同じベッドで眠る。
こんなやばい状況だからなのか、いつもと違う衝動に襲われた。
人間は、自分が危険な状況に置かれると、子孫を残そうとして、性欲が増すらしい。
今のオレは、まさにその状態だった。
シルビアさんや少女がいるにもかかわらず、興奮し始めていた。
謎の少女
年齢 十五歳
見た目は人間だが、どこか違う雰囲気もする。
少女のようだが、少年のように見える時もある。
初恋の少女に似ている。
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