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第三章 七人の赤い悪魔
第54話 キーリアの槍
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嵐山は命の危機に瀕し、冷静に分析し始める。
赤い魔物が使っている槍は、元々キーリア専用に作られた物だ。
そこから何かの打開策があるかもしれない。
槍の先端と後ろのクリスタルの棍棒が全く同じ重さのため、バランスが取り易く女性でも扱えるのだ。
槍全体を持てるだけの筋力があれば、魔物が扱っているように振り回すことも出来る。
キーリア専用のために作られた槍だ。
他にも何か特徴があるかもしれない。
槍全体を見渡して、嵐山はようやく打開策を見付け出した。
キーリアに向かって指示を出す。
「槍のクリスタルの部分にビームを当てるんだ!」
「え、はい!」
キーリアは言われた通りにクリスタルの部分を攻撃する。
敵は、武器に対する攻撃に注意をしていなかったため、簡単に当てる事ができた。
クリスタルに当たったビームは拡散し、広範囲の天井を破壊した。
赤い魔物は予想外の攻撃に動揺するが、槍を振り回すことで瓦礫が当たらない様に自分を守る。
一瞬の出来事だったが、嵐山には十分過ぎる時間だった。
敵の防御していない懐に飛び込み、ナイフで攻撃を仕掛ける。
魔物も攻撃を避けようとして身体をそらすが、嵐山の攻撃の方が速かった。
赤い魔物は雄叫びを上げたかと思うと、煙のように消え去ってしまった。
戦っていた魔物は亜空間によって作られた者であり、本体は別の所にいるのだろう。
魔物は消え去ったが、代わりに牙のような物を残していった。
牙は首飾りのようになっており、いかにも亜空間の攻略に必要なアイテムだった。
罠の可能性もあるのでキーリアは警戒していたが、嵐山は戦利品として身に付ける。
「なんか、牙が発光しているけど……。大丈夫かな?」
「でも、重要なアイテムかもしれないだろ!」
「放射性物質だったりして……」
「不安になるような事言わないでくれよ」
みんなも良く分からない光る物は不用意に身に付けない様にしてね。
医療機器などで使われなくなった放射性物質だったりする危険があるからね。
光る宝石類なんかは、ちゃんとした信頼できるお店で買いましょう。
また、そういう物を付けていて異常が出た時は、近くの病院に相談に行きましょう。
マジで命にかかわりますから……。
嵐山は謎の牙アイテムを、部屋の隅に隠しておいた。
仮に必要になった時は、ここに戻って来なければならない。
お互いに身に付けたくなくなったため、苦肉の策でこのようにした。
この牙は魔物の仕掛けた罠であり、探知機のように位置を知る事ができるのだ。
もしも持っていたら、魔物に襲われる危険があったが、部屋に隠しておくという対策を取ったため、罠を回避する事ができた。
やはり光る物は蛍光塗料だけで十分なのだ。
嵐山とキーリアは槍を回収し、他のはぐれたメンバーを捜しに城の中を捜索し始めた。
オレはその頃、服を求めていろいろ部屋を回っていた。
しかし、どこにも子供服が無い。
期待を込めて次の部屋を捜索すると、女性服を発見した。
メイド服か……。
フルチンとメイド服とどっちが見られて困るだろうか?
選択の余地はない。
オレは一番小さいメイド服に身を包み、自分を鏡で見る。
サイズはぴったりであり、幼い少女がそこにはいた。
替わりの服が見付かるまではこのままでいくしかないと思い、オレはナイフを装備して仲間を捜索し始めた。
オーガとアビナは無事だろうか?
特に、オーガは服を捜すのも困難だろう。
子供姿とはいえ、人間よりも大きいはずだ。
ぴったりのサイズなど見付かるはずもない。
パンツ一つを見付けるだけでも困難なのだ。
どんな姿をしていても、オレ達は仲間だからな、と覚悟を決めていた。
たとえ服が無くフルチンだったとしても……。
赤い魔物が使っている槍は、元々キーリア専用に作られた物だ。
そこから何かの打開策があるかもしれない。
槍の先端と後ろのクリスタルの棍棒が全く同じ重さのため、バランスが取り易く女性でも扱えるのだ。
槍全体を持てるだけの筋力があれば、魔物が扱っているように振り回すことも出来る。
キーリア専用のために作られた槍だ。
他にも何か特徴があるかもしれない。
槍全体を見渡して、嵐山はようやく打開策を見付け出した。
キーリアに向かって指示を出す。
「槍のクリスタルの部分にビームを当てるんだ!」
「え、はい!」
キーリアは言われた通りにクリスタルの部分を攻撃する。
敵は、武器に対する攻撃に注意をしていなかったため、簡単に当てる事ができた。
クリスタルに当たったビームは拡散し、広範囲の天井を破壊した。
赤い魔物は予想外の攻撃に動揺するが、槍を振り回すことで瓦礫が当たらない様に自分を守る。
一瞬の出来事だったが、嵐山には十分過ぎる時間だった。
敵の防御していない懐に飛び込み、ナイフで攻撃を仕掛ける。
魔物も攻撃を避けようとして身体をそらすが、嵐山の攻撃の方が速かった。
赤い魔物は雄叫びを上げたかと思うと、煙のように消え去ってしまった。
戦っていた魔物は亜空間によって作られた者であり、本体は別の所にいるのだろう。
魔物は消え去ったが、代わりに牙のような物を残していった。
牙は首飾りのようになっており、いかにも亜空間の攻略に必要なアイテムだった。
罠の可能性もあるのでキーリアは警戒していたが、嵐山は戦利品として身に付ける。
「なんか、牙が発光しているけど……。大丈夫かな?」
「でも、重要なアイテムかもしれないだろ!」
「放射性物質だったりして……」
「不安になるような事言わないでくれよ」
みんなも良く分からない光る物は不用意に身に付けない様にしてね。
医療機器などで使われなくなった放射性物質だったりする危険があるからね。
光る宝石類なんかは、ちゃんとした信頼できるお店で買いましょう。
また、そういう物を付けていて異常が出た時は、近くの病院に相談に行きましょう。
マジで命にかかわりますから……。
嵐山は謎の牙アイテムを、部屋の隅に隠しておいた。
仮に必要になった時は、ここに戻って来なければならない。
お互いに身に付けたくなくなったため、苦肉の策でこのようにした。
この牙は魔物の仕掛けた罠であり、探知機のように位置を知る事ができるのだ。
もしも持っていたら、魔物に襲われる危険があったが、部屋に隠しておくという対策を取ったため、罠を回避する事ができた。
やはり光る物は蛍光塗料だけで十分なのだ。
嵐山とキーリアは槍を回収し、他のはぐれたメンバーを捜しに城の中を捜索し始めた。
オレはその頃、服を求めていろいろ部屋を回っていた。
しかし、どこにも子供服が無い。
期待を込めて次の部屋を捜索すると、女性服を発見した。
メイド服か……。
フルチンとメイド服とどっちが見られて困るだろうか?
選択の余地はない。
オレは一番小さいメイド服に身を包み、自分を鏡で見る。
サイズはぴったりであり、幼い少女がそこにはいた。
替わりの服が見付かるまではこのままでいくしかないと思い、オレはナイフを装備して仲間を捜索し始めた。
オーガとアビナは無事だろうか?
特に、オーガは服を捜すのも困難だろう。
子供姿とはいえ、人間よりも大きいはずだ。
ぴったりのサイズなど見付かるはずもない。
パンツ一つを見付けるだけでも困難なのだ。
どんな姿をしていても、オレ達は仲間だからな、と覚悟を決めていた。
たとえ服が無くフルチンだったとしても……。
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